仮想通貨投資をしていると「リップル」という通貨が話題になっていることを耳にすることも多いと思います。
仮想通貨「リップル」は、三菱UFJ銀行をはじめ多くの大企業が出資している、決済システムを支える仮想通貨のことを言います。
日経ラジオパーソナリティーひろぴー
リップル社は高速な国際送金システムの実現を目指していて、実現すればこれまでの金融業務がより効率化すると言われています。
リップルとは?長期で見るリップルのチャートの分析や今後についてひろぴーが解説!
そこで、今回はそんな注目を集めるリップルの今後について、価格や将来性を仮想通貨老舗メディアの「ゼロはじ」が大胆予想していきます!
リップル(Ripple,XRP)とは
リップル(Ripple,XRP)とは、時価総額ランキング3位として知られるとして知られる人気の仮想通貨。
「価値のインターネット」というのを最終目標とし、銀行間取引をより迅速に、かつ安い手数料で行うために開発されました。
そのため、仮想通貨としての役割だけでなく、送金・決済システムとしての役割も持っているんです。
リップル(Ripple,XRP)の概要 | |
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通貨単位 | XRP |
開発者 | Ryan Fugger |
アルゴリズム | Proof of Consensus |
ブロック生成速度 | およそ5秒 |
発行上限数 | 1000億XRP |
新規発行 | 無し |
時価総額 | ¥2,589,403,466,906 |
リップル(Ripple,XRP)の特徴
リップル(Ripple,XRP)は2013年に公開された仮想通貨で、主に「ブリッジ通貨」と「システム手数料」の2つの役割を持っている通貨です。
ブリッジ通貨というのは、円やドルといった法定通貨や、仮想通貨同士を交換する際の中継をする通貨のこと。
リップル(Ripple,XRP)を中継とすることで仲介業者が必要なく、手数料や時間をほとんどかけずに取引ができるようになるのです。
そして、こういったリップル(Ripple,XRP)のシステムを利用する際には利用手数料が必要になります。
利用手数料はどのくらいネットワークに負荷がかかっているかによって金額が変わり、取引で大きな負荷がかかるほど多くなるというもの。
これは、悪意ある者がシステムを攻撃できないようにする効果があって、ネットワークに負荷がかかればその分の手数料が発生してしまいますよね。
ですので、リップル(Ripple,XRP)を利用手数料とすることによって、ネットワークの信頼性を保てているということに繋がるのです。
- ブリッジ通貨
- システム手数料
大手企業や金融機関と提携
リップル(Ripple,XRP)はさまざまな企業や、金融機関と提携していることでも知られています。
しかも、提携先企業は大手やグローバル展開をしているところが多く、「Google」や「SBIホールディングス」が出資したことでも有名ですよね。
これだけの巨大企業に支援されているリップル(Ripple,XRP)ですから、今後の将来性にもかなり期待ができるといえるでしょう。
リップル(Ripple,XRP)の価格と主な出来事
今後の将来性が期待できるとなれば、誰しもがリップル(Ripple,XRP)の購入を考えることでしょう。
しかし、本当にリップル(Ripple,XRP)の今度を期待して大丈夫なのでしょうか?
そこで、今後もリップル(Ripple,XRP)を安全に運用していくために、これまでの出来事や価格変動についてをまとめてみました。
2017年の出来事
イギリスの通信社で知られるロイター通信によると、2017年においてリップル(Ripple,XRP)はなんと、35,000%も価格が上昇したといわれています。
ビットコインでも1,200%の上昇ですから、35,000%というのはかなりの高騰ぶりということ!
そんな数字を作り出した2017年は、一体どんな出来事があったのでしょうか。
3月 イングランド銀行との提携
リップル(Ripple,XRP)が最初の高騰を見せたのは、イングランド銀行との連携のタイミングでした。
イングランド銀行は、外国為替取引において世界ナンバー1のシェアを誇る、イギリスの中央銀行。
それまでこれといって注目されていなかったリップル(Ripple,XRP)でしたが、提携を発表したことで大きな注目を集めたのです。
5月 Coinoneに上場/ロックアップ発表/Consensus2017
国際送金利用者が多いことでも知られる韓国の大手取引所“Coinone”で、リップル(Ripple,XRP)の取引が開始されました。
リップル(Ripple,XRP)の大きな魅力となる「円滑な送金」と「安い手数料」が高く評価され、それとともに価値も大きく高騰します。
さらに、5月16日にはRipple社がロックアップを発表。
ロックアップというのは、大量にリップル(Ripple,XRP)を保有している人が、一定期間市場で売却してはいけないというもの。
リップル(Ripple,XRP)はそう発行数1,000億XRPとなっていますが、そのうち630億XRPはRipple社が保有しています。
ですので、Ripple社が大量売買を行えば市場が操作され、多くのリップル(Ripple,XRP)保有者が影響を受ける危険性が懸念されていたんです。
しかしRipple社は、550億をXRPエクスローに預け、54ヶ月間かけてXRPを市場に流すという取り決めを発表。
これによって市場の懸念が改善され、リップルの価格も上昇しました。
ところが、5月23日に世界最大の仮想通貨会議「Consensus2017」の際にリップル(Ripple,XRP)は暴落…。
これまでの出来事によって注目されていたRipple社でしたが、発表された内容はホームページなどで公開されていた内容ばかり。
世界中の期待に応えることができず、リップル(Ripple,XRP)の保有者たちは大きく失望をしてしまったんですね。
8月 Twitterで意味不明のカウントダウン
8月22日、Ripple社の公式Twitterで謎のカウントダウンが公開されました。
わけがわからないまま意味深なツイートは3日間続き、“何かが起こる!”という期待から価格は上昇。
しかし、このカウントダウンはただSWELLの開催通知をカウントダウンしていただけで、特に何かが起きたわけではありません。
10月 SWELLの開催
そして10月16日、カウントダウンされていたSWELLが開催されたものの、わざわざ告知をしたほどのものではなかったという評価が…。
これがリップル(Ripple,XRP)保有者を再度失望させることとなり、価格も暴落します。
11月 Binanceに上場
11月3日、中国の大手取引所であるBinanceにリップル(Ripple,XRP)が上場。
Binanceは取引高が世界一ということでも知られているため、価格高騰にはとっておきの好材料と思われますよね。
しかし、SWELLでの失望感から市場はこれを慎重に捉え、大きな価格高騰にはなりませんでした。
12月 アルトコインブーム絶頂期
2017年末、11月頃からブームになっていたアルトコインが絶頂期を迎え、リップル(Ripple,XRP)も過去最高の価格を生み出します。
年内においては、5月のCoinone上場時に並ぶ2度目のピークといえるでしょう。
- 3月:高騰
- 5月:高騰 → 暴落
- 8月:高騰
- 10月:暴落
- 12月:高騰
2018年の出来事
2017年では高騰することが多かったリップル(Ripple,XRP)ですが、その勢いは2018年に入ってからも変わりはありません。
2月 AmericanExpress(アメックス)と連携
2月1日、Ripple社は、クレジットカードで知られるアメリカンエクスプレスとの連携を発表します。
この連携は「ブロックチェーンを用いた決済を導入する」というものですので、今後さらなる企業が参入することが期待できます。
これによって、リップル(Ripple,XRP)の価格はさらに高騰しました。
3月 Money20/20アジア開催
「Money20/20」というのは、金融工学に関する世界的なカンファレンスで、2018年はシンガポールにて開催されました。
そこで登壇したRipple社のブラッド・ガーリングハウス氏は、「2030年までに、送金にかかる費用を3%引き下げる」と発言。
これを例えると、現状2万円送金するには1,500円の手数料がかかりますが、これを60円にまで引き下げるということ!
そうなれば今後の将来性にも期待ができるものの、肝心な価格はそこまでの高騰ぶりではありませんでした。
- 2月:高騰
- 3月:停滞
今度はどうなる?リップル(Ripple,XRP)の将来性
高騰や暴落を繰り返しているリップル(Ripple,XRP)ですが、トータル的に考えればその高騰ぶりはビットコインにも劣りません!
大手企業や銀行との提携も続いており、今後の将来性は大いに期待ができるといえるでしょう。
また、今後の将来性を決定づける理由というのもいくつかありますので、これらも簡単にまとめてみました。
webbot(ウェブボット)の予測
webbot(ウェブボット)とは、以前マイクロソフト社のコンサルタントをしていた「クリフ・ハイ氏」によって開発されたAI。
このAIは、今後リップル(Ripple,XRP)の価格が上昇すると予測しています。
詳しく言うと、2018年5月頃に大きく上昇すると予測されていますが、もちろん100%ではありません。
しかし、過去や現在のあらゆるデータから出た予測ですので、大きな判断材料にはなるといえます。
Nasdaq(ナスダック)が高騰予想
Nasdaq(ナスダック)とは、ベンチャー企業向けの世界最大株式市場のこと。
Nasdaq(ナスダック)の予測でも、リップル(Ripple,XRP)は2018年12月までに高騰すると発表されているんです。
この発表は、“世界最大市場の予測”とだけあって、多くの投資家達も注目をしています。
2020年のロックアップ終了
Ripple社が保有していた630億XRP全てが市場に流出し、Ripple社による市場操作が不可能となるのが2020年です。
そうなれば、市場としては絶対的な安心を得ることができますから、リップル(Ripple,XRP)の価格も安定すると考えられます。
価格が安定すると、仮想通貨としてのリップル(Ripple,XRP)が機能しやすくなり、さらに快適な取引が可能となるでしょう。
つまり、長い目で見ても将来性に期待できるということ。
そしてやはり、大手企業や銀行との提携というのも、今後の大きな強みになるといえますよね!