目次
コスプレトークン(COT)とは?
コスプレイヤーやカメラマン、衣装製作者などのコスプレコンテンツ提供者が報酬を得られるようにするための、コスプレ専用プラットフォームです。
コスプレトークンは、その名前とは裏腹に綿密に設計されたトークンエコノミーを作成しようとしています。
また、ブロックチェーンを用いた、現状のコスプレ業界が抱える課題の解決を目標にしており、期待が高まっています。
コスプレトークンは2種類
2種類のコスプレトークンが発行されます。
COT(Cosplay token)
COTはコスプレトークンエコノミーにおいて基軸通貨としての役割を果たします。
また、CPCを発行する際の価値担保機能を担っています。
今回ICO参加の際に得られるトークンはCOTです。
CPC(Cure Player Coin)
COTを保持しているコンテンツ提供者が独自に発行できるトークンです。
どちらかというと、ゲーム内通貨や、ポイント的な使い方を想定しています。
COTを担保にすることによってCPCを発行できるので、CPCの価値はCOTが無価値にならない限り価値を有します。
コスプレトークンの有用性
決済手段の代替手段となる
コスプレイヤーやコンテンツ閲覧者には10代が多く、決済の選択肢が限られています。
トークンによる受け渡しにより、決済手段の不足を補うことができます。
運営元のCure WorldCosplayでは180ヶ国のユーザーがいますが、海外送金のコストは仮想通貨の技術で解決できます。
コスプレの世界的人気を鑑みても、有用性が高いといえます。
コスプレイヤー、カメラマンなどコンテンツ提供者への収益化
現在コスプレイヤーの多くは自腹で衣装の制作依頼を行い、自費をかけてコスプレイベントなどに参加しています。
コスプレトークン(COT)を使えば、自分の活動費を募れるため、収益化のハードルを下げることが可能になります。
信頼・評価の不透明さをなくす
現在、コスプレイヤーとコスプレ関係者(カメラマン、イベント場所、衣装製作者)間におけるトラブルがグローバル化しつつあります。
この問題は、コンテンツ提供するプレイヤー同士での評価制度により解消。
評価内容をブロックチェーン上に記録することにより堅牢なデータを構築できます。
コスプレトークンによる、著作権などの権利問題
各コンテンツの提供者がブロックチェーン上に記載されることにより、改ざんされにくい環境に権利情報を保管できます。
また、Ethereumのプラットフォーム上で発行されるトークンなので、スマートコントラクトを実装。
権利契約などのやり取りは全てスマートコントラクトで解決し、クリアでスムーズなやり取りが可能になります。
さらに、コスプレイヤーとカメラマンなどのコンテンツ提供者側への収益分配の不安も解消されます。
例えば、カメラマンが以前撮影したコスプレイヤーの写真を、無断で有料配信したとします。
従来であればコスプレイヤーへの報酬が支払われずに泣き寝入りせざるを得ない場合もあります。
ブロックチェーンに記載された改ざん不可の著作権証明があれば、自身の利益をしっかりと主張できるのです。
優良コンテンツ発掘へのインセンティブ
各個人がCTOトークン(Cosplay Token)を使ってCPC(Cure Player Coin)トークンを発行できます。
将来性のある新人コスプレイヤーのCPCをユーザーが購入しておけば、将来そのコスプレイヤーに人気が出てCPCの価格が上昇した際に、キャピタルゲインとして利益を得られます。
この仕組みにより、メディアに出る一部の有名コスプレイヤーだけでなく、ユーザー自らが目をつけた原石に投資、支援することが可能になります。
Cure WorlsCosplay(キュアワールドコスプレ)とは?
サイトURL: worldcosplay.net/
運営会社 | 株式会社キュア |
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対応言語 | 12ヶ国語 |
ユーザー国数 | 180カ国以上 |
会員 | 72万人以上 |
総作品投稿数 | 650万枚以上 |
運用SNS | Facebook(25万人):Weibo(17万人) :Twitter(1.3万人) |
利用者の国別比率
日本の比率が相対的には大きく(24%)感じますが、180ヶ国のユーザーに使われているというのは驚きです。
中国(11%)台湾(10%)の比率が多いため、日本通貨の「円」で取引するのではなく、トークンで取引した方がメリットを生かしやすいでしょう。
コスプレの市場規模
コスプレの市場規模を正確に測るのは難しいですが、コスプレ衣装の市場規模を見ることによりある程度把握が可能です。
2015年は435億円。
これを世界規模にすると、コスプレ業界はかなり大規模な市場と見ることができます。
もはやコスプレもオタク業界のニッチな市場ではなく、立派な大企業が参入するべき市場と見るべきですね。
コスプレトークンのロードマップ
2018年2Qからトークンセール開始です。
アプリの正式リリースが2019年Q1になっているため、来年の今頃には普通にCOTを使えるイメージです。
2019年Q4ではアプリを400万ダウンロードまでKPIを引いているので計画的にマーケティング戦略など練っているのではないかと考えれられます。
Cure worldcosplayサイトでプロモーションをかければアプリのダウンロード数はすぐに稼げるでしょう。
トークン使用のUI、UXなどに力を入れて、使いやすいインタフェースを実現できれば一層価値が高まりそうですね。
コスプレトークンの今後の取り組み
- デジタル会員証の発行
- 違法画像の対策
- 新しいコスプレの楽しみ方
- 言語サポート
- SNS運用の拡大
- 二次創作可能な作品と連携
- コンテンツホルダーの新しい収益源への貢献
- ダイバーシティーへの取り組み
- 世界のオーガナイザーとの取り組み
- プラットフォーム改修・アプリ開発
コスプレトークンに対する総論
やはりICO参加者はキャピタルゲインが主な目的かと思います。
ただし今回のICOで注意点があります。
- 上場が決定している訳ではない。
- COTが本当にエコシステムとして作用する保証はない。
しかし、運営元がすでに大規模なコスプレイヤーのプラットフォームを運営している点は信頼に値します。
さらに、ホワイトペーパーに記されたコスプレ業界の課題と具体的な解決策は、とても説得力があります。
コスプレ業界の問題点を、仮想通貨でスマートに解決するコスプレトークン。
今後の動向から目が離せません。