仮想通貨取引所を選ぶ際には、取引で発生する手数料について確認することも大切です。
手数料の金額は仮想通貨取引所によって異なるので、それぞれを比較しながら検討することをおすすめします。
コインチェック(coinchek)に関しては、
- 他の仮想通貨取引所とほとんど変わらない
- コインチェックの手数料は高い!
と、人によって見解が分かれるようなので、明確に判断するのが難しいところです。
そこで今回は、コインチェックの手数料について詳しく紹介します。
- コインチェックを使うときには入出金手数料や取引手数料がかかる
- 販売所ではスプレッドがかかるので注意
- コインチェックは取引所でBTCを取引する分には安い
- 販売所での取引手数料やそのほかの手数料は平均的
- コインチェックは使いやすさや取り扱い通貨数が魅力の取引所
目次
コインチェックでかかる手数料は?
コインチェックでかかる主な手数料は以下になります。
◆入出金手数料(日本円・仮想通貨)
◆取引手数料(販売所・取引所・レバレッジ取引)
入金手数料 | <日本円> ◆銀行振込:無料 ◆コンビニ入金:3万円未満756円、3万円以上30万円以下1,000円 ◆3万円未満756円、3万円以上50万円以下1,000円、50万円以上(入金金額×0,108%+486円) <仮想通貨> ◆通常:無料 ◆高速:0.002BTC |
出金手数料 | 400円 |
借入手数料 | ビットコイン借入:0.05%/日 |
送金手数料 | BTC:0.001 BTC ETH:0.01 ETH ETC:0.01 ETC LSK:0.1 LSK FCT:0.1 FCT XRP:0.15 XRP XEM:0.5 XEM LTC:0.001 LTC BCH:0.001 BCH |
取引手数料(販売所) | BTC:約1.1% ETH:約1.6% ETC:約2.7% LSK:約1.8% FCT:約1.6% XRP:約0.8% XEM:約1.6% LTC:約1.6% BCH:約2.5% |
取引手数料(取引所) | Taker:無料 Maker:無料 |
レバレッジ取引 | ◆ロング(取引約定金額(円)×0,04%) ◆ショート(取引約定数量(BTC)×0.05%) *BTCのみ |
コインチェックの入金手数料と他の仮想通貨取引所を比較
コインチェックの手数料が高いのか安いかを判断するために、日本国内の仮想通貨取引所で手数料がお得と言われている、
- ビットフライヤー(bitFlyer)
- ザイフ(Zaif)
- ビットバンク(bitbank)
- GMOコイン
- DMMビットコイン
などと比較した結果を紹介します。
コインチェックの入出金手数料(法定通貨)
仮想通貨の取引を行う際には、仮想通貨取引所へ購入資金を入金しなければいけませんが、この時に手数料が発生します。
また、仮想通貨取引所から出金する際にも手数料がかかりますので、それぞれを比較してみましょう。
入出金方法 | コインチェック | ビットフライヤー | ザイフ | ビットバンク |
---|---|---|---|---|
銀行振込(日本円) | 無料(振込手数料はお客様負担) | 無料(振込手数料はお客様負担) | 無料(振込手数料はお客様負担) | 無料(振込手数料はお客様負担) |
銀行振込(USドル) | – | – | – | – |
銀行振込(海外口座⇒日本円) | – | – | – | – |
コンビニ入金 | 3万円未満:756円 3万円以上30万円以下:1,000円 | – | 3万円未満:486円 3万円以上:594円 (5万円以上は印紙税プラス200円) | – |
ペイジー入金 | – | – | 3万円未満:486円 3万円以上:594円 (5万円以上は印紙税プラス200円) | – |
スピード入出金サービス | 【クイック入金】 3万円未満:756円 3万円以上50万円未満:1,000円 50万円以上:入金額×0.108%+486円 | 【クイック入金】 324円 【リアルタイム入出金・じぶん銀行のみ対応】 入金:324円 出金:216円~432円 | – | – |
日本円出金 | 400円 | 3万円未満:540円(三井住友銀行は216円) 3万円以上:756円(三井住友銀行は432円) | 50万円未満:350円 50万円以上:756円 | 3万円未満:540円 3万円以上:756円 |
USドル出金 | – | – | – | – |
コインチェックの入出金手数料に関しては、他の仮想通貨取引所とほとんど変わりません。
コンビニやUSドルにも対応しているので、目的に応じて使い分けできるのはとても良いですね。
コインチェックの入出金手数料(仮想通貨)
日本円などの法定通貨ではなく、仮想通貨を入出金する際に必要な手数料についても比較してみましょう。
入金手数料に関しては全ての仮想通貨取引所で無料になっています。
仮想通貨の種類 | コインチェック※1 | ビットフライヤー | ザイフ※2 | ビットバンク |
---|---|---|---|---|
BTC・ビットコイン | 入金:無料(高速は0.002BTC) 送金:無料~0.001BTC | 0.0004BTC | 0.0001 ~ 0.01 BTC | 0.001BTC |
ETH・イーサリアム | 無料~0.01ETH | 0.005 ETH | 0.01 ~ 0.05 ETH | 0.005ETH |
ETC・イーサリアムクラシック | 無料~0.01ETC | 0.005 ETC | – | – |
LSK・リスク | 無料~0.1LSK | 0.1LSK | – | – |
FCT・ファクトム | 無料~0.1FCT | – | – | – |
XRP・リップル | 無料~0.15XRP | – | – | 0.15XRP |
XEM・ネム | 無料~0.5XEM | – | 2~20 XEM | – |
LTC・ライトコイン | 無料~0.001LTC | 0.001 LTC | – | 0.001LTC |
BCH/BCC・ビットコインキャッシュ | 無料~0.001BCH | 0.0002 BCH | 0.001 ~0.01 BCH | 0.001BCC |
MONA・モナコイン | – | :無料 | 0.001~0.1 MONA | 0.001MONA |
※1 コインチェックのユーザー同士では送金手数料が無料になります。
※2 ザイフの出金手数料は金額によって変動する仕組みになっています。
コインチェックの取引手数料を他の仮想通貨取引所と比較
仮想通貨取引所で仮想通貨の売買を行う場合には、取引手数料が発生します。
コインチェックの取引方式は取引所と販売所がありますが、ネムの不正流出事件以降一時停止しているサービスが多くなっています。
2018年6月現在ではビットコインの取引所方式しか再開しておらず、販売所方式の売買は本格的に開始されていません。
コインチェックの取引手数料・販売所
販売所方式(売買する相手が仮想通貨取引所)で売買を行う場合に注目したいのは取引手数料ではなく、スプレッド(売値と買値の価格差)です。
取引手数料は無料としている仮想通貨取引所がほとんどですが、実質的な手数料としてスプレッドが発生するので注意が必要です。
取引再開前のコインチェックでは、他の仮想通貨取引所よりもスプレッドが広くて高いと言われていましたが、現在はどうでしょうか。
2019年5月現在、販売所方式を採用している主な仮想通貨取引所のスプレッドは以下の通りです。
仮想通貨 | コインチェック | ビットフライヤー | ザイフ | GMOコイン | DMMビットコイン |
---|---|---|---|---|---|
BTC | 1.1% | 2.2% | 4.3% | 2% | 0.3% |
ETH | 1.6% | 7% | – | 6.7% | 3.7% |
ETC | 2.7% | 4.5% | – | – | 4.7% |
LTC | 1.8% | 7% | – | 6.7% | 4.6% |
BCH | 1.6% | 6.8% | – | 6.7% | 4.1% |
MONA | 0.8% | 7% | 8.8% | – | – |
LSK | 1.6% | 7.1% | – | – | – |
XRP | 1.6% | – | – | 9.5% | 3.6% |
XEM | 2.5% | – | – | – | 5% |
コインチェックでは平均すると2~6%ほどのスプレッドが発生しており、ほぼ他の仮想通貨取引所と同じ水準でした。
コインチェックの取引手数料(取引所)
コインチェックでは取引所方式(売買する相手はユーザー同士)の売買は2018年6月現在、ビットコインのみの取り扱いとなっています。
取引所方式で売買できる主な仮想通貨取引所の手数料と比較した結果がこちらです。
仮想通貨 | コインチェック | ビットフライヤー | ザイフ※2 | ビットバンク |
---|---|---|---|---|
BTC | 無料※1 | 0.01~0.15% | 無料 | 0.15%/-0.05% |
ETH | – | – | 0.1%/無料 | 0.15%/-0.05% |
XEM | – | – | 0.1%/無料 | – |
MONA | – | – | 0.1%/無料 | 0.15%/-0.05% |
BCH、BCC | – | – | 0.3%/無料 | 0.15%/-0.05% |
XRP | – | – | – | 0.15%/-0.05% |
LTC | – | – | – | 0.15%/-0.05% |
※1 キャンペーン中の手数料。終了時にはアナウンスされます。
※2 Taker/Maker
2018年6月現在でコインチェックの取引所はビットコインのみですが、今後の動きによっては他のアルトコインが再開する可能性もありますので動向を見守ることをおすすめします。
コインチェックの取引手数料(レバレッジ取引)
仮想通貨取引所の中にはレバレッジ(少ない資金・証拠金を預け入れ、その数倍から数百倍の取引ができる)を効かせた仮想通貨取引を行える場合があります。
レバレッジ取引で発生するスワップ手数料についても他の仮想通貨取引所と比較してみましょう。
仮想通貨 | コインチェック | ビットフライヤー | ザイフ | GMOコイン | DMMビットコイン |
---|---|---|---|---|---|
BTC | 0.04 %/ 0.05 %※1 | 【Lightning FX/Futures 】 0.04% | 【信用取引】 借入手数料0.039% 利益手数料0.7% 【Air FX】 日次手数料0.039% スワップ手数料最大±0.375% | 0.04% | 0.04% |
ETH | – | – | – | 0.04% | 0.04% |
BCH | – | – | – | 0.04% | 0.04% |
LTC | – | – | – | 0.04% | 0.04% |
XRP | – | – | – | 0.04% | 0.04% |
XEM | – | – | – | – | 0.04% |
ETC | – | – | – | – | 0.04% |
※1 ロングポジション(買い)/ショートポジション(売り)
コインチェックの手数料は高いのか?シミュレーション結果
コインチェックをはじめとした主な仮想通貨取引所の手数料を比較しましたが、実際に取引を行った場合にはどのような違いが生じるのか確かめてみましょう。
- 購入資金10万円を銀行振込(ゆうちょ銀行ATMを利用、手数料290円差し引き入金)
- 0.1BTCを購入(1BTC=740,000円・74,000円分で統一)
- 数日後、1BTC=745,000円になったので0.1BTCを売却
- 全額を日本円で出金(ゆうちょ銀行宛て)
この条件で取引所方式の取引を行った場合、コインチェックと他の仮想通貨取引所では必要な手数料や差益にどのような違いになるのか確認しましょう。
取引内容 | コインチェック | ビットフライヤー | ザイフ | ビットバンク |
---|---|---|---|---|
①入金 | 290円 (残99,710円) | 290円 (残99,710円) | 290円 (残99,710円) | 290円 (残99,710円) |
②購入 | 手数料無料 (残0.1BTC+ 25,710円) | 手数料0.15% 0.00015BTC (残0.09985BTC +25,710円) | 手数料-0.01% -0.00001BTC (残0.10001BTC +25710円) | 手数料無料 (残0.1BTC+ 25,710円) |
③売却 | 手数料無料 (0.1BTC×745,000 =74,500 残100,210円) | 手数料0.15% 0.00015BTC (0.0997BTC×745,000 =74,276 残99,986円) | 手数料-0.01% -0.00001BTC (0.10002BTC×745,000 =74,514 残100,224円) | 手数料無料 (0.1BTC×745,000 =74,500 残100,210円) |
④出金 | 手数料400円 (入金額99,810円 差益△190円) | 手数料756円 (入金額99,230円 差益△770円) | 手数料350円 (入金額99,874円 差益△126円) | 手数料756円 (入金額99,454円 差益△546円) |
手数料を安くすませる方法はある?
コインチェックの手数料を極力安くすませるためには、主に2つの方法があります。
どちらも些細なことになりますが、ちょっと気をつけるだけでもだいぶ節約ができますので、ぜひ今日から心がけてみてください!
手数料節約術①:BTC取引で利用する
既に気づいた方もいると思いますが、コインチェックは販売所形式と取引所形式の2つに別れていて、販売所形式で取引ができるのはBTCのみとなります。
つまり、コインチェックでアルトコイン取引をすると販売所形式となり、手数料が割高になってしまうのです。
そのため、コインチェックではBTC取引をメインに行い、取引所を利用することで手数料を節約することができます。
ちなみに、コインチェックはスマートフォン用のアプリでも取引を行うことができますが、その場合は全ての取引が販売所形式になります。
これはBTCに対しても同じですので、多少不便にはなってしまいますが、取引はスマートフォンアプリではなくブラウザで行うようにしましょう。
手数料節約術②:頻繁な取引や出金・送金をしない
コインチェックでは、販売所形式における全ての取引に手数料がかかるようになります。
そのため、ビットコインで販売所を利用する場合やアルトコイン取引をする際は、出来るだけ取引回数を減らすようにしましょう。
また、利益確定の度に送金や出金をする方も多いですが、コインチェックでは送金・出金にも手数料がかかります。
ですので、ある程度利益がまとまってから出金するようにし、極力資金を動かさないようにするのがポイントです。
コインチェックとは?コインチェックの特徴
出典:https://coincheck.com/ja/
コインチェックは数ある国内取引所のうちの一つで、初心者にも使いやすいとして人気があります。
2018年1月に発生したNEMの不正送金により新規口座開設を一時停止していましたが、2019年5月現在は既にサービス再開となっています。
ここでは、コインチェックの基礎情報やメリット・デメリットについて改めてチェックしてみましょう。
コインチェック基礎情報
コインチェックは、コインチェック株式会社が運営する国内仮想通貨取引所です。
サービス開始は2014年と国内取引所の中でも歴史があり、以前「ビリギャル」を生んだSTORYS.JPを提供していたことでも知られています。
NEMの流出事件当時はネガティブなイメージが強くなりましたが、事件後3ヶ月程で460億円相当の補償の返金を完了させたのです。
この驚くべき返済能力と、強化されたセキュリティにより、これまで以上に今後が期待される取引所となりました。
→ Coincheck(コインチェック)公式サイトはこちら
コインチェックの概要 | |
---|---|
運営会社 | コインチェック株式会社 |
所在地 | 〒150-0002 東京都渋谷区渋谷3-28-13 渋谷新南口ビル3F |
設立 | 2012年8月28日 |
代表取締役 | 勝屋敏彦 |
仮想通貨交換業者 登録番号 | 関東財務局長00014号 |
取扱通貨 | BTC/ETH/ETC/LSK/FCT/XRP/XEM/LTC/BCH |
コインチェックのメリット
コインチェックのメリットは、国内取引所の中でもアルトコインを豊富に取り扱っているという部分です。
主流通貨を含む9種類を取り扱っていますので、アルトコイン取引がしたい方にもおすすめができます。
また、仮想通貨をコインチェックに貸すことで利息が得られる「貸仮想通貨サービス」も魅力の一つです。
期間満了後は必ず利息分の仮想通貨を受け取ることができるため、取引以外でも利益が出せるお得なサービスだといえるでしょう。
- アルトコインの種類が豊富
- 貸仮想通貨サービスが利用できる
- 取引画面がシンプルで使いやすい
- 経営陣が積極的に情報発信している
コインチェックのデメリット
コインチェックのデメリットとしては、BTC以外の取引が販売所形式になってしまうということが挙げられます。
先述したように、販売所は手数料が割高になりますから、無駄なコストを抑えたい人にとってはデメリットになってしまいます。
また、出金や送金にも手数料がかかりますから、頻繁に取引をしたい方には向かないといえるでしょう。
しかし、今回紹介した手数料の比較を見ると、手数料がかかるのはコインチェックに限ったことではありません。
場合によっては他の取引所よりも安く済むことだってありますので、トータル的に考えると初心者におすすめの取引所だといえるでしょう。
- アルトコイン取引は販売所形式のみ
- 出金や送金にも手数料がかかる
コインチェック手数料のまとめ
コインチェックの手数料は、他の国内取引所と比べて平均的だということがわかりました。
確かに、アルトコイン取引に関しては販売所形式になってしまいますが、販売所は好きな時に、好きな価格で売買できるというメリットもあります。
また、送金や出金手数料は他の取引所でも発生するものですので、トータル的に考えると、初心者でも使いやすい、おすすめの取引所だといえるでしょう。
さらに「貸仮想通貨サービス」というお得なサービスにより、稼ぎやすいというのも大きな魅力です。
コインチェックは既に新規受付を再開していますので、ぜひこの機会に口座を開設してみてはいかがでしょうか。