Zaifを運営するテックビューロが『COMSA(コムサ)』というプロジェクトを発表しました。
COMSA(コムサ)は、日本語の「Computer」と「鎖(さ)」を組み合わせた、「ブロックチェーン」に由来する造語だそうです。
「COMSA」は、「Computer」の「Com」と日本語の「鎖(さ)」とを組み合わせた造語である。
Bitcoin、Ethereum、NEMを使って、実社会の既存ビジネスを中心に、ブロックチェーンの導入やICOのサポートを手がけるというものです。
そもそもICOとは?というところから、COMSA(コムサ)のICO参加メリットとデメリットまで書いていきます。
COMSA(コムサ)のICOは11月6日に終了し、約109億円を調達する超大型ICOとなりました。
目次
ビットコインなど、仮想通貨の投資を成功させるために必要なこととは?
ビットコインや仮想通貨に関して、調べれば調べるほど、
何がするのが正しいのかわからなくなっていませんか?
ビットコインをはじめ、仮想通貨の投資で何よりも重要なことは、
安全かつ、使いやすい取引所で仮想通貨の売買を行うこと。ただこれだけです。
の3つの取引所は、日本語対応で使いやすく、金融庁の仮想通貨交換業者に登録されているため、安心して取引を行うことができます。
(NEM事件で有名なコインチェックは登録審査に合格していませんでした。)
また入出金の手数料で損をしたくないのであれば、住信SBIネット銀行の開設もお忘れなく。クレジットカードやコンビニ入金の手数料は決して安いものではありません。
そもそもICOとは
ICO(Initial Coin Offerings)とは、「トークン」と呼ばれる独自の仮想通貨を発行し、それを販売することで、開発費や研究費を調達する方法です。
つまり、株式を発行して資金を調達するのと同じようなものです。
最近だとVALUも似たような感じですね。
株式を上場させるより、比較的簡単に資金を調達できるので、人気を集めています。
今年に入ってからはICOバブルとも呼ばれ、ICO案件も参加者も急増して、ものすごい資金が動いています。
MobileGoが50億円以上、BATが36億円以上(わずか30秒で!)、Bancorが150億円以上、Statusが120億円以上などなど、世界中から多額の資金が集まりました。
これらは主にイーサリアム上のネットワークで行われたため、参加するためにETHが必要(ETHで支払う)ということで、ETHの価格が急騰しました。
将来的にはそれぞれのプロジェクト内でトークンを利用できるわけですが、我々参加者の直近のメリットとしては、発行されたトークンが取引所に上場して値上がりすれば、利益を得ることができます。
短期間で売り切れたりすると稀少性が高まるため、数倍、数十倍も期待できるということで、参加者が急増しました。
ただし、いいことばかりではなく『詐欺案件だった』『プロジェクトが頓挫してトークンが無価値になる』などのリスクはあります。
COMSA(コムサ)の展望・将来性
ICOをして多額の資金調達を行っているCOMSA(コムサ)ですが、その展望や将来性はかなり期待されています。
期待感の大きさで例えると、日本のICO市場はCOMSA(コムサ)が将来性を握っているといっても過言ではありません。
ちなみに日本ではICOの市場が拡大していくことが予想されるので、COMSA(コムサ)には将来性はあるのではないでしょうか?
またCOMSA(コムサ)の事業に関する解説がYouTubeで行われているので見てみてくださいね!
COMSA(コムサ)の目的
以下、引用はすべてホワイトペーパーより。
COMSA(コムサ)のプロジェクトは、企業経済とブロックチェーンとの架け橋となることを目的としています。
企業のメリットとして、株式上場に比べて資金調達の参入障壁が低く、ブロックチェーンを使うことで改ざんできないなどの利点があります。
初期に提供が開始されるサービスは以下の通りである
● ブロックチェーン技術、特にトークンを用いたビジネスプランとサービスデザイン。
● 既存ビジネスにおけるアセットのサイバースペース上でのトークン化。
● ICOとトークン化におけるリーガルサポート。
● 他言語のホワイトペーパー作成。
● クラウドセールプラットフォームを用いたトークンの作成と販売。
● Zaif取引所でのマーケット提供。
● オンプレミスもしくはクラウドBaaS環境での、内部勘定システムのためのプライベートブロックチェーンmijinの提供。
● NEMパブリックブロックチェーン上で、法定通貨建てと主な暗号通貨建てでの商取引を可
能とする、ネットワークフィー委任サービスとペッグされたトークンの提供。
● NEMブロックチェーン上でのスマート・サイニング・コントラクトの開発。
● Ethereumブロックチェーン上でのスマート・コントラクトの開発。
ブロックチェーンを用いたビジネスプランのデザイン、事業計画書であるホワイトペーパーの作成など、企業がブロックチェーンを導入するためのバックアップをしていくようです。
ブロックチェーンを導入したいが技術力が足りない企業などに、かなりの需要がありそうですね。
すでに国内外の企業にオファーしていて、2018年度の終わりまでに20以上のICO案件で、合計1億ドル以上の調達を目標にしているそうです。
集まった資金の使い道
トークンセールによって得られた資金の使途は以下の通りとなる
● COMSA(コムサ)のICOトークンセール基盤プラットフォームの開発。
● COMSA COREの開発。
● COMSA HUBの開発。
● 暗号通貨ペッグのトークン開発。
● 法定通貨ペッグのトークン開発。
● Zaif取引所の完全な他言語化とサポート体制の整備(英語、中国語など)。
● Zaif取引所におけるERC-20トークンとNEM MOSAICトークンの円滑な上場プロセスの整備。
● 全ての通貨に対する/XEM と/ETHペアの追加。
● COMSA(コムサ)ソリューションとそれに関連するサービスのPRとマーケティング。
COMSA(コムサ)のICOで集まった資金は主に開発に使われるようです。
全ての通貨に対するXEM・ETHペアとありますが、通貨というのは法定通貨のことだと思われます。世界を見据えていますね。
ペッグのトークンというのは、価値が1:1になるようなものです。
JPYにはZen(JPYZ)、USDにはTether(USDT)があります。
これによって価格の上下に左右されなくなり、仮想通貨が実際のビジネスで使いやすくなります。
COMSA(コムサ)のICOに参加するメリット・デメリット
メリット
COMSA(コムサ)のICOに参加するメリットは、以下のようなものがあります。
- 今後のICOで5%のボーナスが受けられる
- クローズドのプレセールに招待される
要は、今後のICOにお得に参加できるということですね。
COMSA(コムサ)のICOに参加せずに後のICOに参加しようとすると、ZaifでCOMSA(コムサ)トークンを買わなければいけません。
そのときICOの価格より高いか安いかはわかりませんが、5%のボーナスとクローズドプレセールの権利は受けられないことになります。
今後、20以上行われる予定のICO案件に参加したければ、COMSA(コムサ)のICOには参加しておきたいところですね。
デメリット
デメリットというほどのものではないかもしれません。
個人的には短期的な(上場数日ほどの)価格の上昇は難しいかなと思います。
理由はトークンには発行上限がないことです。つまり期間内なら誰でも好きなだけ買うことができます。(終了後はロックされて増えることはありません)
クラウドセール期間は1ヶ月あるので、欲しい人はみんな手に入れるでしょう。
ということは、『短期的には』Zaifに上場しても需要はあまりなく、価格が上がらないかもしれません。
『COMSA(コムサ)トークンをすぐに売って大儲け』というのは難しいように思います。
もちろんクラウドセール終了後に知った人たちなどによる需要が高まれば、価格の上昇も期待できるでしょう。
短期的な価格の上昇は見込めないかもしれませんが、このCOMSA(コムサ)トークンは『今後のICOに参加するためのお得な参加券』になるわけです。
前述の5%ボーナスとプレセールのメリットもありますし、デメリットも踏まえた上で、私は保有XEMの半分くらいで参加しました。
もしかしたらZaif上場後に安く買えるかもしれないので、その時のために少し残しておきます。
このICOは短期の利益を狙うでなく、長期的な目線で未来への投資として見た方が良さそうですね。
COMSA(コムサ)トークンの使い道
資金の使い道に『上場プロセスの整備』とあるので、COMSA(コムサ)のICOに参加して得られたトークンはZaifに上場するようですね。つまり、ビットコイン等と同様に取引することができるわけです。
また、今後予定されているICOに参加するため(支払いのため)に使用できます。
それらのトークン保有者だけが、それぞれの企業で何かしらサービスを受けられたりすることになるでしょう。
企業トークンには必ず何かしらの機能を持たせると明言されており、ただの資金調達案件は却下しているそうです。
また、今後はCOMSA(コムサ)のICOで発行されたそれらのトークンも、同じようにZaifで売買できるようです。
需要が高まれば価値は上がり、売却益を得ることも可能でしょう。
COMSA(コムサ)には2種類のトークンがある?
COMSA(コムサ)には外見が同じCOMSA(コムサ)でも中身の全く異なる2種類のトークンがあります。
1つは、イーサリアム(ETH)をベースとしている「CMS(コムサ):ETH」
もう1つは、ネム(XEM)をベースとしている「CMS(コムサ):XEM」があります。
また、ネムベースのCMS(コムサ)トークンのことを『ネムサ』、イーサリアムベースのCMS(コムサ)トークンのことを『イムサ』と、一部で言われています。
ですからCMS(コムサ)トークンを受け取るときにはネムベースのCMS(コムサ)トークンを受け取るのか、、イーサリアムベースのCMS(コムサ)を受け取るのかを決めなければなりません。
この際にあなたが100CMS(コムサ)を所持している場合、10CMS(コムサ)をネムベース、90CMS(コムサ)をイーサリアムベースのように分けて受け取ることはできませんので注意してくださいね。
必ずCMS(コムサ)トークンはどちらか1種に選択して受け取る必要があります。
COMSA(コムサ)ソリューションで提供されるものまとめ
1. NEMとEthereumのブロックチェーンでペッグされたハイブリッドトークンの発行。
2. 上記を用いたICOソリューション。
3. NEMとEthereum上の、暗号通貨とペッグしたトークン(BTC, ETH, and XEM)。
4. NEMとEthereum上の、法定通貨とペッグしたトークン(JPYZ、Tetherなど)。
5. 内部高速トークン勘定としてのプライベートブロックチェーンmijin。
6. ペッグされたトークンの裏付けとなるZaif取引所と、そこでのトークンの取引取り扱い。
企業にとっては、ブロックチェーン技術の実装と整備を今までになく容易で迅速にできるようになり、事業の幅を拡げる絶好の機会となります。
個人的な感想ですが、需要はかなり高いと思っていて、参加したい企業はたくさんあると考えています。
国内外のすごい大企業の参加もあるかもしれません。
タイムバンクを運営する株式会社メタップスがCOMSA(コムサ)でのICOに参画か?
ちなみに上場企業である株式会社メタップスがCOMSA(コムサ)でのICOを予定しており、遅くとも2018年度夏までにCOMSA(コムサ)でのICOの協議をする予定となっています。
タイムバンクでは個人の時間の売買が行われており、取り扱われている時間の平均価格と連動したトークンを用いるなど、既存のサービスの成長を促すような施策を検討しているようです。
またCOMSA(コムサ)は取引所であるZaifで売買が可能です。
COMSA(コムサ)のICO日程
トークンセールは、2017年10月2日14:00(JST)に開始され、2017年11月6日14:00(JST)に終了となっています。
1USD相当の支払いに対して、1COMSA(コムサ)を受け取れます。
追記 ICO終了
1ヶ月にわたるCOMSA(コムサ)のICOが終了しました。
結果、約109億円を調達する超大型ICOとなりました。過去に行われたICOによる資金調達額では6位となります。
トークンセールに参加した人はCMSトークンを受け取ることができます。
トークンの受け取り方
受取は「Zaif取引所で受取」または「各自のウォレットで受取」となります。
仮想通貨取引所 Zaif で受取(時期・受取方法は後日発表致します)
各種ウォレットで受取(アドレス登録可能時期は、11月中旬を予定)
参考ウォレット:
Nano Wallet(XEM : mosaic)
MyEtherWallet(ETH : ERC20)
NEMまたはEthereumのウォレット、もしくはZaif取引所で受け取れます。
11月下旬にZaifで取引開始になるとのことですので、ウォレットではなく取引所で受け取った方がいろいろと楽だと思います。
まだZaifの口座を持っていない人は作っておきましょう。
参考 ビットコインの始め方、基礎知識のまとめ