2018年5月24日現在時価総額3位と、仮想通貨市場トップ3に入るリップル。
2017年8月22日にリップルのTwitter公式アカウントで、カウントダウンが発表されました。
このリップルのカウントダウンで世界中の投資家から色々な憶測が飛び交いました。
このカウントダウンはどのような意味があったのでしょうか。
今回はリップルカウントダウンについてやその後のことなどを掘り下げていきたいと思います。
リップルのカウントダウンとは?
リップルのカウントダウンとは何なのか気になる方も多いでしょう。
まずはリップルについてご紹介します。
リップルとは
Ripple coin (XRP) Cryptocurrency. Ripple is a blockchain technology that acts as both a crypto currency and a digital payment network for
リップルはリップル社が運営している送金・決済サービスのことで、そこで使われるコインがリップル(通貨単位:XRP)なのです。
- 発行上限枚数1,000億XRP
- 送金スピード・処理性能・手数料が優れている
リップルは送金スピード・手数料・処理性能の面でビットコインやイーサリアムよりも圧倒的に優位です。
元々リップルには投機的な側面はなく、送金や決済が安くスムーズにできるように作られました。
そのため、ビットコインやイーサリアムで送金詰まりが起こっていても、リップルならたった数分で送金できたという声もあります。
ちなみに発行上限は1,000億XRPですが、現在市場に流通しているのは390億XRPで500XRPほどはロックアップされていてリップル社も動かせないようになっています。
リップルカウントダウンとは?
3… 2…1… The countdown begins
— Ripple (@Ripple) 2017年8月21日
2017年8月22日に突然リップルのTwitter公式アカウントで謎のカウントダウンが出現されました。
カウントダウン3からはじまり、8月24日までカウントダウンは続きました。
そして、カウントダウン1の後には「カウントダウン0」と呼ばれるツイートがされました。
そこからリップルの動向に多くの投資家たちが注目しました。
カウントダウンで公表された内容とは
WorldSpectrum / Pixabay
リップルカウントダウンでは毎日カウントダウンごとにツイートされていました。
ここではまずリップルカウントダウンの内容についてご紹介します。
カウントダウン3の内容
3 days of mind-blowing #content and #speakers pic.twitter.com/NdU4h4cyOu
— Ripple (@Ripple) 2017年8月21日
8月22日にツイートされたのがカウントダウン3で、すべてはここから始まりました。
ここでは「衝撃な内容と重要な人物の発言まで3日」という意味の英文がツイートがされました。
これはリップルの保有者や仮想通貨に関心がある人に波紋を投げかけるものでした。
カウントダウン2の内容
2 themes coming together, #banking & #blockchain pic.twitter.com/kzvApvSKoH
— Ripple (@Ripple) 2017年8月22日
23日に「銀行とブロックチェーンが1つに」という意味の英文がツイートされました。
このブロックチェーンはリップルのことなのか、それとも別のものなのか投資家の間で様々な憶測を呼びました。
カウントダウン1の内容
1 vision for the future of #payments takes center stage pic.twitter.com/6cLveyFMYE
— Ripple (@Ripple) 2017年8月23日
24日には「将来の送金手段の常識となる」という内容の英文がツイートされました。
カウントダウンが1になったことで、カウントダウンの後になにか重大な発表があるのかなどユーザーに期待や不安を持たせました。
カウントダウン0の内容
#ペイメントの未来に対する1つのビジョンが舞台の中心に躍り出ます pic.twitter.com/R8PcmNQJeL
— Ripple (@Ripple) 2017年8月23日
カウントダウン1のあとに4つ目のツイートありました。
その中には英語のツイートに続いて「ペイメントの未来に対するビジョンが舞台の中心に」と日本語でツイートされていました。
カンファレンス「SWELL」の開催を発表!
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SWELLはカウントダウンの後、SWLLというカンファレンスの開催を発表しました。
SWELLが開催されたのが10月17日ですからカウントダウン後2ヶ月はリップルの保有者や仮想通貨関係者が早く知りたくてそわそわしていたでしょう。
カウントダウンの後になにか影響はあったのか
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リップルのカウントダウン0がツイートされた8月24日から、連邦準備銀行主催のシンポジウムがカンザスシティで開催されました。
この会議では世界中の銀行関係のトップが集まり、世界の経済問題について話し合われました。
1回目の「衝撃的な内容と重要人物の発言」はこのシンポジウムだと考えれています。
リップルのカウントダウンの影響は大きく、その期待感からリップルの相場が一時的に大きく上昇しました。
しかし、日本語でツイートされたカウントダウン0の時に大きく価格が下落し、その後高騰することなく、横ばいで動いていきました。
カウントダウン後にあった4つのこと
リップル社はSWELLの開催を発表後しばらくはこれといった発表はなかったものの、開催間近ある4つのことがありました。
- xRapidの送金実験で世界で初めて実送金に成功
- RippleNet参加する金融機関や企業が100を超える
- 3億ドルのRippleNet拡大プログラムを始動
- リップル社がR3社との裁判に勝訴
xRapidの送金実験で世界で初めて実送金に成功
abstract futuristic wolrd map in electronic theme, concept of global network
リップル社が行っていた国際送金システム「XRapid」での初めての送金実験で実送金に成功したと発表しました。
リップルはこの結果を受け、本格的に運用するために開発を本格化するとしました。
xRapidは国際送金のスピードとコストが向上して今後普及することが見込めるとしました。
特に送金スピードは今まで2~3日かかっていたのが2分前後と大幅に短縮されて、さらに送金手数料は従来の40%~70%も節約することができると言われています。
もしリップルが国際送金の方法として実装され、普及すればリップルがビットコインを上回る可能性があると言えるでしょう。
RippleNet参加する金融機関や企業が100を超える
digital ripple coin glowing in the dark
RippleNetとは、リップル社が提供している法人向けの国際送金ブロックチェーンネットワークのことです。
これに数多くの企業が参加すればするほど、同時に金融機関が既存の海外送金ではない、リップルを使った国際送金という全く新しい送金方法を導入したいという意志表明になります。
3億ドルのRippleNet拡大プログラムを始動
このプログラムは先述のリップルの国際送金システムのRippleNetを利用した金融業者に対して、使用するためにかかったコストの穴埋めをするためにお礼として先着でインセンティブを支払うというプログラムです。
インセンティブは米ドルかXRPで受け取ることができるのですが、XRPを受け取った金融機関は、将来的に流動性のコストを削減するために、送金の時にXRPを使うステージに移行することができるというメリットがあります。
これによって、数多くの金融機関がRippleNetへの参入を検討することで、世界の国際送金の方法として、Rippleが普及していくと見られているのです。
リップル社がR3社との裁判に勝訴
Bitcoin exchange concept. Currency and financial market values. Copyspace for text.
リップル社がブロックチェーンベンチャー企業でニューヨークを拠点に活動をしているR3社に対して起こした訴訟です。
2016年9月に締約していたオプションの行使をしようとしたところ、リップル社がR3社のこれまでのパートナーシップに問題があったとして、オプションの行使を拒否していたというものです。
ここでいうオプションは2019年9月までの間、最大50億XRPを1XRPを0.085ドル(0.92円)で購入することができる権利のことです。
当時リップルの価格は現在の30分の1程度の価格を推移しており、今50億リップルを受け渡すということになると、日本円に換算すると約1,500億円相当になります。
間違いなくパートナーシップに不備があったのですが、リップル社としても予想外にXRPが高騰したことや、リップルネットワークが拡大したということから譲れないということになったのです。
この問題はリップルユーザーの間でも大きく話題になり、1つの企業から資産や約1,500送縁移動することによる価格変動も懸念されていました。
この問題はSWELLまでに間に合わせたかった可能性もあるのですが、「R3側はリップルの勝訴したという発表は誤解を招くもので、決着はまだついていない」としています。
(1/2) Re:@bgarlinghouse misleading tweet on R3 vs Ripple case. Delaware simply ruled it wasn’t within their jurisdiction. Nothing on merits.
— R3 (@inside_r3) 2017年10月13日
このツイートの後、R3社から正式に発表されることが無かったため、認知度も発言力もあるリップルが勝訴したとして認知されていると言っていいでしょう。
仮にこの勝訴事実だとしたら、RippleNetの開発や広報など今後必要になるコストに資金を回せるため、リップル社としても大きな意味を持っていると言えるでしょう。
リップルカウントダウンまとめ
いかがでしたか?
今回はリップルカウントダウンやその後のリップルの動きについてご紹介していきました。
リップルのカウントダウンで一時価格が上がったものの、その後下落し価格は横ばいになっていますが、今後のリップルの動き次第で価格は高騰するでしょう。
特にRippleNetが本格的に始動すれば、海外送金の方法として普及していく可能性が高いですので、それに合わせて価格も高騰していくでしょう。