2018年はコインチェック事件があり、ネム(NEM)の価格や人気も落ち込んでしまいましたが、実はネム(NEM)には何の落ち度もないことを知っていますか?
数あるアルトコインの中でもネム(NEM)は大きな可能性を持っており、今後の将来性に期待が持てる仮想通貨です。
今回は、そんなネム(NEM)の価格変動や期待の理由について紹介していきたいと思います。
また、ネム(NEM)の特性や懸念点についてもまとめてみましたので、この記事を読めば今後のネム(NEM)の価格変動もしっかりと予測できるようになりますよ!
仮想通貨ネム(NEM)の特徴
ネム(NEM)は「New Economy Movement」、つまり新しい経済運動という意味が込められている仮想通貨です。
仮想通貨の時価総額ランキングでは16位となっていますが、ビットコインなどと比べて取引の承認スピードが非常に速く、使い勝手の良いコインとしても人気があります。
出典: https://coinmarketcap.com/ja/currencies/nem/
ネム(NEM)の概要 | |
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通貨単位 | XEM(ゼム) |
総発行枚数 | 8,999,999,999XEM |
ブロック生成速度 | 約1分 |
公式サイト | https://nem.io/ |
そのほか、採掘方法やセキュリティについても少し変わった機能を持ち合わせていますので、まずはネム(NEM)の特徴についておさらいしていきましょう。
PoI(Proof of Importance)
ネム(NEM)では、ブロックチェーン生成を承認するアルゴリズムにPoI(Proof of Importance)という方法が採用されています。
PoIでは、マイニングの優位性を決める際に通貨の所持量だけではなく「利用状況」も基準となっているため、流動性が高まるというのが魅力。
また、ビットコインで採用されているPoWや、イーサリアムのPoSと比べて電気代の節約にもなりますので、マイニングがしやすい通貨だといえるでしょう。
ちなみに、このPolを使用したネム(NEM)取引の承認は、マイニングではなく「ハーベスティング」と呼ばれています。
ネム(NEM)のハーベスティングには、パソコンの電源を入れたまま行う「ローカルハーベスティング」と、パソコンの電源を落として委任する「デリケードハーベスティング」があります。
いずれにせよ、ハーベスティングに参加するためには残高10,000XEM以上が必要になりますので注意しましょう!
スマートコントラクト
スマートコントラクトは、イーサリアムでも採用されている機能なため知っている人も多いと思いますが、要は契約を自動で行ってくれるプログラムのことです。
具体的には「イベント発生」「価値交換・契約執行」「決済」の3つが自動で行えるようになり、仲介手数料が安くなったり、手間がかからないという大きなメリットが得られます。
さらに、一度契約した際にはブロックチェーンに情報が書き込まれますので、改ざんされる危険がないというのも嬉しいポイント。
どこよりも優れたセキュリティ
ネム(NEM)では「EigenTrust++」という特殊なアルゴリズムが採用されているため、非常に高いセキュリティを備えているといっても過言ではありません。
一般的に、仮想通貨の採掘作業を行う際には、違法なコンピュータが使われることが多くあるのですが、EigenTrust++ではコンピュータの動作監視が可能になっています。
これにより、合法なコンピュータのみでハーベスティングが行われ、悪意ある者の参加を阻止することができるのです。
また中国CERTの監査レポートでも、ネム(NEM)は数ある仮想通貨の中でもダントツで安全性が高いと評価されています。
ネム(NEM)の価格推移と懸念点
ネム(NEM)は利便性、セキュリティ共に非常に優れている仮想通貨となりますが、現在では価値が低迷しつつあります。
では、いかにして現在の低迷に至ったのか、2017年から2018年にかけての価格推移をチェックしてみましょう!
2017年
出典: https://coinmarketcap.com/ja/currencies/nem
2017年の年末までネム(NEM)は0.5円台で推移しており、これといって大きな価格変動がありませんでしたが、12月に入ってから価格が100円を突破。
仮想通貨ユーザーの急増やCM効果などにより、0.5円台で推移していた頃と比べると、なんと200倍以上もの価格高騰がありました。
また、翌年2018年にはNEMの処理能力をさらに高めるべく「カタパルト」を控えていたため、期待も高まりものすごい勢いで価格が高騰します。
2018年
出典: https://coinmarketcap.com/ja/currencies/nem/
2017年後半の価格高騰の勢いは止まらず、2018年に入ってからもネム(NEM)はさらに値を上げていきました。
しかし2018年1月、仮想通貨取引所のコインチェックで大量のネム(NEM)が盗まれたことにより、右肩上がりで上昇していた価格は急落します。
このコインチェック事件は世界中を駆け巡る大きなニュースとなったのですが、結果的にはネム(NEM)ではなくコインチェックのセキュリティに問題があったと発覚。
つまり、ネム(NEM)には何の落ち度もなかったのです。
ですが一度落ちてしまった価格は元に戻らず、2018年7月現在も1XEM=18円ほどの価格で取引が行われています。
国内取引所での取り扱いが少ない
出典: http://www.thinkstockphotos.jp/
コインチェック事件でネム(NEM)の落ち度がなかったにも関わらず、今尚価格が低いままなのは何が原因なのでしょうか?
そこには、ネム(NEM)を取り扱っている国内取引所の少なさが関係しています。
コインチェック事件により、取引所のコインチェックでは当然ネム(NEM)の取引が行えなくなり、さらに新規ユーザー登録も制限されている状態です。
そうなると、他にネム(NEM)の取り扱いがあるのはZaif(ザイフ)のみ。
海外取引所ではネム(NEM)を取り扱っているところも多いですが、海外取引所の場合はほとんどが英語表記になります。
そのため、日本語でネム(NEM)取引ができるのは現状1社だけということになり、価値が上がりにくくなっているのです。
DMM Bitcoinでもネム(NEM)の取り扱いはありますが、現物取引ではなく「レバレッジ取引」のみが可能となっています。
レバレッジ取引は少ない金額で大きな取引を可能にしてくれますが、その分リスクも大きくなるため、初心者にはあまりおすすめできません。
ですので、安全にネム(NEM)取引を行いたいのであればZaif(ザイフ)を利用するようにしましょう。
今後はどうなる?ネム(NEM)の将来性
2018年1月のコインチェック以来、ネム(NEM)の価格は低迷したままとなっていますが、だからと言って将来性がないわけではありません。
ネム(NEM)が目指している「金銭的自由と平等な仮想通貨経済圏」に共感する熱狂的ファンは多く、着々と戦略が進められています。
nem barのオープン
出典: https://nembar.tokyo/
nem barというのは、2017年7月にオープンした仮想通貨をコンセプトとするバーです。
渋谷の駅近にあるnem barでは、仮想通貨にちなんだ豊富なドリンクを取り揃えており、料金の支払いに関してもネム(NEM)、もしくはビットコイン(BTC)で支払いが可能となっています。
そのため、仮想通貨の投資家たちが集まる場所としても有名で、nem barでさまざまな情報交換なども行われているんだそう。
カタパルトの実装
出典: http://mijin.io/about-mijin
カタパルトというのは、テックビューロ社のmijinが採用している画期的な技術のことなのですが、この技術をネム(NEM)にも実装させるというイベントを控えています。
このカタパルトを実装した場合、ネム(NEM)は数ある仮想通貨の中でもトップクラスの性能を持ち合わせることになり、1秒間に4,000件の取引承認が可能になるといわれています。
現在いちばん処理スピードが速いリップルでも「1秒=約1,000件」ですから、これまでにない驚異的な処理スピードだというのがわかりますよね!
また、カタパルトを実装することでmijinとも連携ができるようになります。
これにより、汎用性の高いネム(NEM)とセキュリティ性の高いmijinの使い分けが可能となり、より安心で快適な仮想通貨取引が実現。
さらに、複数の取引をまとめて処理できる「アグリゲート・トランザクション機能」も追加されますから、取引における安全性がかなり向上するといえるのです。
そのため、カタパルト実装後はネム(NEM)の価格が間違いなく高騰するといっても過言ではないでしょう。
2018年はネム(NEM)の価格高騰に期待大!
出典: http://www.thinkstockphotos.jp/
ネム(NEM)は、2018年1月のコインチェック事件以来何かと悪いイメージを持たれていましたが、実際には何の落ち度もなく、将来性に大きな期待ができるコインなんです。
事件のイメージや取り扱い取引所の少なさから今も尚価格の低迷が続いていますが、カタパルト実装後はかなりの確率で価格高騰が期待されます。
そのため、価格が落ちている今こそ買い時ともいえるのです。
ネム(NEM)を保有している人や、これからアルトコイン取引を始めようと考えている人は、ぜひ定期的にネム(NEM)のニュースをチェックしてみましょう!