仮想通貨の取引はしてみたいけど、セキュリティーが心配…
セキュリティーの高い安全な取引所はどれだろう?
仮想通貨を取引してみたいと思っても、コインチェックやzaifの仮想通貨流出事件などを見ていると自分の資産を預ける時のセキュリティー面が気になるところだったりしませんか?
仮想通貨自体のシステムは、トランザクションが安全に行われるようにできていますが、取引所はそうはいかなく、残念ながら通貨の流出事件が起きてしまいます。
この記事を読めば、セキュリティーの高い取引所から、仮想通貨を保有する上で必要なセキュリティーの知識までが身につきます。
- 昨今の仮想通貨流出事件を見ていても取引所のセキュリティーはとても大切
- コールドウォレット、マルチシグ、安全性の高いSSLを取り入れているかどうかが選択基準
- 取引所の信頼性や資本金もチェックしよう
- セキュリティー対策は取引所選びだけではなく、個人での対策も必要
- セキュリティーを気にする人にはGMOコインがおすすめの取引所!
目次
なぜセキュリティー対策が必要?
仮想通貨は、通貨自体のシステムであるブロックチェーンは信頼性の高いものですが、取引所を使用し取引を行う上でハッキングのリスクが避けて通れない問題です。
ハッキングによる仮想通貨流失事件一覧
最近のものでいえば2018年9月にザイフから70億円相当の仮想通貨が流出し話題になりましたが、過去にも取引所からの仮想通貨流出事件は多数ありました。
事件 | 被害総額 |
---|---|
2014年:マウント・ゴックス事件 | 約115億円 |
2016年:TheDAO事件 | 約55億円* |
2016年:Bitfinex事件 | 約70億円 |
2018年:コインチェック事件 | 約580億円 |
2018年:ザイフ事件 | 約70億円 |
*取引所からではなく、通貨自体のシステムの脆弱性からハッキングされた事件
このように、取引所のハッキング事件は複数起きていることから取引所を選ぶときはセキュリティーについても気にかけるようにしたいですよね。
追跡が難しいからハッキングされやすい
仮想通貨は、一度流出してしまうと追跡をするのは難しい為、足がつきにくくハッキングされやすいのです。
仮想通貨は誰から誰にトランザクションが行われたということは確実に記入されて行くものの、多くの人が取引していたり、匿名で取引できる通貨などもあることから、実際に誰がトランザクションを行なったのかを追跡するのは困難ななのです。
体制が整っていないからハッキングされやすい
今年に入って、各国とも仮想通貨に対する規制をしいてきたと言えども、仮想通貨は、まだ歴史の浅い通貨です。
その為、仮想通貨に対する法律もシステムもまだまだ施策の段階のものが多く確立されていません。
そのような、まだ確立されていない脆弱性がハッカーに狙われやすい原因とも言えます。
仮想通貨取引所のセキュリティー・安全性の判断基準
取引所からのハッキングが多い昨今は、セキュリティーが高い取引所を選びたいものですよね。
セキュリティーを優先して取引所を選ぶときは、ハッキングに対する対策がしっかり取られているか、その取引所が信頼出来る取引所か見ていく必要があります。
具体的にハッキングに合わないようにセキュリティーの高い取引所を選択する上で重要な要素は以下の通りです。
- 資産の分別管理を行なっているか
- コールドウォレットで資産の保管を行なっているか
- マルチシグ(マルチシグネチャ)を導入しているか
- SSLの安全性が高いのか
- サーバーの安定性
- 取引所の信頼度
資産の分別管理
証券などと同様に、仮想通貨も仮想通貨取引所が取引所の資産とユーザーの資産を分別して管理することが法律で定められています。
これは、分別して管理することで、例えば取引所が倒産してしまった際などにもユーザーの資産の返還が行われるようになるようにもうけられた。
さらに、国内の法律では公認会計士等により分別管理監査が義務付けられています。
コールドウォレット
コールドウォレットとは、オフラインの通貨を保存する場所のことです。
コールドウォレットに対し、オンラインでの通貨を保管する場所のことをホットウォレットと言いますが、常にオンラインであるとハッキングなどの危険性が高まります。
デメリットとしては、コールドウォレットに資金を保管しているとホットウォレットでの保管よりもトランザクションに時間を要することがありますが、昨今の取引所のハッキング事件をみている限りコールドウォレットで資金の多くを管理している取引所を選ぶことをおすすめします。
マルチシグ(マルチシグネチャ)が導入されている
マルチシグネチャとは出金時など資金を動かすときに複数の人の署名が必要なシステムです。
例えば、送金の為の秘密鍵が3つある中2つあった場合送金が行われるといった仕組みで、1つの秘密鍵が漏洩したとしても資金流失がないようになっています。
SSL安全評価が高い
SSL(Secure Sockets Layer)とはインターネット上での通信を暗号化することにより、データの盗聴や改善を防ぐ技術です。
ログインIDやパスワードを盗まれないためにも、SSL通信を使っている取引所を必ず使いましょう。
また、SSLを取り入れていても、webサイトが最適化されている状態でないなどすると、SSLを使っていても安全性が低いことはあり得ます。
ですので、SSLの安全評価が高い取引所を選ぶようにしましょう。
サーバーの安定性なども考慮しよう
サーバーが強いものでないと、一気に注文が入った場合などに情報が処理しきれうダウンしてしまいます。
これは、価格の暴騰・暴落時など肝心な時に注文ができないなどで損失を被ることだけではなく、悪意のある第三者が意図的にサーバーをダウンさせようとしてくることも考えられます。
サーバー環境を後悔している取引所は多くはありませんが、サーバーの機能性をアピールしている取引所は信頼性が高いと考えられます。
資本金や信頼性も重要なファクター
各取引所が行なっているセキュリティー対策も非常に重要ですが、その取引所の運営体制や経済状況が良いかどうかも重要なファクターになります。
資本金が高く、大手の企業などが出資している会社の取引所ですと、倒産や業務停止などのリスクは低くなりますし、また何かあった時の保証ができるかどうかの指標にもなります。
国内の仮想通貨取引所のセキュリティー・安全性比較
国内の仮想通貨取引所ではセキュリティーの基準装備ができているかどうか、比較していきましょう。
コールドウォレット | マルチシグ | サーバー | SSL評価 | 資本金 | |
---|---|---|---|---|---|
GMOコイン | ○ | ○ | ○ | A | 資本金:37.58億円(準備金含む) |
BitPoint | ○ | ○ | ○ | A+ | 44億3,000万円 |
Fisco(フィスコ) | ○ | ○ | ー | A | 3億8,706万円 |
DMM Bitcoin | ○ | ○ | ○ | A | 12億9,000万円 |
Bitbank | ○ | ○ | ○ | A+ | 11億3,100万円 |
zaif | ○ | ○ | ー | A | 3億8,706万円 |
bitFlyer | ○ | ○ | ○ | A+ | 41億238万円 |
基本的なセキュリティーの対策は全ての取引所が導入済み
国内取引所は基本的に、コールドウォレットやマルチシグとA評価以上のSSL評価といった最低限のセキュリティー対策は導入済みなようです。
というのも、今年に入り各国の仮想通貨の規制なども厳しくなり、金融庁の「仮想通貨交換業者」に登録されるには、こういったセキュリティー対策が必須となるからでしょう。
SLL評価はBITPoint、bitbank、bitFlyerが高い
SLL評価は、BITPoint、bitbank、bitFlyerがA+で最高評価になっています。
しかし、他の取引所も「A」の評価を得ている為、取引上問題のなく、他の取引所で取引しても大丈夫でしょう。
サーバー・資本金はほとんどの取引所で問題なさそう
サーバーもほとんどの取引所で、問題ないレベルだと言えるでしょう。
資本金についても、最低資本金ですら、zaifの3億8,000万円ほどで流出事件があったものの、ユーザーへ資産の返還はされる予定なので、問題ないと言えるでしょう。
セキュリティー・安全性の高い取引所ランキング
気になるセキュリティー・安全性の高い国内取引所はどこでしょうか?
ランキング形式でセキュリティーの高い取引所を紹介するので、参考にして安全に仮想通貨の取引を行なっていきましょう。
1位GMOコイン
GMOコインは、GMOインターネット会社を母体とする仮想通貨取引所の為、非常に信頼性が高く、セキュリティー対策に対する意識の高さや、サーバーの強さなども十分ある取引所です。
また、GMOコインは非常に使いやすく仮想通貨を初めて取引する方でもとても簡単に取引ができる取引所です。
販売所形式の取引所な為、あらかじめ購入価格がわかった状態ですぐに購入できるところも魅力の一つですね。
2位BITPoint(ビットポイント)
BITPointは、資本金が最も高く、SSL評価もA+という面においても非常に安心して取引を行える取引所でしょう。
BITPointはさらに、入出金取引手数料無料でお得に取引することが可能な取引所です。
FXに関しても国内最大の25倍のレバレッジをかけることができるため、これから本格的に仮想通貨取引を行なっていこうと考えている方におすすめな取引所です。
3位DMM Bitcoin(DMMビットコイン)
DMMビットコインは、DMMグループの運営する仮想通貨取引所です。
大企業がもつ仮想通貨取引所だけあって安心して取引できるでしょう。
DMMは国内で最も多岐にわたる種類のFX取引が行える取引所ですので、FX取引を考えている方にはおすすめの取引所です。
海外取引所のセキュリティー・安全性について
国内の取引所は金融庁への登録とうの規制もあり比較的安心して使えるかとは思いますが、国内では取引できないアルトコインの取引や25倍以上のレバレッジ取引などをする際には、海外の仮想通貨取引所を使う事になります。
海外の取引所は安全なのか、主に有名な取引所の簡単な一覧表を作りました。
拠点 | SLL評価 | |
---|---|---|
Binance | マルタ島 | A+ |
BitMEX | 香港 | A+ |
Bittrex | アメリカ | A+ |
OKEx | 香港 | A |
海外の取引所も人気の(取引高の高い)取引所であれば、基本的なセキュリティー対策は行なっており、安全に使うことはできます。
ただし、拠点や運営者など詳しい情報がわからないマイナーな取引所はセキュリティー対策なども手薄なことも考えられますので、海外の取引所での取引の際は、使う前に下調べをしっかりと行なうことをお勧めいたします。
セキュリティー対策は自分でも行おう
自分の資産を守るためには、安全な取引所を選ぶだけでは十分ではありません。
仮想通貨の保管なども含めご自身でセキュリティー対策を行なっていただくことが非常に重要です。
自分で行えるセキュリティー対策には以下のようなものがあります。
- メールアドレスの設定
- パスワードの設定
- 2段階認証
- 資産の分散管理
- ハードウォレット
- フリーwifiでログインしない
- フィッシングサイトに気をつける
メールアドレスは専用のものを用意する
仮想通貨取引所に登録するときに普段使われているメールアドレスを使われる方も多いかと思います。
ですが、いつも使われているメールアドレスですとメールアドレスを簡単に特定されてしまいます。
新しく仮想通貨取引用にメールアドレスを作成するとよりセキュリティーは高まります。
取引所のパスワードも複雑なものにする
パスワードはわかりやすい英単語などは使わずに大文字、小文字、数字、記号を使ったわかりづらいパスワードを作成しましょう。
また、同じパスワードを使いまわす事もパスワードが流失した際に被害が拡大してしまうのでやめましょう。
2段階認証
2段階認証はどこの取引所も設定しており、非常に簡単にできるものながら重要なセキュリティー対策なので、取引所に登録したら必ず行うようにしましょう。
2段階認証を行うと、IDとなるご自身のメールアドレスとパスワードに加え、専用のアプリやSMSに送られてくるランダムで生成されるな番号を記入しないとログインできなくなります。
これにより、例えIDとパスワードが漏れたとしても不正ログインされなくなるのです。
資産の分散管理
ひとつの取引所だけを使っていると、その取引所が使えなくなった際や、ハッキングにあった際などに甚大な被害を受けてしまいます。
複数の取引所に登録し、保管も取引所に預けっぱなしにするのではなく、ウォレットでも管理するなど資産は分散して管理しましょう。
ハードウォレットを使いこなそう
ハードウォレットを使えば、オフラインで仮想通貨を保管できます。
取引所やオンライン上で仮想通貨を管理していても、ハッキングの脅威からは逃れられません。
最も安全な仮想通貨の管理手段と言われるハードウォレットを使いこなしましょう。
海外取引所には不用意に個人情報は登録しない
海外取引所は、本人確認を行わずとも一定の金額までは取引が行える形態のところがほとんどです。
個人情報は闇雲に公開せずに、海外取引所で高額の取引が行いたい場合などは、その取引所のセキュリティーについてしっかりと調査した上で、個人情報の登録を行いましょう。
フリーwifiに接続している時は取引所にアクセスしない
フリーwifiは誰もが簡単にアクセスしているため、自分の情報が第三者に読み取られやすい環境です。
どんなに気をつけていても、接続環境が暗号化通信に対応していないフリーwifiでは、パスワードやID自分の情報の全てが読み取られてしまう可能性があります。
また、フリーwifiからウィルスを拾い個人情報の流失に繋がる事もあるため、フリーwifiを使用する時は気をつけるようにしましょう。
フィッシングサイトに気をつける
人気の取引所を装い、そこにIDとパスワードを拾うフィッシングサイトによる被害も報告されています。
対策としては、信頼できる外部サイト経由からアクセスする、よく使う取引所はブックマークしておくなどするようにしましょう。
GMOコインを使って、自分でもセキュリティー対策をしっかりしよう
セキュリティーを気にするならば、信頼性も高くインターネットに強いGMOコインがおすすめです。
さらに、メールアドレスやパスワード、2段階認証、ハードウォレットを使うなど自分でもセキュリティー対策をして、安全に仮想通貨取引をしていきましょう!