ビットコインは一時のバブル的な熱狂から落ち着きを取り戻し、着々と成長を続けています。
ビットコインには円やドルと同じように、通貨として買い物などに使うという用途がある一方で、投資商品としても人気が高まっています。
最近では資産運用のポートフォリオにビットコインを追加する人も増えているそうです。
この記事では「人生100年時代に備えて、資産運用を考えている。」「資産運用にビットコインってどうなのか気になっている。」という方に向けて、ビットコインでの資産運用の方法や儲かる秘訣を分かりやすくまとめてみましたのでぜひ参考にしてください。
この記事を読めばビットコインの運用方法や儲かる秘訣が理解できます!
目次
ビットコインは資産運用に向いている!?
「資産運用」には「株式」「投資信託」「不動産」「外国為替証拠金取引(FX)」など様々な種類があります。
昨今、資産運用の選択肢のひとつに仮想通貨であるビットコインをポートフォリオに組み込む個人や組織が増え始めています。
2017年の仮想通貨バブルによって世の中では仮想通貨熱が大いに盛り上がりました。
2018年にコインチェックの約580億円相当の仮想通貨「ネム」の不正流出事件によって仮想通貨に対する世の中のイメージは悪化、その後はメディアに登場することも少なくなり、仮想通貨はもう終わったかのように思われている方も多いかもしれません。
しかし、2019年6月には仮想通貨関連の新たな法律「改正資金決済法」と「改正金融商品取引法」が成立しました。
これにより顧客保護の姿勢がさらに強くなり、仮想通貨投資は株式や投資信託のようにれっきとした投資商品として、安心して投資できる投資商品へと成長してきています。
仮想通貨の信頼性が増すことによって、ヘッジファンドや機関投資家など、多額の資金を持つ投資家も続々とビットコインで資産運用をするようになり、ビットコインの市場規模はますます大きくなっていくことでしょう。
すでに株式や不動産など他の商品で資産運用をしている方も、投資は初めてという初心者の方も、今後、大きく成長していく可能性のあるビットコインでの資産運用に挑戦してみてはいかがでしょうか?
ビットコインが資産運用に適している理由とは?
ビットコインが資産運用に適している理由は以下の6点です。
- 国政に縛られない法定通貨からのリスクヘッジになる
- 取引の透明性が強いP2Pネットワーク
- ブロックチェーンの将来性
- 発行上限がありデジタルゴールドと言われている?
- 価格変動の大きさ
- 世界の投資家や大手企業も注目の投資先
ひとつずつ解説していきましょう。
国政に縛られない法定通貨からのリスクヘッジになる
いまから6年ほど前の2013年にキプロス危機というものがありました。
参考 キプロス・ショックウィキペディアギリシャが経済危機に陥った影響が、地中海の小国であったキプロスにも及び、キプロス国内の銀行預金に最大9.9%の課税を導入することを発表、それに反発する国民が銀行に殺到し、一時ATMの資金が枯渇するなど大混乱になりました。
政府は銀行窓口を閉鎖し、EU諸国で初めて預金封鎖を行うこととなりました。
その混乱の中、価値を上げていたのがビットコインです。
国の勝手な都合で不合理な税金を取られてしまう法定通貨への信用が揺らぎ、特定の国に属さないビットコインへ資金が流入したのです。
現在でも、激しいインフレに苦しんでいるアフリカのジンバブエや南米のベネズエラ等の国々では、ビットコインへ多くの資金が流入しています。
2019年7月にはジンバブエで一時「1 BTC = 800万円」まで値上がりする事態が起こっています。
参考 アフリカ・ジンバブエでビットコイン価格が一時800万円を超える | その理由と影響はCOINPOSTこのようにビットコインは国家への信頼、法定通貨への信頼が揺らいだ際のリスクヘッジ通貨として多くの人気を集めているのです。
取引の透明性が強いP2Pネットワーク
ビットコインの根幹をなすテクノロジー「ブロックチェーン」は、従来の特定の管理主体がいるネットワークと比べて、取引の透明性が高く、取引の改ざんがされにくい画期的な仕組みです。
特定の管理主体がいるネットワークを「クライアント・サーバ型」、ブロックチェーンのように管理者が不在の分散型ネットワークを「P2Pネットワーク型」と呼びます。
ブロックチェーン(=P2Pネットワーク)では、取引データがどこかの管理者のサーバーに保管されているのではなく、ネットワークにつながった不特定多数のコンピューターに同じ内容のデータが保管されています。
そのため、一部のデータが書き換えられたとしても、他のコンピューターに保管されているデータとの不整合が出てくるため、すぐにデータは正常化されます。
さらに取引履歴は誰でも閲覧できるようになっているため、不特定多数の監視の目があり、データの改ざんはほぼ不可能となっています。
ドルや円などの法定通貨では国家がその信頼性を担保しています。
そのため国家への信頼が揺らいでしまうと通貨の価値が低下してしまいます。
ビットコインでは改ざんに強く、透明性の高いP2Pネットワークが信頼性を担保しているため、通貨としての信用が非常に高いのが特徴です。
ブロックチェーンの将来性
ブロックチェーンのポテンシャルはビットコインなどの仮想通貨で活用されるだけにとどまりません。
ブロックチェーンを活用することで、様々な業界の様々なシーンにおいて画期的な変革が訪れようとしています。
特にサプライチェーンに起きるインパクトは絶大です。
経済産業省はブロックチェーンの市場規模は今後、約67兆円に達すると試算しており、そのうち約半分の32兆円がサプライチェーンマネジメント領域(SCM領域)と言われています。
参考 ブロックチェーン技術を利用したサービスに関する国内外動向調査経済産業省原材料の生産・調達、製品の製造・在庫管理、配送、販売、消費までの一連のサプライチェーンにおいて、共通のブロックチェーンを活用して管理する動きがすでに始まっています。
もちろんサプライチェーンだけでなく、様々なモノがインターネットにつながって制御できる「IoT」や、音楽やゲーム、動画などのエンターテイメント業界、銀行・証券・保険などの金融業界など、ブロックチェーンは業界の構造そのものを変えるほどのインパクトを与えているのです。
発行上限がありデジタルゴールドと言われている?
ビットコインには発行上限数量が定められています。
ビットコインの上限は2,100万枚で、現在、約1,800万枚がすでに発行済となっています。
モノの価格は需要と供給の関係で決まります。
それは通貨においても同じで、ビットコインは上限の供給量が決まっているため、需要が大きくなればなるほど価格が上昇していくこととなります。
その供給量に上限があるという特性が、埋蔵量に限りがある「金」と同じであるとして、デジタル・ゴールドと呼ぶ人々も多いです。
これまでに採掘された「金」は17万トンほどと言われています。
まだ5~7万トンほどが地中に埋まっていると言われていますが、無限に採掘できるわけではないのは確かです。
そのため「金」を欲しがる人が増えれれば増えるほど価値は上がっていくこととなり、実際、2000年以降、「金」の価格は上昇を続けており、非常に安定した安全資産として人気があります。
価格変動の大きさ
ビットコインは株式や金、FXなど他の金融商品として比較しても、非常に価格変動が大きいことが特徴です。
出典:woobull.com
上図はビットコインと、「Emerging Currencies(新興国通貨)」「Oil(石油)」「Gold(金)」「US Stocks(米国株)」「US Real Estate(米国不動産)」「USDEUR(米ドル/ユーロ)」の価格変動率(ボラティリティ)の大きさを比較したグラフです。
「Emerging Currencies(新興国通貨)」「Oil(石油)」もなかなかの価格変動の大きさを見せていますが、ビットコイン(Bitcoin)が頭一つ抜けていますね。
ボラティリティが大きいと何がいいかというと、「短期間で大きな利益を狙えること」です。
もちろんその逆に「短期間で大きな損失を出してしまう」可能性も高くなります。
ハイリスク・ハイリターンの投資となるのがビットコインでの資産運用の特徴です。
極力リスクを排除しながら安定的な投資をしたい方には向きませんが、積極的にリスクを取って高いパフォーマンスを出したい方にはおすすめの商品です。
参考までに他の投資商品と利回りを比較してみましょう。
商品 | 利回り |
---|---|
ビットコイン | 20~100% |
銀行預金 | 0.001~0.1% |
個人向け国債 | 0.05% |
株式 | 4~5% |
不動産 | 3~5% |
投資信託 | 5~9% |
いかにビットコインの利回りが桁違いかが分かります。
もちろんこれはうまく儲けた場合です。
たとえば2018年初頭にビットコインが最高値をつけた付近で購入してしまっていればマイナス300%くらいの損失を出してしまっているケースもあります。
株式でもAmazonやグーグルなど数年で大きく成長し株価が数倍に膨らむというケースもあるので、株式よりもビットコインの方が必ず儲けやすいということでもありませんので注意しましょう。
世界の投資家や大手企業も注目の投資先
一般の個人投資家とは桁違いの巨額の資本を持つ投資家である「ヘッジファンド」や「機関投資家」がビットコイン投資へ大きな関心を持ち始めています。
世界中の100以上の国に8万を超える顧客を持ち、100億ドル(約1兆1000万円)以上の資産を管理・運用するドバイの大手投資顧問会社「deVere Group」が行った調査によると、富裕層の68%がすでに仮想通貨に投資中か、2022年までには投資を検討しているとする調査結果を発表しました。
参考 Wealthy look to increase cryptocurrency exposuredeVere Group同社の創業者兼CEOのNigel Green氏は、「ドバイを含むアラブ首長国連邦(UAE)全土で、機関投資家の大規模な参入により仮想通貨業界が新たに大きく成長する。」とする見解を現地新聞に発表しています。
主に機関投資家などの大型の投資家向けに管理業務を行うカストディアンが仮想通貨業界でも充実してきており、各国の規制や税制なども以前よりは整ってきています。
仮想通貨への投資環境が着々と整うことによって、ヘッジファンドや機関投資家などの大手投資家が参入してくるでしょう。
それによりビットコインも大きな成長期に入ると予想されます。
ビットコインでの資産運用の種類
ビットコインの資産運用にはいくつかの種類があります。
- 現物取引での中長期投資
- ビットコインFXでの短期投資
- アービトラージ
以下からひとつずつ詳しく解説していきます。
現物取引での中長期投資
「現物取引での中長期投資」はビットコインでの資産運用の中で、もっともシンプルで基本的な方法です。
ビットコインはデジタルデータなので、日本円のようにコインや紙幣はありませんが、データとして保有することで、買い物に使ったり、値上がりしたときに売却したりと自由に使うことができます。
現在、ビットコインの価格は「1 BTC = 約78万円」で推移していますが、数年後には「1 BTC = 300万円」に値上がりしているかもしれません。
いまのうちにビットコインを購入して保有しておけば、数年後には数倍になっているという可能性もあるのです。
実際に2017年1月頃のビットコインは「1 BTC = 10万円前後」で推移していました。
2017年にビットコインは大きく値を上げ、2017年末~2018年初頭には「1 BTC = 約230万円」まで暴騰しました。
約1年で20倍以上も価格を上げたのです。
2018年には「1 BTC = 30万円前後」まで値を下げましたが、2019年4月頃には再び「1 BTC = 100万円」を超える高騰を見せ、3倍以上になりました。
ビットコインは長期的にはもっと成長すると言われていますが、いつ・いくらにまでなるのかは誰にもわかりません。
ビットコインをはじめとする仮想通貨は、何が原因で価格が上下するか非常に読みにくいのです。
ですが、「相場の値動きの激しさは、これから伸びる市場であることの証拠」?という意味にも取れます。
ビットコインがどこまで値段が上がるのかも予想できない分、期待が高く、世界中の人が参入し続けてきているのです。
ビットコインをはじめとする仮想通貨は成長の可能性を持った市場だと言えますね!
ビットコインFXでの短期投資
ビットコインFXとは、現物取引とは違いビットコインの実物は保有せず、「売り・買い」注文から出た差額の結果のみを受け取る取引です。
たとえば、「1 BTC = 80万円」のときに0.1BTCを8万円で買ったとします。
その後「1 BTC = 100万円」まで値上がりしたときに売れば、差額2万円を利益として受け取ることができます。
ビットコインの実物は保有しないので、買い物などで自由に使うことはできません。
あくまで「0.1BTCを買った」「0.1BTCを売った」という数字上の契約のやり取りとなります。
そのため、ビットコインFXでは「0.1BTCの買いポジションを持つ。」といった言い方をします。
ビットコインFXには現物取引にはない特徴が2つあります。
- レバレッジを効かせて資金の数倍の取引ができる
- 売り注文から入れるので、下げ相場でも利益を狙える
レバレッジを効かせて資金の数倍の取引ができる
ビットコインFXでは、レバレッジを効かせることができます。
国内の仮想通貨取引所では最大レバレッジ4倍となっているので、資金が10万円しかなかったとしても最大40万円分の取引ができるというわけです。
これにより利益も4倍となり、効率の良い投資ができます。
もちろん損失も4倍となるので注意が必要です。
売り注文から入れるので、下げ相場でも利益を狙える
ビットコインFXは、ビットコインの実物を売り買いするのではなく、あくまで「これから価格が上がりそうか、下がりそうか。」といった数字のやりとりのみとなります。
そのため、「これから価格が下がりそう。」と思えば、「売り注文」から入って、価格が下がったときに「買い注文」を出して利益を出すということもできます。
価格が下がる傾向にある場合でも利益を出すことができのです。
アービトラージ
ビットコインの価格は取引所によって異なります。
上記画像から読み取れるように、同じ1BTCでも微妙に価格が違うのが分かりますね!
例えば、Huobiは1BTCの売値が¥440,396、BITPointは1BTCの買値が¥429,500です。
ということは、BITPointでビットコインを買い、同時にHuobiで売れば確実に利益を出すことができますよね。
このように取引所の差額で儲ける取引をアービトラージ(裁定取引)といいます。
以下の3点の注意点がありますが、きちんと手順通りにやれば誰でも簡単に100%の確率で利益を出せる手法です。
- ビットコインの価格は常に変動しているので、できるだけ同時に売りと買いの取引を行う必要がある
- 取引手数料なども考慮する必要がある
- それなりの資金がないとなかなかまとまった利益にはならない
国内取引所だけでなく、海外の取引所も活用すれば価格差が大きく利益を出しやすくなります。
初心者にはなかなかハードルが高い手法ですが、コツコツ取引できる人はチャレンジしてみてはいかがでしょうか?
ビットコインでの資産運用におすすめの取引所
ビットコインで資産運用する際に便利なおすすめの取引所を紹介しますので参考にしてくださいね。
ビットコイン取引おすすめ取引所「Coincheck(コインチェック)」
Coincheck(コインチェック)は仮想通貨黎明期の2014年に運営を開始した取引所です。
使い勝手の良いアプリや多数のアルトコインの取り扱いなどで人気を集め、短期間で大きな成長を遂げました。
2018年1月に約580億円相当の仮想通貨「NEM(ネム)」がクラッキングにより盗難されるという事件を起こしてしまいました。
その後、東証一部上場のマネックスグループに買収され、着々と再建が進み、いまや再び国内でもっとも人気のある取引所のひとつに返り咲いています。
取り扱い通貨は11種類で国内最多です。
- ビットコイン(BTC)
- イーサリアム(ETH)
- イーサリアムクラシック(ETC)
- ビットコインキャッシュ(BCH)
- ライトコイン(LTC)
- リップル(XRP)
- リスク(LSK)
- ファクトム(FCT)
- ネム(XEM)
- モナコイン(MONA)
- ステラルーメン(XLM)
取引手数料は無料ですが、ビットコイン以外は販売所のみとなり価格が割高なので注意が必要です。
アプリの使い勝手がよく初心者でも簡単にビットコインの売り買いができるので、初めてビットコインを買うという方や現物取引で長期保有する予定の方におすすめの取引所です。
ビットコイン取引おすすめの販売所「GMOコイン」
GMOコインは、東証一部上場のGMOグループが運営する仮想通貨交換業者で、使いやすいと人気が高い国内取引所の一つです。
販売所、取引所、FXと仮想通貨での資産運用方法ほぼすべてに対応しているので、ここひとつだけで事足ります。
アプリやパソコンでの取引画面も非常に見やすく使いやすいので、初心者の方でも安心して使うことができるでしょう。
GMOコインの取り扱い通貨は以下の7種類です。
- ビットコイン(BTC)
- イーサリアム(ETH)
- ビットコインキャッシュ(BCH)
- ライトコイン(LTC)
- リップル(XRP)
- ネム(XEM)
- ステラルーメン(XLM)
スマホアプリの「ビットレくん」も非常に見やすく、出先や移動中でも手軽に取引をすることができるのもGMOコインの人気のひとつです。
今まで一度も仮想通貨の流出事件などは起こしておらず、セキュリティ対策への信頼も高いです。
ビットコイン取引おすすめの取引所「BITPoint(ビットポイント)」
BITPoint(ビットポイント)は、東証二部上場のリミックスポイントの子会社である「株式会社ビットポイントジャパン」が運営している取引所です。
日本円および仮想通貨の入出金手数料は無料で、取引手数料も無料と、取引コストが非常に安く済む取引所です。
現物取引もFXもどちらもでき、さらにMT4(Meta Trader4)での取引にも対応しているので、EAを使った自動売買もできます。
BITPoint(ビットポイント)の取り扱い通貨は以下の5種類です。
- ビットコイン(BTC)
- イーサリアム(ETH)
- ビットコインキャッシュ(BCH)
- ライトコイン(LTC)
- リップル(XRP)
現物取引での取り扱い通貨は5種類ですが、レバレッジ取引の扱いはビットコインのみです。
「近い将来海外取引所に乗り換えたい!」とお考えの方はBITPoint(ビットポイント)の利用をおすすめします。
BITPoint(ビットポイント)側が送金手数料を負担してくれるため、証拠金を現物で調達して海外取引所に送るときに便利だからです。
ビットコインでの資産運用の始め方
ビットコインで資産運用を始めるための具体的な手順を解説します。
取引所の口座を開こう
何はなくともまずは取引所に口座開設をする必要があります。
株式投資をするときは証券会社に口座開設をしますよね。
それと同じです。
ビットコインでの資産運用におすすめの取引所はこちらで紹介しています。
仮想通貨が初めてでよく分からないという方は「Coincheck(コインチェック)」にしておけば間違いがないでしょう。
口座開設の申し込みはインターネットで簡単にすることででき、だいたい5分くらいで完了します。
申込み後、住所確認用のハガキが送られてくれば口座開設完了です。
最短で申し込みから2~3日で取引が可能となります。
具体的な口座開設の申し込み手順は下記記事を参考にしてみてください。
日本円を入金しよう
取引所の口座開設ができれば、まず投資資金となる日本円を取引所へ入金します。
入金方法には「銀行振込」「ネットバンクを使ったクイック入金」「コンビニ入金」などがあります。
クイック入金なら24時間365日いつでも即座に入金でき便利ですが、取引所によっては手数料がかかります。
いまはほとんどの銀行で通常の銀行振込でも24時間365日振込が可能となっていますので、できるだけ手数料が安くなる方法を選択すれば良いでしょう。
コインチェックの場合、住信SBIネット銀行の口座からの振込であれば、手数料無料で即時入金が可能です。
ビットコインの購入・取引を開始しよう
日本円の入金もできれば、いよいよビットコインの購入・取引を開始しましょう。
実際に購入する前に「取引所」と「販売所」の違いについて把握しておきましょう。
取引所は他のユーザーとのマッチングによって取引する形式です。
相場価格で取引できるのでお得ですが、慣れるまでは取引方法が難しいです。
ネット通販で買い物する感覚で簡単にビットコインを売買できます。
運営会社の利益は上乗せされるので価格が割高になります。
取引所形式での取引も慣れてしまえばそれほど難しくないので、基本的にはお得な市場価格で売買できる取引所形式でトレードするようにしましょう。
おすすめ取引所「コインチェック」での取引所形式でビットコインを購入する手順は下記記事を参考にしてください。
ビットコインの入手方法とは?
実は仮想通貨取引所で購入する以外にもビットコインを入手する方法はあります。
「ビットコインでの資産運用に興味はあるけど、まずはビットコインを実際に入手してみたい。」という方は、以下から紹介する手順でビットコインを手に入れてみてもいいでしょう。
それぞれの入手方法を詳しく見てみましょう!
他人からシェアしてもらう
ビットコインは個人間でも簡単にやり取りできるのが特徴のひとつです。
ビットコインを保管しているウォレットアドレスを相手に教え、そのアドレス宛のビットコインを送金してもらうことで受け取ることができます。
送金は30分程度で完了し、手数料は数百円です。(ネットワークの混雑状況などによっても異なります。)
無料で仮想通貨をもらう
キャッシュバックサイトやポイントサイトなどを利用すれば、ビットコインを無料でもらうこともできます。
キャシュバックサイトのバナー広告等をクリックしてから、各種サービスの申し込みやネットショッピングなどをすることにより、規定の金額分のビットコインをキャシュバックしてもらうことができます。
ポイントサイトでは、アンケートに答えたり、ゲームでポイントを貯めたりして、たまったポイントをビットコインに交換できたりします。
ビットコインを無料でもらえるサービスでは、大手仮想通貨取引所の「bitFlyer(ビットフライヤー)」が有名です。
また、モッピーやGポイント、ちょびリッチ等のポイントサイトでもビットコインをもらうことができます。
採掘(マイニング)
ビットコインが誕生してから現在までの世界中の取引すべては「ブロックチェーン」に記録されています。
新しい取引が発生するたびにそのブロックチェーンに、取引の記録を新たにつなげるのです。
ブロックチェーンに記録をつなげる前に、その取引の記録に間違いや不正がないかをチェックする作業が発生します。
それが「マイニング」です。
マイニングでは膨大な量の計算処理を行う必要があり、もっとも早くマイニングを完了すれば、新たに発行されたビットコインを報酬として受け取ることができます。
ビットコインのマイニングは電気代の安い中国や、気温の低い北欧などを中心に行われており、今から個人で利益を出すのは難しい状況となっています。
ですが、「クラウドマイニング」等のサービスを利用すれば、マイニングでビットコインを入手することもできます。
参考 クラウドマイニングとは?ビットコイン(Bitcoin)用語集|bitFlyerビットコインで資産運用をするときのポイント・注意点
ビットコインで資産運用をする際には気をつけなければならないポイントがいくつかあります。
- ビットコインの税制について
- セキュリティには注意しよう
- ビットコインのリスクもきちんと把握しておこう
- 資産をすべてビットコインに投資するのではなく、リスクとリターンのバランスを考え、ポートフォリオを組みましょう!
ビットコインの税制について
ビットコイン投資で利益が出た場合、納税の義務が発生します。
ビットコインを売却して日本円に換金したときだけでなく、ビットコインでなにか買い物をしたり、ビットコインを他の仮想通貨に交換したりしたとしても、所得とみなされるので注意しましょう。
基本的に年間の利益が20万円を超える場合、課税の対象となるので、確定申告を行う必要があります。
株式投資であれば、株式の売却や配当金で得た利益は申告分離課税という制度を選択でき、会社の給料などで得た所得とは分けて計算できます。
税率は一律で20%(所得税15%、住民税5%)です。
一方、仮想通貨の場合はそこまで税制が整っていません。
仮想通貨で得た利益は原則として雑所得という扱いになります。
雑所得は総合課税になので、会社の給料など他の所得と合算して計算することとなります。
税率は最高で55%(所得税5~45%、住民税10%)となります。
また株式投資の場合、損失が出た場合は3年間繰越できますが、仮想通貨では損失の繰越はできません。
様々な面で株式投資ほどビットコインの税制は優遇されていないので注意が必要です。
セキュリティには注意しよう
コインチェックやZaifの仮想通貨流出事件や、最近でもビットポイントやバイナンスなど、多くの取引所でクラッキング等による不正流出事件が発生しています。
これらの事件は基本的に取引所側の問題なので、ユーザー側でできることは少ないですが、万が一に備えて、自分でできる範囲の最低限のセキュリティ対策はしっかり行っておきましょう。
ユーザー側でできるセキュリティ対策には主に以下のようなものがあります。
- セキュリティ対策がしっかりした取引所を選ぶ
- 2段階認証の設定をしっかりとする
- パスワードの使い回しはしない
- 公共の場所のFree Wi-Fiやネットカフェ等でログインしない
セキュリティ対策がしっかりした取引所を選ぶ
もっとも大事なことは「セキュリティ対策がしっかりした取引所を選ぶこと」です。
世界中で度重なる仮想通貨の不正流出事件を受けて、国内の取引所ではセキュリティ対策は非常に強固になってきています。
取引所のセキュリティ対策でチェックするべきポイントは下記の3つです。
- 証券会社やFX業者など、金融サービスの運営経験が豊富な会社が運営しているか
- 資産の全部または大部分をコールドウォレットで保管しているか
- 保管している仮想通貨はマルチシグにより管理されているか
他にも色々なポイントはありますが、最低限、上記3つについてチェックするようにしましょう。
2段階認証の設定をしっかりとする
2段階認証とは、取引所にログインする際や外部へ送金する際に、パスワードだけでなく、手持ちのスマホなどでの認証も必要する設定です。
2重に認証が必要となるため、万が一、パスワードが漏れて不正ログインされてしまったとしても、手持ちのスマホまで盗まれていなければ、仮想通貨を引き出される心配はありません。
2段階認証の設定をきちんとしていないと、万が一の場合にも補償されなくなる場合もあるので、きちんと設定しておきましょう。
パスワードの使い回しはしない
もしほかのウェブサイト等で使っている同じパスワードを使いまわししていると、一箇所からパスワードが漏洩してしまうと芋づる式に他のサイトへも不正ログインされてしまいます。
必ず他のサイトでは使っていないパスワードを設定するようにしましょう。
公共の場所のFree Wi-Fiやネットカフェ等でログインしない
フリーWi-Fiなどでは通信が暗号化されていないことが多く、通信データを盗み見られるリスクがあります。
またネットカフェ等でキーロガーと言って、キーボードに入力したID・パスワードを盗まれる機器が仕込まれているリスクがあります。
最近はネットカフェもきちんと対策しているので可能性は低いですが、念の為にネットカフェ等、不特定多数の人が利用するパソコンで取引所にログインすることは控えましょう。
ビットコインのリスクもきちんと把握しておこう
ビットコインは必ず儲かる夢のような商品ではなく投資する上でのリスクはもちろんあります。
「必ず儲かる!」などと甘い誘惑をしてくる人もいるかもしれませんが、そのような甘言に惑わされずきちんとリスクを把握した上で投資するようにしましょう。
- 価格変動リスク
- 流動性リスク
- システムリスク
- 法令・税制変更リスク
価格変動リスク
ビットコインの価格は常に変動しているので、価格変動により損失を抱えるリスクがあります。
流動性リスク
取引所での取引は他のユーザーとのマッチングによって行います。
取引するユーザーが少なくなれば、注文がなかなか通らなくなり、思い通りの取引ができなくなりリスクがあります。
システムリスク
火災等の災害やシステム障害などによって取引ができなくなるリスクがあります。
法令・税制変更リスク
現在、日本では仮想通貨は積極的に容認していくという方向ですが、中国のように「仮想通貨取引は一切禁止!」となる可能性もゼロではありません。(可能性は限りなく低いですが…)
また税制が変わることにより不利な取引となるリスクもあります。
もっと詳しくビットコインのリスクについて把握したい方は下記サイトを参照してください。
参考 仮想通貨取引におけるリスクビットフライヤー資産をすべてビットコインに投資するのではなく、リスクとリターンのバランスを考え、ポートフォリオを組みましょう!
ビットコインだけでなく、イーサリアムやリップルなど他のアルトコインへも分散投資することで、万が一、ビットコインが暴落したとしても致命的なダメージを受けることを避けることができます。
また仮想通貨だけでなく、株式や債権、投資信託など他の金融商品へも分散投資し、リスクとリターンのバランスを考えたポートフォリオを組むようにしましょう。
ただし、あまり少額の投資資金しかないのに分散投資をしても中途半端でどっちつかずになりますので、ある程度の運用資産があることが前提となります。
分散投資してポートフォリオを組むべき金額に明確な基準はありませんが、だいたい運用資産が100万円以上あるならポートフォリオについて検討しはじめても良いでしょう。
ポートフォリオには「リターンは低いものの長期的で安全なタイプ」「積極的にリスクを取って利回りを追うタイプ」など、様々な種類があります。
たとえば私達の年金を運用している「年金積立金管理運用独立行政法人」のポートフォリオは、安全性を重視し以下のような割合となっています。
出典:gpif.go.jp
国内債券と国内株式中心の非常に堅実なポートフォリオですね。
しかしながら、ビットコインに投資しようとしている時点で、ある程度リスクを取って、利回りを狙っていきたい方がほとんどだと思います。
リターンの低い国内債券の割合は減らして、先進国株式や新興国株式などの割合を増やし、さらに仮想通貨も加えるという超強気のポートフォリオを組んでもいいでしょう。
もしくはハイリスク・ハイリターンを狙うのは仮想通貨だけにしておいて、残りの資産は国内債券と国内株式にしておいてバランスを取るのもいいかもしれません。
ここらへんは「どの程度のリスクを許容できるか?」「どの程度の利回りを目標とするか?」によって、ご自身で決める必要があります。
ビットコイン以外のアルトコインとの組み合わせについては下記記事を参考にしてみてください。
参考 【仮想通貨のポートフォリオ】投資スタイルに合わせた事例を解説Coincheckビットコインで資産運用はあり!ビットコインでの資産運用方法や儲かる秘訣のまとめ
この記事ではビットコインでの資産運用について解説しました。
いまの時代、ただ銀行に預けているだけでは、金利はほとんどつきません。
投資をして自分の資産は自分で増やす努力をしないといけないのです。
最近では、ビットコインで資産運用する人も増えてきており、世界の富裕層の68%はすでにビットコインをはじめとする仮想通貨に投資しているか、これから投資を検討しているとされています。
無理のない範囲で実際にビットコインを購入し、今後の資産運用の在り方を検討してみてはいかがでしょうか?