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イーサリアムのハードフォークとは?4段階アップデートを徹底解説!

イーサリアムハードフォークとは?

イーサリアムはビットコインについで有名な仮想通貨で、名前を聞いたことがある人や実際に保有している人も多いかもしれません。

そんなイーサリアムにはハードフォークアップデートの計画があります。

ハードフォークアップデートについて聞いたことがある人も多いかもしれませんが、「実際にどんな内容なの?」と思っている人もいるかもしれません。

そこでこの記事では、イーサリアムのハードフォークアップデートについて詳しくみていきます。

それぞれの段階について詳しく説明していきますので、気になっている人はぜひチェックしてみてください!

この記事のポイント
  • イーサリアムとは?
  • ハードフォークアップデートとは何?
  • イーサリアムのハードフォークアップデート4段階を徹底紹介!

仮想通貨イーサリアムとは?

出典: https://www.ethereum.org/

 

まずはじめにチェックしておきたいのは「イーサリアムとはどんな仮想通貨なのか」という点です。

こちらについて少しみておきましょう。

イーサリアムの概要

通貨名イーサリアム(Ethereum)
通貨記号ETH
発行上限上限なし(今後設定される可能性あり)
コンセンサスアルゴリズムProof of Work(PoSへの変更予定あり)
ブロック生成時間15秒程度
公開日2014.02

上記の概要は2018年5月29日時点のものです。

イーサリアムの特徴

イーサリアムはビットコインについで時価総額2位の仮想通貨です。

また、ブロックチェーン上にスマートコントラクトと呼ばれる契約管理機能を搭載していることでも知られています。

スマートコントラクトを活用すればさまざまなシステムを実装することができ、今後ますます発展していくことに期待されています。

さらに、ICOと呼ばれる新たな仮想通貨を発行するためのプラットフォームとしても用いられており、さまざまな場面で耳にすることがあります。

イーサリアムのポイント
  • イーサリアムは時価総額2位の仮想通貨
  • 契約を自動管理できる「スマートコントラクト」を搭載している
  • ICOプラットフォームとして頻繁に用いられている

ハードフォークアップデートとは?

続いてハードフォークアップデートについてみていきましょう。

ハードフォークアップデートを簡単に説明すると、ブロックチェーンの仕組みなどをアップデート(改善)するために行われる仕様の変更のことです。

イーサリアムのハードフォークとは、基本的にこのハードフォークアップデートのことを示しています。

これを実施する目的はいくつかありますが、主にセキュリティの強化、マイニング方法の変更、取引速度の向上を目指しています。

また、ハードフォークアップデートを実施するときは基本的に、開発者コミュニティ全体がアップデートに合意しています。

そのため、一般的にハードフォークと聞いて想像されるブロックチェーンの分岐(新たな仮想通貨の誕生)は起こりません。

簡単にいえば、イーサリアムのまま仕様が変更されることになります。

ポイント
ハードフォークアップデートとは、開発者コミュニティの同意のもとでブロックチェーンの仕様を変更すること

 

基本的にこれによってブロックチェーンが分岐することはない

イーサリアムのハードフォークアップデートを徹底紹介!

それでは早速イーサリアムのハードフォークアップデートについてみていきましょう!

ハードフォークアップデートは4段階に分かれています。

それぞれを詳しくチェックしますので、イーサリアムの将来性を知りたい人は必見です。

なお、このハードフォークはイーサリアムの仕様書であるEIP(Ethereum Improvement Proposal)に基づいています。

1段階目: Frontier(フロンティア)

こちらはイーサリアムの最初のハードフォークアップデートです。

アップデートの目的は「バグの修正」と「スマートコントラクトをはじめとする機能の試験」で、2015年7月に実施されました。

なお、Frontierの実施によってリリースの準備が整い、イーサリアムが公開されました。

2段階目: Homestead(ホームステッド)

Homesteadはイーサリアムの2回目のハードフォークアップデートです。

こちらの主な目的は「マイニングの難易度調整」です。

コンセンサスアルゴリズムにProof of Workを採用したまま難易度を調整(緩和)し、より多くの人がマイニングに参加できるようになりました。

Homesteadの実施によってトランザクション処理のスピードが約15秒にまで上昇し、イーサリアムがより使いやすくなりました。

3段階目: Metropolis(メトロポリス)

Metropolisはイーサリアムの3回目のハードフォークアップデートです。

こちらの内容は盛りだくさんなため、さらに2段階に分けられています。

それぞれの内容を詳しくみてみましょう!

Byzantium(ビザンティウム)

Metropolisアップデートの1段階目はByzantiumと呼ばれています。

Byzantiumの目的は「コンセンサスアルゴリズムを変更するための準備」です。

具体的には、イーサリアムの公開以来採用されているProof of Work(PoW)からProof of Stake(PoS)に変更するための準備です。

Proof of Workは、マイニングに高性能なコンピュータが必要で、それに伴って大量の電力が必要になるというデメリットがあります。

また、超高性能なコンピュータを用意してマイニングを独占し、プロックチェーンを改ざんする攻撃(通称51%攻撃)のリスクもあります。

コンセンサスアルゴリズムをProof of Stakeに変更すると、保有量が多い人ほどマイニングに参加しやすくなるためこれらの問題を解決できます。

この変更の準備を行うためにByzantiumが2017年10月16日に実施されました。

なお、Byzantiumでは他にもトランザクションにおける匿名性の強化(ゼロ知識証明の導入)2回目のマイニング難易度の緩和が実施されています。

Constantinople(コンスタンティノープル)

Metropolisアップデートの2段階目はConstantinopleと呼ばれています。

なお、こちらのアップデートは2018年5月29日現在、まだ実装されていません

アップデート予定は2018年内となっていますが、具体的にいつ実施されるのかは不透明です。

Constantinopleでは、セキュリティを強化するためのマスキングの実装などを予定していますが、それ以上の具体的な内容は公表されていません。

4段階目: Serenity(セレニティ)

イーサリアム最後のハードフォークアップデートがSerenityです。

3段階目のMetropolisで準備しておいたコンセンサスアルゴリズムの完全移行がここで行われる予定になっています。

Serenityについてもアルゴリズムの変更以外の内容は公表されていませんので、他に何が行われるのかはわかりません。

このアップデートが完了すればイーサリアムが完成する予定になっています。

イーサリアムのハードフォークアップデートの詳細
1. イーサリアムのハードフォークアップデートは以下の4段階に分けられる

  • Frontier(フロンティア)
  • Homestead(ホームステッド)
  • Metropolis(メトロポリス)
  • Serenity(セレニティ)

さらに、MetropolisはByzantium(ビザンティウム)とConstantinople(コンスタンティノープル)の2つがある

 

2. Metropolis(Constantinople)以降のアップデートは2018年5月29日現在、まだ行われていない

ブロックチェーンの分岐を伴うハードフォークもあり

先ほどイーサリアムのハードフォークアップデートが実施される場合、基本的にブロックチェーンの分岐は起きないことを紹介しました。

しかし、イーサリアムではアップデート以外のハードフォークによってブロックチェーンが分岐したことがあります。

分岐を伴うイーサリアムのハードフォークは2016年7月に実施され、イーサリアムクラシック(ETC)が誕生しました。

こちらについても少しだけみておきましょう。

イーサリアムクラシック(ETC)の概要

出典: https://ethereumclassic.github.io/

通貨名イーサリアムクラシック(Ethereum Classic)
通貨記号ETC
発行上限上限なし(今後設定される可能性あり)
コンセンサスアルゴリズムProof of Work
ブロック生成時間15秒程度
公開日2016.07

こうしてみてみると基本的な仕組みはイーサリアムと変わりません。

ハードフォークの原因は?

イーサリアムが分岐を伴うハードフォークを行った原因は「DAO事件」です。

DAO事件とは、2016年6月17日にスマートコントラクトを利用して作られたファンドサービスがクラッキングされてしまったという事件です。

このファンドサービスの名前が「The DAO」だったことからDAO事件と呼ばれるようになりました。

どうやらThe DAOにセキュリティホールが存在していたようで、そこをクラッカーに狙われたことによる被害のようです。

これによって盗難されたイーサリアムの総額は50,000,000 USD以上となり、大規模な流出事件になりました。

このハードフォークによって新しく誕生した仮想通貨がイーサリアムと呼ばれるようになり、元からあった仮想通貨がイーサリアムクラシックと呼ばれるようになりました。

ポイント
  • DAO事件に対応するためにイーサリアムは分岐を伴うハードフォークを実施した
  • ハードフォークによってイーサリアムクラシックが誕生した
  • イーサリアムクラシックの基本的な性能はイーサリアムと同様

イーサリアムの将来性を考察

今後もハードフォークアップデートが予定されているイーサリアムですが、将来性が気になります。

イーサリアムの将来性を左右しそうな要素を少しみてみましょう。

アップデートは基本的に問題点を改善するもの

4段階に分かれているアップデートですが、内容を考えてみると基本的にさまざまな問題点を解決するためのものといえます。

そのため、徐々にイーサリアムが良い方向へ向かっていくと考えられます。

アップデートが近づくとその内容が注目されますので、そのタイミングで価格が上昇する可能性もあります。

また、アップデートが全て完了し、イーサリアムの機能をフルで使えるようになると今まで以上にICOや分散型アプリケーションなどに活用されるようになるかもしれません

こうして考えてみると、期待できそうな要素がたくさんあるので目が離せませんね。

アップデートには懸念点もある

もちろん、メリットだけでなくデメリットもあります。

コンセンサスアルゴリズムがProof of Stakeに移行すると、51%攻撃などを防げる反面、1人あたりのマイニング報酬が少なくなる可能性が高くなっています。

マイニング報酬が少なくなった場合、Proof of Workのまま運用されているイーサリアムクラシックをはじめとして、他の仮想通貨にマイナーが流出する可能性があります。

同じリソースを提供するならより多くの利益が得られる方をマイニングするのは当然のことですので、マイナーの流出の可能性については覚えておく必要があるでしょう。

イーサリアムも他の仮想通貨と同様に、メリット・デメリットがありますので、購入を考えている人は双方をしっかりチェックしておくことが重要です!

イーサリアムのハードフォークアップデートの詳細
イーサリアムのアップデートは全体として良い方向に向かっているものの、マイナーの流出という懸念事項も存在している

 

イーサリアムの購入を考えている人はメリット・デメリットをしっかり考慮することが大切

イーサリアムのハードフォークまとめ

この記事では「イーサリアムのハードフォーク」をテーマにさまざまなポイントをみていきました。

4段階に分かれているハードフォークアップデートは今後に期待できる要素も多く、要注目です。

2018年内には延期されていたConstantinople(コンスタンティノープル)が実施される予定ですので目を離さないようにしましょう!

イーサリアムは将来有望な仮想通貨の一つですので、ぜひさまざまな情報をチェックしてみてください。