ジャック先生
そうならないためにも、しっかりと損切りのルールを設定して、利益を最大化することが大切です。
- 損切りは、損失を最小限にするために必要
- 損切りができないと、損失が膨らみ、強制ロスカットがされることもある
- 正しいタイミングで損切りしないと、損失が少しずつ膨らんでしまう
- 損切りのルール設定は、取引の中で自分にあうものを見つけるべき
- 損切りのルール設定をする際には、チャネルブレイクアウト・移動平均線・トレンドをふまえたアプローチなどがある
- ストップ注文は機械的に損切りをしてくれるので、急な相場の乱高下に有効
損切りとは?
「損切りができない人は、FXで勝ち続けることはできない」とも言われます。
損切りとは損失を最小限に食い止めること
損切りって何?
デモトレードは、トレードのやり方やシステムの使い方などを把握したい人におすすめ。
トレードの練習にはなりますが、実際の取引における緊張感を味わいにくく、勘が身につきにくいという側面があります。
ですが、逆に言うと、上手く損切りができれば、勝てる可能性を高められるということ。
- 損切りは、損失を大きくしないために重要
- デモトレードでは、実際の取引の緊張感が味わえず、損切りの練習がしにくい
損切りが遅い人 = FXで大きく負ける人の典型
本当に損切りの重要性を理解すれば、今すぐに損切りしようと思うはずです。
損失が大きくなり、証拠金の維持率が基準値よりも低くなることで強制ロスカットが行われます。
証拠金維持率は、取引の総額に対して、FX会社に入れている証拠金がどれくらいあるかを示す割合のこと。
証拠金維持率の計算式は、以下の通りです。
投資資金 ÷ 必要証拠金 × 100 = 証拠金維持率

レバレッジをかけているほど、その痛手は大きくなるでしょう。
どれくらい資金を用意しておけばいいんだろ?
資金は多くないけど、強制ロスカットを避けたいという方は、少ない金額で取引ができるFX会社がおすすめです。
以下の記事で詳しく紹介しているので、参考になさってください。

- 損切りを先延ばしにすると、これまでの利益が一気になくなってしまう恐れがある
- 損切りができないと、FX会社による強制ロスカットが行われることもある
FXで早めに損切りすべき理由
じゃあ、損切りは早ければ早い方がいいってことなの?
なぜなら、損切りのルールに従って、できる限り早く決断すれば、損失を最小限にできるから。
プロスペクト理論は、知っていますか?
FXの損切りと関係がある理論なの?
利益が出ている時には、「早く利益を決定したい」と感じやすくなるという考え。
その反対に、損失が出ている時には、「なんとか損失を小さくしたい」という気持ちから、リスクを大きくしてしまいがち。
こういった人間心理を表したプロスペクト理論は、提唱者のダニエル・カーネマン氏にノーベル経済学賞をもたらした(2002年)
出典:野村証券
プロスペクト理論をふまえて、早めに損切りができれば、利益を大きくできるじゃん。
これを知っているだけでも、大きな違いになるということです。
- 損切りを早めにすることで、利益を最大化できる
- 損切りを早くするには、プロスペクト理論を把握しておくことが効果的
損切りの回数が増えると損失が積み重なってしまう
損切りの額をあまりにも許容できないと、利益を逃してしまう恐れがあります。
例えば、以下のチャートを見てください。
そのため、ある程度の許容範囲を設定した損切りのルール作りが大切です。

- 適切なタイミングで損切りしないと、利益を取り逃す
- 損切りのタイミングを見極めるためには、取引の知識や勘を養うことが重要
損切りのルールに正解はない!?
損切りの設定方法を教えてくんない?
実際の取引を通して、自分なりに損切りのルールを確立していく必要があります。
いずれにしても、実際の取引を通して、作り上げることが大切です。
以下の記事では、4つのトレードスタイルの特徴を紹介しているので、お役立てください。

- 損切りは、自分のトレードスタイルや性格などをふまえて作りあげるもの
- 損切りのルールは、実際の取引を通して確立すると良い
損切りの設定方法や計算式
損切りを設定する時に基本的なアプローチを見てみましょう。
チャネルブレイクアウトを利用した損切りの設定方法と計算式

チャネルブレイクアウトとは、ある期間の高値同士を結んだ水平線を突破した時に、さらに値上がりすること。
安値同士を結んだラインよりも値下がりした時に、価格が急落する際も同じ。
複数の高値付近で空売りをした人が、高値の水平線を突破した時に一斉に買い戻すことが要因と考えられている。
最安値の更新時の急落は、買いポジションを持っている人が一斉に売ることで、暴落するという考え方。
そして、ある期間の水平線付近の損切りラインを設定するという方法です。
上昇トレンドの計算式 = 特定期間の最高値
下降トレンドの計算式 = 特定期間の最安値
具体的には、損切りまでの日数は、チャネルブレイクアウトの期間の1/3程度にしましょう。
- チャネルブレイクアウトの損切りは、最高値を更新した時に、更に高値を更新続けるという流れを活用するもの
- 損切りラインの設定は、チャネルブレイクアウトの水平線付近にする
- チャネルブレイクアウトの期間よりも、損切りの日数を少なくする
移動平均線を利用した損切りの設定方法と計算式
移動平均線の中でも一般的な、単純移動平均線(SMA)を使った、損切りの設定方法です。
移動平均線には、「単純移動平均線(SMA)」「指数移動平均線(EMA)」「加重移動平均線(WMA)」の3種類がある。
単に「移動平均線」という場合、「単純移動平均線(SMA)」を指すことが多い。
移動平均線やテクニカル分析については、以下の記事を参考になさってください。

移動平均線の計算式は、終値を合計して、日数で割るだけです。
移動平均線(4日線)の計算式 = 1~4日目の終値の合計 ÷ 4
- 移動平均線の損切りは、期間が異なる移動平均線を使う
- 移動平均線を用いた損切りの設定は、複数の移動平均線や値動きを基準にして考える
- 移動平均線の4日線の計算式は、「1~4日目の終値の合計 ÷ 4」
レンジ相場の後に来るトレンドを見極めて損切りを設定する方法
後は、それぞれのトレードスタイルや相場勘などによって、損切りのルールを設定するのが良いでしょう。
- 上昇トレンド、下落トレンドのポイントで取引に参加することで、損切りラインの目安を見極める
損切りにはストップ注文(逆指値注文)がおすすめ
何かと忙しくて、常にトレードを見れなくて。
ストップ注文の目的は機械的に状況の悪化を食い止める注文方法
ストップ注文は、逆指値注文とも言われます。
ストップ注文は、設定した価格になると、少しでも早く注文を出して損を少なくするため、成行注文で行われます。
そのため、価格が急激に上がったり、下がったりした時には、値動きに後れを取ってスリッページが起こることもあります。
- ストップ注文は、常に相場を見れない人や、迷いやすい人におすすめの損切り方法