このページでは海外取引所「EXMO(エクスモ)」の取り扱い通貨や手数料などのサービス内容の紹介、さらに実際に使ってみるときの登録方法や使い方なども、画像付きで1ステップずつ詳しく解説しています。
EXMOの日本語での情報はまだ少ないので、バイナンスやクーコインに続く第2、第3の海外取引所を探している方、海外取引所に初めて挑戦してみようかなという方もぜひご覧ください。
EXMOってどんな取引所?
EXMO(エクスモ)はイギリス・イングランド南部の街「ポールゲート」に本社を置く企業で2014年に設立されました。
日本ではまだあまり有名ではありませんが、2018年7月19日現在、世界の仮想通貨取引所の取引量ランキングで37位にランクインしており、世界170カ国で約150万人が利用している大手取引所です。
取引できる仮想通貨の数は決して多くはありませんが、厳選された銘柄のみを取り扱っており、仮想通貨の将来的な価値を見据えた長期的な投資をしたいユーザーに人気の取引所といえます。
サービス内容一覧表
2018年7月19日現在
取り扱い通貨数 | 21種類 |
---|---|
通貨ペア | 63種類 |
入出金手数料 | 通貨により異なる |
取引手数料 | 0.2% ※トレード実績に応じたキャッシュバックあり |
トレードの種類 | 現物取引 簡単売買(販売所) |
アプリ | ×:なし |
API | ○:あり(ドキュメント) |
日本語対応 | ×:未対応 |
ソーシャル | Telegram |
取り扱い通貨について
EXMOの取り扱い仮想通貨数は以下の21種類です。
バイナンスなどの人気海外取引所と比較すると決して取り扱い通貨数は多いとは言えませんが、メジャー通貨から将来性のあるICOトークンまでなかなか面白いラインアップとなっています。
特にクラウドファンディングにブロックチェーン技術を融合させることを目的とする「KICK:KickCoin(キックコイン)」や、個人情報の管理を厳格にし収益化もできるようにすることを目的とする「DXT:Datawallet(データウォレット)」などは、取り扱っている海外取引所もまだ少ないものの、なかなか有望で面白いICOトークンだと思われます。
通貨ペアは下記の63種類となっています。
仮想通貨の基軸通貨は「BTC」「ETH」「LTC」「USDT」の4種類。
フィアット(法定通貨)の基軸通貨は「USD(米ドル)」「EUR(ユーロ)」「PLN(ポーランド・ズウォティ)」「RUB(ロシア・ルーブル)」「UAH(ウクライナ・フリヴニャ)」の5種類となっています。
基軸通貨 | 通貨ペア |
---|---|
BTC | XLM / BTC、BTCZ / BTC、DXT / BTC、STQ / BTC、BTG / BTC、HBZ / BTC、EOS / BTC、BCH / BTC、DASH / BTC、ETH / BTC、ETC / BTC、LTC / BTC、ZEC / BTC、XRP / BTC、XMR / BTC、DOGE / BTC、WAVES / BTC、KICK / BTC |
ETH | HBZ / ETH、BCH / ETH、KICK / ETH |
LTC | ETH / LTC |
USDT | BTC / USDT、ETH / USDT |
USD | BTC / USD、XLM / USD、DXT / USD、STQ / USD、BTG / USD、HBZ / USD、EOS / USD、BCH / USD、DASH / USD、ETH / USD、ETC / USD、LTC / USD、ZEC / USD、XRP / USD、XMR / USD、USDT / USD |
EUR | BTC / EUR、STQ / EUR、ETH / EUR、LTC / EUR、ZEC / EUR、XMR / EUR |
PLN | BTC / PLN、ETH / PLN |
RUB | BTC / RUB、XLM / RUB、STQ / RUB、BCH / RUB、DASH / RUB、ETH / RUB、ETC / RUB、LTC / RUB、ZEC / RUB、XRP / RUB、USDT / RUB、USD / RUB、WAVES / RUB |
UAH | BTC / UAH、ETH / UAH |
取引手数料について(キャッシュバックあり)
EXMOの取引手数料はメイカー、テイカーともに一律0.2%となっています。
海外取引所のなかでは少し高めの部類に入ります。
ただし過去30日間のトレード実績に応じた手数料のキャッシュバックシステムがあります。
30日間のトレード実績 | キャッシュバック率 | |
---|---|---|
テイカー | メイカー | |
~$100 000 | 0% | 0% |
$100 000~$200 000 | 5% | 10% |
$200 000~$500 000 | 7.5% | 15% |
$500 000~$750 000 | 10% | 20% |
$750 000~$1M | 12.5% | 25% |
$1M~$2M | 15% | 30% |
$2M~$3M | 17.5% | 35% |
$3M~$5M | 20% | 40% |
$5M~$7.5M | 22.5% | 45% |
$7.5M~$12.5M | 25% | 50% |
$12.5M~$20M | 27.5% | 55% |
$20M~$30M | 30% | 60% |
$30M~$40M | 32.5% | 65% |
$40M~ | 35% | 70% |
たとえば、BTC / ETHの通貨ペアで10万ドル相当の買い注文を出したとします。
約定時の取引手数料は、10万ドル×0.2%=200ドルとなります。
取引手数料はドルで支払うわけではなく、取引通貨から引かれます。(この場合はETH)
このとき過去30日間の取引実績が750万ドル以上あったとすると、「$7.5M~$12.5M」のキャッシュバック率が採用され、テイカーの場合25%、メイカーの場合50%の手数料がキャッシュバックされます。
テイカーなら200ドル×25%=50ドル相当のETH、メイカーなら200ドル×50%=100ドル相当のETHが、取引完了日の翌日にキャッシュバックされます。
簡単に仮想通貨を売買できる販売所
EXMOには板取引の通常のトレードモード以外に、簡単に仮想通貨を売買できる販売所モード「Exchange」があります。
「Exchange」を利用すればややこしいトレードのルールや注文方法などを覚える必要なく、売買したい通貨と数量を入力するだけで簡単に取引ができます。
トレードには興味はないが、長期的に仮想通貨の価値が高まると考えている方には「Exchange」で、値上がりすると思われる仮想通貨を買っておくのもいいでしょう。
「Exchange」では取引手数料は不要ですが、トレードモードとレートが少々異なるので注意しましょう。
EXMOへの登録方法
EXMOの口座開設に必要なものはメールアドレスのみです。
登録手続きは3分ほどで簡単に完了し、すぐに入金してトレードを始めることができます。
米ドルやユーロなどのフィアットの入金にも対応していますが、法定通貨を入金するには本人確認手続きが必要です。
- STEP.1EXMO公式サイトを開く下記のボタンをクリックしてEXMO公式サイトを開きます。
- STEP.2メールアドレスを入力
中央にメールアドレスの入力欄があるので、メールアドレスを入力して「SIGNUP」をクリック。
- STEP.3ユーザー名等を入力して登録
ユーザー名、パスワードを入力し、規約に同意などのチェックを入れ、「Register」をクリック。
- STEP.4メールアドレスの確認
ログイン完了し「Finance」画面になります。
特にメールを送信したというメッセージは出ないですが、メールアドレス確認用のメールが届いているので受信メールを確認します。
「Account activation」という件名で、上図のようなメールが届いています。
メール内のURLをクリックします。
- STEP.5登録完了
「Congratulations!」と表示され、アカウントが有効になりました。
以上で口座開設手続きは完了です。
2段階認証の設定
入金してトレードを始める前にセキュリティを高めるため2段階認証の設定をしておきましょう。
2段階認証の設定にはスマホの認証アプリが必要です。
認証アプリ「Google Authenticator」は下記からダウンロードできます。
- STEP.1設定画面を開く
右上のユーザー名のところにカーソルを持って行くとメニューが開きます。
メニューから「Settings」をクリック。
- STEP.2Protectionを開く
設定画面の左側のメニューから「Protection」をクリックします。
- STEP.32段階認証の設定を開く
2段階認証の設定にはスマホの認証アプリを利用した方法とSMSを利用した方法の2つから選べます。
認証アプリ「Google Authenticator」を選択します。
- STEP.4新しいキーを作成する
「Generate a new key」をクリックします。
設定は初期設定のまま「Full protection」でOKです。
「Withdraw funds to wallets ~~ two-factor authentication.」にチェックを入れると、一度アカウントに登録したウォレットに出金する際には2段階認証を省略する設定にできます。
- STEP.5QRコードをスキャン
QRコードが表示されるので、Google Authenticatorでスキャンします。
右上の「+」マークをタップ。
「バーコードをスキャン」をタップすればカメラが立ち上がるのでQRコードに向けるとスキャンできます。
スキャンできれば「Save Settings」をクリック。
- STEP.6認証コードを入力
スキャンできればEXMOの2段階認証コードが表示されます。
認証コードの入力欄が立ち上がっているので、認証コードを入力して「Yes」をクリック。
一旦ログアウトするので、再度ログインしてね。と表示されるので「OK」をクリック。
- STEP.7再度ログイン
ログイン画面を開き、メールアドレスとパスワードを入力し、「私はロボットではありません」にチェックをいれて「Sign In」をクリック。
2段階認証コードの入力欄が表示されるので、Google Authenticatorを立ち上げ、認証コードを入力し「Sign In」をクリック。
基本的な使い方~入金編~
EXMOでは通貨によっては入出金手数料がかかります。
仮想通貨 | 入出金手数料 |
---|---|
USDT | 5 USDT |
HBZ | 65 HBZ |
DXT | 20 DXT |
STQ | 100 STQ |
上記以外の仮想通貨 | 無料 |
USDやEURなどのフィアット(法定通貨)を入金する方法は「クレジットカード(Visa/Mastercard)」や「AdvCash」「Payeer」などのデジタルペイメントサービスなど様々な方法があり、それぞれに入金手数料が異なります。
とはいえ海外取引所にわざわざフィアットで入金する方はそう多くないと思いますし、少々長くなるのでここでは省略します。
フィアットの入出金手数料はEXMO公式サイトでご確認ください。
- STEP.1Financeを開く
上部メニューから「Finance」をクリック。
- STEP.2Depositを開く
入金したい通貨の右に表示されている「Deposit」をクリックします。
- STEP.3新しいウォレットアドレスを作成
「Create address」をクリックします。
また通貨ごとに最低入金数量が定められています。
最低入金数量を下回る数量の仮想通貨を送金しても反映されないので注意しましょう。
また通貨によっては入金手数料がかかる場合があります。
「Fee」として表示されているので確認しておきましょう。
ビットコイン(BTC)の入金手数料は「Fee 0%」となっているので無料です。
- STEP.4ウォレットアドレスが表示
ウォレットアドレスが表示されますので、こちらのアドレスに他取引所等から送金すればOKです。
基本的な使い方~出金編~
EXMOの出金手数料は通貨ごとに異なり、長くなるのでここでは省略します。
出金手数料一覧はEXMO公式サイトでご確認ください。
また出金時の画面に出金手数料も記載されているので出金時にも確認できます。
- STEP.1Financeを開く
上部メニューから「Finance」をクリックします。
- STEP.2出金する通貨を選ぶ
出金したい通貨の欄で「Withdraw」をクリック。
- STEP.3出金内容を入力
出金したい数量と、出金先のウォレットアドレスを入力して「Withdraw」をクリックします。
最低出金数量と出金手数料もこのページに記載されているので確認しておきましょう。
基本的な使い方~トレード編~
トレード画面へは上部メニューの「Buy & Sell」をクリックします。
ちなみに「Exchange」は販売所です。
トレード画面は少々縦長でスクロールしないと全ての情報が見られないのでちょっと使いづらいです。
とはいえ動作は軽くシンプルなデザインなので初心者の方でも分かりやすいでしょう。
チャートは「TradingView」ではなく、必要最小限のシンプルなものとなっています。
トレンドラインを引いたりといったテクニカル指標を表示したりもできないのでテクニカル分析にはあまり使えません。
取引する通貨ペアの切り替えはこちらです。
赤枠で囲ったタブで表示する通貨ペアを絞り込めます。
上部の虫眼鏡アイコンのある検索フォームで表示する通貨を絞り込むこともできます。

Limit order(指値)

Instant order(成行)
注文の種類は「Limit order(指値)」と「Instant order(成行)」の2種類です。
Limit order(指値)では注文数量と価格を指定して注文します。
取引する価格を自分で指定できるメリットがありますが、相場が指定価格にならないといつまで経っても約定しないということもあります。
Instant order(成行)はそのときの相場価格ですぐに約定させる注文方法です。
いますぐ買いたい・売りたいというときに便利な注文方法ですが、相場が乱高下しているときには相場からかけ離れた価格で約定してしまうこともあります。
アプリ・スマホ対応について
残念ながらEXMOにはスマホアプリはありません。
またSafariやChromeなどのブラウザアプリで開いたときにもスマホ表示に最適化されておらずパソコン時の画面が小さくなって表示されます。
スマホでトレード画面を開いたときは上図のような感じです。
取引できなくもないですが小さく使いづらいのでEXMOを使う際にはパソコンで取引した方がいいでしょう。
まとめ
以上、EXMOのサービス内容や特徴、登録方法や基本的な使い方を紹介しました。
あまり高機能なチャートは採用しておらず、簡単売買ができる販売所も併設しているなど、どちらかというと毎日頻繁にトレードするようなデイトレーダー向けではなく、長期投資・初心者向けの取引所です。
会社名や所在地も明記されており運営主体も明確ですし、世界でも利用者数の多い信頼できる取引所ですので、安心して使える海外取引所を探している方におすすめです。