やさしい仮想通貨の始め方を解説

DMM Bitcoin(DMMビットコイン)って正直どうなの?田口社長に聞いてみた

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DMM Bitcoinとは?

DMM Bitcoin(DMM Bitcoin)は2018年1月にスタートした仮想通貨取引所です。

動画配信サービスやネット証券・FXなどで有名なDMMグループの「株式会社DMM Bitcoin」が運営しています。

タレントのローラさんがイメージキャラクターを務めており、ローラさんが出演するテレビCMをご覧になった方も多いかもしれませんね。

「現物取引(仮想通貨を簡単に売買できる販売所)」「レバレッジ取引(仮想通貨FX)」の2つのサービスを提供しています。

大企業の運営による信頼性の高さや資金力を活かした手数料の安さ、取引ツールの使いやすさが支持されています。

DMM Bitcoin の概要
会社名株式会社 DMM Bitcoin
所在地東京都中央区日本橋2-7-1 東京日本橋タワー10F
代表田口 仁
設立2016年11月7日
資本金16億2000万円
登録番号関東財務局長 第00010号
(仮想通貨交換業者)
取扱い仮想通貨
  • ビットコイン(BTC)
  • イーサリアム(ETH)
  • ネム(XEM)
  • リップル(XRP)
  • ライトコイン(LTC)
  • イーサクラシック(ETC)
  • ビットコインキャッシュ(BCH)
通貨ペア(現物取引)4種類
通貨ペア(レバレッジ取引)14種類
取引の種類現物取引(販売所)
レバレッジ取引(仮想通貨FX)
アプリ○:iOS版、Android版
HPhttps://bitcoin.dmm.com/

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お話を伺ったDMM Bitcoinの田口 仁社長

田口 仁(たぐち ひとし)氏

DMM Bitcoin 代表取締役社長

 

早稲田大学政治経済学部を1994年に卒業。

 

同年、三菱商事株式会社に入社。

 

その後はlivedoor、DeNAなどで新規事業の立ち上げや運用を手がける。

 

2017年に東京ビットコイン取引所の代表取締役に就任し、2018年から現職。

DMM Bitcoinについて

DMM Bitcoinさんについて簡単に教えてください。

高橋

田口社長

DMM Bitcoin自体は元々は東京ビットコイン取引所という会社をDMMグループとして買収してスタートしています。

東京ビットコイン取引所のシステムであったり、サービスの内容を形をフルリニューアルし、1月11日からスタートした形です。

そういう意味でいうと、業界の中では最後発の会社になりますね。

DMM Bitcoinの特徴とは?

他の仮想通貨取引所との大きな違いや強みはどこにありますか?

高橋

田口社長

競合他社さんで随分前から取り組みをされているところも多いと思います。

そういう会社さんと比べてすごく秀でている場所はそんなに大きいものはないのかなと、自分自身では思っています。

田口社長

ただ、他社さんとの商品性の違いというところで行くと、いわゆるレバレッジの取引でアルトコインができる種類が他の会社さんに比べると多いというところがありますね。

また、後発ではありますがグループとしての財務資本力が先行している各社さんに比べて強いという点もあります。

こちらも投資家の方々の安心感であったり信頼感に繋がっていると考えています。

そうですね。仮想通貨取引業者として資本力は過去のハッキング被害を見てもかなり重要視されていると思います。

アルトコインのレバレッジ取引やDMMグループの傘下であるということは、DMM Bitcoinさんの特徴としてよく耳にします。

他にも、他社さんとの違いなどはありますか?

高橋

田口社長

先行している他社さんの中には仮想通貨を普及させる、という気概や将来像を持って事業に取り組まれている場合が多いですよね。

表に見える部分ではない部分だと思うのですが、僕らはそこが少し違っています。

田口社長

僕らはすごく単純です。

元々兄弟会社で証券会社があり、株・為替・金融資産・商品・コモディティーに投資できるプラットフォームあります。

そうした背景から、僕たちはどちらかというと仮想通貨を分散投資の対象として捉えています。

仮想通貨というアセットクラスが世の中で普及する可能性がある、と考えて取り組みを始めたというマインドセットの違いがあります。

スタート時点から仮想通貨を投資の対象として事業を始めたということは、業務にどのような面で影響を与えていらっしゃると思われますか?

高橋

田口社長

元々スタートの時点から金融業だと思っているところが挙げられます。

田口社長

資金決済法に基づく規制と、金商法っていう証券とか証券会社を中心としたような投資運用業に関わる人が守るべきルールがあります。

 

僕らはスタートの時点からこの事業は金融業だという意識で運営しています。

 

資金決済法で規制されている、されていないかにかかわらず、金融業であるならば守るべきルールというのは守ってやって行きましょうと考えてスタートしている点は、内部の業務管理も含めて大きな違いではないかと思います。

DMM Bitcoin発足からの経緯について

東京ビットコイン取引所を1月に買収されたということですが、その経緯はどんな感じだったのでしょうか?

高橋

田口社長

買収したのは、2017年の6月からですね。

当初は買収後すぐにDMMのブランドでスタートしても良いと考えていました。

しかし、その時に使っていたシステムは、お客さんが一気にきてしまった場合の負荷に耐えられるかが不透明でした。

田口社長

また、新しい仮想通貨を追加する際にも、技術的に対応が難しい状態。

こうした状況を金融業者として捉え、しっかりと準備をした方が良いと判断しました。

一から作り直す期間として半年くらいかけ、2018年1月からスタートしたということです。

なるほど。

買収後の半年は、取引所業務ではなくシステムなどを整えることに専念されたんですね。

高橋

田口社長

そうですね。

買収した際にニュースなどで取り上げられていましたが、広告などは一切していませんでした。

田口社長

金融業の本質は安心安全に使えるサービスを提供することだと思います。

広告でアクセスが集中してシステム動かなくなった、では本末転倒ですからね。

DMM BitcoinさんはタレントのローラさんのCMでお馴染ですが、あの広告が配信された時はすでにシステムが完全に整った後だったんですね。

ローラさんを起用した理由や思いなどお伺いすることはできますでしょうか?

高橋

田口社長

そうですね。

これは僕らの強みである、DMMのブランドをいい形で使わせてもらっているといえます。

もともと証券の方のFXでローラさんを起用させてもらっていました。

その延長線上で、同じようなターゲティングやブランディングをしていくことで、後発でありながら広告効果を出しやすい状況を作っています。

DMM傘下の取引所であるということ

やはり、DMMグループにの傘下であるということは、広告効果なども含めDMM Bitcoinの大きな強みですか?

高橋

田口社長

そうですね。
強みになっている反面、DMMグループ全体で見ると金融業の占める割合っていうのは大きなものではありません。

また、金融業で問題を起こしてしまうとグループ全体の問題となるっていう側面があります。

金融業として守るべきところを守るという前提を意識して、運営していく必要があると考えています。

田口社長

問題がグループ全体に波及する可能性がある、いわゆるレピュテーションリスク(風評リスク)があることで、自律的に自分たちを縛っていく必要があります。

そこは強みでもあり弱み、というか注意しなければいけないところだと思っています。

田口社長

そう考えると、ベンチャースピリットを基盤にこの業界に入られた先行他社との大きな違いですね。

今日私の話を聞いて、保守的だと思われるかもしれませんが、保守的な形で取り組みをしているというのが僕らの特徴なのかなと思います。

金融事業経験者だからこそのこだわりとは

DMMグループはFXなどの金融業が有名ですよね。

やはりそちらの事業経験は、仮想通貨取引所事業への取り組みにおいても強みになっていますか?

高橋

田口社長

そうですね。

安全性、安定性、使いやすさの面で、証券を通じて9年以上も使いやすい機能について考えてきたことが生かせているのではないかと思います。

田口社長

インターフェイスや機能を含めて盛り込んできた経験を仮想通貨サービス事業に展開しています。

機能的には他社さんよりも豊富なところであったり、使いやすいと感じていただける部分はあるのではないのかなと思います。

田口社長

初心者の人からすると少しわかりづらいかったり、情報が多いと感じたりする所はあるかもしれません。

しかし、パソコンやスマートフォンで取引するうえで必要な機能や分かりやすい情報提供はできていると思っています。

機能的な面でいうとDMM Bitcoinは、UIやUXが使いやすいという評価はあががっているようです。
スマホアプリにも力入れていらっしゃいますか?

高橋

田口社長

スマホアプリについては、証券業を通じてスマホの取引ツールをずっと磨き続けてきました。

その中で構築した「比較的頻繁に投資をしている人はこういった使い方ができると便利」という像をDMM Bitcoinでも踏襲しました。

そのため、使い勝手はご満足いただけているのではないかと思っています。

田口社長

例えば、縦型で取引するとチャート見ながら発注するのは大変ですよね。

その場合「横型にする」という単純なアプローチが効果的だったりしまます。

「チャートと売り買いのボタンが同時に見えた方がいい」といった気づきも同様です。

結構細かいのですが、そういった部分は他社さんとの違いではないかと思います。

田口社長

逆にいうと、競合のGMOコインさんは同じ証券の業事業を展開していますので、似たような画面になっていますね。

真似ているわけではなくて、結果的に使いやすいものにするとそういう風になっていくんですよね。

DMM Bitcoinが強化予定の分野について

なるほど。

では、今の機能に加えてこれからDMM Bitcoinさんが強化していこうと考えている分野などはありますか?

高橋

田口社長

先ほどお伝えした通り、DMM Bitcoinは投資アセットの一つとして仮想通貨取引を提供することにフォーカスしています。

そのため例えば、決済目的や消費目的に仮想通貨を利用する場面に対しては機能的に劣っていて、サービス的に提供できていない部分は多いと思っています。

そこの部分は今後の課題かもしれません。また継続的にアプローチをしていく所存です。

決済系を強化されるのは、どのくらいの確度で考えていらっしゃいますか?

高橋

田口社長

そこは、難しいところですね。
そもそもですが、仮想通貨が通貨たりうるかという問題があります。

決済で使われるということは仮想通貨は通貨みたいな振る舞いをするということだと思っています。

田口社長

その中で、僕たちが決済系にどのタイミングでフォーカスしていくかというのは、どのタイミングで仮想通貨のボラティリティーが安定するかに依存しています。

田口社長

つまり、僕らが何かできるわけれではなくて、仮想通貨が通貨という振る舞いを十分にできるようになった時に、どれくらいの通貨が残っているのかという見通しが立てづらい状況なんです。

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DMM Bitcoinでの口座開設について

DMM Bitcoinの口座開設までにどの程度の日数がかかりますか?

最短の場合の日数と平均日数を教えてください。

高橋

田口社長

基本的には、申し込みを受け付けると翌日までには審査が完了して郵送手配まではしています。

平日であれば翌営業日には転送不要の郵便が届くので、だいたい2日〜3日くらいです。

田口社長

当日はさすがにありませんが、最短で翌日には完了する可能性はあります。

長くても3-4日みていただければ、口座開設できるかと思います。

長くても、写真の確認でずれ込むことがある程度ですよね。

不明瞭だったり写り込みがあるケースは多そうです。

高橋

田口社長

そうですね。なので、本人確認の際に気をつけて欲しいポイントは、法律に基づいて本人確認の写真を送っていただくという点です。

田口社長

他にも、投資運用に関わる部分サービスをしているっていう場合には投資適格性を確認するというルールがあります。

資金決済法上で明示されているわけではありませんが、仮想通貨業界の自主規制で実施しています。

田口社長

職業・年収・貯蓄額・想定している投資金額・過去の投資経験を聞くというものです。

そこに嘘を書いてしまうと「通常こういう人だったらこういう回答をする」という想定とズレが生じることがあります。
その場合はこちらから確認させていただく場合があります。

田口社長

例えば、職業が「無職」なのに年収5000万と記載されている、といった場合です。

もちろんそういった場合もあるかもしれませんが、どういう手段で収入を得ているかを確認させていただく場合があります。

なので、質問には正確に答えていただきたいですね。

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DMM Bitcoinのキャンペーンや手数料について

口座開設で1000円キャンペーンなども実施されていますよね。

どういった反響がありますか?

また、引き続きキャンペーン実施されたり、さらに強力なものを打ち出しされるご予定はありますか?

高橋

田口社長

1000円キャンペーンは基本的には継続していきたいと考えています。

これは、無意味に1000円配布する、ということではありません。

口座を開いて取引をする際、何らかの手数料を自分で負担して送金したり、仮想通貨を移動していただいたりすることがありますよね。

そういう時の費用をこちらがお持ちします、という意味合いのものなんです。

田口社長

あくまで取引をスタートしていただくにあたって、個々人がご自身で負担される費用を1000円と想定して、その分をお返しする、というスタンスです。

現在は手数料の無料キャンペーンを行なっていらっしゃいますよね?

こちらはこれからも続けていかれるつもりですか?

高橋

田口社長

引き続き手数料無料でご提供する基本方針です。
DMM Bitcoin の手数料
入出金手数料入金:無料(日本円&仮想通貨)
出金:無料(日本円&仮想通貨)
取引手数料現物取引:無料
レバレッジ取引:
・新規注文/決済注文:無料
・ロスカット:無料
・レバレッジ手数料:建玉ごとに0.04% / 日

田口社長

ただ、僕たちは他の会社さんと違って競売のオークション方式の取引所サービスを提供していません。

基本的には相対での取引になりますので、取引手数料はなくてもスプレッドは設定させていただいています。

スプレッドに手数料が含まれている、という考え方で運営しています。

田口社長

レバレッジ取引に関してはレバレッジ手数料を別にいただいています。

なので、手数料の部分は今後特に変える予定はありません

田口社長

ただ、今後いわゆる他の会社さんでいう取引所のサービスを導入する場合は、基本的にお客さん同士で取引していただくことになります。

こちらは適正にプラットフォームを継続するために収入を得る必要があります。

その場合には取引手数料っていうのを別途取引手数料をいただくことになるんのではないかと思います。

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DMM BitcoinのFX、評判や次の取り組みは?

市況も相まって、仮想通貨FXは人気の取引手法ですよね。

特にリップルのFXトレードは国内で人気かと思います。

レバレッジ取引の評判や、FXに付随する今後の強化ポイントをお伺いできますでしょうか。

高橋

田口社長

レバレッジをかけるレバレッジ取引は、様々な使い方があると思っています。

運用を効率化するためであったり、自分の持ってる現物に対するリスクヘッジが目的であったり、様々な用途が考えられます。

そういった中で、日本で取引量の多いビットコイン・イーサリアム・リップルなどのレバレッジ取引を提供できているというのは弊社の強みであると思っています。

田口社長

逆に、DMM Bitcoinとしては現物のお取引をできるような環境を整えていく必要があると感じています。

弊社の現物取引は今ビットコインとイーサリアムしかありません。(※現在はリップルの現物取引も追加されております。)

現物の取引とかで中長期保有されるっていうことを前提に考えれば、現物に対応している仮想通貨は一つづつ増やしていきたいところです。

田口社長

また、日本でまだ取り扱われていない仮想通貨を追加してきたいと思っています。

2019年度に徹底的に強化して行く必要があるなと考えています。


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DMM Bitcoinインタビューまとめ!後編にも乞うご期待

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DMM Bitcoinの基本知識や立ち上げの経緯、特徴などを田口社長に伺ってきました。

後編ではDMM Bitcoinのや仮想通貨市場全体の今後について詳しく掘り下げます!

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