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イーサゼロとは?イーサリアムからハードフォークした仮想通貨を徹底解説!

イーサゼロとは? ETZ

イーサゼロ(ETZ)という仮想通貨を知っていますか?

イーサゼロは、時価総額第2位の仮想通貨イーサリアム(ETH)からハードフォークした仮想通貨です。

ハードフォークとは、機能改善などのためにブロックチェーンが枝分かれすることで、イーサゼロとイーサリアムは名前が似ていても現在は別々の仮想通貨として流通しています。

今回は、イーサリアムからハードフォークして生まれた仮想通貨イーサゼロについて、その特徴や取扱い取引所、今後の開発計画まで分かりやすく徹底解説していきます。

この記事を読めば、イーサリアムと間違えることなく、イーサゼロについて理解できるでしょう。

本記事のポイント
  • イーサゼロ(ETZ)の特徴とは?
  • 今後のイーサゼロ(ETZ)の開発計画とは?
  • イーサゼロ(ETZ)を購入できる取引所まとめ

イーサゼロ(ETZ)とは?

出典: https://etherzero.org/index.html?id=2

まずはイーサゼロの基本情報を見ていきましょう。

以下の表はイーサゼロの主な特徴をイーサリアムと比較したものです。

【基本情報】イーサゼロ(ETZ)とイーサリアム(ETH)

通貨イーサゼロ(ETZ)イーサリアム(ETH)
発行枚数1億9,400万枚(上限値)
※現在値は不明
約1億92万枚(現在値)
※上限値なし
コンセンサスアルゴリズムPoWPoW
(今後PoSへ移行予定)
ブロック生成時間約10秒約15秒
ブロックサイズ2MB2MB
マイニング機器GPUGPU
トランザクション手数料なしあり
即時決済ありなし
秒間処理速度(Transaction Per Second)10,000TPS以上約12TPS
スマートコントラクト対応ありあり

※上記の表は2018年7月26日現在の情報を基に作成されています

イーサゼロ(ETZ)とは?

イーサゼロとは「アプリケーション(アプリ)の開発と利用をイーサリアム以上に簡単にするためのプラットフォーム(環境)」です。

イーサリアムと同様に、イーサゼロ・ブロックチェーン上ではアプリ開発をすることができます。

アプリケーションとは、WordやExcel、LINEやTwitterのようにパソコンやスマホ上で動作するプログラムのことで、アプリを動かすにはプログラムを書く必要があります。

※プログラムコードによってアプリは動いている(以下はあくまでもイメージ)

出典: https://github.com/etherzero-org/go-etherzero

これらプログラムのことをスマートコントラクトといいます。

スマートコントラクトは条件に応じたリアクションを自動的に返すような自動執行される契約のことです。

例えば、お金を入れて飲み物を選択すると、自動的に飲み物が出てくる自動販売機は、スマートコントラクトの分かりやすい事例といえます。

イーサリアムについて詳しく知りたい方はこちら

イーサリアムの特徴や将来性は?入手方法を徹底解説

イーサリアム(ETH)からハードフォークした背景とは?

イーサゼロは2018年1月19日に、イーサリアムからハードフォークして誕生しました。

ハードフォークとはブロックチェーンが枝分かれすることで、通常、ハードフォークはブロックチェーンの機能を改善するために行われます。

イーサゼロもイーサリアムが抱える以下の課題を解決するためにハードフォークしました。

  • トランザクション手数料の負担が大きい
  • 秒間処理速度が遅い
  • 取引の完了するまで待たなければならない

機能改善のためのハードフォークによって、開発者コミュニティが分裂することも少なくありません。

ハードフォークによる開発者コミュニティの分裂は、ビットコインとビットコイン・キャッシュイーサリアムとイーサリアム・クラシックの事例が有名です。

イーサゼロ(ETZ)の特徴とは?

イーサゼロは、イーサリアムの以下の課題を解決しようとハードフォークした仮想通貨であり、プラットフォームです。

  • トランザクション手数料の負担が大きい
  • 秒間処理速度が遅い
  • 取引の完了するまで待たなければならない

イーサリアムの課題を踏まえて、イーサゼロの特徴を整理していきましょう。

トランザクション手数料が無料

イーサリアム・ブロックチェーン上では、アプリケーションを利用する際にも少額のイーサリアムを支払う必要があり、頻繁に利用するユーザーにとってはコストになってしまいます。

イーサリアムでは、トランザクション手数料が高騰する現象がしばしば発生し、イーサリアム上のアプリケーションの開発者・利用者ともに負担が大きくなることが課題となっているのです。

実際に一時的ではあるものの、2018年7月上旬〜中旬にはイーサリアムのトランザクション手数料が通常の100倍以上に高騰しました。

出典: https://etherscan.io/chart/transactionfee

イーサゼロはトランザクション手数料を無料にすることで、アプリケーションの開発・利用をより簡単にしようとしているのです。

とはいえ、イーサリアムのトランザクション手数料には以下のようなメリットもあります。

  • マイナーのインセンティブになる
  • 無意味なトランザクションを減らし、ネットワークに負担を軽減する
  • スマートコントラクトの無限ループを防ぐ

マイナーとはネットワーク上のトランザクションの正当性を担保するという重要な役割を担っている参加者です。

通常、トランザクション手数料はマイナーへの報酬として支払われるので、マイナーがコストを払って参加するインセンティブ(動機)になっています。

また、無意味なプログラムや処理が終わらずに無限ループしてしまうプログラムによって、ネットワークに負担が過度な掛かるのを阻止できる点もメリットといえるでしょう。

秒間処理速度が10000TPSを超える

イーサリアムの課題として、1秒あたりのトランザクション処理速度が遅いことが挙げられます。

VISAカードがシステムが最大56,000TPSであるのに対し、イーサリアムは現時点ではわずか12TPS程度です。

一方でイーサゼロはトランザクション処理速度が改善されており、イーサゼロの公式HPによると、2018年7月時点では10,000TPS以上の処理能力を有しています。

さらに、2018年末までにはイーサゼロの処理速度を数万TPSにまで向上させる予定のようです。

トランザクションの即時決済が可能

イーサリアムではトランザクションが正当な取引だと認められるまで数十秒〜数分かかります。

このタイムラグはアプリケーションの利便性を低下させてしまうのです。

例えば、あなたがイーサリアム上のポーカーゲームをプレイしていたときに、カードを引くまでに数分待つ必要があるとしたら、プレイするでしょうか?

現状では、このポーカーの例に似たような事が起きています。

イーサゼロはこのようなイーサリアムの課題を解決しており、トランザクションがすぐに承認されるよう設計されています。

なお、この承認は「マスターノード」という特別なコンピュータによって行われており、マスターノードになるには20,000ETZ以上の残高が必要です。

マスターノードの役割は、仮想通貨NEMにおけるスーパーノードの役割に似ています。

イーサゼロの今後のロードマップは?


出典: https://etherzero.org/index.html?id=2

イーサゼロの今後のロードマップ(工程表)としては、上の図が公式HPに公開されています。

2018年第4四半期(10〜12月)には、マスターノードが最適化され、トランザクション処理速度が数万TPSを超える予定のようです。

また、2019年第4四半期には、イーサゼロ・ブロックチェーン上でのアプリケーション開発を促進するための開発者への報酬プログラムを開始すると記載があります(2018年7月26日現在、詳細は公表されていません)。

イーサゼロ(ETZ)を売買できる取引所とは?

2018年7月時点では、国内の取引所ではイーサゼロは売買できません。

イーサゼロを売買するためには海外の取引所を利用する必要があります。

イーサゼロの公式HP上で発表されている取扱い取引所一覧を見てみましょう。

【早見表】イーサゼロ(ETZ)を扱っている取引所一覧

イーサゼロを扱っている取引所
  • Cryptopia
  • DigiFinex
  • EXRATES
  • 7EBIT
  • HQEX.io
  • Coin918
  • BE.TOP
  • ZERO DELTA
  • XOCX

これらの取引所のなかでも比較的イーサゼロの取引量が多い取引所は以下の2つです。

  • Cryptopia(クリプトピア)
  • DigiFinex

Cryptopiaの登録方法は別の記事で紹介しているので、そちらをご覧ください。

Cryptopiaについて詳しく知りたい方はこちら

海外仮想通貨取引所のクリプトピア(Cryptopia)の登録・送金・使い方をわかりやすく解説!

イーサゼロ(ETZ)の価格推移と課題

イーサゼロの価格はハードフォーク後は一時的に、約210ドル(当時のレートで約23,100円)の高値を記録していました。

しかし、その後は価格下落を続け、2018年7月26日現在では約0,23ドル(約25円)となっています。

また、24時間あたりの取引ボリュームも10ドルを下回ることもあり、開発者・利用者にとってはあまり好ましい状況ではありません。

出典: https://coincodex.com/crypto/etherzero/

しかし、イーサゼロの公式ブログでは、ネットワークの安全性を向上させるために外部企業と提携したり、アジアを中心にイーサゼロの普及活動を行ったりする様子が公開されています。

少なくとも、イーサゼロの開発者たちは機能改善と普及に努めており、今後の取引量と価格が上昇していく可能性が無いとはいえません。

【まとめ】イーサゼロ(ETZ)が普及するかはこれからが勝負

本記事ではイーサリアムからハードフォークした仮想通貨イーサゼロについて紹介してきました。

イーサリアムと比較すると、トランザクション手数料が無料で決済速度も速いというメリットがあるイーサゼロですが、現状では利用者の拡大に苦戦しているといえるでしょう。

しかし、イーサゼロの開発と普及活動は継続的に行われています。

イーサゼロ上で開発されるアプリケーション次第では、まだまだ発展の可能性があるといえるので、今後の展開に注目してみてはいかがでしょうか?