やさしい仮想通貨の始め方を解説

イーサリアム(Ethereum)の今後の価格はどうなる?徹底考察

Ethereum今後

長らく下落基調が続いていた仮想通貨市場ですが、4月24日にビットコインの円建て価格が約1カ月半ぶりとなる100万円台の高値をつけました。

地合い好転の兆しがみられる仮想通貨市場の中でも、一際目立った上昇をみせているのがイーサリアム(Ethereum)です。

4月上旬には4万円台で推移していたイーサリアムは、25日には7万4363円で取引されており、月初来上昇率は約75%を超えています。

売り圧力となっていた米国の確定申告も終了し、ますます勢いづいているイーサリアムですが、今後どこまで上昇する可能性があるのか徹底的に分析します。

イーサリアム(Ethereum)とは

イーサリアム(Ethereum)とは、ロシア人のヴィタリック・ブテリン(Vitalik Buterin)によって開発された仮想通貨です。

正確には、イーサリアムというのは仮想通貨の名称ではなく、「イーサリアムプロジェクト」というプロジェクトのために提供されている、アプリケーションやソフトウェアなどのプラットフォームの総称です。

このイーサリアムプロジェクトで使用される仮想通貨のことを「イーサ(ETH)」と呼び、イーサの時価総額はビットコインに次ぐ第2位となっています。(2018年4月現在)

イーサリアム(Ethereum)の特徴

イーサリアムの最大の特徴が、スマートコントラクトです。

スマートコントラクトとは、コントラクト(契約)をスマートに行うプロトコル(規定・取り決め)のことで、契約にまつわる一連の業務をプログラム化し、自動的に実行します。

例えば、通常何かの契約をする場合、契約書や契約者の信用を保証する第三者の仲介が必要です。

しかしスマートコントラクトでは、契約締結まですべて自動的に行うため、

不正を防ぐための押印やサインなどが不要になり、決済期間の短縮によるコストも削減できます。

また、スマートコントラクトでは、ブロックチェーンの技術により契約の実行履歴が全て公開・記録されるため、契約内容の改ざんを防ぎ、契約者の信用を保証する必要もありません。

スマートコントラクトを利用することによって、お金の貸付や不動産登記などの契約も仲介者を介さず直接取引できるようになるため、

これまでの社会の仕組みを大きく変える可能性があるといわれています。

ポイント
  • イーサリアムの最大の特徴がスマートコントラクト
  • スマートコントラクトとは、契約にまつわる一連の業務をプログラム化し、自動的に実行する仕組み
  • スマートコントラクトはこれまでの社会の仕組みを大きく変える可能性がある

イーサリアム(Ethereum)の今後

イーサリアムの今後の価格がどうなるかは誰にもわかりませんが、イーサリアムの将来性を高く評価する声は多く、価格上昇が期待できる好材料も揃っています。

テクニカルとファンダメンタルズの両面から、イーサリアムの今後を予想してみます。

トレンド転換の兆し

ETH/BTCの日足チャートをみますと、2018年2月に0.123BTCの最高値を記録したものの、長い上ヒゲが出現して価格は下落、

3月に入ると一目均衡表の雲を下抜けて調整トレンドに突入しました。

おそらくこれは、米国での確定申告前に大量の仮想通貨が売りに出されたことが影響したといわれています。

その後、4月上旬には0.535 BTCの安値をつけましたが、ここから下値を切り上げて切り返し、4月下旬に入ると一目均衡表の雲に突入しました。

まだ雲の中でもみ合いが続いていますが、75日移動平均線はゴールデンクロスしており、雲上限を上抜けてくれば上昇トレンドへの転換のシグナルとなるでしょう。

ドミナンスが上昇

ドミナンスとは、「占有率・支配力・シェア」という意味になります。

仮想通貨市場で最もよく使われるのは「ビットコイン・ドミナンス」で、仮想通貨市場におけるビットコインの占有率(シェア)がどれくらいあるのかを示しています。

3月30日から4月25日のドミナンスをみると、ビットコインのドミナンスが45.50%から37.62%に下落しているのに対し、イーサリアムは14.42%から16.11%に上昇しています。

つまり、ビットコインは資金流出によりシェアを落としているのに対し、

イーサリアムは新規資金の流入によってシェアを増やしているということになります。

2017年の4月から8月にかけて、イーサリアムに資金が流入し価格が高騰した経緯があるため、

仮想通貨市場の資金がイーサリアムに入ってくれば、再び価格が高騰する可能性があります。

ポイント
  • ビットコインドミナンスは、仮想通貨市場におけるビットコインのシェアを示している
  • 4月のビットコインのドミナンスは下落傾向、イーサリアムのドミナンスは上昇傾向にある
  • イーサリアムに資金流入が続けば、再び価格が高騰する可能性がある

2018年にアップデート実施予定

時価総額約6.8兆円(2018年4月25日現在)にまで成長したイーサリアムですが、実はまだ開発の途中です。

イーサリアムのアップデートは大きく分けて4段階あり、現在は第3段階の途中まで完了しています。

これまでアップデートするたびに価格が上昇しており、今後予定されているアップデートでさらに価格が上昇する可能性があります。

4段階のアップデートの内容は以下の通りです。

1. フロンティア(Frontier)

フロンティアは、2015年7月30日に行われたアップデートで、イーサリアムの開発者・技術者のためのパイロット版プラットフォームとしてリリースされました。

2. ホームステッド(Homestead)

ホームステッドは、イーサリアムの取引手数料の引き上げや、ブロックチェーンの分岐を防ぐための採掘難易度の調整など、第1段階のアップデートであるフロンティアの安定性を高めたアップデートです。

このアップデートにより、安定的なプラットフォームが開発され、多くの企業がイーサリアムを利用したアプリケーションを開発することが可能になりました。

3. メトロポリス(Metropolis)

過去2回のアップデートと違い、メトロポリスは2回に分けてアップデートが行われる予定で、1回目のアップデート「ビザンティウム(Byzantium)」は、2017年10月16日に行われました。

ビザンティウムでは、送金・取引時のプライバシーの保護を可能とし、「マスキング」と呼ばれるセキュリティ対策を導入するなど、ハッキングへの対策をより強化しました。

2回目のアップデート「コンスタンティノープル(Constantinople)」は、2018年の夏ごろに予定されており、

現在のマイニングや取引における承認方法である「プルーフオブワーク(PoW)」から、「プルーフオブステーク(PoS)」に変更するための準備が行われる予定です。

4. セレニティ(Serenity)

セレニティでは、ブロックの承認方式の変更が予定されています。

これまでのProof of Workという承認方法から、仮想通貨の保有量が多いほど採掘の成功確率が上がる「キャスパー」という承認方式に変更される予定です。

まだアップデートの時期は決まっていませんが、2018年内に実施されるという説が有力です。

ポイント
  • イーサリアムのアップデートは4段階あり、現在第3段階の途中まで完了している
  • 2018年内にあと2回アップデートを予定している
  • これまでアップデートのたびに価格が上昇しており、今後のアップデートでさらに価格が上昇する可能性がある

イーサリアム企業連合(Enterprise Ethereum Alliance)による後押し

イーサリアム企業連合(Enterprise Ethereum Alliance)は、スマートコントラクトをビジネスに活用することを目的とした企業同盟です。

イーサリアム企業連合は、米国のJPモルガン・チェースやマイクロソフト、IBM、英国のブリティッシュ・ペトロリアム(BP)など、

欧米の大手企業約30社を中心に2017年の2月に発足されました。

日本の企業では、トヨタや三菱UFJ銀行、KDDIなども参加しており、現在その総加盟企業数は200を超えています。

ビットコインよりもはるかに複雑な活動に応用できると期待されるスマートコントラクトには、金融機関をはじめ様々な企業が関心を示しています。

参加企業が増えて、さらに技術開発が進めば、イーサリアムの価値はますます上がっていくでしょう。

イーサリアム(Ethereum)の今後についてのまとめ

イーサリアムは、調整トレンドから切り返す動きを見せており、一目均衡表の雲上限を上抜けてくれば上昇トレンドに転換する可能性があります。

仮想通貨ドミナンスを見ると、ビットコインは資金流出によりシェアを落としているのに対し、イーサリアムは新規資金の流入によってシェアを増やしています。

イーサリアムのアップデートは、以下の4段階に分かれています。

4段階のアップデート
  1. フロンティア(Frontier)
  2. ホームステッド(Homestead)
  3. メトロポリス(Metropolis)
  4. セレニティ(Serenity)

現在、メトロポリス(Metropolis)の1回目のアップデート「ビザンティウム(Byzantium)」まで終了しており、

2回目のアップデート「コンスタンティノープル(Constantinople)」は、2018年の夏ごろに予定されています。

セレニティのアップデート時期は未定ですが、2018年内に実施されるという説が有力です。

これまでアップデートするたびに価格が上昇しており、今後予定されているアップデートでさらに価格が上昇する可能性があります。

イーサリアム企業連合には、欧米の大手企業を中心に多くの企業が参加しており、さらに技術開発が進めば、イーサリアムの価値はますます上がっていくでしょう。