2019年はVechainにとって最良の年となった
暗号資産Vechainにとって中国が暗号通貨取引を禁止した事は功を奏する結果となったでしょう。
昨年の1年間は暗号資産全体が弱気相場に浸かっていたにも関わらず、市場の成熟や採用増加及び主要な技術開発とは別に、今現在暗号通貨業界は政府と企業の両方からの関心が集まっているとされています。
少なくともVechainのCEOであるSunny Lu氏は「2019年はVechainにとって素晴らしい年であった」と述べており、Vechainの成長は2017年の暗号資産市場全体から見ても特に眼に余るものがありました。
またSunny Lu氏は、NuggetのNews Alex Saundersのインタビューにて2019年を振り返り、この1年は変化と挑戦の連続であると述べており、Facebook等の主要企業が暗号資産に参入し始めてからというものの「業界自体はもはやニッチな市場ではない」と彼はコメントを残しており、市場の成長は暗号資産を発行する企業の参入数と比例すると語っています。
しかし、Sunny Lu氏によると「中国は過去4年間取り組んできたテクノロジーの開発を公然と推進しているため現在論争の的となっている」という見解もしており、彼自身にとってもVechainにとっても刺激的であると述べており、ブロックチェーンプラットフォーム上にて開発された40以上のエンタープライズアプリケーションを備えたVechainは、中国のブロックチェーンイニシアチブが構築された会社の一つとなりました。
そしてSunny Lu氏は以下の様なコメントを残しています。
Sunny Lu氏によると、中国の膨大な人口は今現在国内で急成長をしている企業を抑制し続ける可能性もあり、業界別に異なったをガイドラインを適用させる必要があると示唆しており「中国に住んでいる約13億人の人口と、政府からの暗号通貨取引に関する政策の複雑さを考慮すれば、全ての取引の全面的な禁止は賢明な動きである」とSunny Lu氏は説明しています。
習近平のブロックチェーン政策がVechainの背中を押す
中国はブロックチェーン開発に多大な投資をする事によって莫大なテクノロジーの進歩を得る事に成功しました。
また、Sunny Lu氏は習近平によるブロックチェーン政策がVechainへと影響を及ぼしたと語っており、彼はブロックチェーン業界が中国国内でも次第に信頼が高まったてきた事に気付いた事から、習近平のブロックチェーン政策に関するスピーチから数週間後から次第にVechainもブロックチェーン開発に乗り出し始めたとい言われています。
これは革命的であるように聞こえるかもしれませんが、当初Vechainにとっては非常に挑戦であったとSunny Lu氏は語っており、同社はETHのエンタープライズソリューションの欠如に対する答えとして設立されたと説明されてあり、Vechainは画期的な技術と実際に使用可能なプラットフォームとの間のギャップを埋めるために着手されました。
その後、2015年にSunny Lu氏が収集されたフィードバックによって、同社はAmazonやAlibabaなどのプラットフォームを構築し、ユーザー向けに標準化され簡素化されたツールを提供する結果となり、その後 BMWやウォルマート等のクライアントを確保し、小売大手のH&MとのパイロットプロジェクトによってVechainは順調に業績を伸ばす事となります。
2019年の成功はブロックチェーンテクノロジーを加速させる
Sunny Lu氏は「ブロックチェーンテクノロジーがまだ初期段階である」と述べており、トークンとしても利用されている暗号資産ETHや他アルトコイン等も、今現在は様々なブロックチェーン技術を駆使したDApps等でも活躍しています。
そして、彼がブロックチェーン技術に興味を持ったのは、Vitalik Buterinがローンチされた当初であったと語っており、その後ETHの技術進歩や革命的な多様性に感銘を受け、その結果Vechainのジェネシスブロックにその知識と技術を埋め込む結果となりました。
しかしVechainはETHをモデルにした物ではない為、プラットフォームとしての将来性にも期待が集まっており、また、Sunny Lu氏は同社のネイティブトークンVETを「金融アプリケーション」として使用する事を現在計画していると公表した。
2019年には、3500万件以上のトランザクションが記録され、その全てはスマートコントラクトによるものとなり「VechainはDeFiの世界を征服する準備が出来ている」と確信する声も上がっています。
また、Sunny Lu氏は同社が保有するリソースに非常に注意している他、積極的にリスティングを追求することも避けていると語っており「今のところ、いくつかの取引所で取引されていても大丈夫です」とコメントを述べており、Vechainに乗ってもう一度ビジネスが行われる事となれば、更に多くのリスティングが行われると予想されています。