なにかと耳にする機会の多い仮想通貨「NEM」。
流出したイメージしかない…
やっぱり危ない?
結局どんな特徴があるの?
将来性はあるの?
こんな疑問を抱えていませんか?
実はNEMはたくさんの特徴を持った、将来有望な仮想通貨。
この記事では、そんなNEMについて、技術や仕組みなどの基礎知識から徹底解説!
どのように購入できるのか、今後の価格に影響を及ぼしそうな最新情報までご紹介します。
NEMに関するあなたのもやもやをまるっと解決します!
- 独自の思想・技術で新しい経済圏を作る
- 日本のコミュニティが活発で、ファン多し
- アップデートによって値上がりに期待できる
- DMM Bitcoin などの国内取引所で購入できる!
NEMの価格が今後どうなっていくのか?という疑問については、記事の中盤で事例や直近の見通しをまじえて解説しています。
こちらのボタンから「仮想通貨NEMの今後・2018年最新情報」の章にジャンプしてください。
また、NEMを購入できる取引所については記事の後半でご紹介します。
こちらのボタンから「仮想通貨NEMが買えるおすすめの取引所」の章にジャンプしてください。
目次
仮想通貨NEMとは?
NEMは、仮想通貨そのものの名称ではありません。
ブロックチェーンを活用して新しい経済圏(プラットフォーム)を創ろうとするプロジェクトの名称です。
bitcointalkのフォーラムで「utopianfuture」というハンドルネームの人物によって企画され、2015年3月31日にリリースされました。
「NEM」の意味
NEMという名前は「New Economy Movement(新しい経済運動)」の頭文字をつなげたものです。
NEMのロゴは、プロジェクトによって実現を目指す「金銭的自由・分散化・平等」の3要素を表しています。
こちらはNEMのコンセプトを説明した動画です。
音声は英語ですが、イラスト主体になっているため概要を把握するには十分です。
NEMの仮想通貨名称は「XEM」
NEMのプラットフォームで流通する通貨の名称はXEM(ゼム)といいます。
「NEM流出!」と報道されたこともあってか、NEMという名前のほうが有名ですね。
- NEM(ネム)はプラットフォーム
- XEM(ゼム)はプラットフォーム内の通貨
ビットコインなどの仮想通貨はマイニングによって随時新規発行が行われていますが、NEMは最初に発行が完了しています。
マイニング(採掘)の必要がない代わりに、ハーベスティング(収穫)という方法でブロックチェーンの管理に参加でき、報酬を獲得できます。
次の章で詳しくご紹介します。
仮想通貨NEMの特徴・メリット
NEMは、独自に開発したブロックチェーン技術を採用しています。
その特徴をざっっっくりとまとめると以下の3つです。
- 承認速度が早い
- 報酬獲得のハードルが低いハーベスティング
- 安全性、安定性が高い
- シンプルで拡張性が高い
承認速度が早い
NEMはブロックチェーンの生成間隔が約1分に設定されています。
ブロックの生成間隔は、言い換えれば「仮想通貨の取引にかかる時間」。
ビットコインの生成間隔は約10分なので、NEMを使えば所要時間がおよそ10分の1で済んでしまうのです。
その他、主要な仮想通貨のブロック生成時間をまとめてみました。
仮想通貨 | ブロック生成間隔 |
---|---|
Bitcoin(ビットコイン) | 約10分 |
Ethereum(イーサリアム) | 約15〜17秒 |
Bitcoin Cash(ビットコインキャッシュ) | 約10分 |
Litecoin(ライトコイン) | 約2.5分 |
Dash(ダッシュ) | 約2.5分 |
Monero(モネロ) | 約2分 |
Zcash(ジーキャッシュ) | 約10分 |
決済時間の速さは利便性に大きく関わるポイントです。
今後仮想通貨での支払いが一般的になったとき、NEMの決済速度は大きな魅力になりそうです。
報酬獲得のハードルが低い
ブロックチェーンを維持する「マイニング(採掘)」という言葉を知っている方は多いでしょう。
マイニングは演算を行うことによって取引の承認をする仕組みで、参加したユーザーは運営に協力した対価として報酬を獲得できます。
NEMにも承認作業によって報酬を得る仕組みがあるのですが、マイニングではなく「ハーベスティング(収穫)」と呼ばれています。
マイニングには専門的な知識や設備投資、そして膨大な電力が必要です。
ハーベスティングにはそれほど高度な環境を必要とせず、自宅のPCでも参加が可能です。
富の「平等」を標榜するNEMならではの特徴と言えます。
ハーベスティングには、PoIというNEM独自のシステムが関係しています。
この技術については後ほど詳しく解説します。
シンプルで拡張性が高い
NEM上で独自コインを作ったり、アプリケーションを統合したりすることができます。
複雑なコードや専門技術がなくても実施できるため、参加のハードルが低いのが特徴です。
NEMのようなプラットフォーム型のプロジェクトは、派生プロダクトの開発が活発化することで価値が高まっていきます。
拡張性が高いNEMはこの点でも将来性に期待できるのです。
安全性、安定性が高い
NEMのコードは完全オリジナルで、他の仮想通貨からの派生ではありません。
そのため、ほかの仮想通貨のネガティブな影響を受けにくいのです。
また、市場術の通り公平性の高い独自の承認方式を採用することで、より分散的な運営を実現しています。
さらに、処理能力と安定性を高めるアップデートを予定しており、今後さらなる進化が期待できます。
コミュニティが強い
NEMはコミュニティが盛り上がっている仮想通貨として知られています。
NEMの公式ロゴは「CC0」という規格に基づいて公開されているので、商用目的での使用や改変が無許可で行えます。
そのため、NEMをイメージしたオリジナルアイテムを自作するクリエイターも多く、そうした製品を販売するイベントも企画されています。
さらに決済に使用できる店舗も多く、NEMのコンセプトと国民性の相性が良いこともあって日本の中でかなり認知の高い仮想通貨といえます。
仮想通貨と聞くとなんとなくドライなイメージがありますが、コミュニティやリアルのイベントがあるというところは、仮想通貨を初めて購入するという人にとって嬉しいポイントですよね。
NEMのデメリット
同じプラットフォーム型仮想通貨であるイーサリアムのシェアが大きいところがNEMのネックな点です。
イーサリアムは2018年7月17日現在でビットコインに次ぐ第二位の取引量を誇っています。
現時点でのシェアやICOの活発さからいうと、水をあけている状態と言えます。
しかし、NEMは独自の特徴で差別化を図っているた、棲み分けをしながらシェアを増やしていくものと思われます。
現在の遅れを補って余りあるほどのポジティブな材料もあります。
ここからは、そうした材料になりそうな技術を具体的にご紹介していきます。
仮想通貨NEMの技術
ここまで見たとおり、NEMはたくさんの長所のある仮想通貨です。
そうした長所を生み出しているNEM独自の技術をご紹介します。
- PoI
- ハーベスティング
- EigenTrust++
- アポスティーユ
- モザイク
- ネームスペース
PoI(プルーフ・オブ・インポータンス)
NEMの数ある独自技術の中でも、PoI(Proof of Importance)は特に重要です。
PoIはNEMが独自に開発したコンセンサスアルゴリズムです。
コンセンサスアルゴリズムとは、仮想通貨の取引を承認する仕組みのことです。
代表的な仮想通貨では以下のようなコンセンサスアルゴリズムを採用しています。
- ビットコイン→PoW(プルーフ・オブ・ワーク)
- イーサリアム→PoS(プルーフ・オブ・ステーク)※今後実装予定
PoWは、取引の承認を行うときに仕事量(処理能力)が大きいほど報酬を獲得しやすいアルゴリズムです。
「電気代が高額になる」「処理能力しだいでブロックチェーンを改ざんできる」という欠点があります。
PoSは、上記の欠点を解消するため、イーサリアムの保有量が多い人ほど報酬を獲得しやすいよう設計されたアルゴリズムです。
こちらにも「富裕層が有利になる」「保有量を確保するため流動性が下がる」という欠点があります。
PoIは、従来のコンセンサスアルゴリズムがもつ弱点を補うように開発されたコンセンサスアルゴリズムです。
重要度(Importance)が高い人ほど報酬を獲得しやすいように設計されています。
PoIでは以下の二点に基づいて重要度を算出しています。
- NEMの保有量
- NEMの取引量
この2つの項目に設定されている水準をクリアした全員が、ランダムで報酬を獲得できます。
取引量を判断基準に加えることで、流動性の問題を改善できるのです。
無意味な取引を監視する仕組みが設けられているため、仲間内で取引を繰り返して取引量を不正に増やそうとしても意味がありません。
より公正で、誰にでも報酬を獲得できる非中央集権的な仮想通貨を目指して、このような機能を設けています。
ハーベスティング
`
一般的な仮想通貨で、取引の承認を行って報酬を獲得することを「マイニング」といいます。
これはご存知の方が多いかもしれません。
NEMでは承認作業のことを「ハーベスティング」と呼びます。
さきほどご紹介したPoIによって、マイニングよりも気軽に参加できるのが特徴です。
NEMのオフィシャルウォレットである「Nano Wallet」に10,000XEMを一定期間預けておくことで、ハーベスティングへの参加権を得られます。
Nano Wallet に預けてから一定期間が経ったNEMのことを「既得バランス」とよびます。
自分の既得バランスは Nano Wallet 内の表示から確認できます。
ハーベスティングの種類
ハーベスティングには以下のような種類があります。
- ローカルハーベスティング
- デリゲート(委任)ハーベスティング
ローカルハーベスティング
自分のPC環境でハーベスティングする方法です。
ハーベスティングの参加条件を満たした状態でパソコンをネットに接続していれば、取引の承認権がランダムに割り当てられます。
パソコンが必要な処理を自動的に行うことで報酬を獲得することができます。
この承認権はさきほどご紹介した重要度が高い人ほど回ってくる確率が高まります。
デリゲート(委任)ハーベスティング
手数料を払って、「スーパーノード」という第三者の端末に作業を委託する方法です。
デリゲートハーベストはPCの電源が入っていなくても実施できるため、より手軽に始められるハーベスティングとして人気を集めています。
NEMの公式もデリゲートハーベスティングを推奨しており、現在参加しているほとんどの人がこちらの方法でハーベスティングをしています。
スーパーノード
スーパーノードとは、NEMのネットワークにおいて重要度が極めて高い参加者(ノード)の集まりです。
デリゲートハーベスティングによる処理を代行する役割りを担っています。
スーパーノードになることで、NEMのファンド(Sustainability Fund)から毎日約300XEM前後の報酬が支払われます。
2018年7月12日現在のレートでざっくりと毎日約6,000円、月間にすると20万円前後を獲得できるのです。
通常のハーベスティング報酬に比べて高額ですが、それだけに条件のレベルも高くなります。
- NEMの全ブロックチェーンを保持すること
- 300万XEM以上を保有すること
- 処理性能が一定水準を越えていること
300万XEMというと、2018年7月12日現在のレートでおよそ5500万円。
また技術的な要件も厳しく、毎日チェックをパスしなければいけません。
テスト項目 | 要求 | 備考 |
---|---|---|
帯域幅 | 5000kbpsあるいはそれ以上 | 3ノードから平均2MBがダウンロードされます。 |
チェーンの高さ | 同期されている必要があります。 | 4ブロック以上遅れてはいけません。 |
チェーン部分 | 正確なチェーンの一部50ブロックをアップロードすること | ノードからダウンロードされたハッシュは、正確性の基準となるチェーンと比較されます。 |
計算速度 | 最低秒間2000回繰り返しハッシュができること | ノードは、32バイトシードの10000回繰り返し計算するように求められます。スピードと最終的な精度が測定されます。 |
保証金 | 3,000,000XEM | ノードは、300万XEMを保有するアカウントのデリゲートキーで起動する必要があります。 |
NISのバージョン | 最新であること | 管理者はすぐにアップデートするべきです |
Ping | 200ms以下 | 他のすべてのノードに収集されたPingのうち、少なくとも一つは試験に合格しなければなりません。 |
応答性 | ノードは10回の連続したブロックチェーンの高さリクエストに応答する必要があります。 | 少なくとも9つのリクエストへの応答の時間が全体でほぼ1秒であれば合格することができます。 |
したがって個人単位でスーパーノードになるのは難しいといえるでしょう。
デリゲートハーベスティングでコツコツお小遣いを稼ぐのが現実的です。
ハーベスティングのメリットデメリット
従来のマイニングの課題を解決するために生まれたハーベスティングという仕組み。
以下のようなメリットがあります。
- 参加のハードルが低い
- 電気代が安い
通常のマイニングに比べて設備投資のハードルが低く、家庭用のPCからも参加できるというのは大きなメリットです。
複雑な計算処理も必要ないため消費電力も比較的少ないため、小さいスケールで見ると家計に、大きなスケールで見ると環境にも優しいと言えます。
反面、以下のようなデメリットも存在します。
- 中央集権的になる
- 平等、という触れ込みが建前的になる
デリゲートハーベスティングにより、一部のスーパーノードが大半の処理を引き受けることになります。
これは結局のところ、中央集権的な管理体制になっているのです。
分散型の平等な社会を謳っているにもかかわらず、このような実態をみて「NEMのコンセプト、ブレてない?」と思われてしまっても仕方ありません。
NEMの価格、ひいてはプロジェクトの信頼性に影響を及ぼす可能性がないとは言い切れません。
EigenTrust++
NEMは「EigenTrust++」というセキュリティシステムを世界で初めて採用したプラットフォームです。
NEMネットワーク上の各ノード(端末)の質を評価するシステムです。
ノード間のバランスを調整しつつ、各ノードを知性的に評価することで不正を行おうとするノードが介入できないようになります。
ネットワーク内部から攻撃される危険性を回避し、高いセキュリティ性能を実現しています。
こうしたセキュリティ体制によって、中国の調査機関「CERT」から「他を圧倒する安全性」と判定されています。
ネームスペース
プラットフォーム型のプロジェクトであるNEMならではの「ネームスペース」という機能があります。
インターネットでいうドメインに似ており、好きな名前を付けたネームスペースを作ることでNEMネットワーク上にdAppsやオリジナルのトークンを作ることができるんです。
ネームスペースの中には最大で2階層までサブネームスペースを作ることができます。
入れ子ようにネームスペースを作って、それぞれ別のことができるようなイメージです。
ネームスペースは1年間レンタル形式になっていて、その間ほかの人は同じ名前を使えません。
モザイク
ネームスペース上に作ることのできる、独自の仮想通貨(トークン)のことを「モザイク」といいます。
インターネットでいうと、WEBサイトの中にあるコンテンツにあたります。
ICOなどでイーサリアムをもとにしたトークンが使われるように、NEMでも独自のトークンを作って流通させることができるんです。
メッセージ
NEMやモザイクを送信するとき、メッセージを入れることができます。
ほかの仮想通貨でもメッセージをつけて送金する機能自体はありますが、NEMの場合は特に重要です。
その理由は、NEMからウォレットを取引所に送る際、メッセージを入れないと送金が完了せずに消失してしまう場合があるからです。
取引所のアドレスだけでは、その取引所の誰あてに送金処理をしたら良いかがわからないのです。
ICOに投資したことがある方はおなじみかもしれませんが、ICOトークンの購入する時にも同じ現象が起こることがあります。
メッセージを入れなくても送金できる取引所もありますが、送金先アドレスの表示画面にメッセージを入力する欄がある場合は必ず入力するようにしましょう。
メッセージは暗号化することができ、暗号化したものは最大272文字、していないものは最大320文字まで送ることができます。
確実に送金するために暗号化せずに送らなければいけない場合が大半です。
暗号化せずに送ったメッセージは誰でも閲覧可能かつブロックチェーンで半永久的に記録されるので、文面にはくれぐれもご注意ください。
- アドレス+メッセージを設定する
- メッセージの文面は半永久的に公開される
NEMは人気の仮想通貨取引所「Zaif」を運営するテックビューロ社と連携し、共同開発を行っています。
テックビューロが展開するプライベートブロックチェーン「mijin」で開発された技術を、NEMに還元する流れが生まれています。
mijinから生まれた技術について、詳しくは後述します。
NEM財団について
NEMの経済圏を世界的に展開するため、2017年3月にシンガポールで「NEM財団(NEM.io Foundation Ltd.)」という財団法人が設立されました。
財団法人であることから分かる通り、株式会社などと違って営利を目的としていません。
非営利目的の公共事業を主目的とし、その透明性を証明するために財団法人という形式をとっています。
NEM財団の主な目的は「NEM技術の振興、および産業、政府、学術分野における活用の促進」です。
具体的にはパートナーシップ拡大や、NEMにまつわるトラブルへの対処などが挙げられます。
中央集権化を避けるため基本的に開発や管理などは行わず、普及活動の範囲内で活動しています。
NEM財団はコインチェック騒動の解決に協力
2018年1月に日本の販売所「コインチェック」でNEM流出事件が発生した際には、モザイクの技術を活用して捜査協力しています。
以下のツイートはNEM財団の代表理事を努めるロン・ウォン氏のツイートです。
コインチェックにショックを受けつつも「NEM財団として可能な限りの協力をする」というスタンスを示しています。
It's unfortunate that coincheck got hacked. But we are doing everything we can to help. https://t.co/AH3lEDDG71
— Lon Wong (@2017Lon) January 26, 2018
NEM財団は盗難されたNEMにモザイクの技術を使って目印をつけ、現在の保管場所を特定するプログラムを開発しました。
しかし、盗難されたNEMの大半はアンダーグラウンド(闇サイト)で売りさばかれてしまっていたため、計画は失敗。
2018年3月20日をもってNEM財団の捜査協力は打ち切られています。
また、NEM財団は事件発生直後に、コインチェック側からNEMブロックチェーンのハードフォークを依頼されています。
取引履歴を流出以前の状態に戻すための提案でしたが、財団側はNEMの技術自体ではなくコインチェックの脆弱性が原因であるとし、この申し出を断っています。
こちらの動画ではNEM財団代表理事のジェフ・マクドナルド氏が上記の内容に言及しています。
NEM財団の理事には日本人も在籍!
NEM財団の首脳陣は4名の創立メンバーと6人の評議委員理事で構成されています。
この評議委員の理事には、日本人の朝山貴生氏が名を連ねています。
朝山氏は日本の取引所「Zaif」を運営元であるテックビューロ株式会社の代表取締役です。
国内有数の取引所が価値を認め、NEMを積極的に推進しているという点は、仮想通貨としての魅力を裏付けるポイントと言えそうですね。
仮想通貨NEMの開発をサポート!テックビューロとの連携
国内取引所Zaifを運営しているテックビューロ社はNEMを活用した技術開発を推進中。
テックビューロが関わったNEMに関するプロダクトは以下の通りです。
- ミジン(mijin)
- アポスティーユ(Aposille)
- カタパルト(Catapult)
- COMSA(コムサ)
NEMの双子?テックビューロのmijin
mijinはNEMと同じシステムを使ったサービスです。
mijinは高度な技術がなくても簡単にプライベートブロックチェーンを構築できるサービスです。
金融機関での利用を想定されており、セキュリティの強化と90%ものコスト削減を可能にできます。
こちらの動画では、mijinについてわかりやすく説明されています。
mijin上で開発された新技術は、同じシステムで動いているNEMのネットワークに適用可能です。
簡単&安全な公証機能!アポスティーユ(Aposille)
アポスティーユはブロックチェーンを使って改ざん不能かつ透明性の高い証明書を発行できる機能です。
複雑な決済や事務手続の手数料や工数を削減できます。
具体的には以下のようなシーンで活用が見込まれます。
- 行政処理
- 土地、不動産、美術品などのあらゆる権利証明
- 公式文書の記録、保管
決済や契約を簡略するという意味合いではイーサリアムのスマートコントラクトと同様のサービスです。
また仮想通貨Factom(ファクトム)でも同様のサービスを提供しています。
処理速度急上昇!カタパルト(Catapult)
カタパルトは処理速度(トランザクション)を高速化するアップデートです。
システムのプログラムをJavaからC++というプログラミング言語に変更することで、1秒あたり約4,000件の取引を処理することができるようになります。
送金が早いことで知られる仮想通貨リップルでも1秒で1,500件ほどとされており、圧倒的な処理速度ということがわかります。
現在はmijinで開発が進められており、開発が完了されしだいNEMにも同様のアップデートを行う予定になっています。
この動画では、カタパルトについてわかりやすくまとめれています。
2017年11月以降、mijin上でカタパルトのβテストが行われている段階です。
NEMへのカタパルト実装は2018年内を予定されていますが、現段階で明確な実施日は公表されていません。
NEMの処理能力を大幅に向上するアップデートになりますので、情報が解禁されれば急激な価格の上昇が予想されます。
これまでにもカタパルトに関する情報が公表されるたびに価格の上昇が起こっており、このことを「カタパルト砲」と呼んだりします。
カタパルトの進捗が発表されそうな気配があるときは、カタパルト砲に備えて仕込んでおく人が多いようです。
NEMが使えるICOプラットフォーム!COMSA(コムサ)
COMSA(コムサ)はテックビューロが開発しているICOプラットフォームです。
NEMとイーサリアムでICOを実施するためのインフラとして活用されます。
COMSAプロジェクトも2017年9月にICOを実施し、100億円にも及ぶ世界的にも大規模な資金調達に成功しました。
ICOを実施する前にはVC(ベンチャーキャピタル)から2,500万ドルを調達しています。
VCはスタートアップを対象とした投資機関で、言ってみれば事業の将来性や信頼性を吟味するプロ集団です。
そうした専門家の目が優良な投資対象と判断したことを考えるとCOMSAの将来性、ひいてはNEMの今後にも期待できるといえそうです。
COMSAについては、こちらの動画で詳しく紹介されています。
仮想通貨NEMの今後・2018年最新情報
NEMがどういった仮想通貨かがわかったところで、現在の価格や気になるポイントを確認しておきましょう。
現在のチャートは以下のとおりです。
2018年に入ってからは仮想通貨市場自体がやや停滞しているため、NEMの価格もそのあおりを受けています。
NEMは2018年に価格が高騰する可能性が高い!
しかし、遅かれ早かれ高騰していた2017年末ごろの水準に戻ってくると見られています。
しかもNEMには上述の通りカタパルトによる大幅な機能向上を予定しています。
カタパルトが実装されNEMの処理速度が向上すれば、当然市場価値は大幅に上昇するでしょう。
そう考えると、今が仕込み時と捉えることができそうです。
市場全体が停滞しているときは、価格が下がることで利益を出せるFX取引が役立ちます。
NEMのFXに対応している取引所も後ほどご紹介しますので、お楽しみに!
仮想通貨FXについて詳しく知りたい方は、こちらの記事を参考にしてみてください。
仮想通貨FX(ビットコインFX)とは?初心者におすすめの取引所比較ランキングTOP5+海外取引所NEMの価格上昇を仮想通貨アナリストが予想!
NEMの長期的な値上がりについて、アメリカの仮想通貨アナリストもポジティブな見解を示しています。
2020年末ごろまでに1XEMが約25,000円相当にまで上昇していくの分析を発表。(出典:https://jiomobilephone1500.com)
2017年時点から考えると6万倍というかなり思い切った試算ですが、ボラティリティの激しい仮想通貨だけに考えられなくもありません。
また、各仮想通貨の価格予想を配信している MCP Forecasts では、向こう一年の間に1XEMが約500円前後に到達するとの見解を見せています。
NEMの仮想通貨技術は政府にも採用されている!
NEMの技術ははベネズエラ政府が発行している仮想通貨に活用されています。
ベネズエラは深刻なハイパーインフレに陥っており、2018年に政府主導のもと独自の仮想通貨「ペトロ」を発行。
国家主導で発行された仮想通貨として大きな話題を集め、プレセールでは5000億円を調達に成功しました。
そのペトロのブロックチェーンには、NEMのブロックチェーン技術が活用されているのです。
この事例がきっかけで、さらに複数の国が政府主導での仮想通貨の発行を検討しているとの見方もあります。
ここまでご紹介してきたように、一般の利用者だけでなく、銀行や国家からも信頼を得ているNEMの技術。
より大きな単位で使用されるようになれば、おのずとNEMの価格も上がっていくでしょう。
マネックスがNEM流出後のコインチェックを買収!
先程も触れましたが、2018年1月にハッキングによりコインチェックから600億円近いNEMが流出しました。
コインチェック側は損失分を日本円で補償しており、その後日本のネット証券大手「マネックスグループ」に36億円で買収されました。
犯人の特定には至りませんでしたが、この騒動は一旦収束しています。
コインチェックは現在新規の口座開設を受け付けておらず、マネックスにより経営再建が行われています。
広告配信の準備を開始しているとの情報もあり、再稼働が近いという意見もあります。
NEMの取引が活発だったコインチェックが再開すれば、NEMだけでなく仮想通貨全体の価格上昇が見込まれます。
NEMがZaifの販売所で買えるようになった!
2018年7月2日に、Zaifの販売所「簡単売買」にネムとイーサリアムが追加されました。
これまでは板取引という注文方法でしかNEMを購入できなかったため、スマホなど操作しづらい状態でした。
簡単売買では希望の数量を入れて「売る」「買う」を押すというシンプルな操作で注文できるため、初心者や外出先からでも気軽にNEMを購入しやすくなりました。
これが影響してか、7月2日は主要な仮想通貨の中で唯一NEMの価格が上昇しました。
今後、仮想通貨初心者をはじめとしてたくさんの人がNEMを購入するようになれば流動性が上がり、長期的にみて価格にも良い影響が出そうです。
仮想通貨NEMが買えるおすすめの取引所
現在NEMは国内外あわせて30近くの取引所に上場しています。
NEMを購入できる取引所のうち、人気の取引所をご紹介します。
DMM Bitcoin(DMM ビットコイン)
- ビットコイン (BTC)
- リップル (XRP)
- ライトコイン (LTC)
- イーサリアム (ETH)
- イーサリアムクラシック (ETC)
- NEM (XEM)
- ビットコインキャッシュ (BCH)
DMMビットコイン はスマホアプリからの取引が使いやすいことでも知られており、外出先からもNEMを購入したい方におすすめな取引所です。
またFX取引に力を入れており、NEMにレバレッジを掛けて取り引きできるのも DMMビットコイン の魅力。
大手IT企業のDMM.comが運営しているため、信頼性や開発力は申し分ありません。
期間限定でキャンペーンを実施しており、口座開設だけで1000円のキャッシュバックを受け取れます!
はじめて仮想通貨を購入するという方にもおすすめしたい取引所です。
- 仮想通貨を初めて購入する
- 外出先からもNEMを購入したい
Zaif(ザイフ)
- ビットコイン (BTC)
- NEM (XEM)
- モナコイン(MONA)
- イーサリアム (ETH)
Zaif はここまで何度か登場しているように、NEMを積極的にプッシュしている取引所です。
詳しくは後述しますが、自社で研究開発したシステムをNEMの機能改善に役立てたりとNEMの価値を高めるために幅広い活動をしています。
また取引所としての評価も高く、仮想通貨の積立投資サービスを日本で唯一提供しています。
毎月定額で仮想通貨を積み立てるので、最初に設定をすればあとの運用は手放し。
トレードが苦手な方や忙しくて毎日取引できない人にピッタリです。
積み立てる仮想通貨の種類や比率は個別に決められるので、NEMを多めに設定することも可能です。
ZAIFトークンを始めとした独自トークンの取扱いが多いので、NEM以外の選択肢も多い取引所です。
- 低いリスクでコツコツNEMを運用したい
- こまめに取引する時間がない
Binance(バイナンス)
- NEM + 141種類(2018年7月13日 現在)
Binance(バイナンス) は世界最大級の取引量を誇る仮想通貨取引所です。
NEM以外にも国内の取引所と比べて圧倒的な数の仮想通貨を取り扱っています。
流動性も高くスピーディーに取引できるのが魅力です。
ココまでご紹介した取引所と違い、「板取引」という少し高度な注文画面になっています。
反面、手数料が安く非常にお得にNEMを購入できるというメリットもあります。
上級者を目指してお得にNEMを購入したい方におすすめな取引所です。
- できるだけお得にNEMを購入したい
- NEM以外の仮想通貨にも興味がある
仮想通貨NEMを購入した後の保管方法は?
NEMを購入したあとは、取引所から個人用のウォレットに送金しましょう。
たくさんのユーザーのNEMが一箇所に集まる取引所はハッキングの標的にされるリスクがあります。
このことはコインチェックの例でご存知の方も多いでしょう。
公式ウォレット Nano Wallet がおすすめ!
Nano Wallet はNEM公式のウォレットです。
イーサリアムでいうところの MyEtherWallet に似たイメージです。
オフィシャルという安心感はもちろん、マイニングをする際には必ず Nano Wallet を使う必要があるため、NEMホルダーは高確率でお世話になります。
なお、スマートフォン版は NEM Wallet と微妙に名前が違います。
Nano Wallet と NEM Wallet は連携させることができるので、利用シーンに併せて使ってみてください。
こちらのサイトからパソコン版とモバイル版どちらもダウンロードできます。
仮想通貨NEM / XEMのスペック
仮想通貨名称 | NEM(ネム) |
---|---|
仮想通貨単位 | XEM(ゼム) |
総発行枚数 | 8,999,999,999 XEM(新規発行なし) |
時価総額 | 上記の表を参照 |
発行年月日 | 2013年3月31日 |
ブロック生成間隔 | 約60秒 |
コンセンサスアルゴリズム | Proof of Importance(PoI) |
公式サイト | NEM(ネム)公式サイト |
ホワイトペーパー | NEM(ネム)ホワイトペーパー |
取引詳細 | NEM(ネム)ブロックチェインエクスプローラー |
公式フォーラム | NEM(ネム)フォーラム |
NEM(ネム)公式ツイッター | |
Telegram | NEM(ネム)公式Telegram |
各種手数料
内容 | 手数料 | 備考 |
---|---|---|
XEM送金 | 10,000XEM あたり 0.05XEM | 上限1.25XEM |
メッセージ送信 | 32byteあたり0.05XEM | 添付する場合のみ |
モザイク送信 | 0.05XEM | 上限0.45XEM |
ネームスペース作成 | 100XEM | 更新+0.15XEM |
サブネームスペース作成 | 10XEM | 更新+0.15XEM |
モザイク作成 | 10XEM | +0.15XEM |
マルチシグ変更手続き | 0.05XEM | |
その他手数料 | 0.15XEM | |
コミュニティ投票への投票 | 0.05XEM | |
コミュニティ投票の作成 | 0.2XEM – |