人気仮想通貨の1つでありながらなかなか価格が上がらないネム(NEM)。
ネムと言えば、2018年1月に仮想通貨取引所コインチェックがハッキングに遭い、大量に流出した事件で一躍有名になってしまいました。
その事件がきっかけにずっとネムの価格が低いままになっています。
では仮想通貨ネムは今後も価格は上がらないのでしょうか。
今回は仮想通貨ネムの特徴や上がらない理由、今後どうなるかについてご紹介していきます。
ネムを購入しようか迷っている方は必見です!
名称/通貨単位 | NEM(ネム)/XEM |
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公開日 | 2015年3月 |
開発者/開発組織 | Utopianfuture |
コンセンサスアルゴリズム | Proof of Importance |
承認目安時間 | 約1分 |
上限発行枚数 | 約90億(発行済) |
時価総額 | 54,806,365,78円 (2019年3月現在) |
仮想通貨ネムとは
仮想通貨ネムはブロックチェーンを用いた新しいプラットフォームを開発することを目的に作られたプロジェクトから誕生した仮想通貨です。
ですから、本来ネムという名前はプラットフォームの名前なのですが、仮想通貨のこともネムと呼んでいます。
ネムはbitcointalkのフォーラムで「utopianfuture」という方が発案したのが始まりです。
ネムの由来
ネムは「新しい経済圏(New Economy Movement)」を略したものです。
ネムはプラットフォームにより金銭の自由や平等、分散化を実現させようという目的があります。
ネムのマークは自由、平等、分散化をイメージして3色になっています。
通貨単位=XEM
ネムは本来プラットフォームの名前なのですが、そのプラットフォームで流通している通貨の単位がXEM(ゼム)です。
2018年の1月にコインチェックの仮想通貨流出騒動が発生したときに、ニュースや新聞で「仮想通貨NEM(ネム)が流出した」とされたため、NEM=仮想通貨というイメージがついたのです。
仮想通貨ネムの特徴について
仮想通貨ネムと言えば、独自に開発したブロックチェーン技術を用いた仮想通貨です。
そんな仮想通貨ネムには以下のような特徴があります。
- 承認スピードが速い
- ハーベストによるブロック生成
- 安全・安定
- シンプルで高い拡張性
- コミュニティ性が強い
承認スピードが速い
ネムはブロックを生成するまでにたった1分ほどしかかかりません。
ブロックの生成時間はネムの取引に対する承認にかかる時間で、取引を承認して新しいブロックが生成されるまでに1分かかるということです。
ビットコインだと新しいブロックが生成されるまでに最短でも10分かかるため、それと比べるとネムの生成時間は10分の1しかかからないのです。
なお主要仮想通貨のブロック生成にかかる時間は以下の通りになっています。
仮想通貨 | ブロック生成時間 |
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NEM(ネム) | 1分 |
Bitcoin(ビットコイン) | 10分 |
Ethereum(イーサリアム) | 15~17秒 |
Bitcoin Cash(ビットコインキャッシュ) | 10分 |
Litecoin(ライトコイン) | 2.5分 |
Monero(モネロ) | 2分 |
Dash(ダッシュ) | 2.5分 |
Z-cash(ジーキャッシュ) | 10分 |
ハーベストによるブロック生成
ビットコインなどの取引を承認してブロックを生成することをマイニングと言います。
マイニングでは簡単な計算を行うことで取引の承認ができ、新しいブロックを生成することができます。
そしてマイニングに参加しているユーザーは誰よりも早く計算を解くことで、報酬として仮想通貨を受け取ることができます。
ネムではハーベストという独自の承認作業を行っています。
ネムも報酬を貰えるものなのですが、マイニングとハーベストには大きな違いがあります。
- マイニング:高性能な設備と膨大な電力を使って行う
- ハーベスト:自宅にある一般的なパソコンでできる
安全・安定
ネムは独自に作られた仮想通貨で、イーサリアムやビットコインなどの仮想通貨をベースに作っているわけではありません。
例えば、ビットコインがハードフォークしてビットコインキャッシュ、イーサリアムがハードフォークしてイーサリアムクラシックが生まれましたが、
これらの仮想通貨は元になった仮想通貨(ビットコインやイーサリアム)の影響を受けやすいです。
独自の承認方式で高い公平性を誇るため、より分散した運営ができるのです。
さらに今後行われるアップデートにより処理能力や安全性が高まる予定ですので、注目され価格が上がる可能性が期待できますね。
シンプルで高い拡張性
ネムのプラットフォームではXEMをベースに独自トークンを作ったり、アプリケーションの作成や統合をすることができます。
専門的な知識や技術、複雑なコードが無くても使うことができますので、比較的簡単に起こなえハードルが低めです。
ネムはイーサリアムと同じようにプラットフォーム型のプロジェクトですが、このようなプロジェクトはプラットフォームを活用したアプリなどの開発が行われることで、価値が一気に高まっていきます。
コミュニティ性が強い
ネムはコミュニティの活動が活発な仮想通貨で知られています。
ネムは許可が無くても商用目的で使用したり、改変を行うことができるため、ネムをロゴをそのまま使ったり、イメージしたグッズを作って販売するユーザーも多く、ネムのコミュニティによるイベントも開催されています。
また、ネムで支払いができる店舗が多いことや、ネムのコンセプトと日本の国民性と相性がよく、日本でも人気の高い仮想通貨です。
仮想通貨ネムの価格が上がらない理由
ではなぜネムの価格が上がらないのでしょうか。ここではネムの価格が上がらない理由を考察していきます。
国内で取り扱っている取引所が少ない
ネムは日本でも人気のある銘柄なのですが、コインチェックの流出事件により、コインチェックでは取扱いがなくなってしまいました。
現在日本国内で取り扱っている取引所はZaif(ザイフ)とDMMビットコインだけになります。
取引ができる取引所が少ないとそれだけ日本人の間で流通しにくくなりますので、それもネムが上がらない原因だと言えるでしょう。
闇取引所で売られている
コインチェックから流出したネムが今、闇取引所で他の仮想通貨と交換されています。
日本人が交換したパターンもあり、非常に話題になりました。
この闇取引所で他の通貨と交換された多くのネムはすでに売られてしまっているでしょう。
ネムが売られていることも、価格が上がらない一因と言えるのです。
仮想通貨ネムを購入したほうがいい理由
仮想通貨ネムはコインチェックの流出事件が原因で、「ネムに問題がある」と風評被害を受けています。
ネムには何も原因がありませんし、性能の高さは変わりません。
ですから今後期待されているコインの1つであることにも変わりがないのです。
それでも価格は下がり続けていますので、今がチャンスなのです。
テックビューロ社がネムの技術を採用
仮想通貨取引所のZaifやCOMSAなどを運営していることで知られているテックビューロ社は、ブロックチェーンをどんな人にでも使えるように、ネムの技術を採用した『mijin』というソフトウェアを開発しました。
このソフトウェアを400社以上に提供していますので、今後『mijin』を使ったサービスや技術が開発されるでしょう。
カタパルトによる決済処理スピードの改善
ネムの決済処理速度今も十分に早いと言われていますが、2018年にカタパルト(アップデート)が行われ、さらに決済処理スピードが上がると言われています。
ネムのカタパルトが行われれば、1秒間につき4,000件も取引を処理することができると言われています。
ちなみに主要仮想通貨の決済速度を比べると以下のようになっています。
XEM | 1秒間につき4,000件 |
BTC | 1秒間につき14件 |
ETH | 1秒間につき15件 |
XRP | 1秒間につき3,000件 |
VISA | 1秒間につき4,000件 |
比較してみると、大手クレジット会社のVISAと同等の処理スピードとなっています。
VISAは世界最速の処理スピードを誇っていますので、それと同等の処理スピードになったら価格が高騰する可能性が高いでしょう。
Polについて
ネムはPol(プルーフ・オブ・インポータンス)というアルゴリズムを採用しています。
このアルゴリズムは取引をすればするほど得をすることができるシステムです。
つまり流通することが大前提ですので、富が特定の人や場所に集中しないようになっているのです。
仮想通貨ネムが購入できる国内取引所は?
現在ネムは国内と海外合わせて約30ヶ所の取引所で取引を行うことができます。
国内ではDMMビットコインとZaifの2か所のみですので、この2ヶ所の取引所についてご紹介します。
DMMビットコイン
- ビットコイン(BTC)
- ビットコインキャッシュ(BCH)
- イーサリアム(ETH)
- リップル(XRP)
- イーサリアムクラシック(ETC)
- ライトコイン(LTC)
- ネム(XEM)
DMMビットコインは国内の取引所の中では豊富な取扱い銘柄と使いやすいスマホアプリが評判の仮想通貨取引所です。
またFX取引はビットコインだけではなく、アルトコインでもできるため、中上級者に非常に人気の高い取引所です。
さらに運営を大手グループのDMMグループが行っているため、開発力や信頼性が非常に高いです。
DMMビットコインは初心者から上級者までおすすめの取引所です。
Zaif(ザイフ)
- ビットコイン(BTC)
- イーサリアム(ETH)
- モナコイン(MONA)
- ネム(XEM)
Zaifは運営元であるテックビューロ社がネムの技術を採用しているように、ネムを猛プッシュしている仮想通貨取引所です。
Zaifは仮想通貨の積立投資ができる日本で唯一の取引所ですので、一度設定してしまえば、後は勝手に積み立ててくれると評判が高いです。
そのため、忙しい方や初心者の方にも人気があります。
また、Zaifは独自トークンの取扱いが豊富なのも魅力です。
仮想通貨ネムまとめ
いかがでしたか?
今回は仮想通貨ネムの特徴や価格が上がらない原因、そして購入したほうが良いのかについてご紹介していきました。
仮想通貨ネムは現在価格が下がり続けており、上がらない状態が続いていますが、今後ネムのプラットフォームやブロックチェーンが普及していけば、仮想通貨の価格は上がっていくでしょう。
そのため、もうネムは価格の上がらないオワコンな仮想通貨と諦めないで、今後の将来性に期待して購入していきましょう。
きっとネムの価格は上がっていくはずです。