すごく密接な関係があると思うんだけど、実はよくわかんないんだ…。
キングさん
たぶん景気が悪いときには利下げされるから、景気に関係してるんじゃない?
わかりやすく教えて欲しいなぁ。
実際の具体例を見ることで、今後のトレードにも役立ちますよ!
今回は、金利と為替の関係性について紹介していきますね!
2014年以降のチャートを見ながら、具体的な事例もお伝えします!
金利と為替を味方につけて、FX取引を有利に進めていきましょう!
- 金利の下落(利下げ)は、景気の刺激・通貨価値の下落につながりやすい
- 金利の上昇(利上げ)は、景気の失速・通貨価値の上昇につながりやすい
- 金利の変動要因・為替の変動要因は需要と供給が関係している
- 金利と為替の関係性は、いつもオーソドックスなチャートにつながるとは限らない
- 金利と為替の関係性がイレギュラーなチャートとなって表れる場合、さまざまな要因が関係していることが多い
目次
金利と為替(FX)の関係性とは?
FXをやるなら金利をチェックしろって聞くけど、どういう意味なのかな?
でもそんなこと聞くのも、「今さら?」って顔をされそうで怖いし…。
僕なんてサッパリだから、ホッとしちゃったよ。
FXで利益を増やすためにも、金利と為替の関係性はぜひとも押さえておきたいところ。
そこでここからは、金利と為替の関係性について、詳しくご紹介していきます!
ついでに金利の変動要因・為替の変動要因も押さえておきましょう!
金利の下落(利下げ)は景気の刺激・通貨価値の下落につながりやすい
金利が下落するとや景気を上向かせる効果や通貨価値の下落につながると言われています。
反対に金利が上がるときは景気が失速し、通貨価値が上昇する傾向があります。
皆がお金を使うようになるから、景気が良くなるのよ。
ちなみに金利の下落で通貨価値が下がる理由は、金利が高い通貨と交換されるからですよ。
だから金利の下落は景気の刺激や通貨価値の下落につながりやすいんです。
これも確か景気の悪化を心配した決定だって、誰かが言ってたかも。
アメリカが利下げした背景には、米中の貿易摩擦や景気後退への懸念などの理由があると言われています。
2019年7月のアメリカの利下げや米中貿易摩擦について、よくわからないという方は、以下の記事をごランクださい。
初心者の方にもわかりやすく解説しているので、理解を深めていただけるページになっています。

- 金利の下落(利下げ)は景気の刺激・通貨価値の下落につながりやすい
- 金利の上昇(利上げ)は景気の失速・通貨価値の上昇につながりやすい
金利の変動要因
金利の変動要因には、需要と供給が関係しています。
金利が高いときはお金の需要が多いときで、金利が低いときはお金の需要が少ないときと考えてください。
反対に供給は、物などを手放そうとする度合いのことを意味します。
金利の変動要因は需要と供給ですが、もう少しわかりやすく言うと景気の良し悪しが影響するとも言えるでしょう。
例えば景気が良いときは物がたくさん売れるので、その分お金が必要になります。
物を買うためにお金の需要が増えるので、金利が上がるということですね。
金利の変動要因は需要と供給であり、景気の良し悪しと言えるでしょう。
- 金利の変動要因は需要と供給・景気の良し悪しが関係している
- 景気が良いときは金利が上がり、景気が悪いときは金利が下がる傾向がある
為替(FX)の変動要因
為替(FX)の変動要因も、根本的には金利の変動要因と同じです。
つまり、需要と供給が為替に関係しているということ。
その通貨が買われるほど価値が上がり、売られるほど価値が下がります。
米ドルが利下げされると、円の方が魅力的に感じるもんね。
こう感じてドルがたくさん売られ、円がたくさん買われると円高になるのね。
米ドルが売られるほど、円の価値は相対的に上がるんです。
(円高と円安って、どっちがいいんだっけ?)
円高・円安の意味合いを勘違いする人は、少なくありません。
ですが基本的な意味合いを把握すれば、間違える可能性はグンと低くなります。
以下のページでは円高・円安についてわかりやすく説明していますので、ぜひご覧ください。
海外旅行をするとき、円高がいいのか円安がいいのかで迷ってしまう人は必見です。

- 為替の変動要因は、需要と供給に関係している
- 一方の通貨が値上がりすると、もう一方の通貨は値下がりする
【ドル/円】金利と為替(FX)の関係性の具体例
では、オーソドックスなチャートとイレギュラーなチャートをもとに、金利と為替の関係性をわかりやすく解説しまね!
【ドル/円】金利と為替(FX)の関係性:オーソドックスなチャート
一番多く取引するから、金利と為替の関係性を見ておきたいな。

出典:セントラル短資FX
- 2016年12月(0.5%→0.75%へ利上げ:ドル高円安)
- 2018年6月(1.75%→2%へ利上げ:ドル高円安)
- 2018年9月(2%→2.25%へ利上げ:ドル高円安)
- 2019年8月(2.5%→2.25%へ利下げ:ドル安円高)
これはやっぱり景気が関係してるの?
アメリカの中央銀行が利下げを決めた理由は景気を刺激したいというもの。
お金がうまく回らなくなるリスクがあるから利上げしたんじゃない?
物価が上がるスピードが早いと、デフレにつながって景気が悪化する恐れがあるので金融の引き締めをしたんです。
景気が良くなるのは、いいことばかりじゃないんだね。
景気が上向くときに考えられるリスクは、インフレや景気の悪化につながるというもの。
金融緩和と景気の関係については、以下の記事で詳しく紹介しているのでぜひご覧ください。

【ドル/円】金利と為替(FX)の関係性:イレギュラーなチャート
景気に対する見方が中央銀行と市場の間で違っていたり、周辺諸国の経済情勢を織り込んだりすることなどがあります。
ハッキリとこれが関係してますとは、誰も言えないってことね。
それがFXの面白いところでもあります。
ここからは、2014年9月から2019年8月までにドル/円の金利・為替がイレギュラーのチャートを見てみましょう!
チャートに影響したと思われる要因も簡潔に紹介しますね。

出典:セントラル短資FX
- 2015年12月(0.25%→0.5%へ利上げ:ドル安円高)
新興国の経済成長のスピードが落ち、通貨が暴落する心配が広まって円を買う動きが強まったため
- 2017年3月(1.5%→1.75%へ利上げ:ドル安円高)
FOMCが経済成長のペースが鈍くなってきたことを示唆したため
- 2017年6月(1%→1.25%へ利上げ:ドル安円高)
同時期に発表された景気指標が思わしくなかったため
- 2017年12月(1.25%→1.5%へ利上げ:ドル安円高)
同じ日に発表された物価指標が市場の予想よりもわるかったため
- 2018年3月(1.5%→1.75%へ利上げ:ドル安円高)
FOMCが経済成長が鈍くなったと思わせる声明を発表したため
- 2018年12月(2.25%→2.5%へ利上げ:ドル安円高)
利上げしたFRBの考えとは違い、市場は景気を懸念する傾向が強かったため
やっぱり経済って複雑だから、オーソドックスなチャートになるとは限らないんだなぁ。
上で紹介した要因以外にも、考えられる要因はいろいろあります。
その国の経済状況を把握する際には、経済指標が役立ちます。
以下の記事では経済指標の基礎知識や注目するポイントについてお伝えしているので、ぜひご覧ください。

【ポンド/円】金利と為替(FX)の関係性の具体例
イギリスって、なんか紳士的でいいイメージだし。
わかりやすく教えてくれないかしら?
なので、オーソドックスなチャートで金利と為替の関係性を見ていきましょう!
【ポンド/円】金利と為替(FX)の関係性:オーソドックスなチャート
ポンド/円の金利と為替も、基本的にはドル/円と同じです。
金利が上がれば通貨価値が上がりやすく、金利が下がれば通貨価値が下がりやすくなります。
具体的なチャートを見てみたいな。
では、ポンド/円の金利と為替の関係性について、オーソドックスなチャートを見てみましょう!

出典:セントラル短資FX
- 2016年8月(0.5%→0.25%へ利下げ:ポンド安円高)
- 2017年11月(0.25%→0.5%へ利上げ:ポンド高円安)
- 2018年8月(0.5%→0.75%へ利上げ:ポンド安円高)
何か関係あるのかしら?
2016年の利下げはEUを抜けることを想定して金融緩和をし、景気を刺激する狙いがあったと言われています。
2018年8月の利上げは、インフレを敬遠したと言われています。
でもやっぱりオーソドックスなチャートであっても、その背景にはいろんな要因が絡み合ってそうね。
いつも予想通りにいくとは限らないので、いろんなことを考えておくことが大切です。
オーソドックスなチャートの値動きの場合、テクニカル分析が上達すると高い精度で予測ができるようになります。
テクニカル分析については以下の記事でわかりやすくお伝えしているので、参考になさってください。

【ユーロ/円】金利と為替(FX)の関係性の具体例
円との関係性ってどうなのかな?
そう考えるとユーロと円の関係性が気になるわ。
ユーロは2014年からの5年で、1回だけ利下げをしました。
イレギュラーなチャートとなって表れたので、ユーロ/円の金利と為替の関係性について確認しましょう!
【ユーロ/円】金利と為替(FX)の関係性:イレギュラーなチャート
それがイレギュラーなチャートになったってことは、ユーロが高くなったってこと?
利下げをしたのにユーロが高くなったから、イレギュラーなチャートと言えるんです。
2016年3月にユーロが利下げした際に、ユーロ高円安になった理由はECB総裁の発言と言われています。
ECBのドラギ総裁は、さらなる利下げを行わないといったニュアンスの発言をしたので、ユーロ高につながったんです。
なので、予想通りに利下げが決まってもポンド安への影響はわずかでした。
そういうギャップって大きく影響するから。
なので、このときのドラギ総裁の発言は失敗だったという人も少なくありません。
このように重要人物の発言や、その国の経済状況などが為替に反映されることは決して少なくありません。
チャート分析だけではなく、これらの要因を把握する際にはファンダメンタルズ分析が有用です。
ファンダメンタルズ分析については、以下の記事で詳しく紹介しているのでご覧ください。

金利と為替(FX)2014年以降の関係性!チャート考察まとめ
金利と為替(FX)の関係性や2014年以降のチャートにもとづく具体例を紹介しましたが、いかがでしたでしょうか。
最後におさらいをしておきましょう!
- 金利の下落(利下げ)は、景気の刺激・通貨価値の下落につながりやすい
- 金利の上昇(利上げ)は、景気の失速・通貨価値の上昇につながりやすい
- 金利の変動要因・為替の変動要因は需要と供給が関係している
- 金利と為替の関係性は、いつもオーソドックスなチャートにつながるとは限らない
- 金利と為替の関係性がイレギュラーなチャートとなって表れる場合、さまざまな要因が関係していることが多い
基本はわかったけど、他の要因が絡むとまったくその通りにはいかないってことがわかったよ。
重要人物のちょっとした発言なんかも為替に大きく影響するってことも、よくわかったわ。
いろんな要因をふまえたうえで、正しい予測ができるよう少しずつ頑張りましょう!
金利と為替の関係性をうまく活用して利益を得ようと思う人は、FX会社を使った情報収集をおすすめします。
市場の情報や経済指標などの情報を得たい人は、外為オンラインを使ってみてください。
マーケット情報などが豊富なので、かなり役立つでしょう。
以下のページではそんな外為オンラインの評判や特徴などについてお伝えしているので、ぜひご覧ください。

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