キングさん
でもなんとなく難しそう…。
注目するトレーダーも多いみたいだからまとまった情報が欲しいな。
- フィボナッチとはフィボナッチ比率を金融に応用したテクニカル分析
- フィボナッチ系の分析ツールは5種類ある
① フィボナッチ・リトレースメント
② フィボナッチ・エクスパンション
③ フィボナッチ・タイムゾーン
④ フィボナッチ・ファン
⑤ フィボナッチ・アーク - フィボナッチの4つのメリット
① 5種類のツールを組み合わせて相場の予測ができる。
② フィボナッチ・リトレースメントを覚えておくだけでもトレードの有力な武器となる。
③ 2点〜3点の基点を結ぶだけで自動表示されて簡単。
④メジャーな指標と組み合わせ、注文や決済をロジカルに行える。 - フィボナッチの4つのデメリット
① レンジ相場では機能しないことが多い。
② マイナー指標は利用者が少ないため単体の機能としては弱い。
③ 最もメジャーなリトレースメントは横軸と斜軸に弱いため組み合わせによる補助が必要。
④ あくまでも大衆心理を予測するための目安である。

フィボナッチとは
1:1.618は黄金比と言われる比率であり、フィボナッチは黄金比と密接な関係にあります。
黄金比は生活中にも溢れている
それらのようにデザインの面で黄金比を秘めたものは、見たひとに対して本能的に美しいと思わせる効果があります。
他にも、黄金比が反映されているものは人間の脳に対して無意識的に魅力を与えるものとされています。
相場で見る黄金比
黄金比と密接に関わるフィボナッチ数列から成る比率は、FXの場面で実際に指標として使われていますよ!
フィボナッチ数列から導き出される以下のような比率は、相場の下降トレンドから転換した場合、調整の上昇率にも度々登場します。
23.6%, 38.2%, 61.8%, 76.4%, 161.8%, 261.8%
これは実際のチャート上で起こっているものなので、過去の相場を分析してみると、いくつもの上昇率がこれらの比率に当てはまるでしょう。
つまり、フィボナッチをテクニカル分析に使用することで、トレンドの転換点などを予測することができますよ!
トレーダーの心理によって比率は発生する
大衆が注文や決済を狙うとき、チャートの動向をみながら「この辺で行こう」という感覚的な瞬間があります。
その「この辺」という繊細なタイミングは、チャートを眺めているトレーダーの理論を逸した本能的な働きであることが多いです。
特に理論立った根拠がない場合、本能的な働きを呼ぶのは黄金比であると推測され、パターンとなる比率が発生します。
5種類のフィボナッチ分析ツール(インジケータ)
メジャーなツールほど大衆心理が働きやすいので機能するタイミングが多く、マイナーツールほど機能するタイミングが少ないので目安程度にしておく必要があります。
フィボナッチ・リトレースメント
5種類の中でもフィボナッチ・リトレースメントは最も多くのトレーダーに使われている代表的なツールなので絶対に覚えておきましょう。
これをうまく使いこなせば、心強い武器となります。
リトレースメントは「引き返す」「後戻りする」などの意味があり、エントリーポイント(注文ポイント)を探す目的で使用します。
この水平線が指標となり、フィボナッチ・リトレースメントのサポートラインやレジスタンスラインは大衆の注目が集まるので売買が活発になり転換点となる可能性が高いのです。
フィボナッチ・リトレースメントにおいて鉄板として用いられる比率は38.2%, 61.8%であり、補足として50%の水準が用いられています。
リトレースメントとても武器になるツールですが、あくまでトレンド相場であることが前提です。
- フィボナッチ5種類の中で代表的なツール。
- エントリーポイント(注文ポイント)を探す目的で使用。
- 今後の相場がどこまで戻るか、どこで反転するかを分析するためのツール。
- 2つの基点を結ぶことで水平線が表示される。
- トレンド相場であることが前提であり、レンジ相場との相性はよくない。
フィボナッチ・エクスパンション
フィボナッチ・エクスパンションは前項のフィボナッチ・リトレースメントに次いで利用されているツールです。
リレースメントに慣れてきたらエクスパンションも使えるようになってみてください。
エクスパンションとは「拡張」「展開」などの意味があり、イグジットポイント(決済ポイント)を探す目的で使用します。
フィボナッチ・エクスパンションにおいて鉄板として用いられる比率は61.8%, 161.8%であり、補足として100%の水準が用いられています。
- フィボナッチ・リトレースメントに次いで利用されているツール。
- イグジットポイント(決済ポイント)を探す目的で使用する。
- トレンドがどこまで続くかを分析するためのツール。
- 3つの基点を結ぶことで水平線が表示される。
フィボナッチ・タイムゾーン
フィボナッチタイムゾーンは横軸(時間)で分析する珍しいタイプのツールです。
時間軸を対象にして、トレンドの転換点を予測する目的で使用します。
ようするに、天井と底の基点に引いた線からフィボナッチの比率を用いて、いつ天井や底値になるかを分析するためのツールです。
上の図中で、オレンジ線の間隔は最初の基点幅に対して1, 2, 3 ,8…とフィボナッチ数列の幅となっています。
実際のチャート上でもタイムゾーン付近に天井や底が位置しているケースを見ることができます。
直近の上昇トレンド継続時間から次回のトレンド発生を予測するなどのシーンで活用することができます。
あくまでも目安程度にしておきましょう!
- トレンドの転換点を予測する目的で使用。
- いつ天井や底値になるかを分析するためのツール。
- 直近の上昇トレンド継続時間から次回のトレンド発生を予測する。
- 2つの基点を結ぶことでタイムゾーン(垂直線)が表示される。
- マイナーツールなので過信せず目安程度に。
フィボナッチ・ファン
フィボナッチ・ファンは斜めに線を表示します。
最も使われているフィボナッチ・リトレースメントは水平線を表示し、縦軸(価格)で分析するので、上下の動きにとらわれて斜めの値動きに弱いという欠点があります。
そこで、フィボナッチファンを補助的に用いることで斜めの値動きをカバーすることができるのです。
フィボナッチ・ファンは2点の高値と安値を結ぶと38.2%, 50.0%, 61.8%の斜線が自動表示されます。
基本的にはフィボナッチ・リトレースメントと同じですが、リトレースメント単体では見えない斜線の観点からサポートライン、レジスタンスラインを見る方法です。
- 斜めに線を表示する。
- フィボナッチ・リトレースメントに補助として用いることで斜めの値動きをカバー。
- 2つの基点を結ぶことで斜線が表示される。
- 基本的にフィボナッチ・リトレースメントと同じ。
フィボナッチ・アーク
フィボナッチ・アークは価格の縦軸と時間の横軸、双方から分析するツールです。
アークは「弧」を意味し、実際にチャート上では指標となる線が弧を描くように表示されます。
このフィボナッチ・アークはエントリーポイントを探す目的で使用し、リトレースメント同様に押し目買いや戻り売りのタイミングを狙うのに最適です。
フィボナッチ・アークは、横軸の要素を含むことで、縦軸に特化したフィボナッチ・リトレースメントでは予測できない上昇や下落のタイミングを予測できるツールです。
安値から高値に引けば下向きの弧が表示され、高値から安値を結べば上向きの弧が表示されます!
フィボナッチ・アークにおいて鉄板として用いられる比率は38.2%, 61.8%であり、補足として100%の水準が用いられています。
フィボナッチ・リトレースメントの補助として組み合わせることで、より効果的に機能しますよ!
- 価格の縦軸と時間の横軸、双方から分析するツール。
- エントリーポイントを予測する目的で使用。
- 押し目買いや戻り売りのタイミングを狙うのに最適。
- フィボナッチ・リトレースメントでは予測できない上昇や下落のタイミングを予測できる。
- 2つの基点を結ぶことでアーク(弧)が表示される。
- フィボナッチ・リトレースメントの補助として組み合わせることで、より効果的に機能する。
フィボナッチのメリット
ここからはフィボナッチのメリットをおさらいしていきます。
フィボナッチは先にご紹介した5種類のツールにより相場に予測を立てることができます。
転換点を予測するものや、トレンドがどこまで伸びるかを予測するものがありますが、ひとまずはフィボナッチ・リトレースメントを覚えておくだけでもトレードの強力な武器になります。
チャート上でツールを描写する方法も簡単で、2点〜3点の基点を結ぶだけで自動表示されます。
移動平均線などのインジケーターと組み合わせることで、注文や決済をよりロジカルに行えるようになります。
- 5種類のツールを組み合わせて相場の予測ができる。
- フィボナッチ・リトレースメントを覚えておくだけでもトレードの有力な武器となる。
- 2点〜3点の基点を結ぶだけで自動表示されて簡単。
- メジャーな指標と組み合わせ、注文や決済をロジカルに行える。
あとの解説でも登場しますので、以下の解説記事を読んで移動平均線についておさらいしましょう!

フィボナッチのデメリット
フィボナッチ系分析ツールのデメリットは大きく分けて以下の4つが挙げられます。
- レンジ相場では機能しないことが多い。
- マイナー指標は利用者が少ないため単体の機能としては弱い。
- 最もメジャーなリトレースメントは横軸と斜軸に弱いため組み合わせによる補助が必要。
- あくまでも大衆心理を予測するための目安である。
この記事で解説したフィボナッチ系分析ツールはレンジ相場では機能しにくく、トレンド相場であることが前提とされています。
描画方法と実際のチャートから分析
今回のチャートの場合は安値更新がストップし、移動平均線の短期が長期を上抜け、戻り高値割れしていることから下降トレンドの終わりを示唆しています。
よって、トレンド終了後はレンジ相場か上昇トレンドに突入すると予測されます。
過去の相場から32.8%のラインが意識されている傾向にあったので、32.8%のラインで転換すると予測します。
そして32.8%ラインの下に売りポジションを持つことで戻り売りに成功します。
23.6%と76.4%のラインは上級者向けであり、チャートが見づらくなるだけなので慣れるまでは非表示にしておくことをおすすめします。
フィボナッチのまとめ
まずはリトレースメントになれるところから初めていきましょう!
- フィボナッチとはフィボナッチ比率を金融に応用したテクニカル分析
- フィボナッチ系の分析ツールは5種類ある
① フィボナッチ・リトレースメント
② フィボナッチ・エクスパンション
③ フィボナッチ・タイムゾーン
④ フィボナッチ・ファン
⑤ フィボナッチ・アーク - フィボナッチの4つのメリット
① 5種類のツールを組み合わせて相場の予測ができる。
② フィボナッチ・リトレースメントを覚えておくだけでもトレードの有力な武器となる。
③ 2点〜3点の基点を結ぶだけで自動表示されて簡単。
④メジャーな指標と組み合わせ、注文や決済をロジカルに行える。 - フィボナッチの4つのデメリット
① レンジ相場では機能しないことが多い。
② マイナー指標は利用者が少ないため単体の機能としては弱い。
③ 最もメジャーなリトレースメントは横軸と斜軸に弱いため組み合わせによる補助が必要。
④ あくまでも大衆心理を予測するための目安である。
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