ゼロはじ仮想通貨デイリーレポート(2019/10/29現在)
出典:coincheck.com(BTCチャート)
通貨 | BTC | ETH | XRP | BCH | LTC |
価格 | 1,028,511 | 20,130 | 32.4 | 29,397 | 6,414 |
前日比 | ▼1.1% | ▼0.4% | +0.5% | +3.0% | ▼2.0% |
今朝の仮想通貨は全体的に、特に大きな変化がなく穏やかな推移となりました。BTC(ビットコイン)は前日比マイナス1.1%と微減であり、前々日の5%以上のプラスを僅かに減少させるだけです。依然として100万円を少し上回る相場で推移しています。10月26日の急騰により一時は113万円まで値上がりしましたが、その反動による利食い売りにより96万円まで急落しました。その後は、104万円まで回復し103万円前後の値動きで一旦は安定しています。
10月28日は、その中でも中国の動きが若干目立ったといえるでしょう。中国の国家外貨管理局がブロックチェーンの活用を表明し、証監会の元副会長が四川省に対して仮想通貨のマイニングをサポートすべきと言及しました。このような中国内での仮想通貨市場は今後も発展に向かうように、活発な変化を見せることが予想されています。
中国の動きにより、BTC(ビットコイン)の価格も若干上向きになりましたが、同じようなタイミングでイギリスのEU離脱期限が3ヶ月延長になったことがマイナス要因となり、値上がりにストップがかかっています。イギリスがEUから離脱することを発表した際に、BTC(ビットコイン)の価格は急騰し、延期したことで落ち着きを取り戻していますが、期限が来れば暴騰する可能性もあるでしょう。
他にも、中国の中央銀行がデジタル通貨「DCEP」を開始すると発表したことや、BTC(ビットコイン)の先物取引や購入・販売・保管・使用を行えるプラットフォームを提供している「仮想通貨Bakkt」が、決済アプリを来年あたりに世に送り出すと発表したことにより、全体の価格の降下は止まっています。
価格の急騰から3日が経過しますが比較的安定しており、このまま穏やかに推移すると予想できます。中国の仮想通貨市場は今後も活発になる以外にも、日銀の政策決定会合やアメリカの金融政策を決定する会合のFOMC、アメリカの雇用統計の発表など、価格が大きく変化するイベントが短期間で多く存在します。このようなイベントでマイナス要因が生まれなければ、1万ドル(108万円)のラインを突破するのも時間の問題といえるでしょう。
しかし、どのような変化があるか分からない以上、ハッシュレートの変化なども観察して総合的に判断しなければなりません。
BTCハッシュレートの動向
つづいて、本日のBTC(ビットコイン)のハッシュレートを見ていきましょう。先日まで右肩上がりの傾向であったハッシュレートですが、今朝のタイミングで急降下しています。
BTC(ビットコイン)の価格とハッシュレートは相関があり、ハッシュレートが落ち込むとBTC(ビットコイン)の価格も同様に下がるケースが多いです。先週の暴落から回復してきたところですが、今後も急激に値が下がることが予想されるため油断はできない状況です。
今日の海外インフルエンサーの相場分析(2019/10/29)
HeisenbergBTC氏の投稿によると、長らく続いたBTC(ビットコイン)の低い価格の推移が終わりを迎えるとしています。今後価格が上昇する可能性は非常に高いと予想しています。
やはり、そのタイミングは11月ごろになるでしょう。今までの価格の推移は比較的安定して横ばいであり、急落せずにこのまま動き続けるのであればBTC(ビットコイン)の価格が回復する可能性が高いとしています。
今の状況で、もし急激にBTC(ビットコイン)の価格が下がる場合でも、その変化はすぐに察知できるので、素早く売却してしまい、価格が落ち着いたタイミングで買い戻すのが、堅実な戦略としています。
kyer氏の投稿によると、26日に急騰した直前は7500ドルまで落ち込んだことに注目しています。先週のBTC(ビットコイン)の価格は7500ドルで底を打った、16時間ほどで36%も一気に上昇しました。このような動きに注目すれば、BTC(ビットコイン)の有効な戦略を立てられると説明しています。
以前もkyer氏の投稿にでは、『市場が停滞して暴落するリスクがあり、投資家などが「恐怖している」ときこそ購入する最適な時期・チャンス』であると紹介していました。その投稿に直後に、BTC(ビットコイン)の価格は急騰したので、そのタイミングでBTC(ビットコイン)を購入していた人は大きな利益を得ていたでしょう。
しかし重要なことは、価格が低い値で推移し底を打った後に急上昇するのと同じように、価格が高い値で推移した後に急落することもあることです。チャートではしばしば、このような放物線を目にする機会がありますが、kyer氏は来週まで大きな放物線の動きがあるとは考えていません。再度、今の価格が下降するとも予想しています。
実際に現状では9950ドルのラインを毎月逃しており、今後も9950ドルのラインを割ったり、さらに冷え込む可能性も考えています。今後急な動きがあるとすれば、11月の1週目と述べているため、11月に入ってからは注意深く価格の変動を追っていく必要があるでしょう。
本日まとめ
先週に続き、安定した動きを見せた後に急落・急騰する動きが多く見られています。小さいイベントによる価格の上下はありますが、全体で見るとまだまだ下降気味であるといえるでしょう。先週の時点では、海外のインフルエンサーは11月にBTC(ビットコイン)の価格は大きく復調すると予想しています。
特に10月末や11月頭には日銀の政策決定会合、アメリカのFOMC、アメリカの雇用統計の発表といった仮想通貨の相場に大きな影響を与えるイベントが多くあるため、慎重に判断できるように情報収集を行って備えなければなりません。
1つのイベントに注目するのではなく、満遍なくさまざまなイベントをチェックするようにしましょう。