ゼロはじ仮想通貨デイリーレポート(2019/11/05現在)
出典:coincheck.com(BTCチャート)
通貨 | BTC | ETH | XRP | BCH | LTC |
価格 | 1,026,634 | 20,268 | 32.3 | 31,676 | 6,700 |
先週金曜日対比 | +3.6% | +2.5% | +1.7% | +4.0% | +6.1% |
今朝のBTC(ビットコイン)の価格は前日と比較すると下がったものの、先週の金曜日(11月1日)時点で比較すると990,927円から+3.6%と上昇しています。同時にBTC(ビットコイン)以外の仮想通貨の価格も全体的に上昇しています。
実際に週末は96万円から98万円台を推移するシーンもありましたが、11月2日から復調している傾向にあり、11月3日にさらに上昇した後、11月4日に再び下降。5日にかけて上昇しています。
一時は103万円台に届く勢いでしたが、少し値を下げて現在では102万円台後半となっています。週末で最も落ち込んだ11月1日以降はさまざまなイベントが起き、BTC(ビットコイン)の価格は復調する兆しを見せつつも、そこまで大きな変化があったとは言えません。
しかし、80万円台まで落ち込んだ以降の回復とみると、今後も価格が上昇していく可能性は大きいです。週末金曜日以降には、中国政府がブロックチェーンの教育動画を公開し、一般の人々に対して知識レベルでブロックチェーン関連分野の強化に積極的であることが伺えます。
その後の大きな事件といえば、仮想通貨取引所BitMEX(ビットメックス )の個人情報流出騒ぎです。登録している顧客の全メールアドレスが流出したというニュースが流れ、一時的に上昇したBTC(ビットコイン)の価格は急落。
メールアドレスはサービスにログインする際に必要になるため、乗っ取りやハッキングの危険性があるとし、多くのユーザーが不安になりました。BitMEXでは2段階認証を行っていますが、セキュリティを強化するために個人で設定しなければ2段階の認証プロセスに進めないため注意が必要です。BitMEXはメールアドレス以外の情報に関しては流出していないと正式に発表していますが、ハッキングなどの不正アクセスが予想される状態は続いています。
さらにその後はアメリカの雇用統計の発表により、BTC(ビットコイン)の価格は上昇傾向にありましたが、弱めのISMの発表により再度価格は下がりました。その後も中国の仮想通貨交換所が解禁(合法化)という情報が流れましたが、しばらくして誤報であることを受けて、価格は上がり下がりしています。
価格が高騰した11月3日には、SWIFT(国際銀行間通信協会)が海外送金を30分以内に完了するシステムを、2020年に導入すると日経が報じました。このことにより、国際送金の利便性は非常に高まるでしょう。
仮想通貨の取引と競合しそうですが、国際送金に仮想通貨の技術を応用することで、さらなる国際送金市場の利便性が図れると見込まれています。この国際送金に関するシステムである「gpi」は2017年に開発されており、新たにブロックチェーン技術を使うことになりました。
このことにより、リアルタイムなプロセスの追跡と即日決済を行える仕組みが開発されました。また、中継する銀行の処理時間や手数料を開示することも決まっており、今までよりも送金にかかる時間を短縮できるだけでなく、最も手数料が安い銀行と取引できる仕組みが構築されています。仮想通貨業界もこのSWIFTのシステムの刺激を受けて企業間競争が発展しています。
例えば、Facebook社が主導するリブラは、現時点では国際的な規制に導入が阻まれていますが、国際的な通貨を発行することに積極的であり、国際送金市場の利便性を高めようとしています。しかし、一部では国際通貨の市場が発展することで、国ごとのボーダーがなくなり法定通貨システムが機能しなくなる懸念も出ています。今後は仮想通貨・国際送金市場は多角的に変化していく可能性が高いとみられています。
その後のBTC(ビットコイン)市場は、ビットコインを大量所有しているクレイグ・ライト氏が和解金を支払う契約を履行できずに問題となりました。保有していたBTC(ビットコイン)は日本円にすると1兆円を超える量になるため、裁判による和解金の支払い有無が市場にも影響を与えているのです。
もともと裁判が和解になったのも、和解金を調達できると判断したからでしたが、結果としてクレイグ・ライト氏が和解金を調達できず契約を破る形になっています。
11月4日はその後、BTC(ビットコイン)の普及を行っている有名な支援者であるロジャー・バー氏が、BCH(ビットコインキャッシュ)のエアドロップ(無料配布)を行うと発表。
ロジャー・バー氏は、フェイスブックの友達には5ドルを送金すると発表するとしており、BCH(ビットコインキャッシュ)の高騰が予想されています。結果として、週末のBTC(ビットコイン)市場は上がり下がりがあったものの、値は102万円から103万円台まで回復しています。
BTCハッシュレートの動向
つづいて、本日のBTC(ビットコイン)のハッシュレートを見ていきましょう。
週末に動きがあったBTC(ビットコイン)の価格と異なり、週末のハッシュレートの推移は比較的落ち着いています。11月3日に若干上昇したものの、11月4日時点では10月末と同じ数値に戻っておりこのまま下降する可能性も考えられるでしょう。
今日の海外インフルエンサーの相場分析(2019/11/05)
Husain_Zabir氏の投稿によると、直近のBTC(ビットコイン)の値動きに関しては強気であることを述べていましたが、まだ完全に上昇すると確証はない状態であるとしています。もし、このまま上昇していくのであれば、しばらく経過した後に9,800ドルのラインまで上げ、そのラインを維持する必要があるとしています。
つまり、今後の価格の推移を正確に判断するためには、もう少し様子を見た方が良いとしています。
HeisenbergBTC氏の投稿によると、年末あたりには8,700ドルから9,000ドルの価格で落ち着くと予想しています。もし8,600ドルから8,700ドルのラインを超えることができなければ、来年もBTC(ビットコイン)の価格は停滞していくだろうと考えられています。
本日まとめ
BTC(ビットコイン)の価格は週末に動きを見せることが多いため、注意深くチェックする必要があります。多くのインフルエンサーが11月に変化があると述べていたほどではありませんが、BTC(ビットコイン)の価格推移は活発になっていま
す。
今後は、期待されていたようにBTC(ビットコイン)の価格がこのまま上昇していく可能性は高いため、どのような動きをしていくかしっかりと見極めていきましょう。