やさしい仮想通貨の始め方を解説

【仮想通貨の価格】急落の影響は消えず、ビットコインの価格は静かに推移|ゼロはじMarket Guide 10/25 昼版

ゼロはじ仮想通貨デイリーレポート(2019/10/25現在)


出典:coincheck.com(BTCチャート)

通貨BTCETHXRPBCHLTC
価格814,77317,49129.222,8775,379
前日比▼7.6%▼7.1%▼8.9%▼8.3%▼8.7%

今朝の仮想通貨は全体として7%から9%ほどの下落となりました。BTC(ビットコイン)に関しては、BTCチャートにもあるように23日の大幅な下落以降、24日中の変化は微増・微減が続き、現在では落ち着いて横ばいの推移となっています。

23日に起きた急落の原因はGoogleが開発している量子コンピューターの「量子超越性」の実証をNatureが公表したことです。これは従来のスーパーコンピューターのパフォーマンスを遥かに凌駕するものであり、今まで1万年かかるとされた計算も200秒以内に完了できるというものです。

この量子コンピューターが仮想通貨にどのような影響を与えるかというと、高速計算により仮想通貨が築いている強固なセキュリティが突破されるのではないかということです。

現段階ではセキュリティを突破できる機能を搭載していないものの、仮に実現してしまえば暗号化した内容を解読できてしまう危険性があると懸念しています。

この急落がストップしたのには大きく2つの要因があります。

1つ目はFacebookのザッカーバーグ氏が、アメリカ下院金融委員会の公聴会に出席して、発行を予定している仮想通貨「リブラ」の安全性を保証すると主張したことです。

実際にこれまでFacebookのリブラは、マネーロンダリングに悪用されることや、国際金融システムの妨害などさまざまな懸念がありました。そこでザッカーバーグ氏は、アメリカ政府の許可が下りない限り、リブラを発行しないと発表

もしリブラが発行されることになれば、銀行口座を持てない10億人もの若者を助けることができると主張し、人々に力を与えるものだと述べています。これにより、リブラへの期待が高まることによって、仮想通貨全体の下落が若干緩みました

2つ目はGoogleの量子コンピューターの量子超越性の実証に対して、IBMが反論したことです。

確かに計算能力は高く、さまざまなシステムのセキュリティが突破される危険が懸念されています。しかし、IBMは現時点では重要な欠陥が多くあると主張。まずGoogleが既存のスーパーコンピューターの性能を最大限発揮できていないという点です。

つまり、量子コンピューターと比較していたスーパーコンピューターのパフォーマンスが適切ではなく、計算時間の短縮も「大げさ」と表現しています。また、現在では量子超越性の実証は、あくまでも理論上の話でありまだ実用性はありません。IBMも量子コンピューターを開発しており、金融リスクを計算する方法を確立しています。

このように、IBMが現状の量子コンピューターの能力について言及したことにより、投資家は安心しBTC(ビットコイン)の売却の手を緩めたと考えられます。

今回のBTC(ビットコイン)の急落に関しては、今後も仮想通貨全体にとって重い展開が予想されています。この量子コンピューターについては、日本経済新聞でも実用に20年から30年かかるとしており、あくまでも今回の価格急落は過剰反応であると見ている投資家が多いです。
今後は何か良いニュースがない限り、現在の価格で安定して推移するとみられています。

BTCハッシュレートの動向

つづいて、本日のBTC(ビットコイン)のハッシュレートを見ていきましょう。昨日に続いて、ハッシュレートに関しては上昇傾向です。

BTC(ビットコイン)の急落に伴いハッシュレートも急落しましたが、現在では細かい上下を繰り返し比較的安定しています。

今朝の段階では、ハッシュレートは上昇傾向にありますが、BTC(ビットコイン)の価格が安定しているため、再度下がる可能性も高いでしょう。

今日の海外インフルエンサーの相場分析(2019/10/25)

 

VaidoVeek氏の投稿によると、グラフの本日の日付が指す位置でも、BTC(ビットコイン)の価格が大幅に下がっています。しかし、この価格の下落は今に始まったことではありません。実際に2019年の6月を境にしてBTC(ビットコイン)の価格は上下しながらも、全体としては大きく下落しています。

グラフのラインを見る限り、今後もBTC(ビットコイン)の価格は緩やかに下がってくと見られており、図の矢印のように11月になるまで復調の兆しはありません

そのため、今後もBTC(ビットコイン)の価格が下がることが見込まれるため、これ以上下がったとしても焦ってBTC(ビットコイン)を急いで売却するのは得策とはいえないでしょう。

別の投稿者であるkyer氏の投稿でも、BTC(ビットコイン)の価格全体が下降していることについて言及しています。

このBTC(ビットコイン)の価格が停滞している状況を、どう捉えられるかで変わってきます。
同kyer氏の友人は、この長期に続く停滞に恐怖してBTC(ビットコイン)を売却。BTC(ビットコイン)を購入するのはリスクが高いと語っています。

しかし、kyer氏は市場が停滞して暴落するリスクがあり、投資家などが「恐怖している」ときこそ購入する最適な時期・チャンスであると述べています。

つまり、今あるBTC(ビットコイン)を売却するのは控えて、購入するのに有効だと話しています。また、kyer氏もVaidoVeek氏と同様に、BTC(ビットコイン)の価格停滞期間は11月ごろに終わると予想しています。

BTC(ビットコイン)以外のアルトコインに関しては、仮想通貨取引所であるバイナンスが11月を目途にサービスを再開するということもあり、仮想通貨全体が盛り上がることが期待されています。

本日まとめ

上記のグラフや図の通り、10月23日に受けたBTC(ビットコイン)の価格急落の影響は拭い切れていません。しかし、昨日に続き静かに推移すると見られています。

実際に多くのインフルエンサーが今後もBTC(ビットコイン)の価格は11月になるまで下がると考えているため、今何かを決断するのは好ましくないでしょう。

仮想通貨取引所のバイナンスがサービスを再開するなど、復調が期待されるイベントも控えているため、そのときが来るまでにしっかりと備えておきましょう