仮想通貨取引所へ日本円を入金する際に使う銀行は、「ジャパンネット銀行」や「住信SBIネット銀行」などのネットバンクがおすすめです。
今回は数あるネットバンクの中でも、最近、存在感を増している「ジャパンネット銀行」を紹介します。
ジャパンネット銀行のメリット・デメリットはもちろん、手数料や利息など基本的なサービス内容について解説、ジャパンネット銀行ならではのお得なサービスについても紹介しています。
仮想通貨投資に活用することはもちろん、日常的に使うメインバンクとしてジャパンネット銀行を使いこなす方法を紹介します。
この記事を読めばジャパンネット銀行について完全に理解できます!
目次
ネット銀行のメリットやデメリット
ジャパンネット銀行は街中に店舗を持たないネット銀行(ネットバンク)のひとつです。
ネット銀行は、ジャパンネット銀行以外にも「楽天銀行」や「住信SBIネット銀行」、「GMOあおぞらネット銀行」なども他にも色々あります。
ジャパンネット銀行に関して解説する前に、まずはネット銀行(ネットバンク)について簡単に復習しておきましょう。
ネット銀行とは?
インターネット専業銀行(インターネットせんぎょうぎんこう)とは、インターネット銀行やネット銀行とも略され、営業上最小限必要な店舗のみを有し、インターネットや電話などの通信端末を介した取り引きを中心とする銀行。
ネット銀行|Wikipedia
三菱UFJ銀行や三井住友銀行など従来の銀行でも、インターネットを使って振込や残高照会など各種手続きができるインターネットバンキングを提供していますが、メインは店舗での取引です。
それに反して、店舗や自前のATMは基本的に持たず、インターネットでの取引がメインとなるのがネットバンクです。
店舗型の従来の銀行に比べ、人件費などの店舗運営コストが安く済むため、従来型の銀行よりも振込手数料やATM利用手数料などが安いところが多く、預金金利も高くなるなどサービス内容が充実しているのが特徴です。
一方、店舗での親切丁寧なサポートを受けられないなどマイナス面もあります。
ネット銀行のメリット・デメリットを整理してみましょう。
ネット銀行のメリット
- パソコンやスマホですべての取引ができる
- 通帳やお届印がないので、記帳や印鑑違いなどの煩わしさがない
- ATM利用手数料や振込手数料が安い
- 預金金利が高い
24時間手続き可能であるネット銀行を利用することで「時間」と「手数料」を大きく削減することができます。
決まった営業時間中に行かなければいけない手間が省けることがネット銀行の大きなメリットです。
多くの銀行は平日の15時までしか営業していないので、働いている方がどうしても銀行に行かなければいけない場合、有給を取ったり、午前休を取ったりして対応している方も多いでしょう。
ネットバンクならそのような手間から開放されます。
また一定の条件を満たせば、月○回までATM利用手数料や振込手数料が無料になったりするサービスもあるので、上図に活用することで余計なコストを節約することができます。
ネット銀行のデメリット
- インターネットがないと利用できない
- ID・パスワードを忘れると利用できない
- 公的な入出金(児童手当や年金等の入金や税金の引き落としなど)に指定できない場合がある
- フィッシング詐欺やパスワード流出などによる不正送金など、セキュリティに不安がある
通常の銀行のように店舗や通帳がない分、ネットバンクのセキュリティ関連に不安を感じる方は多いです。
ただし、ネットバンクにおいても、銀行の過失以外での不正送金や不正引き出しの場合でも、全額補償されることになっています。
インターネット・バンキングによる預金等の不正払戻しについて、銀行に過失がない場合でも、お客さまご自身の責任によらずに遭われた被害については、補償を行うこととする。
預金等の不正な払戻しへの対応について|全国銀行協会
「ネットバンクだから万が一の補償などがなく、セキュリティに不安!」なんてことはありませんので大丈夫です。
年金の受給や児童手当の振込にネットバンクを指定できなかったり、税金など公的な支払いの引き落とし口座にできなかったりすることが多いのは、ネットバンクの大きなデメリットと言えます。
またインターネットがないと使えなかったり、システムメンテナンス時は使えない、ID・パスワードを忘れてしまうと再発行まで郵送でのやりとりとなり時間がかかる等、実店舗に行って、その日のうちにパッと解決できない点も注意する必要があります。
ジャパンネット銀行とは
ジャパンネット銀行は、日本で最初のインターネット専業銀行です。
2000年9月19日にさくら銀行、住友銀行、富士通、日本生命などが出資して設立され、2000年10月12日に開業しました。
現在はヤフー(Zフィナンシャル)と三井住友銀行のグループ会社となっています。
口座数は428万口座(2019年9月末時点)、純利益は11億2,400万円(2018年度)と順調な経営を行っています。
日本格付研究所(JCR)による格付けにおいても、大手金融機関と同等の「A+(安定的)」を獲得しています。
参考 ジャパンネット銀行の格付け日本格付研究所 - JCR毎月、最低月1回はコンビニATMなどでの入出金手数料が無料だったり、PayPay、 Google Pay 、LINE Pay、メルペイなど便利なスマホ決済にも対応していたりと、サービス内容が充実しており、多くの方から人気を集めているネットバンクのひとつです。
ジャパンネット銀行はセキュリティ対策に力を入れている
ジャパンネット銀行は他のネットバンクよりも最先端のセキュリティ対策に力を入れているのが大きな特徴です。
カード型トークンによるワンタイムパスワード
顧客にはワンタイムパスワードを生成するカード型のトークンが無料提供されます。
振込や個人情報の変更など重要な手続きをする際には、このトークンを使って1度だけ有効なパスワード(ワンタイムパスワード)を生成し、本人確認処理を行います。
ワンタイムパスワードは一定時間が経つと無効になるので、不正ログイン・不正送金の被害に遭うことを防ぐことができます。
利便性と安全性の高い「ワンタイムデビット」
ジャパンネット銀行ではVISAデビットカードを利用することができ、現金を持ち歩かなくても、クレジットカード感覚で買い物ができます。
VISAデビットカードはクレジットカードと同じように使えますが、使えるのは口座残高の範囲内と決まっているため使い過ぎを心配する必要がありません。
デビットカードは年会費・発行手数料無料で、クレジットカードのような審査もありません。
何らかの理由によりクレジットカードを持てない方にも便利です。
さらにジャパンネット銀行ではワンタイムデビットという機能があります。
これは買い物のたびにスマホなどで1回限り有効なデビットカード番号を発行するサービスです。
一度使ったカード番号は無効になるため、カード番号の流出や盗難などによる不正利用を防ぐことができます。
よく使うショップでは利便性を重視し、同じカード番号で利用することもでき便利です。
もちろんVISA認証サービス(Verified by VISA・3-Dセキュア)にも対応しているので、ネットショッピングでも安全に利用できます。
万が一に備えた補償制度も充実
キャッシュカードの盗難・偽造による不正引き出しや、ウイルスやフィッシング詐欺などによってネットバンクに不正にログインされて被害に遭ったり、VISAデビットカードが不正に使われたりと言った金融犯罪に巻き込まれてしまった場合に備えた補償制度が完備されています。
ジャパンネット銀行ではこのような被害に備えた保険にも加入しており、原則として被害額は全額補償されます。
万が一、被害に遭った場合は一刻も早くジャパンネット銀行まで連絡するようにしましょう。
ジャパンネット銀行の振込手数料やATM手数料
ジャパンネット銀行の振込手数料やATM手数料など各種手数料について整理しておきましょう。
従来の銀行よりも手数料が安いことでも魅力なのがジャパンネット銀行です。
振込手数料
振込手数料はジャパンネット銀行の口座宛か、他の金融機関宛かによって変わってきます。
また振込金額が3万円未満か3万円以上かによっても変わります。
ジャパンネット銀行の口座宛
振込金額:3万円未満 | 55円 |
振込金額:3万円以上 | 55円 |
他の金融機関宛
振込金額:3万円未満 | 176円 |
振込金額:3万円以上 | 275円 |
参考までに他の銀行の振込手数料と比較してみましょう。
金融機関 | 同じ銀行宛 | 他行宛 |
---|---|---|
三菱UFJ銀行(ネットバンキング) | 無料 | 3万円未満:220円 3万円以上:330円 |
三井住友銀行(ネットバンキング) | 無料 | みなと銀行:110円 SMBC信託銀行:無料 それ以外:440円 |
住信SBIネット銀行 | 無料 | スマプロランクに応じて月15回まで無料 無料回数以降は、157円/回(税込) |
楽天銀行 | 無料 | 会員ステージに応じて月3回/月まで無料 無料回数がない場合、 3万円未満:168円 3万円以上:262円 |
最近は三菱UFJ銀行や三井住友銀行などのメガバンクでもインターネットバンキングを使えば、同行宛は振込手数料が無料だったりしますが、ジャパンネット銀行の場合、同行宛でも振込手数料がかかります。
他行宛はさすがにメガバンクよりは安いですが、同じネットバンクの住信SBIネット銀行や楽天銀行と比較すると高めです。
ATM手数料
ジャパンネット銀行は自前のATMを持っていないので、セブン銀行ATMやローソンATMなどコンビニのATMや、イオン銀行ATMや三井住友銀行ATM、ゆうちょ銀行ATMなど提携先金融機関のATMを利用して入出金ができます。
毎月1回目の利用はATM利用手数料は無料です。
2回目以降も、3万円以上の利用なら何度でも無料となっており、ATM利用手数料はかなりお得な設定となっています。
提携ATM | 利用金額 | |
---|---|---|
3万円以上 | 3万円未満 | |
いつでも | 165円 | |
330円 |
ATM手数料も他行と比較してみましょう。
金融機関 | 預け入れ | 引き出し |
---|---|---|
三菱UFJ銀行 | 0~220円 | 0~220円 |
三井住友銀行 | 0~220円 | 0~220円 |
住信SBIネット銀行 | 0円 | 0~110円 |
楽天銀行 | 0~275円 | 0~275円 |
ATM手数料は、どこに設置されているATMを使うか、曜日・時間帯など様々な条件によって変動します。
三菱UFJ銀行や三井住友銀行などのメガバンクでは、それぞれの本支店のATMを使って、平日昼間に利用した場合は預け入れ・引き出しともに無料ですが、コンビニATMを使ったり、深夜・早朝・土日祝などに利用した場合は手数料が110円~220円かかります。
住信SBIネット銀行や楽天銀行などのネットバンクでは、それぞれ独自の会員ランクシステムを設けており、ランクに応じて月○回まではATM手数料が無料という設定になっています。
ネットバンクは専用のATMは持っておらず、コンビニ等のATMを利用するので、無料回数を超えてしまうと必ず手数料が発生します。
ジャパンネット銀行では3万円以上の入出金であればいつでも何回でも無料なので、ATM手数料はジャパンネット銀行の圧勝といえるのではないでしょうか?
ジャパンネット銀行の金利と利息
ネットバンクは従来の店舗型銀行よりも普通預金や定期預金などの金利が高いことも特徴です。
ジャパンネット銀行の金利を確認してみましょう。
普通預金
2019年11月26日現在
残高 | 金利 |
---|---|
100万円未満 | 0.01% |
100万円以上 | 0.015% |
定期預金(ネット定期)
2019年11月26日現在
残高\期間 | 1ヶ月 | 3ヶ月 | 6ヶ月 | 1年 | 2年 | 3年 | 5年 | 7年 | 10年 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
100万円未満 | 0.02 | 0.02 | 0.02 | 0.02 (0.02) | 0.02 (0.02) | 0.02 (0.02) | 0.02 (0.02) | 0.02 (0.02001) | 0.03 (0.03004) |
100万円以上 | 0.02 | 0.02 | 0.02 | 0.02 (0.02) | 0.02 (0.02) | 0.02 (0.02) | 0.02 (0.02) | 0.02 (0.02001) | 0.03 (0.03004) |
※()内は、1年365日として満期日まで保有した場合の概算利回り
いくらネットバンクは従来の銀行よりも金利が高いといっても、この低金利時代ですのではっきり言って知れています。
たとえば100万円を1年間の定期預金にして受け取れる利息は200円です。
あまりいないとは思いますが、金利目当てで預金は利用しない方がいいでしょう。
もし資産運用目当てなら預金よりも、株式や仮想通貨などで積極的に高利回りを狙っていく方がいいでしょう。
元本割れなどで損をすることが嫌なら個人向け国債から始めてみてもいいでしょう。
個人向け国債は元本保証付きで定期預金よりも利回りが良いです。
一応、他の金融機関とも比較しておきましょう。
金融機関 | 普通預金 | 定期預金 |
---|---|---|
三菱UFJ銀行 | 0.001% | 0.01% |
三井住友銀行 | 0.001% | 0.01% |
住信SBIネット銀行 | 0.001~0.01%*1 | 0.02% |
楽天銀行 | 0.02~0.1%*2 | 0.02~0.11% |
*1:SBI証券の買付余力に連動させた口座「SBIハイブリッド預金」を利用した場合。別途、SBI証券の口座開設も必要。
*2:楽天証券の買付余力に連動させた「マネーブリッジ」を設定した場合。別途、楽天証券の口座開設も必要。
金利はメガバンク系とネットバンク系で二分されています。
数字だけで見るとそれほど大きな違いには見えませんが、ネットバンク系はメガバンク系の金利の10倍以上の設定となっており、大きな差があります。
特に楽天銀行でマネーブリッジを設定した場合の普通預金はメガバンクの100倍となっています。
ジャパンネット銀行の口座を持つとお得なこと
ジャパンネット銀行はスマホ決済や仮想通貨取引所など様々なサービスとの連携が優れており、使い方次第でとってもお得です。
ここではジャパンネット銀行で持つとお得になることをいくつか紹介します。
PayPayとの連携がカンタン!PayPayマネーの出金手数料が無料!
ジャパンネット銀行はヤフー系列の銀行ですので、同じヤフー系列のスマホ決済サービス「PayPay(ペイペイ)」との連携面で優れています。
PayPay残高へ直接口座からチャージすることもできますし、PayPayにジャパンネット銀行のVISAデビットカードを登録することもできます。
PayPayマネーとは、銀行口座、セブン銀行ATM、ヤフオク!・PayPayフリマの売上金からチャージしたPayPay残高のことで、銀行口座に出金できます。
PayPayマネーを銀行口座へ出金する際の手数料もジャパンネット銀行宛なら無料です。
ジャパンネット銀行 | 無料 |
ジャパンネット銀行以外 | 100円 |
ヤフオク!やPayPayフリマをよく使う方ならジャパンネット銀行の口座は必須ですね。
仮想通貨のクイック入金にもお得
多くの仮想通貨取引所では24時間365日、即座に日本円を入金できるクイック入金に対応しています。
ジャパンネット銀行は多くの取引所でクイック入金に対応しているので、仮想通貨取引をする方にも非常に便利な銀行です。
ジャパンネット銀行からクイック入金ができる取引所などについては「多くの仮想通貨取引所でクイック入金が使えて便利」の段落で詳しく解説しています。
Tポイントの現金化
Yahoo!ショッピングやヤフオク!関連サービスや、ファミリーマートやツタヤなどの提携店舗で貯めることができる「Tポイント」。
ポイントのままでも使えるお店も多いので問題ないですが、どうしても現金化したい場合は、ジャパンネット銀行への振込なら現金化できます。
Tポイントを現金化できるのはジャパンネット銀行だけです。
交換レート | Tポイント100ポイント ⇨ 85円 |
---|---|
交換単位 | 1,000ポイント以上から、100ポイント単位 |
期間 | 2週間程度 |
交換レートは100ポイントで85円と手数料が15円かかります。
ポイントとして使えば普通に1ポイント1円分として使えるので、現金化してしまうとけっこう目減りします。
「ポイントとして使いみちがどうしてもないので現金化したい。」という場合のみ使うようにしましょう。
デビットカードが使える
ジャパンネット銀行では発行手数料や年会費無料、審査も不要でVISAデビットカードが使えます。
15歳以上ならだれでも持てるので、クレジットカードが持てないお子様のお小遣い用としても活用できます。
デビットカードはクレジットカードと違って、口座の残高以上の使用はできないので使いすぎの心配もありません。
クレジットカードと同じようにVISAマークのあるお店ならどこでも使えます。
国内はもちろん海外でも使えます。
キャッシュカード一体型なので、財布でかさばらないのも嬉しいですね。
海外のATMで使える
VISAデビットカードは海外でも使えます。
国内同様「VISAマーク」があるお店でクレジットカードのように使えるのはもちろん、「VISA」「PLUS」マークがついているATMで、預金を現地通貨で引き出すこともできます。
わざわざ海外の銀行や両替所などで慣れない両替をする必要もありません。
出金手数料 | 無料 ※現地のATM設置会社への数百円の手数料がかかる場合あり |
---|---|
利用限度額 | 1日あたり最大500万円まで設定可(ショッピング利用金額と合算) |
円換算レート | Visa Inc.が指定するレートに、海外取引コストとして3.08%を加えたもの |
「海外のATMの使い方なんて分からない。」という方もVISAのホームページで操作方法が解説されているので、事前に予習しておけばカンタンです。
参考 海外ATM使い方ガイドVISA定額自動入金サービスが便利
定額自動入金サービスとは、自身の名義で持っているジャパンネット銀行以外の金融機関の口座から、毎月、自動的に定額を引き落として、ジャパンネット銀行の口座に入金するサービスです。
手数料は無料です。
たとえば、会社の給料の振込先口座にはネットバンクを指定できなかったりしますね。
「住宅ローンの引き落としや外貨預金や投資信託の購入などの資産運用はお得なネットバンクを使いたい。」
そんなときに定額自動入金サービスを利用すれば、給料が振り込まれた口座から自動的にジャパンネット銀行の口座に無料で資金移動することができます。
振込手数料を支払って振り込んだり、いちいちATMに行って給与振込口座から引き出して入金するようなことをしなくても済みます。
毎月5日または27日に引き落としで、4営業日後にジャパンネット銀行に入金されます。
金額は1万円以上から1,000円単位で設定できます。
多くの仮想通貨取引所でクイック入金が使えて便利
ジャパンネット銀行は仮想通貨取引所との連携面でも非常に優れており、国内の仮想通貨取引所の多くでクイック入金に対応しています。
クイック入金とは
クイック入金は、株式投資やFXなどでは当たり前になっており、24時間365日即座に証券会社等へ投資資金を入金できるサービスです。
仮想通貨取引所でもクイック入金に対応している取引所が増えてきています。
クイック入金を利用すれば、わざわざATMやコンビニに行って振込を行う必要がなく、インターネットでパソコンやスマホからカンタンに入金できます。
即座に入金が反映するので、平日の銀行営業時間まで待つ必要がありません。
ちょっとしたニュースでも乱高下することの多い仮想通貨取引ではスピードが非常に重要です。
スピーディに取引できるようクイック入金をいつでも利用できるようにしておきたいですね。
各取引所のクイック入金対応状況
クイック入金はすべての仮想通貨取引所が対応しているわけではなく、クイック入金ができたとしても利用できる銀行に違いがあったり、クイック入金手数料がかかる場合もあります。
各取引所のクイック入金対応状況と、利用できる金融機関、手数料について以下にまとめました。
国内の仮想通貨取引所のクイック入金対応状況
取引所 | クイック入金可否 | 対応金融機関 | クイック入金手数料 |
---|---|---|---|
コインチェック | 対応 | ジャパンネット銀行 楽天銀行 その他「Pay-easy(ペイジー)」対応金融機関 | 770円~ |
GMOコイン | 対応 | GMOあおぞらネット銀行 楽天銀行 住信SBIネット銀行 ジャパンネット銀行 その他「Pay-easy(ペイジー)」対応金融機関 | 無料 |
bitFlyer | 対応 | 住信SBIネット銀行 イオン銀行 その他「Pay-easy(ペイジー)」対応金融機関 | 住信SBIネット銀行から:無料 それ以外:330円 |
Liquid by Quoine | 対応 | ゆうちょ銀行 ジャパンネット銀行 楽天銀行 その他「Pay-easy(ペイジー)」対応金融機関 | 無料 |
SBI バーチャル・カレンシーズ | 対応 | 住信SBIネット銀行 | 無料 |
ビットポイント | 対応 | ジャパンネット銀行 住信SBIネット銀行 イオン銀行 | 無料 |
DMM Bitcoin | 対応 | ジャパンネット銀行 楽天銀行 住信SBIネット銀行 その他「Pay-easy(ペイジー)」対応金融機関 | 無料 |
TAOTAO | 対応 | ジャパンネット銀行 楽天銀行 その他380行の金融機関に対応 | 無料 |
ディーカレット | 対応 | ジャパンネット銀行 楽天銀行 住信SBIネット銀行 その他「Pay-easy(ペイジー)」対応金融機関 | 無料 |
Huobi Japan | 対応 | 住信SBIネット銀行 その他「Pay-easy(ペイジー)」対応金融機関 | 無料 |
BITGATE | 対応 | 調査中 | 440円 |
Zaif | 対応 | 「Pay-easy(ペイジー)」対応金融機関 | 495円~605円 |
楽天ウォレット ビットバンク BTCボックス フィスコ仮想通貨取引所 | 非対応 | – | – |
楽天ウォレット、ビットバンク、BTCボックス、フィスコ仮想通貨取引所など、クイック入金そのものに対応していない取引所以外なら、ジャパンネット銀行はペイジーにも対応しているので、クイック入金をすることができます。
クイック入金には最低入金額、最高入金額の制限があります。
金額は各取引所によって異なりますので利用前に確認してください。
利用環境や即時入金の手続き状況により、入金反映に時間がかかる場合もあります。
「Pay-easy(ペイジー)」とは、税金や公共料金、各種料金などの支払いパソコンやスマホ、ATMからカンタンに行える決済サービスです。
金融機関の窓口やコンビニのレジに並ぶ必要もなく、ネットで手軽に支払いができ非常に便利です。
全国の銀行、信用金庫、信用組合、労働金庫、農協(JA)、漁協(JF)などほとんどすべての金融機関が加入していますが、ネットバンクはあまり加入していません。
しかし、ジャパンネット銀行はペイジーに対応しているので、様々な支払いをジャパンネット銀行でカンタンに行うことができます。
仮想通貨取引所への入金もクイック入金では対応していなくても、ペイジーに対応していれば即時入金が可能です。
払込に必要な番号を入力すれば自動的に支払先が表示されるので、送金ミスがないのもペイジーのメリットの一つです。
ペイジーは24時間365日いつでも利用可能で、支払手数料は原則無料です。
また個人情報が載っている請求書を見られる心配もありません。
ジャパンネット銀行からGMOコインへのクイック入金の手順
実際にクイック入金を使って仮想通貨取引所に日本円を入金する手順を解説します。
人気の仮想通貨取引所「GMOコイン」での例を解説します。
- STEP.1日本円の入出金を開く
GMOコインにログインし、左のメニューから「入出金>日本円」を開きます。
- STEP.2即時入金からジャパンネット銀行を選ぶ
即時入金に対応した金融機関名が表示されるので、ジャパンネット銀行を選びます。
- STEP.3入金額を入力
入金額の入力画面になるので、入金したい金額を入力し、「入金開始」をクリックします。
- STEP.4ジャパンネット銀行のサイトへ進む
ここから先の手続きはジャパンネット銀行のウェブサイトで行います。
「ジャパンネット銀行のウェブサイトへ進む」をクリックします。
- STEP.5ジャパンネット銀行へログイン
ジャパンネット銀行のログイン画面へ移ります。
店番号、口座番号、ログインパスワードを入力してログインします。
- STEP.6入金内容を確認
入金内容の確認画面が表示されます。
間違いなければ、トークンに表示されたワンタイムパスワードを入力し、「振り込み」をクリックします。
以上でジャパンネット銀行からGMOコインへのクイック入金の手続きは完了です。
入金処理は即座に完了するので、GMOコインのサイトへ戻って入金が反映されているか確認してみましょう。
ジャパンネット銀行の口座開設方法
ジャパンネット銀行の口座開設手順をわかりやすく画像付きで解説します。
- 本人確認書類
- 口座開設アプリ
ジャパンネット銀行の口座開設に必要はものは「本人確認書類」「口座開設アプリ」の2点です。
スマホを持っていない方は郵送でも手続きができますので、その場合は「本人確認書類」のみでOKです。
アプリで申し込むか、郵送で申し込むかによって有効な本人確認書類が変わります。
- 運転免許証
- カード型保険証
- マイナンバーカード
- 運転免許証のコピー
- 各種健康保険証のコピー
- マイナンバーカードのコピー
- 住民基本台帳カード(顔写真とQRコード付)のコピー
- パスポートのコピー
- 住民票の写し(原本)
- 印鑑証明書(原本)
- 各種年金手帳のコピー+補助資料(原本)
- 身体障害者手帳を含む各種福祉手帳のコピー+補助資料(原本)
郵送での申込みで、本人確認書類に「各種年金手帳のコピー」「身体障害者手帳を含む各種福祉手帳のコピー」を利用する場合、下記の補助書類の原本も必要です。
- 国税または地方税の領収証または納税証明書
- 社会保険料の領収証
- 公共料金の領収証(電気、ガス、水道、NHK、電話(携帯電話、スマートフォン含む))
補助書類は「申し込む本人の氏名」「現住所」「領収日付(口座振替可)」の3点が確認できる必要があります。
口座開設申し込み手順
アプリで口座開設する場合は最短で5日、郵送の場合は約2週間かかります。
郵送の場合はWEBで申し込み手続きをした上で、郵送されてきた書類に本人確認書類を貼り付けて返送するなど手間がかかります。
できるだけアプリで申し込むようにしましょう。
こちらでも口座開設アプリを使ったジャパンネット銀行の口座開設の手続き手順を解説します。
- STEP.1口座開設アプリをダウンロードジャパンネット銀行の口座開設アプリは下記からダウンロードできます。
- STEP.2口座開設アプリを起動する
口座開設アプリがインストールできれば、上図のようなアイコンをタップしてアプリを起動します。
- STEP.3手続内容を選ぶ
ジャパンネット銀行の口座開設では、途中までをウェブサイトで入力し、本人確認書類のアップロードのみアプリを使うこともできます。
その場合は「すでにWEBで入力を済ませた方」をタップします。
今回の例では手続きすべてをアプリで行いますので、「初めて口座開設登録を行う方」をタップします。
- STEP.4申し込み口座を選ぶ
「普通預金口座」のみを申し込むか、「普通預金口座」と「ネットキャッシング(ローン)」も同時に申し込むことができます。
「普通預金口座の申し込み」をタップします。
- STEP.5キャッシュカードのカラーを選ぶ
ジャパンネット銀行のキャッシュカードは「ブルー」「ブラック」「ピンク」の3色から選べます。
どれを選んでも機能面での差はないのでお好みでどうぞ。
今回は一番オーソドックスなブルーを選んでみます。
キャッシュカードを選んだら「次へ」をタップします。
- STEP.6各種重要事項に同意する
「プライバシーポリシー」「反社会的勢力の排除条項」「預金口座取引一般規定」など、各種重要事項の確認画面が開きます。
一通り確認できれば「規定に同意します。」のチェックを入れ、「次へ」をタップします。
- STEP.7提出する本人確認書類を選ぶ
アップロードする本人確認書類を選びます。
アプリでの口座開設では「運転免許証」「カード型健康保険証」「マイナンバーカード」の3種類から選べます。
運転免許証を持っている方は運転免許証を使います。
それぞれの画像をタップすれば提出画面へ移ります。
- STEP.8撮影の注意点を確認しカメラを起動
運転免許証をスマホのカメラで撮影してアップロードします。
撮影時の注意点が表示されるので、確認できれば「カメラを起動する」をタップします。
カメラへのアクセスの許可を求められるので「OK」をタップします。
- STEP.9運転免許証の表面を撮影する
免許証全体と顔部分へ赤の枠線が表示されます。
枠線をはみ出さないように撮影します。
撮影は右側に表示されているカメラのアイコンをタップします。
きちんと撮影できないと上図のようなエラーが表示されるので再度やり直します。
撮影に成功すれば上図のように確認画面が表示されます。
光が反射して見にくい箇所はないか、ぼやけて文字が読めない箇所がないか等を確認します。
鮮明に撮影できていれば「次へ」をタップします。
- STEP.10運転免許証の裏面の撮影
裏面の撮影に移ります。
裏面に「氏名」「住所」を変更した記載はあるかどうかにチェックを入れてから「カメラを起動する」をタップします。
表面と同様、赤い枠線からはみ出さないように運転免許証の裏面を撮影します。
鮮明に撮影できているか確認してOKなら「読み取り結果の確認」をタップします。
- STEP.11読み取り結果の確認
運転免許証の画像から「漢字氏名」「生年月日」を読み取ってくれます。
読み取り内容に間違いがないか確認して「確認完了」をタップします。
- STEP.12個人情報を入力
口座開設のための名前や住所などの個人情報を入力していきます。
入力する項目は「漢字氏名(読み取り済み)」「カナ氏名」「ローマ字氏名」「性別」「生年月日(読み取り済み)」「住所」「電話番号」「メールアドレス」です。
個人情報が入力できれば、Visaデビットカードで使う「Visaデビット暗証番号」を数字4桁で入力します。
「次へ」をタップします。
- STEP.13その他の情報を入力
「職業」「勤務先名」「勤務先電話番号」などを入力します。
「取引目的」や「口座開設の動機」などのアンケートに答えます。
さいごに、「日本居住者であり、税法上の居住国は日本のみ」であること等に同意するへチェックを入れ、「確認」をタップします。
- STEP.13入力内容の最終確認をして申し込み
今まで入力してきた内容の確認画面が表示されます。
間違いがないかしっかり確認しましょう。
間違いなければ最後に「申し込む」をタップすれば、口座開設申し込みは完了です。
申込後5~7日でキャッシュカードとトークンが簡易書留(転送不可)で届きます。
初回ログインをして初期設定をすれば口座開設の手続きは完了です。
ジャパンネット銀行を利用するときの注意点
お得がいっぱいのジャパンネット銀行ですが、ネットバンクならではの注意点もあります。
思わぬ損をしてしまわないようにあらかじめ使用上の注意点をしっかり確認しておきましょう。
余計なATM手数料を支払ってしまわないように注意
ジャパンネット銀行で提携ATMを利用して入出金する際、毎月一回は無料ですが、2回目以降は有料となってしまいます。
コンビニATMや三井住友銀行のATMでは165円、ゆうちょ銀行のATMだと330円かかります。
入出金の手数料は少額かもしれませんが、これらの手数料は何の生産性もありませんので、できれば支払わない方が良いですね。
ただし、1回の取引金額が3万円を超える場合には、入金・出金ともATM手数料は無料となります。
2回目以降の取引をする場合には、できれば3万円以上の取引金額にするとよいでしょう。
もし取引金額が3万円未満になる場合には、その入金や出金が今本当に必要なのかどうかをよく考えてから取引するようにしてください。
ログインパスワード・暗証番号・トークン・キャッシュカードはしっかり管理しよう
ログインパスワード・暗証番号(Visaデビット暗証番号(PIN)も含む)・トークン・キャッシュカード(VISAデビットカード含む)が、万が一、第三者に渡ってしまうと、不正出金・不正振込等の被害に遭ってしまう場合があります。
もし管理が不十分だったことが原因の場合、被害を補償してもらえない場合もあるので、十分に気をつけるようにしましょう。
もし、不正ログイン・不正利用などが疑われる場合や、トークンやキャッシュカードを紛失してしまった場合は、できるだけ早くジャパンネット銀行に連絡するようにしましょう。
キャッシュカードやトークンはご自身でもカンタンに利用停止手続きができます。
参考 キャッシュカード、トークンの取引停止方法ジャパンネット銀行万が一の場合に備えて、振込限度額やATM出金限度額の設定をしておけば、被害を最小限に抑えることができるでしょう。
参考 各種限度額の変更ジャパンネット銀行利用するにはネット環境が必要
当たり前ですが、ネットバンクはネット環境がないと利用することができません。
銀行の窓口やATMにわざわざ行かなくてもいいというメリットがあるものの、ネット環境が遅かったり、メンテナンスなどで使えなくなってしまうと不便さを感じることもあるかもしれません。
とはいえ、ジャパンネット銀行はスマホでもカンタンに取引できますし、ネット環境がまったくない状態というのも最近はなかなかないと思うので、そこまで気にすることではないでしょう。
仮想通貨取引所でクイック入金に対応しているジャパンネット銀行の特徴のまとめ
以上、ジャパンネット銀行のサービス内容や口座開設の手続きを解説し、仮想通貨取引との連携の良さ(クイック入金)についても紹介しました。
クイック入金は24時間365日利用可能ですので、クイック入金機能があるジャパンネット銀行を利用すれば、平日・週末に関わらず、どの時間帯でも仮想通貨取引を可能にさせてくれます。
もちろん仮想通貨に興味がないという方にとっても非常に便利なネットバンクです。
など、以上のように感じている方にとっては特におすすめできる銀行です。
まだジャパンネット銀行の口座を持っていない方は、是非この機会にセキュリティがしっかりとしているジャパンネット銀行の口座開設を検討してみてくださいね!