仮想通貨取引所はどんな通貨を取り扱ってるの?
購入の手順が難しそう!
人間、誰しも損はしたくないもの。
その気持ちは、仮想通貨も例外ではありません。
儲かることより、損をしないことのほうが気になるものですよね。
仮想通貨は、値動きによって利益が得られるかどうかが購入判断のポイントになります。
しかし、購入した時点で手数料による損失が発生するので、必ずマイナスの状態からスタートします。
初動の損失が少なければ、もちろん早めに利益を得られる可能性が高まります。
「仮想通貨取引所」「取扱通貨」を調べている方は、「どの取引所を使って、どの通貨を購入したら損をしないで済むのか」と考えているのではないでしょうか。
そのためには、
- どの仮想通貨取引所を利用するのがいいのか
- どの取扱通貨を購入するのがいいのか
という二つの疑問を解決しなくてはなりません。
どちらか片方を解決するだけでは、仮想通貨を購入しようにも逡巡してしまうでしょう。
そこで今回の記事では、仮想通貨を扱っているのはどんな取引所があり、どんな取扱通貨があるかという二つの疑問点に焦点を当てています。
まずは、仮想通貨取引所について確認した上で、その後に取扱通貨の比較をしていきます。
損失を少しでも抑えたいと思う初心者の方は、ぜひ最後までお付き合いください。
仮想通貨の基本的な内容も含めて、今すぐ確認していきましょう。
どんな仮想通貨取引所があるの?
仮想通貨取引所は、日本国内だけでもおよそ20社近くはあります。
もちろん、日本語で取引が可能なので、大抵の方は国内の仮想通貨取引所で購入を検討するのではないでしょうか。
まずは、国内における仮想通貨取引所について確認してみましょう。
国内の仮想通貨取引所一覧
仮想通貨取引所は、日本国内だけでも以下の取引所が挙げられます。
- みんなのビットコイン
- bitbank
- bitFlyer
- BITPoint
- BITOCEAN
- Bitgate
- BitTrade
- BTCBOX
- DMMBitcoin
- FISCO
- GMOコイン
- Liquid
- SBIバーチャル・カレンシーズ
- VCTRADE
- Xtheta
取引所と販売所の違い
仮想通貨取引所は、ユーザー同士で仮想通貨の取引をする「取引所」と、運営会社と取引をする「販売所」の2種類があります。
両者の特徴を簡単にまとめると、以下の3点にまとめられます。
- スプレッドの手数料が販売所では2~5%程度に対し、取引所では0.2%程度
- 販売所は即確実に売買が成立しやすいが、取引所では失敗することもある
- 販売所は操作が簡単で初心者向け、取引所は取引に慣れている中~上級者向け
スプレッドの違い
スプレッドとは、仮想通貨を現在の価格で購入したときと売却したときの価格差のこと。
例えば、現在の購入価格が10,000円で売却額が9,500円であれば、スプレッド差は5%。
差額の500円分が手数料になっていることがわかります。
スプレッド差が0.2%程度なら、10,000万円で購入した場合の売却額は9,980円です。
どちらのケースにしても、価格が変動して売却額が10,000円を越えなければ利益は発生しません。
しかし、スプレッド差は小さければ小さいほど利益が得やすいことは明らかです。
売買成立の違い
スプレッドが安い仮想通貨取引所のほうがお得かというと、単純にそうはいきません。
販売所では、売買が即確実に成立しやすいメリットがあります。
それに対して、取引所では売買に失敗したり、希望とは異なる額での売買成立が販売所よりも起こりやすい傾向があるからです。
特に、現在価格で注文をする成行注文において起きやすいのです。
成行注文は取引方法としては最も単純明快なので、初心者もよく利用すると考えられます。
仮想通貨に限らず、FXや株など何らかの金融商品の購入を少しでも経験したことがあるならすぐに気づくでしょうが、価格相場は生き物のように常に上下に変動を繰り返しています。
仮想通貨も同じことで、基本的には利益が発生するタイミングに合わせて売買を成立させるものです。
しかし、注文に時間がかかるなど何らかの理由で購入タイミングがずれると、予想外の価格で売買が成立してしまうことがあります。
このタイミングのズレが大きな損失に繋がりやすいのです。
また、もともと価格が設定されている販売所に対し、取引所では売買価格を自分で決めるので、操作ミスで損失を出してしまうケースもあります。
使い勝手や安全性では取引所よりも販売所のほうがよいと言えるでしょう。
慣れないうちは販売所、慣れたら取引所も視野に入れてみる
両者を比較してみると一長一短であり、確実にどちらがいいと言えるものではありません。
取引に慣れていない初心者のうちは販売所、取引に自信があるなら手数料の安い取引所を利用してみるのがいいと考えられます。
取引所と販売所の違いは、使い勝手や安全性に対して手数料を払うかどうかの違いだと言えます。
安全なほうが儲かるというものではありませんが、損失を防げる可能性は高いでしょう。
国内の主な取引所の特徴
国内の仮想通貨取引所の一覧の中でも、人気の高い取引所を個別に見てみましょう。
GMOコイン
出典: https://coin.z.com/jp/
仮想通貨売買時の手数料・入出金時の手数料が無料で、スプレッド幅も小さいなど、損失をなるべく防ぎたいならチェックして損はない仮想通貨取引所です。
東証一部上場企業のGMOグループ傘下の会社であり、セキュリティ対策もホームページに明記するなど信頼性に配慮していることも人気の高さの理由でしょう。
少額での取引も可能なので、試しにやってみたいという初心者の方にも打って付けと言えます。
Liquid
出展: https://www.liquid.com/ja/
QUOINEXから2018年9月にサービスを一新したのがLiquid。
取引手数料が安くスプレッドの幅も狭いので、初心者も取引しやすい環境が整っています。
QUOINEXの頃から通貨ペア数が53種類と、取扱通貨が豊富であることが大きな特徴です。
これは、アルトコインの取扱が多いのではなく、日本円、ドル、ユーロなど10種類の法定通貨と対応しているためです。
対応通貨に含まれるインドネシアルピア、インドルピー、フィリピンペソなどマイナー通貨は、比較的金利が高いという特徴を持っています。
マイナー通貨は流通量が限定的なので、高金利に設定して流通量を増やしたい狙いがあるからです。
逆に言えば、そうでもしないと流通してもらえないので信用度が低いとも言えます。
乱高下が激しいので利益を出しやすい反面、大暴落の可能性も大きいでしょう。
余裕資金ができたら、そういうマイナー通貨を含めた取引を考えてみるといいかもしれません。
bitbank
出展:https://bitbank.cc/
大手取引所と比べると、若干知名度や取引量で劣る面もありますが、リップルやイーサリアムなどの有名所のアルトコインをお得に入手できる取引所です。
アルトコインを取引形式で購入できるため、中~上級者からすると手数料を抑えられることが大きな魅力。
特にリップルを購入したい場合に好まれています。
取引に慣れたら、登録を検討しておきたい取引所と言えます。
どんな取扱通貨があるの?
一口に仮想通貨と言っても、実際には様々な仮想通貨があります。
次は、仮想通貨にはどんな取扱通貨があるのか確認してみましょう。
主な仮想通貨一覧
仮想通貨は、2018年2月時点で1545種類が確認されています。
今後もまだまだ増え続けるものと予想されますが、これらの仮想通貨の中でも特に代表的とも言える通貨はどんなものがあるのでしょうか。
国内でも比較的よく取引されている仮想通貨は以下の通り。
・ビットコイン
・ビットコインキャッシュ
・イーサリアム
・イーサリアムクラシック
・ライトコイン
・リップル
・モナコイン
・キャッシュ
アルトコインとは?
仮想通貨というのは、厳密には世界で初めて作られた仮想通貨であるビットコイン(BTC)だけのことを指します。
現在、数多く存在する仮想通貨は全てビットコインを参考にして作られたものです。
このため、ビットコイン以外の仮想通貨は「alternative coin」を略してアルトコインと呼ばれています。
「alternative=他の/代わりの」という意味合いなので、アルトコインとはビットコインの代替通貨ということです。
では、ビットコインという仮想通貨がありながら、なぜこのようなアルトコインが次々と作られているのでしょうか?
それは主に、開発目的が異なったり、ビットコインの抱える技術的な問題を解決するためです。
例えば、ビットコインは取引に10分程度の時間を要するため、実用性という面では難があります。
そこで、取引時間を短縮してより実用的に使いやすいようライトコイン(LTC)などのアルトコインが作られました。
こういった事情により、現在では多くの仮想通貨が存在しているのです。
主な仮想通貨の特徴
一覧の中でも特に代表的とも言える仮想通貨について、個別に特徴を見ていきましょう。
リップル(XRP)
国外送金を安くかつよりスムーズにするために作られたアルトコインで、時価総額で上位に入っています。
これまでの方法で国外に送金する場合、いくつもの銀行を経由するため、その都度手数料が発生するだけでなく、時間までかかってしまいます。
リップルはこれを解決するために作られたシステムで、特に企業間での送金に特化しています。
こういった背景から、多くの企業から支持を得ている仮想通貨です。
イーサリアム(ETH)
イーサリアムも時価総額で3本に入る仮想通貨です。
ブロック生成時間が約15秒とビットコインの10分と比べると極めて早く、送金手数料も安いという特徴を持っています。
設計理念が「ブロックチェーンを利用したアプリケーションの作成プラットフォーム」なので、Dapps(ブロックチェーンアプリ)の決済手段としても用いられています。
ビットコインキャッシュ
ビットコインよりも処理能力を向上させることを目的として、ビットコインから分裂(ハードフォーク)した仮想通貨です。
ビットコインは、ネットワークの処理能力が制限されています。
取引が拡大すると、未処理の取引が蓄積して処理速度が低下します。
この処理速度の低下が手数料の高騰をもたらしてしまうのです。
この問題を解決するため、ネットワークでの処理能力を表すブロックサイズがビットコインでは1MBなのが、ビットコインキャッシュでは8MBに引き上げられています。
ビットコインキャッシュが登場したことでビットコインから派生した仮想通貨が色々作られましたが、ビットコインキャッシュはそれらの中でも認知度が高く、取引量が多い特徴を持っています。
仮想通貨を購入する手順は?
仮想通貨を購入するために、実際に必要な手順はどのようなものなのでしょうか。
たいていの仮想通貨取引所で、次の3ステップで購入することが可能です。
- 口座開設
- 入金作業
- 仮想通貨の購入
1.口座開設
取引を行いたい仮想通貨取引所が決まったら、該当する取引所で口座を開設します。
開設に必要なものは、メールアドレス、パスワード、本人確認書類の3つです。
本人確認書類が複数必要であったり、登録にマイナンバーを使用するところもあります。
本人確認書類は、取引所にコピーを提出したり画像データを送信しなくてはなりません。
コピーまたは画像データを予め用意しておくと、登録がスムーズに行えます。
また、登録には審査が必要です。
口座開設まで一ヶ月以上の時間がかかったり、新規登録を停止している取引所もあるので、事前に確認しておきましょう。
2.入金作業
口座が開設できたら、その口座にお金を入金します。
たいていの場合は日本円を使うでしょう。
入金のたびに、わざわざ銀行に出かけたりするのは大きな手間です。
銀行のインターネット口座を別途用意しておくと、入金作業が楽になります。
ネット口座があると、即時に入金が反映されるクイック入金が利用できたり、入金手数料がかからなかったりするなど、何かと優遇されているケースが多いものです。
仮想通貨の取引用に、専用のネット銀行口座を作っておきましょう。
3.仮想通貨の購入
入金作業まで完了できたら、いよいよ仮想通貨を購入する番です。
取引は、たいてい取引所ごとに用意されている専用のアプリを使用します。
アプリの使い勝手が悪いと、時には取引に影響してしまう場合も。
仮想通貨取引所は、無料登録でツールの使用感を確かめられるようになっています。
一つの取引所にこだわるより、複数の取引所を使ってみた上でどの取引所を利用するか決めるのがいいでしょう。
国内仮想通貨取引所の取扱通貨の比較のまとめ
仮想通貨取引所の数も仮想通貨の数も、一見すると非常に多いように感じます。
しかし、それら全部を見る必要はありません。
まずは、いくつかの取引所の中から自分が登録したいと思う取引所を3つほど見つけましょう。
サイトの使い心地などを確認した上で、登録先を決定します。
購入したいと思う仮想通貨も同じように、最初はいくつかの候補を検討し、どれを購入したいか決定します。
どの仮想通貨取引所、どの仮想通貨を選ぶかにしても、今回の記事で紹介している中から選んでいただけたらまずは十分です。
少額での取引を経験していけば、仮想通貨取引所の使い方も自然と身についてきます。
これから仮想通貨を始める方にとって参考になりましたら幸いです。