リップルの相場を分析してみたい
ボリンジャーバンドって何?
リップルは今後値上がりする要素があると言われていましたが、2018年年末の段階では期待していたほどには上昇していません。
売り時や買い時を判断する方法の一つであるテクニカル分析を活かして、最適なタイミングを見極めることも大切です。
そこで今回は、テクニカル分析のボリンジャーバンドでリップルを売買する最適なタイミングを予測する方法を初心者にもわかりやすく解説します。
この記事を最後まで読めば、ボリンジャーバンドを活かしてリップルを売買するタイミングを見極めるスキルが身につくのでぜひ最後まで参考にしてください。
目次
リップルの今後を占うテクニカル分析のボリンジャーバンドとは?
リップルを売買する最適なタイミングを見極める方法の一つであるボリンジャーバンドとは、テクニカル分析で用いられる手法です。
そもそもボリンジャーバンドとは何か、ボリンジャーバンドを用いたテクニカル分析のメリットとデメリットについて確認しておきましょう。
テクニカルチャートの一種
出典:https://app.bitbank.cc/trade/xrp_jpy
ボリンジャーバンドとはテクニカルチャートの一種で、価格の幅(バンド)の内側に価格が収まる確率を示す指標です。
移動平均線と上下に3本ずつのラインを合わせて7本のラインで示されます。
移動平均線の上に引かれるラインは
- +1σ
- +2σ
- +3σ
移動平均線の下に引かれるラインは
- -1σ
- -2σ
- -3σ
と呼ばれています。
σ(シグマ・標準偏差)は、価格がどれだけの確率で変動するかを示しています。
- +1σと-1σの間:この範囲内に約68%の確率で留まる
- +2σと-2σの間:この範囲内に約95%の確率で留まる
- +3σと-3σの間:この範囲内に約99%の確率で留まる
逆に考えてみると、
- +1σと-1σの間:この範囲内の外に約32%の確率で突き抜ける
- +2σと-2σの間:この範囲内の外に約5%の確率で突き抜ける
- +3σと-3σの間:この範囲内の外に約1%の確率で突き抜ける
となります。
使い方によっては±3σがあると見にくくなるため、移動平均線と±1σ、±2σだけを使った5つのラインで判断するのもおすすめです。
ボリンジャーバンドのメリットとデメリット
ボリンジャーバンドをトレードに活用することで得られるメリットとしては以下の2つが挙げられます。
- トレンドの発生時期が視覚的にわかる
- レンジ相場で売買のタイミングを見極めやすい
仮想通貨は特に価格変動が激しいと言われていますが、一定の幅で上昇と下降を繰り返して変動する「レンジ相場」になる場合が多いです。
特にここ最近のリップルはレンジ相場が続いている傾向があるため、ボリンジャーバンドを用いた分析が有効だと考えられます。
ボリンジャーバンドのラインを確認し、バンドを抜けた時を売買のタイミングと判断するだけで良いので、単純で簡単な方法ともいえます。
なんとなくテクニカル分析なんて難しそう・・・と感じられますが、慣れれば初心者でもわかりやすくて売買のタイミングを見極めやすい方法としておすすめです。
しかし、残念ながらボリンジャーバンドは万能なテクニカル分析ではなく、デメリットもあります。
- バンドの範囲を突き抜けるタイミング把握するのは難しい
ボリンジャーバンドでトレンドの発生時期がわかって売買に最適なタイミングがわかっても、肝心なエントリーポイントの最適なタイミングまではわかりません。
特に±2σのバンドの範囲内に収まるのは95%と非常に高いですが、残りの5%の確率でバンドを抜ける可能性があることを忘れてはいけません。
ボリンジャーバンドで売買のタイミングを見極める方法
ボリンジャーバンドで売買のタイミングを的確に見極めるのは難しいですが、一番わかりやすい方法としておすすめしたいのが±2σのバンドを突き抜けた時を確認します。
バンドの外側に突き抜けた時に、±2σの範囲内に戻る可能性が高くなるため売買のタイミングを見極めやすくなります。
レートが急上昇して+2σを突き抜けた時に、レートが下がって範囲内に戻ることを予測して売ります。
また、レートが下落して-2σを突き抜けた時に、レートが上がって範囲内に戻ることを予測して買います。
このような取引を「逆張り」と呼び、レートが上がってきたら買って、レートが下がってきたら売るという「順張り」とは逆の取引になります。
ボリンジャーバンドは、通常は売買のタイミングを見極めにくい逆張りに最適な分析方法です。
もちろん、この方法は100%確実な方法とはいえませんが、かなり高確率で見極めやすい方法なので参考にしてください。
ボリンジャーバンドでリップルのチャートを分析してみよう
実際に仮想通貨取引所のチャート画面を確認して、ボリンジャーバンドでリップルの相場を分析してみましょう。
ここではGMOコインのチャート画面を例に解説します。
テクニカル指標の設定方法
GMOコインにログインして「販売所(または仮想通貨FX)」をクリック→「XRP」を選択→「チャート」をクリックします。
出典:https://coin.z.com/jp/member/trade/cryptocurrency/order/xrp
リップルのチャート画面で「チャート設定」をクリックして、以下の項目(移動平均線、RSI、ボリンジャーバンド)にチェックを入れます。
RSIとは相対力指数と呼ばれる指標で、上昇と下降のどちらが変動の勢いが強いのかを示すもので、70%以上なら買われすぎ、30%以下なら売られすぎだとわかります。
これでボリンジャーバンドを使った分析を行う準備が整いました。
出典:https://coin.z.com/jp/member/trade/chart/1005
テクニカル分析例
実際にリップルのチャートを確認してみましょう。
矢印の時に、ボリンジャーバンドを超えていることがわかります。
RSIを確認してみると70%を超えており、「買われすぎ」の状態だと判断できます。
この段階で買われすぎだから反発を狙って逆張りで「売り」注文を入れます。
相場が上昇している段階で、「そろそろ反発して下降に転じるから早めに売り抜けよう」と売り注文を入れた後、予想通りに下降したら成功です。
ただし、予想通りに反発せずに上昇(下降)を続けた場合には失敗する可能性もあります。
バンドが狭くなりつつある時には逆張りが成功しやすいですが、バンドが広がっている時には失敗しやすい点も覚えておきましょう。
ラインに沿ってローソク足がバンドの範囲内に収まっている状態で推移する「バンドウォーク」の状態になった場合には逆張りではなく「順張り」にします。
ボリンジャーバンドを活用する場合には、過去のチャートを確認しながら逆張りと順張りに適したタイミングを見極める練習をしてみましょう。
もちろん、ボリンジャーバンド以外のテクニカル指標を活かすことも必要なので、少しずつ慣れていくことが大切です。
ボリンジャーバンドなどのテクニカル分析ができる!リップル取引におすすめの取引所
ボリンジャーバンドをはじめとしたテクニカル分析ができる高機能チャートを用意しているおすすめの仮想通貨取引所を紹介します。
リップルだけでなく、他の仮想通貨を取引したい、いろんな取引方法を試してみたいなどニーズに応じて使い分けできるように、できれば複数の取引所に口座開設しておくと便利です。
GMOコイン
GMOコインでは販売所方式(現物取引)でリップルを取引できます。
初心者でも簡単に扱えるWEBブラウザ上で確認できるチャートはシンプルな画面で扱いやすいです。
仮想通貨FXは専用アプリ「ビットレ君」が用意されており、スマホからも高機能なチャート画面を確認できるのが特徴です。
取引方式 | 販売所(現物取引、仮想通貨FX) |
---|---|
手数料 | 入出金手数料:無料(振込手数料自己負担) 取引手数料:無料 送受金手数料:無料 |
通貨ペア | BTC/JPY ETH/JPY BCH/JPY LTC/JPY XRP/JPY |
BITPoint
BITPOINTでは取引所方式(現物取引)でリップルを取引できますが、取引ツールの「BITPoint ADVANCE」は一目均衡表を用いたテクニカル分析ができます。
ビットポイントFX専用の取引ツール「Meta Trader4」は、ボリンジャーバンドをはじめとしたさまざまなテクニカル指標が使える高機能ツールですが、リップルは非対応です。
今後、リップルもビットポイントFXの対象になった場合には、「Meta Trader4」を用いたテクニカル分析も可能になるので期待したいところです。
取引方式 | 取引所(現物取引) |
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手数料 | 入出金手数料:無料(振込手数料自己負担) 取引手数料:無料 送受金手数料:無料 |
通貨ペア | BTC/JPY、USD、EUR、HKD ETH/JPY BCH/JPY LTC/JPY XRP/JPY |
DMMBitcoin
DMMBitcoinは販売所方式(レバレッジ取引)でリップルを取引できます。
PC版取引システムでは、ボリンジャーバンドなどのさまざまなテクニカル指標を設定できるので、お好みに合わせた分析が実現します。
取引方式 | 販売所(レバレッジ取引・固定5倍) |
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手数料 | 入出金手数料:無料(振込手数料自己負担) 取引手数料:無料 送受金手数料:無料 レバレッジ手数料:0.04% / 日 |
通貨ペア | BTC/JPY ETH/JPY XEM/JPY BCH/JPY LTC/JPY XRP/JPY ETC/JPY |
リップルの価格を各仮想通貨取引所で比較
リップルの取引におすすめの各仮想通貨取引所では、それぞれ異なる価格で取引されています。
具体的にどれだけ価格が異なるのか確認してみましょう。
※2018年12月31日に調査した結果
リップルの購入価格が安い順に並べてみると以下の順になります。
- BITPOINT:39.13円
- DMMBitcoin:39.286円
- GMOコイン(レバレッジ):39.374円
- GMOコイン(現物):40.544円
購入価格と売却価格の差を比較すると以下の順になります。
- BITPOINT:0.12円(売 39.01/買 39.13)
- DMMBitcoin:0.9円(売 38.386/買39.286)
- GMOコイン(レバレッジ):0.972円(売 38.402/買 39.374)
- GMOコイン(現物):3.306円(売 37.238/買 40.544)
BITPOINTは手数料がお得に取引できるメリットがあります。
GMOコインは現物取引とレバレッジ取引の両方を取り扱っているので、トレードスタイルに合わせて使い分けできるメリットもあります。
ボリンジャーバンドなどのテクニカル分析を有効活用してリップルを上手に取引しよう!
リップルを売買する最適なタイミングを見極める方法の一つとして、ボリンジャーバンドを使ったテクニカル分析は慣れれば初心者でも簡単に見極めできる方法としておすすめです。
特に逆張りを狙った取引におすすめですが予想に反してうまくいかない場合もあり、バンドウォークの状態になったら順張りにすることも忘れてはいけません。
いずれにしても、過去チャートを見ながら逆張りまたは順張りに適したタイミングを見極める練習を重ねてから、実際に取引に活用することをおすすめします。
仮想通貨取引所の取引ツールによってはボリンジャーバンドを使ったテクニカル分析ができる高機能ツールが提供されていますので、上手に活用してください。