やさしい仮想通貨の始め方を解説

【元大手証券外国為替トレーダーが解説!】仮想通貨取引所Coincheck(コインチェック)を徹底レビュー!

2020年コロナショックが起きている環境下、証券会社の口座開設も増加しています。仮想通貨の口座開設も増加している様子で、3月の急落で仮想通貨から撤退する人もいれば新たに新規参入している人も少なからずいる様子です。

仮想通貨の場合取引所によってそれぞれ特徴が異なるため、投資家のニーズによって利用する取引所も使い分けないといけません。

そのため仮想通貨取引所の特徴を調べ理解することからスタートすることになります。

ここではCoincheckについて徹底レビューをしていきたいと思います。

今回のゼロはじMarketGuide専門家

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証券アナリスト・中島翔

プロフィール

証券アナリスト・中島 翔

学生時代にFX、先物、オプショントレーディングを経験し、FXをメインに4年間投資に没頭。

その後は金融業界のマーケット部門業務を目指し、2年間で証券アナリスト資格を取得。

その後は、MBS(Morgage Backed Securites)投資業務及び外貨のマネーマネジメント業務に従事。

さらに、三菱UFJモルガンスタンレー証券へ転職し、外国為替のスポット、フォワードトレーディング及び、クレジットトレーディングに従事。

仮想通貨トレードに関しても、仮想通貨取引所コインチェックにて、トレーディング業務に従事した経験を持ち、金融業界に精通して幅広い知識を持つ。 金融業界に精通して幅広い知識を持つ。

【保有資格】証券アナリスト

仮想通貨取引所Coincheckを徹底レビュー

Coincheckの特徴

最初にCoincheckの使うべきメリットからご紹介したいと思います。また通常紹介されてはいない使い方も一緒にご紹介しますので読み進めてください。

通貨数が日本一

Coincheck一番の特徴はやはり「通貨数の豊富さ」と言えるでしょう。

下記がCoincheckの通貨の種類です。

計12通貨取り扱いがあり、このようにしてみると、他の取引所にはない通貨のラインナップが揃っていることがCoincheckのメリットとなります。

新規通貨を取引所にリスティングする時にはJVCEAに審査費用を払い、JVCEAの審査を受けて、その後金融庁のホワイトリストに載せ、その後金融庁の了承の連絡がきたらプレスリリースで公表するという動きになっています。

しかしJVCEAは独立した仮想通貨団体という位置付けですが、事実上金融庁の伝言役のような状況でJVCEAが金融庁に物申すということはほとんどない環境です。

つまりこのリレーションがしっかりと出来ていないと日本初の新規通貨のリスティングは難しいということになります。CoincheckではこのJVCEAとのパイプが強い人物がいるため、このように日本初の新規通貨をどんどんリスティングすることができるというわけです。

やはり営業力があり、新規通貨の取り扱いを推進できる力は他の取引所比較しても高いため、日本で新しい通貨に投資したいという投資家はCoincheckに口座開設はしておいて損はないでしょう。

ビットコインの取引板が薄い

なぜこれがメリットなのかと思われる方も多いと思います。この特徴はあまり言われてないでしょう。このメリットが当てはまる条件は「10万から100万程度で取引を行なっている投資家」となりますのでご注意ください。

Coincheckはアービトラージでも使われていることで有名な取引所で海外の機関投資家も実は昔利用したりしていました。取引所の板が薄いということは流動性が薄いということになります。

こちらがCoincheckの取引板になります。売り買いみても合計1BTCもないことが理解できるでしょう。

つまり大きな注文が入ると、他の仮想通貨取引所のビットコインの価格よりも大きく値動きが発生するためローソク足でヒゲをつけやすいということです。

これを取引に利用することができます。

例えばビットコインを0.2BTCロングにしていたとします。

ビットコインの価格が@800,000円として、その後大きな注文が入り他の仮想通貨取引所では810,000円に1秒で上昇した場合Coincheckの場合820,000円あたりまで上昇している可能性があるということです。

このように仮想通貨の世界では取引所別にそれぞれ取引が成立しているため、価格が一律というわけではありません。

それを利用して売りたい投資家がいればCoincheckで大きく動いた時に売ることで他の取引所よりもいいプライスで売却ができるというメリットがあります。

このように取引所の流動性が薄いことを利用できるのは大口の投資家はできないため是非初心者で少額からスタートする方は口座開設してこの方法を利用するといいでしょう。

操作性が日本一

Coincheckの一番の強みはやはりUI/UXと言えるでしょう。

取引画面の使い易さ、操作性、簡単でワンクリックで購入できる等ユーザーフレンドリーを徹底した作りとなっており、この簡単、手軽さで操作できる画面の作り方は日本トップで、いまだにCoincheckを利用しているユーザーがいるのはやはりこの部分が大きいと言えます。

またアプリはダウンロード数NO1で筆者自身も価格チェックのために利用しており、手軽にすぐに価格がチェック出来るのはとても便利です。

下記がCoincheckのアプリの価格の画面です。

このように日本で上場しているほぼ全ての通貨が網羅されていて一目でわかるのはとても便利なので、口座を開設しなかったとしても利用して頂いた方がいいでしょう。

積立機能

最後のメリットはドルコスト平均法のように仮想通貨の積立サービスが始まったことです。これはCoincheckがマネックス証券と共同でセミナーを全国で開催しているときに要望が多かったことから実現にたどり着いたようで、顧客の声に耳を傾けた結果のサービスとなっています。

積立を行うことによって長期的な資産形成のための一つのポートフォリオとして利用できるのはとても有意義でしょう。 

Coincheckのデメリットは?

次にメリットもあればデメリットもあるので解説したいと思います。

レバレッジ取引ができない

日本の仮想通貨の取引量のうち9割はレバレッジ取引となっています。つまり現物で取引している人は1割しかいないということです。

Coincheckは通貨数が多く現物取引には向いていますが、レバレッジ取引が出来ないことから日本のユーザーからするとかなりのデメリットと言えるでしょう。

日本ではレバレッジ規制で今後2倍まで引き下げられることが確定していることから、日本でレバレッジ取引自体が伸びて行くのかと言われると難しい面は否めません。

現物の手数料が高い

次に現物取引のスプレッドがとても高いという点はデメリットと言えます。

しかし日本の仮想通貨取引所で「販売所」を利用する場合はどこもかなり大きな手数料を取るためあまり利用しない方がいいでしょう。慣れているトレーダーは基本取引所で現物の売買を行なっているため気にする必要はないかもしれませんが、Coincheckは取引所機能がビットコインしかないため、その点は他社と比較してサービスが劣後していると言わざる得ません。

入出金手数料がかかる

最後のデメリットは入出金手数料がかかるということです。

他社ではお金が入ってくることは仮想通貨取引所にとってはありがたいことであるため無料にしているところもありますが、Coincheckは強気なスタンスとなっています。

少額で始めたいと思っていても1万円の入金で770円も支払う必要があり、取引手数料もかかるとなると、明らかに不利な投資をせざる得なくなります。

そのため最低金額も自然と上昇するためこの点は改善してもらいたい点と言えるでしょう。

Coincheckを利用する方法

最後にCoincheckを利用するユーザーはどんな投資家がいいのかをご説明します。

1、中長期的に資産運用のポートフォリオの一つとして仮想通貨を保有したい投資家

2、積立機能で買っていきたいニーズのある投資家

この2つのタイプが該当するでしょう。では逆にどのようなユーザーは利用すべきでないのかタイプを説明します。

1、現物を保有するニーズがなくレバレッジ取引を行いたい投資家

2、頻繁に売り買いを行う投資家

が該当します。

個人的には取引所の板の薄さを逆に利用してトレードする方法は利用しやすいと思っているためもしも現物をロングポジションで持っているのであれば、上に大きく動いた時にいいコストで売る手法は上手く利用するといいと思います。

また新規通貨でゆっくり保有数を上げていきたいというニーズがあれば口座開設して準備しておくことは必ずして損はない取引所と考えています。

この記事に登場した専門家

証券アナリスト・中島 翔 (Sho Nakashima)

学生時代にFX、先物、オプショントレーディングを経験し、FXをメインに4年間投資に没頭。 その後は金融業界のマーケット部門業務を目指し、2年間で証券アナリスト資格を取得。 その後は、MBS(Morgage Backed Securites)投資業務及び外貨のマネーマネジメント業務に従事。 さらに、三菱UFJモルガンスタンレー証券へ転職し、外国為替のスポット、フォワードトレーディング及び、クレジットトレーディングに従事。 仮想通貨トレードに関しても、仮想通貨取引所コインチェックにて、トレーディング業務に従事した経験を持ち、金融業界に精通して幅広い知識を持つ。 金融業界に精通して幅広い知識を持つ。 【保有資格】証券アナリスト