日本仮想通貨メディア業界の雄「COIN OTAKU (コインオタク)」の代表 伊藤さんと、当メディアのきっての仮想通貨フリーク 高橋の対談が実現!
ゼロはじにしてはちょっと難しいな内容になっていますが、読み応え抜群。
仮想通貨の将来性はもちろん、ビジネス領域としてどう捉えるか、国際情勢も交えてお伝えします。
普通の情報じゃ物足りない!ちょっとディープな仮想通貨の世界に興味がある!と言う方は必見です。
目次
COIN OTAKU (コインオタク)伊藤さんのプロフィール
伊藤健次
1984年生まれ、静岡県出身。
暗号通貨投資アナリスト、取引所アドバイザーとして活動。
テレビ東京WBS、テレビ東京モーニングサテライト、NHKおはよう日本などに出演しています。
伊藤さんに聞く「ICOとは?」
現状はICOのほとんどは詐欺。投資ではなくて仮想通貨に群がった人たちが盛り上がるためのスキームです。
国境を無くしたのはEthereumベースのERC-20が初期に台頭してくれたおかげで、ETH(イーサ)を使えば誰でもICO参加できるのが大きな長所だと思います。
国境がないのでグローバルでも紹介できるクラウドファウンディングです。
ICOはなぜ失敗に終わることが多いの?
これらは本当なのでしょうか?
このICOや、仮想通貨の界隈、本当はやろうと思ったんだけどできなかったというものが多いですね。やろうと思ったけどちゃんとできなかった、規制があって先に進めなかったというものです。そういうものは詐欺ではありません。
ICOは詐欺ではないものの、実現されないものが多いということですね。
大体の詐欺ICOは魅力的です。だから初心者は引っかかりやすくなってしまう。
めんどくさい市場として詐欺が多いんです。2019年以降、未来の市場は詐欺が減って、失敗が多い市場になりやすいと考えています。
徐々に的確な投資になってくると、一般の人たちが入れないという風になるのが先の未来だと思います。
スタートアップがシードラウンド(スタートアップ企業が創業した段階)からシリーズA(スタートアップ企業が5,000万円ほど調達する状況)までいって、成功、そのあとの上場までは20%とも言いますし、80%はシリーズAまで行っても失敗するんですよ。シードラウンドであるICOが倒れる確率なんて9割超えるに決まってるじゃないですか?とも考えてしまいます。
すべてのICOプロジェクトがシードラウンドとは思いませんが、それでも何十億円調達するのは異常だと感じてました。
この市場で楽しむんだったらICOを本気でやる側になると楽しいですよ。
ICOを行う側になる、という選択肢
そうするともうめちゃくちゃ楽しいですよ。
なので先に僕らのような人間に発注が来るんです。見積もりを普通に億単位の見積もりを出そうとしても、「あ、契約しましょう」ってなるんです。
またはトークン払いと言うことでしょうか?
「見せてよ」っていうと、「今はお金がない。」と言われます。
そこもバグってて面白いんですよ(笑)。
それでも開発する人も開発してみたいし、メディアも話を聞いたら面白いし関わりたいしで、なんか期待感だけで本当に全部動いてるんです。期待感だけでいって楽しめるんです。
それでも、ご自身ではICOをスタートされる気はないんですか?
今後のICOは?市場や規制はどうなっていく?
多分各国というのもあるし、おそらくグローバルの基準も出てくると思うんです。
それは比較的にクラウドファウンディングとかITO(Initial time offering)にすごい近い形のもので、そういった形でないもの、規格を無視してやるもの、国境を無視してやるものというのも絶対に残りますよ。
大体Uberみたいなものが生まれてくると、規制の中で企業がやる、CtoCを使ったビジネスが生まれてくるんです。BtoBのUberみたいな企業もいます。
でも、そういうのはコインオタクさん手伝ってくださいと言われた時に僕らができる領域が狭すぎるんです。
僕らもパフォーマンスを発揮できるから、僕らはまだ決まってない枠組みで大きく形にしていくようなプロジェクトがの方が好きかなって。
仮想通貨の面白い所ってドキドキワクワクというかマジでそんなのあるの?っていう感じなんです。
ブロックチェーンって、いろんな広がりするけども、社会インフラのなかでしれっと裏側がブロックチェーンでした。みたいなものは実はあります。
それを手伝ってもしょうがないし、メディアで書いたら企業のみなさんこれ導入してますかっていうBtoBのサイトになっちゃうんですよ。
それにニーズがあるから流行っているじゃないですか、それを広げて行きたい。
ICOは、ある程度ビジネスでやる人と趣味とか面白いからやっているって言う人たちがいるじゃないですか、ビジネスでやる人たちと、ユーザーベースで考える人たち、土壌は同じだけど、ここから別れていくと思うんですね。
僕らはわちゃわちゃした市場にいたい。
僕らが無くさないように守っていきたい。
オフショアっていうのはなくならないじゃないですか。
例えば、国策とか経済特区でやってたりだとか。
守られたりしてて。共存していく。そのような形がいいですね。
メディアとして情報を日本語にして当局の立ち入りが入ってもメディアですっていうのを押していきたいと考えています。
世界のICO情勢は?
日本のICOは世界的にみてどうなの?
世界標準で見た際に、日本のICOはどのように感じられていますか?
日本が世界へっていうのもありますけど、世界が日本のプロジェクトの中に入ってきてるので、考えかたはそんなにかわらないですね。
うまくいかないICO、詐欺も全然多いし。
ですが海外の投資家はめちゃくちゃポジティブ。ただ、海外は仮想通貨への市場の参加者が少ないです。
国のローカルでいうとめちゃくちゃ少ないです。
日本は率でいうと高いですし、普通の海外では入ってこないユーザーが入ってくるから、ちょっとわちゃわちゃしてる。
日本と韓国は熱狂してユーザーがいる感じで、他の国は投資家や関係者、技術者が多いですね。
中国のICOの現状は?
被害者みたいな人になかなか会いません。
そういう人は表に出てこないです。消えたあとだから。
中国でビジネスとかイベントで会う人は投資家さんは、「プロジェクトの運用してます」ぐらいの人が多いですね。日本って何が悪いのかと言うと、仮想通貨もICOも何かってわかっている人があんまりいないんですよ。
自分がどの市場にいてどんなものに投資するか考えて投資するじゃないですか。
でもその手前で投資する人が多いんですよ。韓国も同じく。それが今のICO投資ユーザーという感じですね。
だから、日常的に投資の話が多いのと、独立思考が高いっていうのかな。
聞いた話なんですけど、韓国は、日常的に経営しているっていう人が多いんですよ。
日本よりも個人事業主レベルの人が多いくらい自営化していて、なのでお金は回ってくるし、投資意識が高い。
私できますっていう人がめちゃくちゃ多いですね。
ブラジルのICOの現状は?
だから投資家から入らないと、情報収拾はうまくいかないですよね。
大体そういう人たちは何かの権利(企業、政治など)を持っていて、気にしているし、面白いと思っている人が多いので、来やすいですね。
ICOのしかるべき規制って、なんだろう
なので、その中間を採るっていうのはないと思っています。国側が折れる事にはならない。
そうすると、みんな寄っちゃう気がして、それは事実上意味がないと思うのですが?
彼らにあゆみよると助けてくれるので、コミュニケーションをとるべきです。やろうしている事が真っ当であれば聞きに行く事が大切ですね。噂で書かず、金融庁に聞く事が大切です。
直撃!注目しているICOは?
例えば、ウォレットと取引所でも、ニーズだったり課題解決するものが多いですね。つまり、他の取引所にないところを取って行くので、すごくこれいいなって思うものなんです。