やさしい仮想通貨の始め方を解説

仮想通貨「ビットコインキャッシュ」とはなに?|ひろぴーが教えるBCHの特徴と今後の展望

ひろぴー_ビットコインキャッシュ_アイキャッチ

ビットコインキャッシュは、ビットコインのスケーラビリティ問題を解決するために、2018年の7月にビットコインのブロックチェーンからハードフォークして誕生した決済に特化した仮想通貨です。

ひろぴー

スケーラビリティ問題とは、ブロックチェーンの1つのブロックに書き込める取引データの容量が限られていることが引き起こす問題だ。

 

ブロックの容量がいっぱいになるまで取引が行われると、処理速度が低下し送金遅延を引き起こしてしまう状態を言う。

この記事では、ビットコインキャッシュについて専業トレーダーのひろぴーがチャート分析と、ファンダメンタルズ(活動状況)分析を用いて解説します。

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ラジオ日経パーソナリティ兼FX・BTCコラムニスト ひろぴー

プロフィール

専業トレーダー ひろぴー

2010年からFX取引をはじめ、2013年、アベノミクスの恩恵もあり、FX取引で資産を急激に増加、この年からFX最大ポータルサイトのZAIFXでの企画出演をはじめ、インタビューを受けるようになる。

2014年には、ZAIFXとYahooファイナンスのコラボレーション企画で、タレントのボビー・オロゴンさんや福田萌さんとのトレードバトルが話題となり、2016年から2019年まで、ラジオ日経のFX番組トレードパーティーでラジオパーソナリティーを務める。

現在は週5本のFXや仮想通貨ポータルサイトのコラム執筆、講演、ラジオのレギュラー番組を持ちつつ、自己資金の資産運用も実施している。

Twitter @hiropi_fx

ひろぴーは元々FXの専業トレーダーでしたが、現在は仮想通貨をメインにトレードしています。

ビットコインキャッシュ(BCH)チャート分析

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ビットコインキャッシュについて解説する前に、気になるチャートから見てみましょう。

今回は以下の3つのチャートを用意しました。

ひろぴー_ビットコインキャッシュ

出典:GMOコイン販売所週足チャート(BCH/JYP)

円建てのビットコインキャッシュは、2017年末に50万円程の高値を付けましたが、その後はビットコインの下落と共に低迷し、2019年8月時点では28,000円前後を推移しています。

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2018年末頃に底値を付けて以来緩やかに切り上げ、2019年の6月には50,000円程まで回復の兆しを見せた。

 

しかし2019年5月のビットコイン高騰により、価格の上昇はより鈍化していいる。

次にビットコインキャッシュの、ドル建てとビットコイン建チャートをみてみましょう。

ひろぴー_ビットコインキャッシュ

出典:TradingView Bitstamp週足チャート(左:BCH/USD、右:BCH/BTC)

ここでは主にチャートの形状を見てみましょう。

ドル建てチャートは円建てとほぼ同じ形状なので、法定通貨ごとの需給の違いはあまりなさそうです。

しかしビットコイン建てでは、2018年末頃に底値を付けた後、回復を兆しを見せましたが、2019年5月のビットコイン高騰により再び底値付近を推移しています。

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これらのチャートとから、現在はビットコインキャッシュからビットコインに資金が流れている状況と言える。

 

ただしこの現象はその他のアルトコインでも見られているため、何かがキッカケでビットコインから資金流出が起これば、自然と回復するかも知れない。

ビットコインキャッシュのファンダメンタルズ分析

ひろぴー_ビットコインキャッシュ

次はビットコインキャッシュのファンダメンタルズをみてみましょう。

ビットコインキャッシュの歴史

ひろぴー_ビットコインキャッシュ_歴史

ビットコインキャッシュでは、これまでに4つの重要な出来事がありました。

簡単におさらいします。

ビットコインキャッシュの歴史

  1. 2017年8月:ハードフォークでビットコインキャッシュが誕生
  2. 2018年5月:ブロックサイズを8MBから32MBに拡張、スマートコントラクト機能を実装
  3. 2018年11月:ハードフォークを実施、ビットコインキャッシュSVが誕生
  4. 2019年5月:シュノア署名を実装

ビットコインキャッシュは、2017年8月にビットコインからハードフォークして誕生しました。

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ハードフォークとはブロックチェーンの分岐のことで、一般的にはブロックチェーンがバージョンアップするときに実施される。

 

古い方のブロックチェーンは使用されないような措置が取られ、通貨の分裂が発生することはないのだ。

しかしビットコインキャッシュやイーサリアムクラシックのハードフォークは、コミュニティの分断により発生する特殊なハードフォークです。

この場合には両方のブロックチェーンがそれぞれ使用され続けるため、結果として新しいブロックチェーンでは別の仮想通貨が誕生します。

この時に仮想通貨を持っていたユーザーは、新たな仮想通貨を付与されることになります。

ビットコインキャッシュの場合は取引所で約3万円の値が付きました。

当時のビットコイン価格は約30万円だったので、ビットコイン保有者の資産はビットコインキャッシュが付与されることで、約10%増加しました。

ビットコインキャッシュの機能

ひろぴー_ビットコインキャッシュ_機能

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ハードフォークの後ビットコインキャッシュは、決済に特化するために行くつかの機能を追加している。

 

しかしこれらが価格に大きな影響を与えることはなかった。

ブロックチェーン上でプログラミングによる契約処理を実行できる、スマートコントラクト機能を実装したことは明るいニュースですが、その後目立ったユースケースはありません。

また2018年末にバージョンアップのために実施したハードフォークでは、コミュニティの分断により、古い方のブロックチェーンが継続して使用されビットコインキャッシュSV(ビットコインキャッシュ・サトシズビジョン)が誕生し、取引所やユーザーが困惑する事態となりました。

なお現在、国内でBCH-SVを取り扱っている取引所はありません。

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直近では2019年5月にシュノア署名が実装され、セキュリティと拡張性が向上した。

 

シュノア署名は以前より注目されていた技術で、それを実装できたことは高く評価されているが、現時点のビットコインキャッシュの普及具合では、ユーザーのメリットではないように思える…

ビットコインキャッシュの今後の課題

ひろぴー_販売所とは

最後にビットコインキャッシュの、今後の課題についてみてみましょう。

タイトル

  • ビットコインのLNとの差別化
  • マーケティング、利用店舗の増加

ビットコインキャッシュは、決済に特化するためにビットコインからハードフォークしました。

しかしそれから2年が経ちましたが、まだ多くの人が決済で利用しているとは言えません。

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またビットコインでは、高速なマイクロペイメントを可能にするLN(ライトニングネットワーク)の技術が発展し、決済利用のユースケースもある。

 

そのためビットコインキャッシュはこれに対抗する差別化が必要だろう。

ビットコインキャッシュのブロックチェーン使用状況がわかるBitcoin Cash (BCH) Block Explorerを見えると、32MBのブロックに対して、平均して0.3MBしか利用されていないことがわかる。

ただ前向きに考えると、あと100倍の普及にも耐えられるとういことで、今後の普及に期待したいところだ。