やさしい仮想通貨の始め方を解説

新しい資金調達方法「STO」とは?ICOとの違いを解説!

STOとは_アイキャッチ
最近話題になってきているSTOってなに?
STOはICOと比較されたりしているけど、結局何が違うの?

とお考えではありませんか?

STOは「 Security Token Offering(セキュリティー・トークン・オファリング)」の略称で、新しい資金調達方法として注目されています。

現状ではまだ検討段階なっているものの、すでにSTOを導入したプロジェクトもいくつか存在しているんです。

しかし、これまで主流となっていたICOでさえ複雑で、STOと何がどう違うのか理解できていない人も少なくないはず。

そこで今回は、STOの特徴やICOとの違いについて、わかりやすく解説していこうと思います。

STOを実施しているプロジェクトも紹介するので、この記事を読めばSTOをしっかりと理解することができますよ!

ざっくり言うと

  • STOは「Security Security Token Offering」の略称
  • ICOに次ぐ新しい資金調達方法
  • 投機目的としての購入が認められている
  • 限られた人しか購入することができない
  • 詐欺的なプロジェクトに投資してしまうリスクが激減する
  • ICOの大きなメリットとなる気軽さはない
  • 今後のさらなる展開に注目!


新しい資金調達方法となる「STO」

STO_とは_資金調達法

STOは、ICOに次ぐ新しい資金調達方法のことで、会社の所有権や配当がある、やや株式に似た性質を持っています。

ここでは、そんなSTOの特徴についてみていきましょう。

STOの特徴

  • Polymath(ポリマス)を介したICO
  • 金融商品として認められたトークン
  • Coinbadce(コインベース)で取引が可能


Polymath(ポリマス)を通じたICO

PolymathはイーサリアムをベースとしたECR互換20トークンで、有価証券をブロックチェーン上に移行できるプラットフォームです。

ICOトークンでは、配当や経営に関する発言権がないのが原則なので、ICOで得たトークンを株式同様に扱えば法に反することとなりますよね。

そんな中、ICOトークンを証券化してしまおうと考えたのがPolymath。

Polymathを通じてICOを行うことで、トークンは証券法やさまざまな規制に沿った内容となるため、法や規制を気にせず投資ができるようになります。

つまり、「Polymathを通じて行われるICO=STO」となるわけです。

MEMO

ECR互換20トークンとは「Ethereum Request for CommentsToken Standard #20」の略称で、イーサリアムでトークンを発行するための基準を意味します。

金融商品として認められたトークン

Security Token Offeringの「Security」は有価証券を意味しており、STOでは投資目的でトークンを購入することができます

これまでICOトークンは、あくまでも資金調達が目的となっており、金融商品として認められていませんでした。

そのため、証券法をはじめとするさまざまな法律や規制に従う必要があり、投資目的でトークンを購入してはいけなかったんですね。

しかし、STOトークンの場合は初めから有価証券として認められているため、投資目的として堂々と購入することが可能です。

また、有価証券特有の「配当」を受けることもでき、株式に似た特性を持っているのが特徴といえます。

有価証券の判断基準

日本では、一般的に「配当」を受ける権利があるトークンをセキュリティートークンと呼びます。

また、米国ではSEC(米国証券取引委員会)によるテストで証券と認められたものが対象となります。

Coinbase(コインベース)で取引が可能

アメリカ最大級の仮想通貨取引所Coinbaseでは、2018年7月に「ブローカーディーラー業」「代替取引システム」「投資顧問業」の3つのライセンスを取得。

これにより、金融商品となるセキュリティートークンの取引が可能となりました。

2019年1月現在、セキュリティートークンで取引ができるのはCooinbaseのみとなっていますが、今後は三菱東京UFJフィナンシャルグループと連携し、日本市場においても事業展開がされる予定です。

STOとICOの違い

STO_とは_ICOとの違い

STOとICOの大きな違いは、何といっても規制に則っているか否かだといえるでしょう。

ICOは、証券法に当てはまらないにも拘わらず規制が曖昧なため、さまざまな弊害が生まれていました。

これに対しSTOは、SECの監視下に置かれた厳しい規定に沿ったトークンとなります。

また、ICOでは資金調達が主な目的となっているため、誰でも気軽に参加することが可能です。

しかし、STOでは一定の条件をクリアした個人・法人のみしか投資することができませんので、対象となる投資家にも大きな違いがあるといえます。

項目ICOSTO
有価証券としての役割×
配当×
法や規制の適用曖昧
投資できる人誰でも参加できる限定された一部の個人・企業

STOのメリット

STO_とは_仕組み

STOトークンは、厳しい審査(SECの認可)をクリアしなければ上場することができません。

しかし、こうした仕組みにより、ICOにはないメリットを得ることができるのです。

主なメリット

  • メリット1:法的な安定が得られる
  • メリット2:詐欺的なプロジェクトはほぼ存在しない
  • メリット3:幅広い資家の参入が期待できる


メリット1:法的な安定が得られる

これは、証券としての届け出を行うか、単にセキュリティートークンとして扱うのかによっても違います。

しかし、既存のレギュレーションに沿ったトークンであれば、少なくとも一般的な仮想通貨に比べて法的な安定性が高くなるといえますよね。

メリット2:詐欺的なトークンはほぼ存在しない

従来のICOでは、誰もが発行・投資ができる反面、詐欺目当てのトークンというのが非常に多く存在していました。

ですが、STOの場合は厳しい規定をクリアしたトークンのみ上場することができる仕組みとなっているため、詐欺目的のトークンはほぼ存在しません。

そのため、安心して投資することができるでしょう。

メリット3:幅広い資家の参入が期待できる

これまでのICOでは、証券としての性質が曖昧になっていたことから、どうしても個人投資家が中心の座組となっていました。

これに対し、STOでは証券としてきちんと法で認められているため、一般投資家や機関投資家たちの参入が期待できます。

これにより、株式に並ぶ人気の投資手法として盛り上がりを見せるこかもしれませんね。

STOのデメリット

STO_とは_デメリット

一見、良いことだらけに思えるSTOですが、デメリットとなるポイントもいくつか存在します。

主なデメリット

  • デメリット1:手続きや要件などの負担が大きい
  • デメリット2:トークンの発行および投資家のハードルが上がる


デメリット1:手続きや要件などの負担が大きい

証券というのは届出制であるのが基本です。

そのため、手続きや資格要件、監査、投資家への情報開示など、運営者側にはかなりの負担がかかることとなるでしょう。

一方、ICOにはこういった義務や責任はありませんから、STOよりも気軽に資金調達ができるといえます。

デメリット2:トークンの発行および投資家のハードルが上がる

前述もしましたが、STOではSECの厳しい審査をクリアし、尚且つ証券法やその他規制に沿ったトークンのみ上場することができます。

さらに投資者側にも「特定以上の年収」「特定以上の資産」などの規制が設けられており、投資できるのは限られた一部の個人及び法人のみです。

そのため、発行側・投資家ともにハードルが高くなってしまいます。

すでに実施されている主なSTOプロジェクト

STO_とは_プロジェクト

現状、STOはまだ提案段階となっていますが、すでにSTOを実施しているプロジェクトがいくつか存在します。

ここでは、どんなプロジェクトがあるのかをチェックしてみましょう。

主なSTOプロジェクト

  • FINOM(フィノム)
  • OVERSTOCK(オーバーストック)
  • Polymath(ポリマス)


FINOM(フィノム)

STO_とは_FINOM出典: https://finom.io/#about

FINOMでは、ユーティリティートークンの「NOM」と、セキュリティトークンの「FIN」の2種類が発行されています。

FINを保有している人については、四半期ごとに企業の総収益の最大20%が配当されるほか、FINの枚数によってNOMを受け取ることが可能です。

(NOMは広告の購入・割引に使用することができます。)

FINOMの開発者側は、FINトークンを「アメリカの規制に準拠した最初の証券型トークン」と主張していて、仮想通貨業界でも一躍話題となりました。

FINOMの公式サイト

OVERSTOCK(オーバーストック)

STO_とは_OVERSTOCK出典: https://www.tzero.com/

OVERSTOCのtZEROは、2018年10月にセキュリティートークンの発行を完了したことを発表しました。

その名は「tZEROセキュリティトークン」

世界中の投資家1,000人以上から、およそ1億3,400万ドルの調達に成功しており、トークンはSTOが終了する前に署名を満たした投資家に発行されています。

tZEROセキュリティトークンは、分散型ネットワーク上で行われた初めてのセキュリティートークンとなり、今後はトレードも可能になる予定です。

OVERSTOCKの公式サイト

Polymath(ポリマス)

STO_とは_Polymath出典: https://polymath.network/index.html

polymathでは、ブロックチェーンをベースとしたセキュリティートークンが発行できる法人用のプラットフォームを開発中。

また、STOのデータベースサイト「BLOCKDATABANK」も開設しており、セキュリティトークンの開発を積極的に進めています。

Polymathの公式サイト

STOは、今後の発展と規制の流れに注目!

STO_とは_まとめ

STOはまだ新しい資金調達方法で、トークンが有価証券として認められているものの、今後どのような展開になるかはまだわかりません。

私たち一般人からすると、何となくICOの方が使いやすい印象もあり、これからのICOとSTOの関係性についても注目したいところ。

すでに実施されているプロジェクトもいくつかありますから、情報収集をしながら今後の動きを観察していきましょう!

STOのおさらい

  • STOは投資目的の新しい資金調達法
  • SECによる厳しい審査や規定が必要となる
  • 誰でも運営・投資できるわけではない
  • 先目的のトークンはほぼ存在しない
  • すでにプロジェクトが実施されている