やさしい仮想通貨の始め方を解説

仮想通貨ダッシュコイン(DASH)とは?特徴や今後の将来性を徹底分析

仮想通貨と言えば、ビットコインやイーサリアム、リップルなどを思い浮かべると思いますが、最近、ダッシュコイン(DASH)がジワジワと成長しつつあります。

ダッシュコインは時価総額が12位にまで成長し、すでに人気のビットコインを猛追する勢いとなっています。

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今年も価格が上がるコインの1つとして数えられていますが、ダッシュコインとはどのような仮想通貨なのでしょうか。

今回は仮想通貨ダッシュコインの特徴や今後の成長性についてご紹介していきます。

仮想通貨ダッシュコイン(DASH)について

仮想通貨ダッシュコイン(DASH)は他の仮想通貨よりも優れた点があると言われています。

ダッシュコインにはどのような特徴があるのでしょうか。

ダッシュコインの特徴
  • 発行上限枚数は2,200万枚
  • 高い匿名性
  • 超高速な取引スピード
  • セキュリティレベルが高い

ダッシュコインの特徴と目的

ダッシュコインは2,200万枚が発行上限で、匿名性の高さと取引スピードの速さが大きな特徴といえます。

仮想通貨はビットコインとそれ以外の仮想通貨の2つに大きく分けられ、ビットコイン以外のコイン全体をアルトコインと呼んでおり、ダッシュコインもアルトコインの1つといわれています。

アルトコインは、Alternative Coin(代替コイン)のことで、ビットコイン以外の仮想通貨は全てアルトコインになります。

しかし、アルトコインのほとんどはビットコインの技術を元に開発されており、基本的な仕組みはビットコインとあまり差はありません。

仮想通貨が作られる目的は大きく分けて2通りあります。

仮想通貨DASHの目的
  • 決済が目的
  • プラットフォーム提供が目的

仮想通貨は送金などをすばやく決済するために作られたコインと、

イーサリアムやリップルに代表される通貨技術を元に、様々な用途や目的のためのプラットフォームの提供が目的のコインの2種類あります。

ダッシュコイン(DASH)は、ビットコインやライトコインなどと同じように、

決済が目的で作られた仮想通貨で、法定通貨の代わりにすばやく送金・決済されるための通貨として作られました。

特にダッシュコインは即時決済が売りの仮想通貨で、商品やサービスを購入したり、送金や投資など様々なことを低コストで行うことができるのです。

特徴① 発行上限枚数が2,200万枚

ダッシュコインは最初から発行上限枚数が決まっており、2,200万枚です。

ビットコインの発行上限枚数が2,100万枚ですので、あまり発行枚数は変わらないと言えます。

発行上限がそこまで多くないので、価格が上限しやすいと言えるでしょう。

その反面誰かが大量に売却された場合、価格が下落しやすいという特徴があります。

特徴② 高い匿名性

ダッシュコインの最大のメリットともいえるのが、匿名性が高いということです。

ビットコインで何らかの取引を行うと、ユーザーのアドレスや、送金・受け取りなどの取引状況が公開されてしまい、それが課題となっていました。

そこでダッシュコインに実装されたのは「Darksend(ダークセンド)」という匿名性を保持する形式でした。

ダッシュコインの送受信を行う際に管理ノードという取引記録をシャッフルして

コインを送金するというビットコインでいうマイニングのようなシステムがあります。

この方法をコインミキシングと言います。

複数の取引をわからなくなるまで混合させ、まとめて送金や決済が行われるため、誰が誰に送金したのかが分からなくなるというシステムです。

特徴③ 超高速な取引スピード

ダッシュコインは取引スピードがものすごい速いことがメリットです。

ビットコインでは送金処理にかかる時間は約1時間、イーサリアムだと約2分かかりますがダッシュコインの場合は4秒で送金処理をすることができます。

さらにビットコインやイーサリアムは取引量増加により送金詰まりを起こしており、ビットコインの場合数日かかることもあるようですので、秒単位で送金処理ができるダッシュコインは別格だと言えますね。

こんなにも早い処理スピードが実現できているのは「InstantX」という機能が実装されているためで、2015年にダッシュコインに実装されました。

この機能は分散されたコンピュータから承認に使うマスターノードだけを選んで、そのマスターノードに承認処理を行わるため、驚異的な処理スピードを実現することができているのです。

特徴④ セキュリティレベルが高い

ダッシュコインはセキュリティレベルがとても高いという特徴もあります。

11種類のハッシュ関数を組み合わせた「X11」というハッシュアルゴリズムを採用することで、セキュリティを大幅に向上させることを可能にしました。

マスターノードとは

特徴のところでマスターノードという言葉が出てきましたが、「マスターノードって何?」という人も多いのではないでしょうか。

少し難しい話なのですが、マスターノードのおかげで高い匿名性や取引スピードの速さを実現することができているのです。

ノードって何?
P2Pネットワークで繋がれたデバイスをノードといいます。

つまり、仮想通貨取引を行っているユーザーのパソコンがノードのようなもので、マイニング主体やウォレット主体のマスターノードもあります。

簡単にいうと、ビットコインならマイナーがマイニング(決済処理)を行うと、一番早く計算を成功させた人が報酬を得ることができます。(この処理に最短10分かかります)

一方ダッシュコインの場合は1,000DASH以上の担保と24時間サーバーを動かし続けるという条件をクリアすることで、マスターノードの権限が得られます。

マスターノードになることで、手数料の45%を全マスターノードの人たちと分配しあいます。(マイニング報酬のようなもの)

●マスターノードの報酬例

出典:http://dashmasternode.org

ビットコインの場合、承認作業を行うコンピューターが不特定多数いますが、ダッシュコインの場合決められているため、高速で取引を行うことができるのです。

今までの価格推移

2014年にリリースしてから現在までどのように価格が推移したのでしょうか。

ここではダッシュの今までの価格推移を見ていきましょう。

4月3日現在は下降し続けている


出典:https://cc.minkabu.jp

これはダッシュの価格推移です。

2014年にリリースして以来どのように価格が変化していったのか見ていきましょう。

2017年に暴騰

2014年に登場してからずっと1ドルにも満たないくらいの価値しかありませんでした。

それが2017年の仮想通貨元年になったのを皮切りに、1DASHあたり約84,000円になるほど価格が高騰しました。

2017年11月には中国の大手仮想通貨取引所であるHoubiにDASHが上場すると、さらに価格が上昇していきました。

ダッシュコインだけでなく、アルトコインが国内外の大手取引所での上場が決まると、価格が高騰する可能性が高いため、ダッシュコインを保有している人はこまめにチェックしたほうがいいですね。

各国の規制報道やコインチェック騒動で価格が大暴落

2017年12月にダッシュコイン史上最も高い1DASH=約12万円を記録しましたが、2018年1月には1DASH=約7万5,000円まで大暴落してしまいました。

その理由として挙げられるのが以下になります。

価格が暴落した理由
  • 各国の規制
  • コインチェック騒動

仮想通貨元年である2017年になり、仮想通貨の将来性に期待し、ビットコインを始め多くの仮想通貨の価格が高騰しました。

もちろんダッシュコインも例外ではなく、最高12万円台にまで高騰しました。

しかし、2018年に中国や韓国などで仮想通貨の規制が行われたり、コインチェック騒動が起こると、仮想通貨全体の価格が大暴落しました。

ダッシュコインは7万円台まで落ち込む超大暴落をしてしまったのです。

仮想通貨は規制や仮想通貨取引所の閉鎖などネガティブな情報が出ると、価格が下落する傾向が強いです。

また、コインチェック騒動で仮想通貨NEMが流出すると、仮想通貨NEMだけでなく、仮想通貨全般の安全性や将来性が疑問視され、ダッシュコインの価格も下落してしまいました。

ダッシュコインは今後どうなるのか

今後ダッシュコインがどうなるかは、ダッシュコインに将来性があるかどうかにつきます。

ダッシュコインの将来性
  • ダッシュコインの優位性がカギ
  • Apple社から認められたコイン

ダッシュコインの優位性がカギ

今後ダッシュコインが成長するかどうかはダッシュコインがビットコインと比べて優位性があるかどうかにつきます。

アルトコインが今後どうなるのか予測するのは非常に難しいのですが、結局は私たちにとって需要があるかないかによります。

ビットコインに対して勝るものがなければ、一瞬上昇することはあっても長期的に上昇することはありません。

例えば、人気コインのひとつイーサリアムには「スマートコントラクト」、リップルなら「ブリッジ通貨」など、ビットコインに対して優位性がある機能が存在します。

ダッシュコインの場合は匿名性の高さが優位性だといえそうです。

ただし、匿名性が高い故にマネーロンダリングに使われる危険性がありますので、そこの対策ができれば、間違いなく残ることができるでしょう。

Apple社に認められる

ダッシュコインは相次いで大手企業と提携したり、利用が促進するような環境が整いつつあります。

2017年にはあの超大手企業のApple社から取引の対象となる仮想通貨としてダッシュコインが認められました。

アップルストアで公式ウォレットアプリがリリースされたため、ダッシュコインの価格が高騰しました。

また、ビットコインATMサービスで大手取引所であるLamassuと提携しさらに価格が高騰しました。

日本では六本木を始めとした都内にATMが設置されて、世界中の人々にダッシュコインが認知されはじめました。

このように多くの企業と提携されれば、2018年も価格が上昇して、時価総額がどんどんと上がっていくでしょう。

まとめ

いかがでしたか?

今回ダッシュコインの特徴や価格や将来性についてご紹介していきました。

ダッシュコインはビットコインやリップル、イーサリアムなどと比較すると、まだまだ時価総額が低く、成長の途中であると言えそうです。

ただ、匿名性や送金スピードというメリットが認められて、多くの企業に認められればられるほど、価格はどんどんと急騰し、人気仮想通貨の1つになるでしょう。