米国の経済誌Forbesは2月12日、「2020年に最も価値あるフィンテック企業10社」のリストを公開した。仮想通貨やブロックチェーン領域からは、リップル社やコインベース社などが含まれている。
Forbesは同日に「2020年に最も革新的なフィンテック企業TOP 50」を公開した。そのうち最も企業価値の高い未上場のフィンテック企業10社に仮想通貨関連企業もランクインしている。ブロックチェーン技術に基づいた国際送金ソリューションを提供するリップルは、企業価値100億ドルで2位となった。仮想通貨取引所コインベースは81億ドルで3位にランクインした。また、その他にも手数料無料の株取引アプリRobinhood(76億ドル:4位)や、学生ローンを含む金融サービスを提供するSoFi(48億ドル:7位)は、それぞれ仮想通貨取引サービスを提供している。
CB InsightsとPWCによると、米国のフィンテック企業に対するベンチャーキャピタル(VC)の総投資額は2019年に180億ドルに上り、前年比で38.4%増加した。VC資金調達が9%減少した全業界のトレンドに逆行したかたちだ。こうした流れはフィンテック企業の企業価値に反映している。デジタル銀行Chime(58億ドル:5位)は、9か月間で13億ドルから58億ドルに評価額が増加した。銀行APIサービスのPlaid(53億ドル:6位)はカード決済VISAの買収によって1年で価値を2倍にした。Plaidのシステムは大手銀行やコインベースでも利用されている。なお、首位はオンライン決済プラットフォームStripeで企業価値を350億ドルとしている。
(記事提供元:HEDGE GUIDE)
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