仮想通貨投資をスタートしたいと思っている仮想通貨投資初心者の方は、どの取引所を利用すればいいかわからない方も多いと思います。
仮想通貨取引所にはそれぞれ特徴があり、投資家の特徴や行いたいトレード、通貨等で利用すべき取引所も異なります。
色々調べても情報量が多過ぎてわかりにくい方も多いと思います。ここではbitflyerについてトレーダーの目線から特徴やどのように利用すべきかを解説していきたいと思います。
今回のゼロはじMarketGuide専門家
証券アナリスト・中島翔
証券アナリスト・中島 翔
学生時代にFX、先物、オプショントレーディングを経験し、FXをメインに4年間投資に没頭。
その後は金融業界のマーケット部門業務を目指し、2年間で証券アナリスト資格を取得。
その後は、MBS(Morgage Backed Securites)投資業務及び外貨のマネーマネジメント業務に従事。
さらに、三菱UFJモルガンスタンレー証券へ転職し、外国為替のスポット、フォワードトレーディング及び、クレジットトレーディングに従事。
仮想通貨トレードに関しても、仮想通貨取引所コインチェックにて、トレーディング業務に従事した経験を持ち、金融業界に精通して幅広い知識を持つ。 金融業界に精通して幅広い知識を持つ。
【保有資格】証券アナリスト
bitflyerをトレーダー視点から徹底レビュー
bitflyerの会社の特色
bitflyerは2014年設立の日本での古参の仮想通貨取引所です。
創業者は加納祐三氏で、元々はゴールドマンサックスでデリバティブトレーダーをしていた金融を知り尽くした人が立ち上げた取引所です。
仮想通貨業界ではJVCEAという自主規制団体を含めてFX出身やIT出身でスタートした取引所が多く、金融とはいえない出身が大多数を占める中珍しい取引所と言えるでしょう。
現在では加納氏はbitflyer blockchainの代表に変わっており本体のbitflyerからは外れていますが、ある程度実質的な関与があるとも言われています。
資本金も十分にありセキュリティ面も堅固な取引所となっています。
bitflyerは早い段階から取引のプラットフォームを自社で作成し、仮想通貨勃興期はレバレッジ取引はbitflyerで行うトレーダーが多くいました。現在でもレバレッジ取引の取引量は日本一となっており、日本円で取引を行いたい場合はbitflyerで行うトレーダーは多いでしょう。
bitflyerは取引しやすいのか
最初に一番大きなポイントを説明します。
bitflyerは通貨数が多いわけでもなく、販売所が使いやすいわけでも有りません。
そのため取引に置いて他社よりも魅力的であるということはあまり感じていません。
bitflyerの一番のポイントは「取引所」です。bitflyer lightingというツールでレバレッジ取引を行うことができ、この日本でレバレッジ取引を行いたいなら bitflyerという選択肢になるでしょう。
ではレバレッジ取引を行う時に利用するbitflyer lightingというツールついて解説します。
結論から言うと「日本ではbitflyerが流動性がトップのため使わざる得ないが海外取引所と比較すると劣後している」という評価になるでしょう。
bitflyer lightingの特徴は1画面でニュースから全て網羅されているインターフェイスとなっており、とてもみやすい作りにはなっています。
ここのデメリットとしては、相場が急変した時に注文が通らなかったり、思ってもいない価格で約定したりすることです。またサーバーが重いため画面が固まったりしてしまうときもあるのはトレーダーとしては怖い点です。
現在ではある程度改善されている評価が出ていますが、それでも個人的には海外取引所の方が優れていると感じます。
ここは取引所のサーバーの強さに依存するところがありますが、この点少し弱いと言わざるを得ないでしょう。
bitflyerのスプレッド
次にトレーダーの手数料とも言える価格のスプレッドを確認していきます。
結論は「bitflyerの取引所のスプレッドは狭いものの、時間帯とその時の流動性による」ということです。
スプレッドはトレーダーとしてはコストになるため注意すべきものですが、最近ではスプレッドはほとんど大差がないものになっています。そのため僅かなスプレッドを求めるよりも、使いやすさや利便性を重視した方がメリットが大きいと個人的には感じています。
bitflyerは先ほど記載したように、レバレッジ取引所の取引量は日本一であるため、取引量が多いということは自動的にスプレッドも狭くなるということです。
そのため他社と比較してもレバレッジ取引のスプレッドは狭いと言えるでしょう。
そのため現物取引ではなくレバレッジ取引を行うトレーダーであればbitflyerは利用すべきといえます。しかしレバレッジ取引に対応している通貨はBTCとETHのみであるため、この2通貨限定となることに注意してください。
他の通貨でレバレッジ取引を行いたい場合は他社を利用することになります。
bitflyerの利便性
次にbitflyerの利便性について解説します。ここが個人的にはbitflyerを使う一番のメリットと考えています。
bitflyerは24時間365日入金(銀行によってはできない可能性も有)に対応しているのは大きく、また仮想通貨の送金を行い、すぐに送金できるのはとても便利です。
筆者自身も海外の仮想通貨取引所を利用する際にはbitflyerを利用します。理由としてはいつでも仮想通貨の送金ができるためです。他社では1日一回決まった時間を締め時間として行ったりしています。
しかし、仮想通貨の世界ではすぐに仮想通貨を送金して取引を行いたいということは慣れてくると往々にしてあるため、この仮想通貨の入手金の早さはとても重要と言えるでしょう。
仮想通貨の世界では日本人でも海外取引所を利用するユーザーもかなり多くいます。しかし海外取引所は日本円に対応していないことから、どうしてもBTC等を購入して海外取引所に送金をする必要が出て来ます。
そのため、24時間365日入出金によって日本円でビットコインをすぐに購入することができ、海外取引所を利用したいと思った場合にBTCを土日関係なく送金をかけることができるため、このような点はスプレッド以上に重要なポイントと考えています。
またこのいつでも送金できるためのメリットとして「アービトラージ」ができるようになります。
アービトラージとは、取引所別で価格が違うことから売りと買いのレートが他社で逆転することが有ります。その場合安いところで購入し高いところで売ることでいいレートで売り切れることができるでしょう。
このような使い方もできるためアービトラージというものが何か気になったら調べてみてください。
APIで自動売買も可能(中上級者向け)
最後にAPIでの自動売買もご紹介します。これは中上級者向けですが、可能であれば利用してもらうと効率的なトレードを行うことできます。
APIはプログラミングコードをbitflyerが公開しており、そのコードを利用することによって自動的に色々な操作が可能となるもので、bitflyerと連携するためのマニュアルのようなものです。
ではこれをどのように使うのか一つだけご紹介します。
bitflyerの特徴を思い出してください。bitflyerの一番の売りは「日本で一番レバレッジ取引の取引量が多いこと」です。つまりスプレッドは上記で示した通り、一番狭いと考えることができます。
そしてビットコインの相場が動いた時に何が起きるでしょうか?
それは「bitflyerと他社の取引板の取引価格に差異が生じる」ということです。これは先ほどお伝えしたアービトラージで利用するということです。
例えばビットコインの価格が急落しbitflyerで840,000円まで下落した時にCoincheckでは828,000円まで取引板で成立していることがありました。
つまり、レバレッジで急落した時に840,000円でbitflyerで売っておきながら、Coincheckでは828,000円で買うことでその差は利益となります。
でも急落するまでじっとみておくことは出来ない時にこのようにAPIを利用して自動連携しこのような条件が発生した時に自動的に取引を行うように注文を出しておくということです。
是非このような利用方法もあることを知っておくだけでも今後トレードをしていく上で役に立つでしょう。
現在プログラミングを練習したりしていたら是非この機能を使いこなせるようになるのも面白いと思います。
bitflyerを利用すべきトレーダーは
最後にbitflyerを利用すべきトレーダーをまとめていきたいと思います。
ここではトレーダーの視点からbitflyerの特徴やメリット、デメリットをお伝えしました。
他の機能については他の記事でご覧頂ければ幸いです。
bitflyerを利用すべきトレーダーは「日本円で売買したいトレーダーor海外取引所にすぐに送金を行いたいユーザー」と言えます。
ポイントは上述した通りのため、この2つに当てはまるとするならばbitflyerの口座開設を行なっておいて損はないと思います。
また開いてもコストはかからないので一応開いておく程度でOKです。
是非ログインして一度機能を自身で確かめてみてください。