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【仮想通貨の価格】Binance上海事務所の報道により急落。今後も警戒が必要|ゼロはじMarket Guide 11/22 昼版

ゼロはじ仮想通貨デイリーレポート(2019/11/22現在)

出展:coincheck.com(BTCチャート)

通貨BTCETHXRPBCHLTC
価格823,74217,43426.424,4215,527
前日比▼6.1%▼8.6%▼2.8%▼7.8%▼8.1%

本日のBTC(ビットコイン)の価格は 823,742円です。昨日の876,848円と比較してマイナス6.1%となり、大幅に急落してしまいました。今週始めのBTC(ビットコイン)の価格は945,273円であり、891,366円(▼4.0%)、879,787円(▼1.3%)、876,848円(▼0.3%)と徐々に価格を下げていましたが、本日の大きな急落により11月18日と比較すると100,000円以上も下がっています。このままいけば80万円のラインを割ってしまうような勢いであり、11月に入ってから最大の落ち込みになっています。

BTC(ビットコイン)のチャートから分かるように、11月19日の午前から11月21日のお昼ごろまでは細かい上下はあるものの、ほぼ横ばいで推移していました。BTC(ビットコイン)のアルトコインも、XRP(リップル)のマイナス2.8%からETH(イーサリアム)のマイナス8.6%まで、全体的に価格は下がっており、仮想通貨市場全体が暗い展開となりました。急落の主な原因は、Binance上海事務所が閉鎖したというニュースが報道されたことだと考えられています。Binanceと取引数や登録者数が多く、世界的に有名な仮想通貨取引所のことなので、Binanceが閉鎖したことの影響が非常に大きく出たと考えられるでしょう。しかし、この事件については報道の内容を鵜呑みするのではなく、適切に判断しなければなりません。では、このBinance上海事務所の閉鎖はどのような事件だったのか見ていきましょう。

この事件の一連の流れの発端は仮想通貨に対する否定派の意見が中国内で広まったことです。実際に、中国人民銀行と上海金融監督管理委員会は仮想通貨の取り締まりを強化しており、11月14日に上海当局へ仮想通貨関連業務に対する立ち入り調査を実施するように命じました。この捜査は11月22日まで終えるように命じているため、本日のBTC(ビットコイン)の価格に影響していると見られています。この捜査の対象となるのは、仮想通貨取引だけでなくトークンセールや海外のICOに関する業務であったので、Binance上海事務所が立ち入り調査の対象となったと考えられています。

しかし、Binanceの代表者は上海に明確なオフィスは存在していないと立ち入り調査が行われ事務所が閉鎖されるという報道を否定しています。実際にBinanceのチームはグローバルで行動しており、分散型で人々で構成されています。代表者は中国全体に固定にオフィスはないと話しており、警察がオフィスを捜査したというのは明らかに誤りと、正式に否定しています。この報道が否定されたことにより、BTC(ビットコイン)の価格の急落にストップがかかったと見られています

このように一連のBTC(ビットコイン)の急落は、誤った情報によって引き起こされたものです。過去にも、Binanceは北京に事務所を構えるという情報が出ましたが、「噂であり、真実ではない」とBinanceの代表者は否定しています。最近では、中国のBinanceに対する否定的な報道や活動が急増しており、正しくない情報でもBTC(ビットコイン)の価格は大きく影響を受けるので、今後も注意が必要です。今回の急落が落ち着いたとして、同様の報道により今後も激しい変化が起きるかもしれません。

現在は落ち着いたBTC(ビットコイン)の価格も、今後の動きは読めない動きとなっています。実際にBinanceだけでなく、韓国系の大手仮想通貨取引所Bithumbにも警察の捜査が入っており、上海に存在する運営事務所の業務停止通知を受けたという報道がありました。この報道に関しても、Bithumbは否定しており、ブロックチェーンの研究や開発を上海で進めていると説明しています。今後も中国内では仮想通貨関連の業務に対する取り締まりや、否定的な意見が拡大していくとみられており、注意し続ける必要があります。

BTCハッシュレートの動向

つづいて、本日のBTC(ビットコイン)のハッシュレートを見ていきましょう。

BTC(ビットコイン)の価格とハッシュレートは密接に関係しています。今回の急落と同様にハッシュレートの値も下がっているでしょう。今後もBTC(ビットコイン)の価格が下がっていけば、ハッシュレートの値も下降していくと考えられています。今週はBTC(ビットコイン)の価格は、本日の急落までは横ばいで安定して推移していましたが、ハッシュレートの値も下がり始めています。

今日の海外インフルエンサーの相場分析(2019/11/22)


VaidoVeek氏の投稿によると、今後も価格を下げていき黄色のラインで反発し、価格は回復していくと予想しています。これまでのテクニカル分析の経験により、歴史的に強い領域だと述べています。黄色の領域まで価格が下がった後は、反発して価格が高くなるか、横ばいで安定していくと考えられています

TrendFather氏の投稿によると、緑色のラインで示されているように価格はこれから上昇していき8,000ドルまで到達していくと予想しています。しかし、同様に下降していく予想もしており、そうなった場合7,335ドルまで下がると危惧しています。しかし、いずれにせよ今週続いた横ばいの推移は終わり、週末に大きな変化が起きると考えられています

本日まとめ

今週のBTC(ビットコイン)の価格は下降傾向であったものの、ほぼ横ばいの推移であり安定していました。しかし、Binance上海事務所が閉鎖するという誤情報により、本日の価格は急落しています。実際に誤情報であることが正式に発表されてから価格の下降はストップしています。

週末にBTC(ビットコイン)の価格が大きく動く可能性があるため、今後も注意する必要があります。