2017年には、実に200倍ほどの伸びを見せたネム(NEM)ですが、2018年には下落の傾向にありました。
膨大なアルトコインの中でも、今後に期待されるコインとして注目を集めていましたが
「コインチェックのネム流出事件」で良くないイメージが少なからず付いてしまった印象は強いでしょう。
ですが、本当にネムはもう終わってしまったのでしょうか?
今回はネムを特集し、現状や将来性、2019年の価格予想など「ネムの今後を徹底解説」することにしました。
この記事を読めば、ネムの特徴や将来性はもちろん、今後運用すべきコインなのか?が見えてくるはずです!
- ネムの特徴
- ネムの2019年の価格予想
- 今後の価格を左右する要因
- ネムの将来性を判断するポイント
「今ネムがどんな状況にあるのか?」を知り、ぜひ効率的な仮想通貨運用に活かしてください!
目次
ネムの基本情報
まずはおさらいの意味も含めて、仮想通貨としてのネムの基本的な情報をご紹介しましょう。
以下に基本情報をまとめた一覧表を作成しました。
名称 | ネム(NEM) |
---|---|
通貨名 | ゼム(XEM) |
公開 | 2015年3月 |
開発元 | Utopianfuture |
発行上限枚数 | 8,999,999,999枚(全て発行済み) |
時価総額 | 16位(2018.7.28現在) |
公式サイト | https://nem.io/ |
名称と通貨名が異なるのが分かりますか?
- ネム(NEM)=新たな経済圏を作ることを目指して開発された多機能プラットフォームの名称
- ゼム(XEM)=このプラットフォームで発行された仮想通貨の名称
このようにプラットフォームとコインの名称が分かれているわけですね。
ただ、本記事では混乱を避けるため、コインに関しても「ネム」の表現で統一することにします。
ネムの特徴は?
全ての仮想通貨に言えることですが、それぞれのコインには「異なる特徴」が備わっているのが基本です。
例えば「携帯電話」と言っても、機種ごとに機能や使い方、スペックなどはバラバラですよね。
仮想通貨でもこれと同じようにそれぞれの特徴が異なるため、ここで「ネムの特徴」を分かりやすくまとめておきましょう。
Proof of Importance(PoI)
PoIとは仮想通貨におけるコンセンサスアルゴリズムの一種です。
仮想通貨において「ひとつひとつの取引を承認するシステム」のこと。
誰が、どのように、取引を承認するか、を決めるルールのようなものである。
ネムが採用しているPoIは、仮想通貨の先駆けであるビットコインのPoWやイーサリアムのPoSなど
先発したコンセンサスアルゴリズムで生じた課題を改良したタイプのものです。
例えばPoWやPoSだと、高性能かつ大量のコンピューターを持っていたり、大量のコインを保有している人が取引承認者に選ばれるシステムでした。
そして取引承認者に選ばれ、処理を行うと報酬が分配される仕組み(マイニング)となっています。
つまり「資本力の強い人に、報酬が分配されやすい」仕組みとなっていたわけですね。
いっぽう、ネムのPoIでは「ユーザーの重要度」により取引承認者を決定します。
重要度に関しては、コインの保有数だけでなく「取引の活発さ」なども条件に含まれるため
他者と取引を行えば報酬が分配されやすくなり、流動性の低下解消を生み出すとともに幅広い対象に報酬が行き渡るよう配慮されているのです。
ハーベスト
ハーベストとは日本語で「収穫」を意味し、ビットコインの「マイニング(採掘)」にあたる承認作業を指す言葉です。
- マイニング:複雑な演算をクリアすることで取引承認権をゲットし、報酬を獲得する。「早いもの勝ち」であるため報酬を獲得するにはハイスペックPCや膨大な電力が必要に。
- ハーベスト:特定条件を満たした者にランダムで報酬が分配される。ただし、複雑な演算処理を必要としないためハイスペックPCなどがなくとも、低コストで参加できる。
両者の違いは一目瞭然。
現状、個人レベルでの参加が厳しいマイニングと異なり、ハーベストであれば十分に個人レベルでの参加が可能です。
スマートコントラクト
スマートコントラクトはビットコインに次ぐ、人気仮想通貨であるイーサリアムにも搭載されている機能です。
この機能は、「自動で契約執行を進めるシステム」であり、様々なメリットを生み出します。
- 契約の条件を満たすと自動で契約が執行される
- システムによる自動執行なので不正取引を軽減
- 従来取引や契約に使われていた仲介作業を省略できる
- 契約内容の改ざん防止
契約に人が関われば関わるほど、どうしても手間やコスト、トラブルのリスクは高まってしまいます。
こうした懸念点をクリアできると期待されている技術こそスマートコントラクトであると言えるでしょう。
ネムは仮想通貨の中でも数少ないスマートコントラクト機能搭載コインですので、将来的な実用性にも期待されているのです。
ネムの2019年はどうなる?主要メディアの今後の価格予想
ここでは主観的な目線だけでなく、客観的に「ネムの2019年予想」をご紹介することにします。
ネムの将来性や今後についてどのような見解を持っているのでしょうか?
トレスト
トレスト氏は1000以上の仮想通貨を分析しながら投資を行う、仮想通貨運用の先駆け的存在です。
特にアルトコインの運用に力を入れており、ネムについては高い期待感を寄せています。
アマゾンチャートを見れば伸びしろしか感じない。高値更新するまで9年かかってるけど笑、今は技術進歩してるので、仮にこうなるとしてもそこまでは時間掛からない可能性。生かすも殺すも全NEMber次第なのがまた面白いところ。#NEM #XEM pic.twitter.com/gYUsD8O0Zp
— トレスト3.0🐺 (@TrendStream) 2019年1月13日
ここからまさに右肩上がりに伸びることを予想していますね。
CRYPTOCURRENCYによる予測
アメリカの価格予想サイト「CRYPTOCURRENCY」は、過去にリップルの価格予想を的中させたこともあるサイトで、あらゆる仮想通貨の価格予想に言及しています。
その中で、ネムに関する2019年の価格予想が掲載されていますのでご紹介しましょう。
こちらの価格予想ですと、2019年末には9500円近くになる!との驚きの予想ですが…
現在(2019年1月)1XEM=7円程度なので、現状ではいささか大胆過ぎる予想と言えるでしょうか。
そもそも一年で40倍を超える伸びというのはそうそうあるものではないですが
ネムに関してはコインチェック流出問題で価格を大幅に落としただけに、ここから盛り返せば急激に伸びる可能性もゼロではないでしょう。
Coin Likerによる予測
coin Likerのサイトはもう少し緩やかな価格上昇の予測を立てており、長期的にみたときにNEMの価格は上昇すると予測しています。
CoinLikerの記事によると2019年にNEMは上昇し2020年の1月にはNEMの価格は約100円まで上昇し、3年後の2022年には350円になると予測しています。
現実的には、急上昇とまではいかないものの徐々に仮想通貨市場の上昇と共にNEMの価格も上昇していくのではないでしょうか。
MCP FORECASTSによる予測
海外の仮想通貨サイトMCP FORECASTSはネムの価格の上昇に対して懐疑的な予測を立てています。
MCP FORECASTSの記事によると、NEMの価格は1円以下まで下がるとの予測を立てています。
昨年は、2017年末の上昇を受け価格の上昇の予測が多かったものの2018年の下落をみていると、価格の上昇に懐疑的な考えになるのも否定できません。
あとは、NEMの今後の実用化などがどのように進んでいくかによって価格の動きも変わってくるでしょう。
ネムの価格が伸びる具体的な要因
各種メディアや投資家など、ネムが今後価格を伸ばすと見ている意見は多数存在しています。
ではネムが今後伸びるとすれば、どのような要因が元になるのでしょうか?
ネムの価格上昇につながる可能性を秘めた具体的な要因について、ここでは詳しく解説したいと思います。
実はセキュリティ性が高い
コインチェック流出問題により、「セキュリティが弱い」というイメージが少なからず付いてしまったネム。
ところが実際は仮想通貨の中でも優れたセキュリティを誇っているコインなのです。
例えば2016年末、中国の非営利サイバーセキュリティセンター(CNCERT)によって行われた調査では
ライトコイン、イーサリアム、リップルなど計25種類の主要仮想通貨銘柄の中において、ネムがずば抜けた安全性を持っていると評価されました。
出典: https://news.8btc.com/blockchain-software-security-report-by-china-cert-ripple-the-worst
セキュリティの甘さを意味する「某弱性」で表すと、ネムが0.28なのに対して最下位のリップルは7.29という数値。
ネムのこの数値は「重大な問題発生の可能性が極めて低い」ことを意味していますので
セキュリティの高さが浸透していけば、ネムそのものの信頼回復につながり、価格上昇の好材料となるでしょう。
優れた決済システム
ネムの大きな特徴として、「優れた決済システム」が挙げられます。
ここでは決済スピードに関して、代表的な仮想通貨であるビットコインとイーサリアムをネムと比較しつつ、その優秀さを見てみましょう。
- ビットコイン:5~8
- イーサリアム:13~15
- ネム:3000~4000
※ネムに関してはカタパルトが実装された場合の想定に基づいた数字
あくまでカタパルト実装後の話にはなりますが、決済スピードの面でビットコイン・イーサリアムを完全に圧倒しているのが分かります。
ちなみにこの3000~4000という数字は、決済スピードに優れたリップルをもしのぐスピード。
つまりカタパルトが実装されれば、ネムは「実用的な決済システム」としての価値を高めることが十分に予想できるでしょう。
※カタパルトについては後ほど詳しく解説
独自トークンが作成可能
NEMのプラットフォームを使えば、誰でも簡単に仮想通貨を作り出すことが可能です。
ちなみにトークンとは、企業などが独自通貨を作って売り出すICOに関連した言葉で、ICOの中で生まれる通貨を意味しています。
さて、ここでひとつの疑問が生まれるかもしれません。
確かに具体的なイメージが分からないと、トークンが発行できることに魅力は感じないでしょう。
ただ、具体例を見てみるとそのメリットが理解できるはずです。
- 企業が発行したトークンを所持していると、定期的に利益の分配を受けられる
(株式のような使い方) - 個人レベルで発行したトークンを所持していると、お得情報が不定期で届く
(有料メルマガのような使い方)
このようにトークンを活用すれば、発行側も所持側も、どちらにとってもメリットが生まれるのが分かりますね。
※発行側はトークンが買われると資金調達できるなどのメリットがある
すでに独自トークンを発行できるプラットフォームにはすでにある程度のニーズがありますので
普及すればネムそのものの需要も上がりやすくなるのです。
ネム保有者のコミュニティが活発
コミュニティの活発度は仮想通貨の将来性を左右する大きな要因のひとつです。
コミュニティとはつまり、「該当の仮想通貨に関わる人たちの集まり」だと考えてください。
コミュニティが大きくなおかつ活発であるほど、世間へ認知度が広がりやすく、また仮想通貨自体の開発も進みやすくなる点が大きなポイントです。
事実ネムでは、NEMアドレス管理できるサイト「XEMBook」やネムに興味のある人が集う「nem bar」など
あらゆる形態のコミュニティが存在し、ネムの普及や認知度向上に貢献しています。
今後さらにネムのコミュニティが活発化すれば、より多くの人にネムの存在が伝わり、ニーズも増えていく可能性は高いと言えるでしょう。
決済導入店舗の拡大
仮想“通貨”の言葉の通り、通貨としての役割を果たせる場が増えれば、ニーズはおのずと高まりやすくなります。
この点において、ネムで決済が行える店舗・サービスが拡大している点は見逃せません。
ネムの決済導入店舗についていくつかの例を紹介しておきましょう。
名称 | ジャンル |
---|---|
NEM猫プロジェクト | クラウドファンディング |
ショップアイランド | ヤフオク出品代行サービス店 |
XEM専(ゼムセン) | NEM関連のグッズ販売店 |
nemche | NEM決済専用フリマサイト |
うなぎ料理専門店 川昌 | うなぎ屋 |
サンタルヌー | ベルギー料理店 |
印田整体院 | 整体院 |
まだまだ拡大途中ではありますが、多ジャンルのサービス・店舗においてネムの決済が導入されています。
今後どれだけ拡大するかは未知数ですが、決済に導入する場所が増えれば、比例してネム自体の価値もアップしやすくなるでしょう。
アポスティーユ(公証)
ネムに備わるアポスティーユ(Apostille)とは、「公証」を意味する機能です。
1.公式の証拠
2.行政上、特定の事実または法律関係の存在をおおやけに証明すること
この公証を行えるのがアポスティーユであり、具体的には不動産の所有権の登記、公正証書(遺言、養育費の条件、賃貸借、債務弁済)などにタイムスタンプを刻んだ公証を作成。
更にファイルの信頼性を監査できる機能が備わっています。
通常、行政上・法律上における公的な資料の作成には費用も時間も手間もかかってしまうのですが「改ざん不可能なブラックチェーン技術を活用」したアポスティーユでは
データの改ざんやハッキングを防ぎつつ、コストや時間を抑えられるなど、あらゆるメリットに期待が持たれています。
今後ネムのアポスティーユが幅広く活用されるようなことになれば、ネム自体の需要も増加する可能性が高いでしょう。
mijin
mijinは金融機関のインフラコスト削減を目的として、テックビューロが開発するブロックチェーン技術です。
コスト削減の面だけでなく、高いセキュリティが備わったこのmijinは今後の将来に大きな期待が持たれています。
実際、様々な企業・金融機関などでmijinの実験や導入の検討が行われており、各方面の期待を表しているとも言えるでしょう。
- さくらインターネット、テックビューロ、アララが電子マネー勘定システム実用を前提にブロックチェーン適用実験を実施
- ベルギーの地方自治体における行政サービス適用実験に「mijin®」を提供
- 住信SBIが実装を予定
各方面から期待を寄せられているこのmijinがNEMにも実装されると見られており、そうなれば、ネム自体の需要が大幅に高まっても不思議ではありません。
カタパルトの実装
前述した「mijinにさらなる改良と修正を加えたもの」をカタパルトと呼んでいます。
このカタパルトが実現すれば、送金処理スピードが劇的に向上し、更に強固なセキュリティを実現できるため、ネムの価値は一気に上がる可能性が高いでしょう。
それを裏付けるように、2018年3月26日にβ版がネムに実装された際はネムの価格も急騰しました。
現状では2018年5月14日に「mijin」にカタパルトが実装。
ネム自体にはまだ実装されていませんが、「ネムへのカタパルト実装は2018年中」と言われる意見も多いため、今後に期待です。
安い手数料と匿名性
決済システムとしての利用価値を考えた時、重要なのはスピードだけではありません。
特にビットコインで大きな課題とされてきた送金手数料の面において、ネムは圧倒的優位な立場にあります。
送金手数料はビットコインと比較して、たったの1/50。
更に匿名性が一切なく、全取引を追跡できるクリーンさもネムの大きなメリットと言えるでしょう。
取引がすべて追跡できれば、不正行為の防止や万が一の際の犯人特定などにも役立つため、利用者の安心感につながるわけですね。
ベネズエラ政府がNEMの技術を活用!
かねてから深刻なハイパーインフレに陥り経済危機に瀕していたベネズエラでは
2018年2月、政府主導のもと独自の仮想通貨「ペトロ」を発行しました。
目的はもちろん資金調達で、国家公認の仮想通貨が本格的に導入されたのが初ということもあり、世間的にも大きく話題を集めた出来事です。
その後ペトロはプレセールで5000億円を集めたと発表されるなど、大きな反響を呼んでいますが、実はこのペトロにはネムのブロックチェーン技術が活用されています。
一国の政府が仮想通貨のプラットフォームに採用するということは、それだけネムが高い評価を得ている裏付けとも言えるでしょう。
また現在ではベネズエラに続き、複数の国が政府主導のICOを検討しているとの見方もありますので
今後再びネムの技術が活用されるようなことになれば、ネムそのもののにも注目が集まり、価格上昇の要因となるかもしれません。
国内外の銀行で導入されそう!
ネムの技術を採用したソフトウェア「mijin」は、すでに400社以上へ提供されており、近々ネムにも実装される予定となっています。
ちなみにこのmijinは、金融機関のコスト削減が大きなメリットのひとつであるため、あらゆる金融機関での実装も予定されているのがポイント。
日本では住信SBIも実装を予定するなど国内外から高い期待を抱かれており
複数企業が関わったmijinを活用しての適用実験に成功している点も見逃せません。
金融機関での導入実現、およびネムにもmijinが実装されると価格高騰の可能性は大きくアップするでしょう。
ネムの今後の不安材料・懸念は?
ネムに対して抱かれているのは期待感だけではありません。
反対に、不安材料・懸念点があるのも事実ですから、その点も踏まえて今後の将来性を考えるようにしましょう。
コインチェック流出問題の影響
コインチェック流出問題とは、2018年1月に仮想通貨取引所「コインチェック」にて約580億円分のネムが流出した事件です。
まずこの件に関しては、「流出とネムのセキュリティ性が関連していない」ことを改めて認識しておいてください。
あくまで取引所がハッキングを受けたことによる流出であり、ネム自体の重大な欠陥を突かれた訳ではありません。
しかし、ご存知の通り日本における仮想通貨人気は2017年に突如として爆発的に高まったものです。
運用者の中には知識が少ない人も多く、世間的にも「仮想通貨が今熱い」といった単純なイメージだけが先走りする中での「流出」でした。
従ってコインチェック流出問題により、ネムの名前は一気に認知されるようになりましたが
「流出した仮想通貨はネム」といった印象を強く植え付ける結果になったのも事実です。
運悪くと言うべきか「仮想通貨、およびネムは危ない」というイメージが広がってしまったのは、ネムにとって大きな足かせになっているでしょう。
それでも不幸中の幸いというべきか、流出事件でネムの名前が広く認知された事実を活かさない手はありません。
「悪いイメージ」を「良いイメージ」に書き換えられるか?
この点がコインチェック流出問題の影響を、ネムが良い意味で活かして成長するためのポイントだと言えるでしょう。
スーパーノード報酬の枯渇
スーパーノード報酬の意味について、まずは分かりやすく以下に解説をまとめました。
- ノード:NEMネットワークにおけるコンピューターなどの端末のこと。
- スーパーノード:ノードの中でも重要度が高く高性能なノード。NEMネットワークのインフラとなり全ブロックチェーンを保有し、二重払い検証を行うなど、重要な役割を担う。
- スーパーノード報酬:スーパーノードになると得られる報酬のこと。ただし、ノードの性能だけでなく3,000,000XEM以上を保有してるなど複数の条件を満たさなければスーパーノードにはなれない。
【スーパーノードの条件】
ネムではハーベスティングでも報酬が分配されますが、スーパーノードになると報酬は大幅にアップします。
これだけ聞くと非常に魅力的に聞こえるかもしれませんが、ネムではスーパーノード報酬の枯渇が危惧されています。
報酬がネムの価格によって左右されるだけでなく、報酬が限りある予算の中からねん出されているため、数年後に枯渇するのでは?と言われているんですね。
ただし、資金が枯渇してもその後はトランザクションの手数料がスーパーノードの報酬として充てられるとのこと。
カギとなるのは、「今後トランザクション手数料が報酬となった際、以前までの報酬と比べてどれだけの満足を得られるか?」でしょう。
いずれにせよ、スーパーノード報酬の枯渇に関する情報などは逐一チェックしておくのが賢明です。
他の通貨との競合
これはネムに限った話ではありませんが、類似した特徴を持つ他の通貨との競争は価格そのものに大きな影響を与えます。
ネムの場合、「万能型のプラットフォーム」を目指していますので、特に競合相手となるのが時価総額現現在第2位のイーサリアムでしょう。
実はイーサリアムはすでにプラットフォームとして一定の実績を出しており、このままだと「ネムの強み」が薄れていく可能性が考えられます。
カタパルトの実装など、今後どれだけネムが「他にはない独自のメリット・優位性」をアピールできるかが、他の通貨との競合で負けないためには重要でしょう。
ネムの今後を予測するためのポイントまとめ
ネムがこれから伸びるのか?停滞するのか?など、今後の動きを見極めるために現時点でのポイントをまとめました。
今後に活用できる情報も紹介しますので、参考にしてみてください。
結局2018年にネムは伸びるの?
短期的に見ると、カタパルトの実装が価格を大きく左右する可能性は高いでしょう。
ただし、ネムの特徴やこれまでの実績を考慮すると長期的な伸びには強い期待が抱けます。
イベント情報を入手するには?
ネムでは公式サイト以外にも、様々な形で情報発信・共有を行っています。
また、仮想通貨関連の情報交換掲示板などを活用するのもアリでしょう。
公式Twitter | https://bitcointalk.org/index.php?topic=654845.0 |
---|---|
公式フォーラム | https://forum.nem.io/ |
Bitcoin Forum(世界最大の仮想通貨掲示板) | https://bitcointalk.org/index.php?topic=654845.0 |
ネムの実用性が高まっているか?
実用性や使い道のないものに需要は集まりません。
決済システムとして、プラットフォームとして。
何に必要されるかは仮想通貨ごとに異なりますが、ネムの実用性が高まっているか否かは逐一チェックするのが好ましいでしょう。
- 決済可能店舗・サービスは増加しているか?
- 企業や金融機関の導入・提携などは進んでいるか?
- 実用化に向けた実験は行われているか?
主に上記の点をチェックしながら、ネムの実用性について観察すると良いでしょう。
ネムの今後と価格予想まとめ
コインチェック流出問題で悪いイメージが広がってしまったものの、ネム自体は優れた特徴を備えた優秀な通貨であることは確かです。
企業や金融機関、自治体などが実際に興味を示している点が何よりの証拠でしょう。
今回、改めて細かく分析しましたが、やはりネムは今後伸びる可能性を十分に秘めていると考えます。
中でも価格上昇の大きなカギを握るのはやはりカタパルトの実装でしょうか。
- 圧倒的な送金スピード
- 安い手数料
- 強固なセキュリティ
カタパルトによってネムが大幅にパワーアップすれば、一気に仮想通貨界の主役に躍り出ても不思議ではありません。