ゼロはじ仮想通貨デイリーレポート(2019/11/01現在)
出典:coincheck.com(BTCチャート)
通貨 | BTC | ETH | XRP | BCH | LTC |
価格 | 990,927 | 19,782 | 31.8 | 30,445 | 6,312 |
前日比 | ▼0.8% | ▼0.4% | ▼0.9% | ▼3.2% | +0.2% |
前日が999,352円であったため、今朝の価格の変化はマイナス0.8%とほぼなく非常に安定しています。BTC(ビットコイン)だけでなく、他のアルトコインにも大きな影響がなく昨日から本日にかけては、仮想通貨市場全体は非常に穏やかです。
今週の始めまでBTC(ビットコイン)の価格は104万円まで回復し、103万円前後の値動きで一旦は安定しましたが、仮想通貨のリブラを中国外為当局が外貨として規制すると発表したことや、アメリカのGDPの増加が小さいこと、3回連続して利下げとなったことがあり、本日まで緩やかに価格が低下しています。一時は96万円台にまで突入しましたが、日銀の追加緩和が見送られたことにより再び上昇。101万円台まで回復しましたが、ビットコイン先物取引所Deribitがミスプライスを起こしたことにより、再び反転してしまい100万円を割ってしまったのです。このままの状態で推移すると、再び100万円を切ることも十分に考えられます。
実際に今週は特に目立った上昇イベントもなく、このまま下降していくという見込みが強いでしょう。一時期108万円近くまで回復しましたが、昨日と続き本日も100万円を割っています。先週から本日までのBTC(ビットコイン)の価格相場の推移を見ると、10月23日に7月の今年のピークを記録して以降最大の落ち込みとなりました。
つまり、Googleが開発している量子コンピューターの「量子超越性」の実証は、今年の中でも特に大きなトピックになるでしょう。従来では1万円かかるとされていたセキュリティーも200秒以内に計算してしまえるため、悪用されれば仮想通貨全体の安全性に関わります。その仮想通貨を安全に取引できなくなることへの不安から、103万円台から80万円台まで急落したのです。
実際のところ、あくまでも実証段階であり実用段階ではないことをIBMが言及したことにより、急落に歯止めがかかりました。実用されるまで20年から30年かかるといわれており、その間に仮想通貨のセキュリティーは今よりも強固になるでしょう。このような安心感からBTC(ビットコイン)の価格の下落が止まり、一時は80万円台を安定して推移しました。
その後、10月25日から26日の午後にかけて急騰しました。これは、中国の最高指導者である習主席が共産党会議で、共産党はブロックチェーンを重要で革新的な技術と認め、テクノロジー開発の推進に取り組んでいくと発表したからです。このことにより、人口が多い中国でさらに仮想通貨のニーズが高まると予想され、さらに中国共産党に特化したブロックチェーンアプリの登場により大幅な上昇を見せる形となりました。その後は103万円から104万円の相場を基準に横ばいで推移しています。
1年間を通してBTC(ビットコイン)の相場を見ると、上昇・下降を繰り返していますが全体でみると、7月の140万円台から細かい上下はあるものの下降しています。海外のインフルエンサーも年末に備えたイベントが増える11月ごろが大きな復調のチャンスと期待しています。特に先週から今週にかけては、10月23日に80万円まで下落するものの、10月26日には109万円まで回復しました。少なくとも年末年始にかけては、今年の始めの40万円台まで下がる可能性は非常に低いでしょう。
本日の注目すべきイベントはには、アメリカの雇用統計の発表です。もし本日発表される経済指標が低く弱い印象であれば、さらなる価格の減少も十分起こり得るため十分注意してください。
BTCハッシュレートの動向
つづいて、本日のBTC(ビットコイン)のハッシュレートを見ていきましょう。
一度は下降したハッシュレートは27日から28日にかけて上昇しましたが、29日から本日にかけてはほとんど変化はありません。本日発表されるアメリカの経済指標によって、ハッシュレートも大きな影響を受けることが予想されています。
11月から年末にかけてはBTC(ビットコイン)に影響を与えるイベントが増えるため、価格のチャートだけでなくハッシュレートもしっかりとチェックしておきましょう。
今日の海外インフルエンサーの相場分析(2019/11/01)
HamadaMark氏の投稿によると、9000ドルのラインが1つの転機があると予想しており、11月1週目に大きな動きがあると考えています。もちろん他のインフルエンサーと同様に、7月以降のBTC(ビットコイン)の慢性的な価格の下降をブレイクスルーするような回復の兆しを期待していますが、それと同時に大幅な下落をする可能性も懸念しています。実際には現状の状態だと、今後どちらに転ぶか予想を立てるのが難しくギャンブルをしているようなものだと述べています。
Faibik氏の投稿によると、10月に入ってからのチャートを分析するとレジスタンスラインもサポートラインも上昇していく傾向を示しています。そのため、今週のBTC(ビットコイン)の相場の低下がこれ以上進まず反発するようであれば、価格はこのまま上向きに推移していくだろうと予想しています。
11月以降は相場が影響を受けるイベントが多くありますが、現状のチャートを読み解く限り仮想通貨の取引を行っている投資家の心理としては、急落を防ぎたいという意思が働いているとしています。
本日まとめ
先週から今週にかけて80万円台への急落から110万円台への急騰、そして現在では100万円を割る相場で推移しています。大きなイベントがない日であれば、穏やかに推移するものの全体としてみると下降傾向であることは否めません。
この下降の波がいつまで続くのか、11月は仮想通貨市場に大きな影響を与えると予想されているイベントが控えているため、油断できないでしょう。実際に海外のインフルエンサーが予想しているサポートラインを突破するような下落が起きるかもしれません。
慎重に今後の動きを予想できるように、情報収集は入念に行うと良いでしょう。