2018年に入り、大手金融機関や企業が続々とリップルと提携するというニュースが世間を賑わせています。
リップルはビットコインに次いで人気のある仮想通貨で、もはや知らない方はいないでしょう。
また、リップラーという言葉もある通り昔から根強いファンをもつ仮想通貨としても有名です。
この記事に辿り着いた方の中には、
リップルってそもそもなに?
リップルをもっているとどんなメリットがあるの?
リップルのおすすめウォレットはなに?
といった事を思われている方も多いと思います。
今回の記事では、XRP(リップル)を基礎から学び、おすすめのリップルウォレットを比較して実際の運用に役立てていただくことを目標としています。
それでは、一つ一つ見ていきましょう。
リップルってなに?
おすすめのリップルウォレットを解説する前に、そもそも『リップルとは何なのか?』について、復習もかねてお話ししていきます。
XRP(リップル)の基本情報
名称 | リップル(Ripple) |
---|---|
発行日 | 2013年9月26日 |
開発団体 | Utopianfuture |
通貨単位 | XRP |
総発行枚数 | 100,000,000,000 XRP |
公式サイト | https://nem.io/ |
時価総額 | $32,142,438,710 第3位(2018/5/02現在) |
リップル(XRP)の詳細
リップル(XRP)とは、2004年にRyan Fuggerによって考案された『送金に特化した仮想通貨』です。
実際にはリップルは通貨名称ではなく、プラットフォーム名称または開発団体であるRIpple Incを指します。
通貨名称は『XRP』といいます。
リップルプラットフォームでは『法定通貨や仮想通貨が自由に交換できる仕組み』となっており、共通の決済プロトコルとしてXRPが存在しているという位置づけです。
そのためリップルは『ブリッジ通貨』という名称でも世間に広まっています。
リップルは既存の海外送金の仕組みを『手数料を安く、素早い送金を実現する』ために開発された送金システムで、ビットコインとは全く違う思想のもと運営されています。
リップルの最終的な目標は『価値のインターネット(Internet of Value)』を実現することであり、あらゆる場所に瞬時に価値を届けることができる未来を創造していくことを提唱しています。
リップルの特徴
リップルは、ビットコインとは全く異なる思想・仕組みで運営されています。
国際送金に特化した仮想通貨であるリップルは、次の2つのポイントが特徴として挙げられます。
- PoC(プルーフオブコンセンサス)
- IOU取引
PoC(プルーフオブコンセンサス)
PoCとは、『Proof of Consensus(プルーフオブコンセンサス)』の略語です。
リップルは、コンセンサスアルゴリズムに『PoC』が採用されています。
ビットコインでは、10分間に一度ブロック(取引の塊)が生成され、ブロックを承認するためにマイニングが行われる『PoW』が採用されています。
Proof of Consensusとは直訳すると『合意による証明』という意味があり、『リップルネットワークでつながっているP2Pによって、その取引を合意して信頼できるものとする』という仕組みです。
また、全取引記録のことを『Ledger(レジャー)』といい、取引を承認する代表者を『Validator(バリデーター)』といいます。
この仕組みを『XRP Ldgder』といい、ビットコインでいうところのブロックチェーンと同じ役割を提供しています。
IOU取引
リップルでは、『IOU取引』という取引手法が採用されています。
IOUとは、簡単にいうと借用証明書を意味します。
リップルネットワークでは、通貨決済にXRPそのものをやりとりするのではなく『IOUによる残高の書き換え』によって決済が行われます。
また、IOUを発行する主体のことを『ゲートウェイ』といいます。
『ゲートウェイ』とはもともとネットワーク用語で、異なる二つ以上のネットワークを接続する機器のことを指し、リップル社はこのゲートウェイを管理する中央団体組織ということがいえます。
リップルのパートナー
リップルには、『東京三菱UFJ銀行』をはじめとした大手金融機関、『Google』、『SBIグループ』といった日本でもおなじみの企業が出資しています。
これらの金融機関・企業はリップルネットワークが提供する送金システムの将来性に投資しており、非常に期待されていることがわかります。
おすすめのリップルウォレット5選
リップルウォレットは、大きく分けて次の5種類に分類できます。
- オンラインウォレット
- デスクトップウォレット
- モバイルウォレット
- ハードウォレット
- ペーパーウォレット
それぞれのリップルウォレットの特徴を確認し、運用にあったウォレットを選択していくことが大事です。
それでは、おすすめリップルウォレットと特徴をみていきましょう
オンラインウォレット
Gatehub(ゲートハブ)
GateHubとは、リップル社が提供する公式のオンラインウォレットです。
通常の仮想通貨取引所と同様にオンラインでの管理となるため、『最もリスクが高いリップルウォレット』といえます。
仮想通貨取引所間の送金が多い方にとっては、スピーディーな取引が可能であり利便性が高いという特徴があります。
Gatehubが提供するのは自分で秘密鍵の保管ができるタイプのウォレットです。
デスクトップウォレット
ripple-client-desktop
デスクトップウォレットとは、仮想通貨をWindowPCやMacなどで管理するためのものです。
公式のウォレットはリップル社からは提供されていませんが、Github上でripple-client-desktopというツールが公開されています。
GitHubとは
開発者のためのオープンプラットフォームです。
一部のプログラムは無料で利用することができます。
zipファイルをダウンロード後、RippleClient.exeを起動しアカウント作成をすることで利用可能です。
リップルウォレットとしては、『オンラインウォレットより安全になおかつ可動性をもたせたい場合』におすすめできます。
モバイルウォレット
Toast Wallet!
モバイルウォレットとは、『スマートフォン用のアプリを用いて仮想通貨資産を管理する』ためのものです。
モバイルウォレットは、デスクトップウォレットに比べ『持ち運びのしやすさ』において大きなメリットがあります。
また、AppstoreやGoogle Playに公開されているアプリ数も多くデスクトップウォレットに比べて多く、口コミ情報などからも取捨選択がしやすいといえます。
有名なアプリとしては『Toast Wallet!』が公開されています。
Toast WalletはiOS、Androidともに対応しているリップルのモバイルウォレットです。
アプリをインストールしたスマートフォンの紛失、破損などがあった場合に復元が困難です。
必ずバックアップを取得しておきましょう。
ハードウェアウォレット
Ledger Nano S (レジャー・ナノS)
出典: https://hardwarewallet-japan.com/
ハードウォレットとは、これまでご紹介したものと違い『実態のあるウォレットに仮想通貨を保管する』ためのものです。
インターネットから切り離した状態で仮想通貨を安全に保管することができ、別名『コールドウォレット』という呼ばれ方もします。
最も有名なハードウォレットとしては『Ledger Nano S (レジャー・ナノS)』が挙げられます。
Ledger Nano Sはリップルウォレットとしては勿論のこと、ビットコイン(BTC)、イーサリアム(ETH)をはじめとした主要通貨のほとんどを保管することができ、多くの人に支持されているハードウェアウォレットです。
対応通貨は随時追加されており、進捗状況は公式サイトから確認できます。
Amazonなどのオンラインストアからの購入は購入は控えてください。
非正規品や詐欺なども横行しているため、購入は公式サイトを強くおすすめします。
ペーパーウォレット
ripply-paper-wallet
最も安全にリップルを保管することができるウォレットが『ペーパーウォレット』です。
ペーパーウォレットとは、文字通り紙に情報を記録することで、完全にネットワークから切り離した形で仮想通貨資産を守ることができます。
ハードウォレット同様に、オフラインで管理が可能なコールドウォレットです。
リップルのペーパーウォレットは、デスクトップウォレット同様にGitHubからダウンロードできます。
<簡易的な設定手順>
①サイトへ移動したら緑色のボタン『Clone or download』⇒『Download ZIP』を選択します。
②『ripply-paper-wallet-master』というフォルダがダウンロードされますが、開く前にPCのインターネット接続を切断しオフライン状態にしましょう。
③オフライン状態であることを確認後、先ほどダウンロードしたフォルダを開き『coldwallet』と書かれたHTMLファイルを開くとペーパーウォレットが画面上に公開され、送信先アドレスと秘密鍵が表示されます。
④そちらを印刷すればペーパーウォレットの完成です。
印刷されたアドレスにリップルを送金することで管理ができます。
リップルウォレットおすすめ5選のまとめ
今回の記事ではリップルの基本情報をしっかりと解説し、実際に運用していくため必要なリップルウォレットについて確認しました。
リップルのポイントをまとめると、次の通りです。
リップルは『XPR Legder』で分散台帳を記録している
リップルはたくさんの金融機関・大手企業に注目されている
ビットコインやイーサリアムといった主要仮想通貨とは、全く違う考え方のもと成長を続けるリップルは非常に有望な仮想通貨だといえます。