アップデートは予定通り進むの?
イーサリアムの価格は上がる?
2018年はイーサリアムにとって、スマートコントラクトのバグ発見、アップデートの遅れ、そして、時価総額3位への転落など、厳しい1年になりました。
しかし、2019年に入りアップデート「コンスタンティノープル」を完了、次のアップデート「イスタンブール」も発表。
2019年5月には下落が続いた価格も下げ止まり、ついに反転して価格も上昇し始めました。
問題が発生したものの、スマートコントラクトへの高い評価は変わらず、著名人やアナリストは軒並み、2019年のイーサリアム価格上昇を予想しています。
この記事を読めば、イーサリアムの特徴、開発の進捗状況、価格上昇要因・下落要因、2019年の価格予想などあらゆることが理解できます。
- イーサリアムの特徴は契約を自動履行するスマートコントラクト
- スマートコントラクトや分散型アプリDAppsが今後身近になる
- 4段階中3段階目のアップデート「コンスタンティノープル」を無事完了
- 次の大型アップデートは2019年10月の「イスタンブール」
- 懸念要素はあるもののICOの普及と同時にイーサリアムの価格も上昇しそう
- イーサリアムの上昇トレンドは強く、再び最高値を目指す
- 著名人やアナリストは2019年はイーサリアム価格が上昇すると予想
- イーサリアム購入におすすめの取引所はCoincheck
目次
イーサリアムとは?特徴や機能について
イーサリアム の今後について考察する前に、イーサリアムの基本について復習しておきましょう。
イーサリアムの基本情報
プラットフォーム名 | イーサリアム(ethereum) |
通貨名 | イーサ(Ether) |
通貨シンボル | ETH |
開発者 | Vitalik Buterin(ヴィタリク・ブテリン) |
公開日 | 2014年1月 |
発行枚数 | 約1億617万枚(2019年5月22日時点) |
発行枚数上限 | なし |
時価総額 | 約3兆160億円(2019年5月22日時点) |
コンセンサスアルゴリズム | PoW (Proof of Work)→アップデートによりPoS(Proof of Stake)へ移行予定 |
公式HP | https://www.ethereum.org/ |
イーサリアムは、スマートコントラクトを実行する分散型アプリケーションプラットフォームです。
プラットフォーム上で発行されている内部通貨が「イーサ(Ether)」です。
一般的にはイーサリアムと言えば、内部通貨「イーサ」のことを指していることが多いため、この記事でも特にイーサリアムとイーサについては使い分けていません。
2019年5月22日時点での時価総額は約3兆160億円で、ビットコインに次ぐ2位につけています。
契約を自動的に履行する「スマートコントラクト」が大きな特徴です。
スマートコントラクトをはじめとする、イーサリアムの特徴を見ていきましょう。
イーサリアムの特徴① スマートコントラクト
スマートコントラクトは、あらかじめ取り決められた条件を満たすと契約が自動で実行される仕組みです。
第3者を介在させることなく契約を自動的化できますので、仲介役が不要でコスト削減にもつながります。
お金を入れてボタンを押すと、自動で商品が出てくる自動販売機をイメージして頂けるとわかりやすいでしょう。
取引の記録はブロックチェーンに記録されますので、改ざんは不可能で不正を防止する効果もあります。
たとえば「メルカリ」で売買するケースを考えてみましょう。
現在は出品者Aさんと落札者Bさんとの間にメルカリの運営が入ることで、品物の受け渡し&代金の支払いの信頼性を担保しています。
これをイーサリアムに置き換えることで、メルカリの運営が間に入らなくても、Bさんが品物を受け取れば、自動的にAさんへの支払いを完了させるという「契約」をすることができます。
イーサリアムを使えば、信頼関係のないAさんとBさんの間で、商取引をトラブルなくスムーズに行えるようになります。
イーサリアムの特徴② Solidity(ソリディティ)
Solidityは、イーサリアムのブロックチェーンで使用される独自のプログラミング言語です。
スマートコントラクトを実装するために開発されました。
SolidityはJavaScriptに似たプログラミング言語で、初心者でも比較的、習得しやすいJavaScriptの実装経験があればSolidityの習得も早いです。
開発環境も面倒なサーバー構築も不要で、ブラウザとテキストエディタさえあればOKという手軽さで開発できます。
他の仮想通貨ではJavaやPythonという言語が多く利用されていますが、Solidityが使用される通貨はまだ少ないです。
今後、イーサリアムのブロックチェーンを利用したプロジェクトの増加に伴い、経験が浅いエンジニアでも習得が可能なSolidityの使用が増えると予想されています。
イーサリアムの特徴③ DApps
DAppsとは、ブロックチェーン上で稼働するアプリケーションです。
「Decentralized Applications」の略で「分散型アプリケーション」という意味です。
イーサリアムに限らず、ブロックチェーン上であればDAppsは開発できますが、イーサリアムはDAppsのプラットフォームとしてもっとも多く使われています。
イーサリアムブロックチェーンを使ったDAppsが多いのは、スマートコントラクトを活用したDAppsが多く開発されているからです。
分散型アプリケーションについて理解するために、チャットアプリの「LINE」を例にして考えてみましょう。
LINEはLINE株式会社が開発・運営・管理を行っている中央集権型のアプリと言えます。
もしLINEが分散型アプリケーションとなれば、ユーザー自らが開発に携われることになります。
自分たちで欲しい機能を追加したり、アプリ内で得た収益を開発者やユーザーで分配したりといったことも可能になります。
オープンソースとなり不特定多数によって常に保守管理されるようになるため、ハッキングなどの攻撃に対しても強くなります。
イーサリアムは、ビットコインに比べてブロック生成速度が速いだけでなく、開発された目的やアルゴリズムといったさまざまな違いがあります。
イーサリアム | ビットコイン | |
---|---|---|
発行枚数 | なし | 2,100万BTC |
開発目的 | プラットフォーム | 決済 |
ブロック生成速度 | 約15秒 | 約10分 |
アルゴリズム | PoW(今後はPoSに移行予定) | PoW |
スマートコントラクト | あり | なし |
そもそも、イーサリアムとビットコインは開発された目的が違います。
ビットコインはスムーズな決済を目的に開発された通貨ですが、イーサリアムは経済の仕組みをよりより円滑にするプラットフォームを目的として開発されました。
これに伴いスマートコントラクトを採用しているんですね。
また、現状のアルゴリズムはビットコインと同じProof of Workを採用していますが、今後のアップデートでProof of Stakeに移行する予定となっています。
◆Proof of Work
マイニングによってブロックを生成し、トランザクションを承認することで信用性を担保している。
◆Proof of Stake
通貨の保有数と保有年数によってマイニングが可能となるため、PoWに比べて消費電力が少ない。
イーサリアムが私たちの生活にもたらす変化
イーサリアムは将来的に、私たちの生活に大きな変化をもたらします。
遠い将来のことのように感じられるかもしれません。
しかし、すでに実証実験が活発に進められており、日常生活で当たり前に使われる日もそう遠くはないでしょう。
スマートコントラクトが身近に
スマートコントラクトを活用したサービスの実用化が進み、私たちの日常生活を大きく変えていきます。
例えば、このような変化をもたらすでしょう。
- 保険の支払いが自動的に執行される
- 金融機関からの融資と借入人からの返済が自動的に執行される
- 不動産賃貸契約が自動化される
- ネット投票が実現する
- 残業代の支払いが自動化される など
これらの事例は、すべて実証実験が進められています。
しかも上記でとりあげた事例はほんの一部に過ぎません。
スマートコントラクトはさまざまな分野で実用化が進み、私たちの日常生活の利便性を高めていきます。
決済通貨としての利用拡大
イーサリアムは今後、決済通貨としての利用が拡大するでしょう。
現在、決済手段としての利用拡大を阻んでいるのが、不安定な送金スピードと送金手数料の高騰です。
しかし、この問題点はアップデート完了によって解消される見込みです。
スマートコントラクトを活用したサービスが普及するとともに、イーサリアムが決済手段として採用される事例は増えていくでしょう。
DAppsの拡大
イーサリアムブロックチェーンをベースにしたDAppsが、ゲームや金融などの分野で開発が進められています。
特にゲーム分野ではすでに多くのDAppsがリリースされ、今後著しい伸びが予想される分野の一つです。
生き物育成シミュレーションゲーム『くりぷトン』がヒットし、11月にはプレイステーション4向けのDAppsゲーム発売が決定するなど、盛り上がりを見せています。
今後はゲーム分野の他にも、ウォレット、生体認証、物流など多くの分野で開発が進んでいくでしょう。
イーサリアムのロードマップから見る今後
イーサリアムのロードマップでは、4段階のアップデートを計画しています。
2019年5月時点では3段階目までアップデートが完了しています。
第3段階目のアップデート「コンスタンティノープル」のスケジュールが遅れて心配されましたが、2019年3月1日にようやく完了することができました。
それぞれのアップデートの内容について見ていきましょう。
- フロンティア(Frontier)
- ホームステッド(Homestead)
- メトロポリス(Metropolis)
【ビザンチウム(Byzantium)/ コンスタンティノープル(Constantinople)】 - セレニティ(Serenity)
フロンティア(Frontier)
プログラムのバグ修正のためにアップデートされ、2015年7月30日に完了しました。
アップデート実施時点では開発者向けのベータ版で、試験的運用の段階でした。
試験的運用の中でバグが発見されていたため、フロンティアによってバグの修正が進められました。
ホームステッド(Homestead)
マイニング(採掘)の難易度調整のためにアップデートされ、2015年3月14日に完了しました。
ホームステッドによりブロックチェーンの1ブロック生成時間が15秒に短縮されました。
ブロック生成時間の短縮によってマイニングの採算性が向上し、マイナー(採掘者)が増加。
ブロック生成サイクルが早まり、送金スピードも速まりました。
メトロポリス(Metropolis)
メトロポリスには、ビザンチウムとコンスタンティノープルの2段階が予定されています。
1.ビザンチウム(Byzantium)
コンセンサスアルゴリズムをPoWからPoSへ移行する準備としてアップデートされ、2017年10月16日に完了しました。
PoW(プルーフ・オブ・ワーク)の場合、マイニングに高性能マシンが必要で、大量の電力を消費する点がネックでした。
この問題を解決するために、PoS(プルーフ・オブ・ステーク)への移行が進められています。
PoS(プルーフ・オブ・ステーク)では、PoW(プルーフ・オブ・ワーク)のように膨大な計算を解かなくてもよいため、電力・スケーラビリティ問題を解決できるとされています。
2.コンスタンティノープル(Constantinople)
ビザンチウムに続いて、コンセンサスアルゴリズムをPoSに移行する準備のためのアップデートです。
具体的には、マイニング報酬を3ETHから2ETHへ減少、マイニングの難易度を既定のブロック数到達時点で引き上げるディフィカルティボムの実装などが含まれています。
当初は2018年11月にアップデート完了の見込みでしたが、スマートコントラクトのバグが発生したために延期になり、2019年3月1日に完了しました。
新たに追加されたアップデート:イスタンブール(Istanbul)
イーサリアムのコア開発者が集まる第57回コア開発者会議(Core Devs Meeting 57)において、大型アップデート「イスタンブール」について合意されました。
イスタンブールの仕様についてはまだ未定ですが、コンセンサスアルゴリズムのPoS移行への準備として、ProgPoWへの移行などが含まれています。
イスタンブールは2019年10月に予定されています。
セレニティ(Serenity)
セレニティが完了すれば、コンセンサスアルゴリズムのPoW(プルーフオブワーク)からPoS(プルーフオブステーク)への移行が完了、ブロックチェーンの取引処理の分割化「シャーディング(Sharding)」の実装が完了する予定です。
セレニティによりイーサリアムの処理能力はケタ違いに上昇します。
開発者のVitalik Buterin氏によれば、セレニティによってイーサリアムのスケーラビリティ(送金処理能力)のキャパシティが従来の1,000倍まで拡大する見込みです。
2019年5月時点では2020年にアップデート予定ですが、コンスタンティノープルに続いて遅れる可能性があります。
アップデート完了後のイーサリアム
アップデート完了後のイーサリアムは、このような変化をもたらします。
- スケーラビリティの改善
- 送金時間の短縮
- 送金手数料の安定化
- PoSへの移行によりマイニングの消費電力削減
イーサリアムのデメリットと考えられている問題点が解消されます。
イーサリアムに限らず「仮想通貨は決済手段として適さない」との見方もあります。
しかし、イーサリアムについてはアップデート完了が決済手段として採用されるハードルを大きく下げることにつながるでしょう。
イーサリアムの価格上昇をもたらす要因
イーサリアムの価格上昇につながると期待される要因は複数あります。
その中でも、特に注目の価格上昇要因を見ていきましょう。
ICOプロジェクトによる売却の進展
2017年に急増したICOプロジェクトによるイーサリアム売却が進み、売り圧力が後退しています。
下記の表は、取引所BitMEXが集計したICOプロジェクトによるイーサリアムの調達数量と売却数量のデータです。
Ethereum raised by 222 ICOs ? Macro analysis
ETH | US$m | |
---|---|---|
ETH raised by EOS | 7,211,776 | 3,824 |
ETH raised by other projects | 7,972,003 | 1,639 |
Total ETH raised | 15,183,779 | 5,463 |
ETH sold by EOS | (7,211,776) | (3,892) |
ETH transferred out/sold by other projects | (4,113,345) | (1,560) |
Total ETH transferred out/sold | (11,325,121) | (5,452) |
ETH Balance remaining (Sept 2018) | 3,858,659 | 830 |
出典:BitMEX blogより
(編集部注:表の( )は減少を示す)
ICOプロジェクトが調達したイーサリアム15,183,779ETHに対して、11,325,121ETHの売却が進みました。
2018年9月時点での残り数量は3,858,659ETHまで減少しています。
2018年のイーサリアム価格下落の一因となってきたICOプロジェクトによる売却が一巡すれば、売り圧力の後退により価格上昇につながりやすくなります。
ICOプロジェクトの増加
Creative ICO background. Cryptocurrency and global e-commerce concept. 3D Rendering
ICOプロジェクトの増加によって、イーサリアムの需要拡大による価格上昇が期待されます。
2017年のICOプロジェクト数の急増は、イーサリアム価格上昇の一因でした。
しかし、2018年は仮想通貨相場が冷え込みんだ影響もあり、プロジェクト数は減少していました。
今後、仮想通貨相場が反転してICOプロジェクトが増加すれば、イーサリアム価格を押し上げる要因になります。
イーサリアムのドミナンス上昇
イーサリアムのドミナンス(市場シェア)上昇が、価格上昇につながります。
スマートコントラクトやDAppsの実用化が進めば、決済通貨としての実需は拡大します。
イーサリアムの実需拡大の余地は、ビットコインを上回るとも評価されています。
将来的にはドミナンスがビットコインを上回り、時価総額1位の座を奪う可能性もあるでしょう。
ERC20の普及
ERC20とは、イーサリアムブロックチェーン上で新たにトークンを発行するために開発された規格です。
ERC20開発前はトークン発行規格が統一されておらず、送金方法やウォレットがトークンによって異なっていました。
ERC20開発によってトークン発行規格が統一されてからは、ウォレットや送金方法の共通化により、トークン開発者の負担は大きく削減されました。
ICOプロジェクトでの採用も多く、今後はDAppsのゲーム分野での採用増加が予想されています。
このようにイーサリアムのプラットフォームが普及して行けば、イーサリアムの需要も増え価格も上昇することが考えられます。
ENTERPRISE ETHEREUM ALIANCE(EEA)の活動
出典:ENTERPRISE ETHEREUM ALIANCEホームページ
EEAとは
EEAへの参加企業が増加しており、ビジネスでの利用拡大が期待されています。
EEAは、ENTERPRISE ETHEREUM ALIANCE(エンタープライズ・イーサリアム・アライアンス)の略称で、ビジネスでのイーサリアムブロックチェーンを活用を推進する組織です。
創設メンバーにはマイクロソフトやインテル、アクセンチュア、JPモルガンなど世界的に有名な大企業が名を連ねており、KDDIやトヨタ自動車などの日本企業も参加しています。
EEAの活動
EEAでは、参加する企業が連携して共同で研究やミーティングの場を持ち、企業活動でのイーサリアム実用化に向けて活動しています。
スマートコントラクトは、ビジネスでの活用余地が大きく、参加企業数の増加にも表れているように、関心を持つ企業が増加しています。
企業がEEAに参加するメリットは次の通りです。
- ミーティングやハッカソンに参加して共同で研究できる
- 実社会でのイーサリアム活用を開拓する企業グループに参加できる
- ブロックチェーンを理解するためのトレーニングやリソース獲得の機会を持てる
大企業からベンチャー企業まで参加しており、お互いの知見を活かすことで開発を加速できる点がメリットです。
EEAのプロジェクトの実用化が進んでいけば、実需拡大によってイーサリアム価格にもポジティブになるでしょう。
イーサリアムの価格上昇を阻む要因
イーサリアムの価格上昇を阻む可能性がある要因もあります。
上昇要因に限らず、ネガティブな要因もおさえておきましょう。
ICOプロジェクト主体による売却
イーサリアムはICOプロジェクトの資金調達で利用されるケースが多く、調達したイーサリアムの売却が価格下落につながる可能性があります。
ICOプロジェクトが資金を調達する際、スマートコントラクト機能を持つイーサリアムが選択されるケースは多いです。
特に2017年は、多くのICOプロジェクトでイーサリアムでの資金調達が行われましたが、その後の売却が価格の重しになりました。
今後もICOプロジェクトが調達したイーサリアムの換金売りが価格下落の要因になります。
中国版イーサリアムNEOとの競争
イーサリアムと同様、契約を自動履行するスマートコントラクト機能を持つ通貨NEOとの開発競争が懸念されます。
NEOは取引手数料が無料で、トランザクションスピードが速く、注目されている通貨です。
NEOのブロックチェーン上で開発されたDApps数は、イーサリアムを上回ることもあり、人気は上昇しています。
NEOがICOプロジェクトやDApps開発者、ユーザーからの支持をさらに獲得する場合、イーサリアムにとっては強力なライバルになり得ます。
「証券」に分類される可能性
アメリカのSEC(証券取引等監視委員会)が、イーサリアムを「証券」と「仮想通貨」のどちらとして見なすかが懸念されています。
仮に証券とみなされた場合、アメリカの仮想通貨取引所はSECから証券取引所運営の認可を受ける必要があります。
認可を受けない、または受けられない場合、取引所はイーサリアムを取り扱えなくなります。
この場合、イーサリアムの売り需要が膨らむと同時に、イーサリアムの評価にも影響を与える可能性があります。
アップデートのさらなる遅れ
アップデートのさらなる遅れが、イーサリアムの評価を落とし、価格下落につながる可能性があります。
アップデートについて開発コミュニティの中でも意見が割れていること、スマートコントラクトのバグなど技術的な欠陥が見つかるなど、問題点も新たに出ています。
今後予定されているアップデートもさらに遅れが出るのではと懸念されています。
イーサリアム先物取引の開始
シカゴオプション取引所で開始予定のイーサリアム先物が価格に影響する可能性があります。
先物取引が開始されることで、空売りが可能になります。
このため、価格下落による利益を狙う空売りが入りやすくなり、上昇した場面でも空売りが上値を抑える可能性が生じます。
空売りによる価格下落は、先物取引が開始されたビットコインでも見られました。
当初2018年中の開始が予想されていた先物取引開始はずれ込んでおり、正式な開始時期の発表が待たれます。
取引所や他のユーザーから仮想通貨現物を金利を支払って借り、売却します。
売却価格より安く買って返済すれば利益に、売却価格より高く買って返済すれば損失が発生します。
セキュリティへの懸念
イーサリアムは数ある仮想通貨の中でももっとも多くハッカー(クラッカー)などのサイバー犯罪者に狙われている仮想通貨と言っても過言ではありません。
その手法は主に下記の2つです。
- 詐欺によって人からだまし取る
- スマートコントラクトの脆弱性をつく
詐欺によって人からだまし取る
イーサリアムはICOに多く使われています。
ICOに参加する投資家はICOプロジェクトのウェブサイトの送金先にイーサリアムを送金し、その引換としてICOトークンを得ます。
その送金先のウォレットをサイバー犯罪者のウォレットアドレスに書き換えることによってイーサリアムを盗み取ります。
書き換える手段は、フィッシングやハッキングなどがあります。
2018年に詐欺・ハッキングによって盗まれたイーサリアム・イーサリアムトークンの被害額は3,600万ドルで、被害人数は4万人にのぼります。
参考 Crypto Crime Series: Decoding Ethereum ScamsChainalysis Blogスマートコントラクトの脆弱性をつく
イーサリアム上で実行されるプロジェクトのスマートコントラクトの脆弱性をつき、イーサリアムをハックする手法です。
これまでに何度か被害が出ていますが、もっとも大きなものは「The DAO事件」と呼ばれている攻撃です。
The DAOとは、イーサリアムプラットフォーム上で設計されていたプロジェクトの名称です。
The DAO事件では、The DAOのスマートコントラクトのプログラムに存在する脆弱性をつかれ、約65億円相当のイーサリアムが盗まれました。
この事件をなかったことにするために、イーサリアムはイーサリアムとイーサリアムクラシックに分裂したという経緯もあります。
参考 ハッキングによりDAOから失われた360万ETHと残された激動の27日間Medium
「詐欺によって人からだまし取る」手法も、「スマートコントラクトの脆弱性をつく」手法も、どちらにしてもイーサリアム自体に脆弱性があるわけではありません。
多くのプロジェクトのプラットフォームとして使われていることが多いからこそ起こる問題です。
とはいえ、これらの問題が今後、イーサリアムの価格上昇の足を引っ張る可能性も大いにあります。
イーサリアムの価格は2019年どうなる?
2019年以降のイーサリアム価格が上昇する可能性を分析しました。
2018年は、仮想通貨相場の急落、ICOプロジェクトによるイーサリアム売却、アップデートの遅れなど悪材料が多く目につきました。
しかし、2019年3月1日にアップデート「コンスタンティノープル」が実施され、2019年10月には新たなアップデート「イスタンブール」が発表されるなど重要な転換点になる可能性があります。
2019年の重要イベントとともに、チャート分析によるイーサリアムの価格予想を見ていきましょう。
現在のイーサリアム価格
チャートは、2018年半ば~2019年5月までの過去1年のイーサリアムの日足チャートです。
2018年1月には一時、16万円台まで急騰しましたが、その後は下落し続け、12月には1万円を割るまで下落しました。
1万円割れは、2017年5月以来です。
その後は何度か上げ下げはするものの、12,000~13,000円程度のヨコヨコの展開が続いていました。
しかし2019年4月に突如ビットコインが上昇を開始、2019年5月にはイーサリアムも上昇し、2019年5月22日現在、26,000円ほどにまで上昇しています。
イーサリアムのチャート分析
イーサリアムのチャートから、今後の値動きの方向性を見ていきましょう。
2019年以降の中長期的な値動きを見る上で、日足ではなく週足と月足を使用します。
使用するインジケーターは「単純移動平均線(SMA,Simple Moving Average)」「一目均衡表(Ichimoku)」「ボリンジャーバンド(Bollinger band)」の3つです。
分析結果は後述しますが、どのインジケーターでも強い上昇トレンドのシグナルが発生しており、長い下降トレンドを脱し、ついにイーサリアムが上昇トレンドに転換したことが分かります。
「週足チャート&移動平均線」での分析結果
2019年2月半ばに13週移動平均線を上回ったあと、4月に入ってからは26週移動平均線も超えてきています。
4月の中旬には13週移動平均線が26週移動平均線を下から追い抜き「ゴールデンクロス」が出現しています。
ここで2018年から続いた長い下降トレンドを完全にブレイクし、上昇トレンドに転換しました。
その後、5月に入り大幅な価格上昇を見せており、この上昇トレンドはまだしばらく続くでしょう。
短期の移動平均線が、長期の移動平均線を下から上に抜ける現象のことです。
ゴールデンクロスが現れると今後の相場の上昇が期待できます。
「月足チャート&移動平均線」での分析結果
月足で見てみると、2019年3月頃まではいずれの移動平均線を下回って推移していました。
2018年7月には売りシグナルであるデッドクロスが出現し、その後、2018年12月頃まで長い下降トレンドが続きました。
しかし、2018年12月からは出来高が増加して下落ペースが緩やかになり、これまでの下降トレンドが底打ちしたとことが確認できます。
2019年3月には6ヶ月移動平均線を突破、もう少しで12ヶ月移動平均線を6ヶ月移動平均線が下から突破し、「ゴールデンクロス」が出現しそうな勢いとなっています。
短期の移動平均線が長期の移動平均線を上から下に抜ける現象のことです。
ゴールデンクロスとは反対に、今後の相場下落が予想されます。
「一目均衡表」での分析結果
2018年6月に雲を下抜けてから下降トレンドが続いていましたが、2019年に入ってからはジリジリと持ち返しを見せています。
2019年4月中頃には「転換線」が「基準線」を上抜けしトレンドが好転、買いシグナルが発生しています。
その後、順調に値を上げ、2019年5月にはついに雲に接近してきました。
この分厚い雲を突破できるかどうかが見物です。
「ボリンジャーバンド」での分析結果
ボリンジャーバンドで見てみると、長い下降トレンドが続いた後、収縮し幅が狭くなったバンドが2019年3月下旬から続いていました。
2019年5月に大幅な価格上昇を伴い、バンド幅も拡大し始めており、典型的な「ボラティリティ・ブレイクアウト」が発生しています。
ボラティリティ・ブレイクアウトが発生した相場は、バンドの拡大に合わせて、バンド上に沿って上昇していく可能性が高いです。
これを「バンド・ウォーク」と言い、非常に強い上昇トレンドが継続していくと見られます。
ただし、長いスクイーズ(狭い変動幅)が続いた後、エクスパンション(変動幅が大きくなること)が起こると、トレンドが発生するシグナルとなります。
これを「変動幅が崩れた(ボラティリティ・ブレイクアウト)」と言い、+2σを上抜けで買い、-2σを下抜けで売りの順張りのシグナルとなります。
ブレイク直前のスクイーズの期間が長いほど、変動幅が小さいほど、ブレイク後のエクスパンションは大きくなる傾向にあります。
ビットコインとイーサリアムの値動き比較
2019年以降、イーサリアム価格はビットコインとほぼ連動していたといえます。
しかし、4月に入るとイーサリアムはビットコインの平均線を上回るようになりました。
ビットコインが大きく下降しているのに対し、イーサリアムの下降は緩やかであるのもわかりますよね。
これはビットコインへの期待度と比べ、イーサリアムへの期待度の方が高まっていることが考えられます。
2019年4月にビットコインが大幅な上昇を見せ、少し遅れてイーサリアムも同じような上昇をしています。
ロング(買い)・ショート(売り)のポジション推移と価格の関係
2018年12月は売りが急増した影響もあって、イーサリアムの価格が一時100ドルを割ることがありました。
しかし、その後は新しいアップデートである「コンスタンティノープル」の決定により、売りの買戻しが入ったことで再び100ドル台を回復しています。
2018年に増加した売りの買戻しが入るかどうかが、2019年の価格を左右することになりそうです。
2019年5月22日現在では、BINANCE(バイナンス)、BITFINEX(ビットフィネックス)、COINBASE(コインベース)、KRAKEN(クラーケン)では、いずれも買いポジションが優位となっています。
世界最大の取引量を誇るBitMEX(ビットメックス)では、売りポジションが優位となっています。
ただしその割合は拮抗してきており、世界の投資家たちは着実に買いに傾いていると見てよいでしょう。
イーサリアムの重要スケジュール
2019年のイーサリアムのスケジュールから今後の値動きを予想してみましょう。
イーサリアムの今後のスケジュールは以下です。
時期 | 内容 |
---|---|
2019年3月 | アップグレード「コンスタンティノープル」完了 |
2019年10〜11月 | 大型アップデート「イスタンブール」実施予定 開発者向けカンファレンス「devcon」 開催予定 |
2019年上期 | ドイツのシュツットガルト証券取引所が仮想通貨取引所を開設予定。イーサリアムも取り扱う予定 |
2019年中 | 家庭用のDAppsゲームとして初となる、プレイステーション4向けブロックチェーンゲームが発売予定 |
2020年 | アップデート「セレニティ」実施予定 |
未定 | 米国の商品先物取引委員会(CFTC)でイーサリアム先物取引が開始される予定 |
2019年3月:コンスタンティノープルの実施完了
2019年1月、イーサリアムは大型アップデート「コンスタンティノープル(Constantinople)」の延期を発表しました。
しかし翌月2月、開発チームのPeter Szilagyi?氏によってアップデート内容が発表され、3月1日、無事にコンスタンティノープルが完了しました。
Seems we're going with block 7.28M for the #Ethereum Constantinople refork scheduled for the 27th of February! Will be a single fork on mainnet and a post-Constantinople-fixup fork on the testnets to get them back in line feature wise with the main network.
— Péter Szilágyi (@peter_szilagyi) January 18, 2019
これと同時に、テストネットで実装されていたコンスタンティノープルの問題を解決する目的で、「サンクトペテルブルク(St. Petersburg)」の実装も発表。
今回のアップデートは4段階目となるもので、コスト削減や速度向上、PoSへの移行に備えてネットワークを安定させる措置が加えられたことになります。
アップデート以降、ネットワークの異常や乱れなどのトラブルは発生しておらず、1日の平均ブロック生成数は1,500以上に増加し、ブロック生成時間もこれまでの約19秒から約14秒に短縮されています。
2019年10月:アップデート「イスタンブール」実施予定&開発者向けカンファレンス「devcon」 開催予定
2019年10月には次のアップデート「イスタンブール」が控えているほか、年内には開発者向けカンファレンスも実施される予定。
とはいえ、コンスタンティノープルがだいぶ遅れて完了したので、イスタンブールも予定通り実施されるのかは不明です。
カンファレンスの内容によって大きな価格変動があるかもしれませんので注意しましょう。
また時期は未定ですが、米国の商品先物取引委員会(CFTC)でイーサリアムの先物取引が開始されるという情報もあります。
イーサリアムの上昇トレンドはどこまで続くか
2019年5月にそれまでの長い下降トレンドから上昇トレンドに転換したイーサリアム。
2018年12月には1万円を切ったこともありますが、2019年5月には27,000円を超え、3万円越えも見えてきています。
2018年は耐え忍ぶ年でしたが、2019年は大型のアップデートも控え、ファンダメンタルズ的にもテクニカル的にも大幅な上昇が期待できる年となるでしょう。
気になるのは以下の2点ですね。
・この上昇トレンドがどれくらい続くのか?
・イーサリアムの価格はいくらまで上がるのか?
こればっかりはなかなか予測が難しいですが、とりあえず、チャート分析でトレンド転換のシグナルが出るまでは買いでいいんじゃないかと思います。
イーサリアムは100万円になるのか?!
2017年末、多くの投資家が「イーサリアムは100万円を突破するのではないか」と予想していました。
これは、2017年の中頃から年末にかけての上昇ぶりが関係していて、この時期、イーサリアムの価格はなんと100倍以上も上昇したのです。
残念ながら、2018年以降は価格が下がり続けてしまいましたが、計画しているアップデートを終え、ICOがさらに一般化すれば価格の高騰にも期待ができます。
さらに、イーサリアムのプラットフォームがインフラに必要不可欠な存在となれば、イーサリアムが100万円になることも十分に考えられるでしょう。
著名人やアナリストはイーサリアム価格上昇を予想
多くの著名人やアナリストはイーサリアムの未来に肯定的な見方をしており、今後、イーサリアムの価格は上昇していくと予想しています。
著名人:ヴィタリック氏の価格予想
イーサリアムの考案者として知られるヴィタリック・ブテリン氏は、2018年11月にプラハで開催された開発者カンファレンスDevcno4に登壇。
「セレニティアップデートによって、イーサリアムのスケーラビリティキャパシティは1000倍にまで達する。」と発言し、セレニティによってETHの価格急騰も予測しています。
しかし別の機会では「仮想通貨の価格は過去のような爆発的な高騰はもう期待できない。」とも発言しており、19歳でイーサリアムを考案した天才プログラマの発言に注目が集まっています。
著名人:Thomas Lee(トーマス・リー)氏の価格予想
投資情報サービス会社ファンドストラット・グローバル・アドバイザーズのThomas Lee(トーマス・リー)氏は、メディアでも注目されるアナリストです。
そのThomas Lee氏は、イーサリアム価格が2018年末までに1,900ドルに到達すると予想していました。
下記は、2018年9月28日に公開された予想記事です。
Historically, when Ether has underperformed peers by two standard deviations, it has reversed those losses, noted Lee, who expects the token to reach $1,900 by the end of the year.
出典:Bloomberg https://www.bloomberg.com/news/articles/2018-09-27/crypto-bull-thomas-lees-says-ethereum-is-poised-for-a-big-rally
「イーサリアムが2つの標準偏差でアンダーパフォームした場合には価格を戻した。2018年末までには1,900ドルに到達するだろう。」
1ドル110円とした場合、1,900ドルは円換算で20万9,000円です。
Thomas Lee氏の価格予想結果は?
結果的に、2018年末に多少の上昇はしたものの、価格は16,000円ほどと予想は大幅に外れています。
予測を外した後、氏は「今後、ビットコインの価格予想は行わない。」と宣言しており、SNSやテレビ番組で仮想通貨について語ることはなくなっていました。
しかし、2019年1月にアメリカの経済番組「Fox Business News」に出演、価格予想を外した理由について言及し、再び、ビットコインは25,000ドルを超える!と強気の予想をしています。
注目度の高い人物だけに、今後の価格予想もマーケットから注目されるでしょう。
著名人:Joseph Raczynski(ジョセフ・ラジンスキー)氏の価格予想
Joseph Raczynski氏は2019年末までに1,200ドルまで上昇すると予想しています。
Joseph Raczynski氏は、大手金融情報ベンダーTHOMSON REUTERS(トムソンロイター)のリーガルテクノロジスト(法務部門技術者)を務める人物です。
さらに、Twitterフォロワー数約15万人を持つインフルエンサーでもあり、仮想通貨に対して肯定的な見方をすることでも知られています。
1ドル110円とすると、1,200ドルは約13万円です。
Thomas Lee氏ほどではないですが、現在の5倍近い価格とかなり強気の価格予想となっています。
参考 Top 5 Ether price predictions 2019: Ethereum Price Today / ETH News Analysis Todaytheoofy.com格付け会社「Weiss Ratings(ワイスレーティングス)」の価格予想
仮想通貨の格付けで知られるアメリカの格付け会社「Weiss Ratings(ワイスレーティングス)」社は、「5年以内にイーサリアムがビットコインを時価総額で抜く。」と予想しています。
これは2018年に発表した分析ですので、2023年までにはイーサリアムがビットコインを抜くと予想していることになります。
「ビットコインがブロックチェーンという機能しか持たないのに対し、イーサリアムはスマートコントラクトをはじめとしてブロックチェーンに裏打ちされた応用性を持つ。」と高く評価しています。
参考 Weiss Crypto RatingsWeiss Crypto RatingsWebBot(ウェブボット)の価格予想
3d rendering humanoid robot with ai text in ciucuit pattern
マイクロソフト社の元コンサルタントClif High(クリフ・ハイ)氏と、協力者のジョージ・ユーロ(George Ure)氏によって開発されました。
仮想通貨の価格予測も行っており、仮想通貨が急騰した2017年は、予測的中が相次いだことから注目されました。
WebBotは、「2018年のイーサリアム価格は乱高下する。」「2018年半ばと秋にスマートコントラクトに深刻なバグが見つかり価格が変動する。」と予想していました。
時期はずれたものの、2018年4月にスマートコントラクトで重大なバグが見つかり、5月以降の下落要因になりました。
ビットコインなど他の通貨については予想を外しましたが、イーサリアムについては概ね的中したと評価できます。
最新の予測は開発者のクリフ・ハイ氏が運営するサイトから購入することができます。
参考 halfpasthuman.comhalfpasthuman.comFinderの価格予想
出典:Finder.com「Cryptocurrency predictions December 2018 report」
イギリス、アメリカ、オーストラリアで比較サイトを運営するFinderは、2019年のイーサリアム価格は上昇すると予想しています。
7名のアナリストが予想するイーサリアム価格は、2019年末に453ドルに達する見通しです。
最も高い1,500ドルと予想したのは、1億ドルのICOファンド運営企業パネリタキャピタルの創設者松村みこ氏です。
対して、最も安い68ドルと予想したのは、仮想通貨情報サイト「Finder.com」のFred Sxhebesta氏です。
参考 Finder’s cryptocurrency predictions reportFinder.comTwitterの口コミ
Twitterでもイーサリアムの価格を予想している投資家はたくさんいます。
イーサ流石に現物買い下がり開始。悪材料出尽くし感有りか。しかしビットコインは同じ金額売りヘッジ入れておきたい。どこまで下がってもおかしくないチャートリスクはまだある⭐︎【イーサリアム #ETH/JPY 24時間変動比】-15.72% (-1777) 9530 pic.twitter.com/hgrWb2NG1o https://t.co/9wxhtRgMc8
— 投資家@しんごろー (@shingoror456) 2018年12月7日
2018年12月にイーサリアムが1万円を割れた当時、買い時と考える投資家が多かったようです。
このときにアップデート「コンスタンティノープル」のスケジュールが決定したこともあり、1万円割れで買いを狙う投資家が増加しました。
イーサリアムは今年のある時期に破滅的な下落をして一時100ドルを割る
しかし驚異的なリバウンドをして半年後には最高値更新2000ドル突破!
その理由は、、
おっとまた迎えがきてしまった🤭
— みるく大先生 (@bitmilkCurrency) 2018年8月31日
このツイートは2018年8月31日の内容で、当時のイーサリアム価格は200ドル台でした。
この時、既に100ドル割れを予想しており、それが2018年12月に現実になりました。
さらに「半年後」に当たる2019年6月までには2,000ドル突破を予想しています。
100ドル割れを的中しているだけに注目していましたが、さすがに2,000ドルは厳しそうですね。
とはいえこの上昇局面への転換を的中させているのはさすがです。
仮想通貨の適正価格はよくわからない(笑)
個人的にはイーサはここから数か月で5万円は見えてるから、そこまでは待ちたい。過熱感感じたらどんな値段でも一旦手放すつもり。— 名無しのクリプトリアン (@Namelesscoin) 2019年5月16日
確かに。仮想通貨は結局どれくらいの価格で安定するのかまったく分かりませんね。
ただこの方の言うようにまだまだイーサリアムが世の中に浸透しきったとはいえないので、まだまだ価格が上昇する余地は多いにあると思われます。
「イーサリアムが1万円を切ったときに買っていれば…!」といま悔やんでいる方!
もしかしたら2019年末になれば5万円を超えていて、「5月時点の26,000円で買っていれば…!」とならないように注意しましょうね!
#イーサリアム でゴールデンクロスの形成「ビットコインの資金がアルトに流れ込むのは時間の問題」https://t.co/qLlrp1K0ao
イーサリアムの日足チャートでは、今後の大きなブレークを予測する可能性を示す複数のテクニカルパターンが形成されています🤓
— コイン東京 COIN TOKYO|仮想通貨の最新ニュース・速報 (@COIN_TOKYO_JP) 2019年5月12日
テクニカル分析によって2019年5月12日時点で大きな値上がりを予想されています。
ビットコインの資金がアルトコインに流れ込むのは時間の問題としています。
イーサリアムを買うならおすすめの取引所
イーサリアムは2019年5月に上昇トレンドに転換し、今後の価格上昇も多いに期待できます。
イーサリアムを購入するのにおすすめな取引所をご紹介します。
第1位 コインチェック
東証一部上場の金融会社「マネックスグループ」が運営する仮想通貨取引所です。
約560億円相当のNEM不正流出事件はまだ記憶に新しいですが、マネックスグループによる買収後、着実に再建し続け、今では国内有数の安心して使える取引所と生まれ変わっています。
従来のコインチェックの強みだった「使い勝手の良さ」「取り扱い通貨の多さ」は変わらず、信頼性が増しています。
もちろんイーサリアムも取り扱っており、スマホで簡単に買うことができます。
販売所形式となるので多少、相場価格よりは割高になってしまいますが、初心者の方・ガチホ前提の方はサクッと簡単にコインチェックで買うことをオススメします。
- 東証一部上場のグループ会社なので信頼性が高い
- スマホアプリが使いやすく、初心者でも簡単
- 国内最大級9種類の仮想通貨を買える
第2位 GMOコイン
東証一部上場企業GMOインターネットのグループ企業 「GMOコイン」が運営する取引所です。
証券、FX、CFD取引などの金融サービスで実績を積み重ね、金融システムとセキュリティ対策は高く評価されています。
セキュリティ面では、マルチシグ対応のコールドウォレットで顧客資産を保管していますので、ハッキング対策もバッチリ。
さらに現物取引手数料も無料ですので、お得に、安心して利用できる取引所です。
- 安心の東証一部上場企業グループ会社
- 即時入金、出金手数料が無料
- 口座開設申し込みから取引開始まで最短1日とスピーディー
第3位 BitPoint(ビットポイント)
東証二部上場企業リミックスポイントのグループ企業「ビットポイントジャパン」が運営する取引所です。
国内取引所として唯一、カスタマーサポートにフリーダイヤルによる電話対応を取り入れ、初めての仮想通貨取引でも安心して利用できます。
セキュリティ対策についても、マルチシグ対応のコールドウォレットで顧客資産を保管していますので、ハッキング対策も安心です。
2018年10月には情報セキュリティ格付け会社アイ・エス・レーティングから、金融・証券会社のセキュリティに必要とされる「A」以上となる「A(シングルエー)」の格付けを取得しました。
- 国内取引所で唯一の電話サポートに対応
- 現物取引手数料が無料
- 情報セキュリティ会社から高評価格付けを取得
第4位 DMM Bitcoin(DMMビットコイン)
DMM Bitcoinは、証券取引やFX取引などの金融サービスで実績を持つDMMグループが運営する取引所です。
運営母体の信頼度の高さから安心して取引でき、スマホアプリも使いやすいと評価されています。
レバレッジ取引も入れた取り扱い通貨ペア数は全14種類と国内取引所の中では多く、ネムやイーサリアムクラシックのFX取引ができる数少ない取引所です。
アルトコインの取引には特にオススメの取引所です。
- DMMグループ企業が運営する信頼性の高さ
- FX取引ができるアルトコインの豊富さ
- スマホアプリの使いやすさ
2019年、イーサリアムは期待の年に
アップデートの遅れ、スマートコントラクトのバグなど、2018年はイーサリアムにとって苦難の1年でした。
しかし、アップデート「コンスタンティノープル」も完了し、次の大型アップデート「イスタンブール」を発表するなど、失望したマーケットから信頼を取り戻そうとしています。
企業によるスマートコントラクトの実証実験も進んでおり、実用化に向けての準備も着々と進んでいます。
低迷が続いた価格についても、2019年は著名人やアナリストが軒並み価格上昇を予想しており、イーサリアムに期待できる1年になるでしょう。