カイカコインというトークンを知っていますか?
株式カイカが発行しており、国内の取引所での購入が可能です。
株式会社カイカと言われるとピンとこないかもしれませんが、実はフィスコ仮想通貨取引所を運営元である株式会社フィスコのグループ会社です。
発行元がしっかりしており、国内でも購入できるカイカコインはどのような仮想通貨なのでしょうか。
今回はカイカコインの特徴や購入方法についてご紹介します。
最後まで読めばカイカコインについて知ることができるでしょう!
- カイカコインとは金融庁も認可したホワイトリストに乗っている仮想通貨
- カイカコインは株式会社カイカの株主優待目的で主に使われる
- カイカコインはカウンターパーティをベースに作られた仮想通貨
- カイカコインは使い道が限られている為今後の上昇は未知数
- カイカコインが購入できる取引所はFisco(フィスコ)のみ
目次
カイカコイン(caica)とは?
では、カイカコインとはどのようなコインなのでしょうか?
国内で取引できる数すくな通貨として、ホワイトリストにも入っていて安心して買えるトークンですが特徴が分からないという方も多いでしょう。
ここではカイカコインの特徴についてご紹介します。
カイカコインの基礎情報
名称 | CAICAコイン(カイカコイン) |
通貨単位 | CICC |
発行国 | 日本 |
上場日 | 2017年2月 |
ホワイトペーパー | なし |
カイカコインは金融庁に認可された仮想通貨交換業者が取扱う仮想通貨(ホワイトリスト)にも認定されています。
金融庁の仮想通貨ホワイトリストとは、国内の取引所で扱うことができる仮想通貨として金融庁が認定した仮想通貨のリストのことです。
仮想通貨は現在1,600種類以上はあると言われておりますが、金融庁のホワイトリストに認定されている仮想通貨はごくわずかです。
現在ホワイトリストに指定されている仮想通貨はビットコインや、リップル、イーサリアム、モナコインなどの17種類と非常に少なく、その中にカイカコインが入っているということは非常に強みだと言えます。
株式会社カイカとはどんな会社なのか
カイカコインを発行している株式会社カイカは1989年に設立した企業で、フィンテックサービスを主体に、電子商取引ビジネスを取り扱っているシステム開発会社です。2003年にJASDAQに上場した上場企業です。
また、株式会社カイカはフィスコ仮想通貨取引所を運営している株式会社フィスコのグループ会社で、さらにZaifを運営しているテックビューロホールディングスのCOMSAプロジェクトに参加しています。
- 2015年6月:第三者割当に伴う新株発行に伴い「株式会社ネクスグループ」が株式会社SJI(現・株式会社カイカ)を子会社化
- 2015年10月:本社を東京都目黒区大橋に移転
- 2016年10月「恒星信息(香港)有限公司」の全株式を譲渡
- 2017年2月:商号を「株式会社SJI」から「株式会社カイカ」に変更
- 2017年2月:「株式会社東京テック」の全株式を取得して連結子会社化
- 20017年8月「株式会社ネクス・ソリューションズ」の株式を取得し、連結子会社化。「株式会社ネクス」の株式を取得して、持分法適用関連会社化。
株式会社カイカは株式会社東京テックや株式会社ネクス・ソリューションズの買収や、株式会社ネクスの関連会社化など安定した会社だと言えます。
株式会社カイカの経営陣について
株式会社カイカは八木隆二CEO、牛雨COO、山口健治CFOらによって経営されています。経歴を紹介すると以下になります。
- 2010年3月 株式会社フィスコ入社
- 2011年10月 イー・旅ネット・ドット・コム株式会社取締役
- 2013年2月 株式会社ネクス(現株式会社ネクスグループ)取締役
- 2013年12月 Care Online株式会社(現株式会社ケア・ダイナミクス)取締役、株式会社ネクス・ソリューションズ取締役
- 2014年8月 株式会社ジェネラルソリューションズ(現株式会社フィスコIR)取締役
- 2014年12月 株式会社シャンテイ取締役
- 2015年6月 株式会社フィスコ代表取締役会長
八木隆二CEOはフィスコの代表取締役会長だけでなく、株式会社シャンティや、株式会社ネクスなど、数多くの企業の重役についています。
- 1991年10月 北京農業工程大学(現中国農業大学)ポストドクター
- 1993年10月 中国農業大学水利与土木工程学部研究職(副研究員:アシスト教授担当)
- 1998年10月 株式会社サン・ジャパン(現株式会社フィスコ)入社
- 2010年4月 株式会社フィスコ国内事業統括本部第三ソリューション事業部ソリューション支部長
- 2011年4月 株式会社フィスコ営業統括本部第三営業本部長
- 2013年4月 株式会社フィスコサービス事業部長
- 2015年11月 株式会社フィスコ事業統括本部イノベーションセンター長
- 2016年1月 株式会社フィスコ代表取締役社長
牛雨COOは北京の大学を卒業し、研究員として活躍したあと、株式会社フィスコで着々と経験を積んで社長にまでになりました。様々な役職を経験しているため、手腕のある社長だと言えるでしょう。
- 2003年2月 株式会社シークエッジ(現シークエッジ・インベストメント)入社
- 2003年9月 株式会社カイカ取締役
- 2010年2月 株式会社シークエッジ・パートナーズ取締役
- 2011年7月 SEQUEDGE INVESTMENT INTERNATIONAL LIMITED DIRECTOR
- 2014年3月 株式会社シークエッジ・インベストメント代表取締役
- 2014年4月 株式会社シークエッジ・チャイナ代表取締役
- 2015年6月 株式会社カイカ代表取締役
- 2016年1月 株式会社カイカ代表取締役専務
山口健治CFOは株式会社カイカの代表取締役だけでなく、数々の会社で取締役や代表取締役などの重役になっています。
カイカコインが発行された目的は?
カイカコインは株主に対する株主優待券として発行されました。
カイカコインという形で発行することで、仮想通貨を身近に感じてもらおうという意図もありました。
株主になると多くの場合株主優待券や自社製品が配られることが多いですが、株式会社カイカではカイカコインにすることで、親会社である株式会社フィスコが運営しているフィスコ仮想通貨取引所を利用してもらうことができます。
つまり、株主にカイカコインを配布して、株主はそのカイカコインを使ってさまざまなサービスを得られ、企業側はフィスコ仮想通貨取引所を利用してもらえるというお互いにとってWinWinなものだったのです。
カイカコインの配布方法は?
カイカコインは2016年10月末に株式会社カイカの株主に株主優待券として無料配布されました。
配布方法はフィスコ仮想通貨取引所の口座宛てに配布するというものになっています。
そのため、株主はフィスコ仮想通貨取引所に登録して、カイカコインを受け取る必要がありました。
発行当初は、自社グループ内での使用を目的とする実用性の無いトークンだと思われていましたが、2017年2月に国内大手仮想通貨取引所のZaifに上場したことで大きな話題になりました。
カイカコインの使い道は?
カイカコインは株式会社カイカや親会社であるフィスコグループ、そしてグループ企業であるネクスグループが提供している商品やサービスの購入に使用することができます。
カイカコインを使うことで株式会社カイカが開催している仮想通貨やAIなどについてのセミナーに参加できたり、提携しているネクスファームのIT野菜商品を購入できたり、ホノルル旅行に行けるなど、
カイカコインでさまざまなサービスが受けられるようになっています。
カイカコインとカウンターパーティー
カイカコインはカウンターパーティーをベースに作られたトークンです。
カウンターパーティーとカイカコインの特徴を少し説明していきます。
カウンターパーティーについて
カウンターパーティーとはビットコインのブロックチェーン上で構成されたプラットホームの1つです。
イーサリアムなどのように独自のブロックチェーンを持つ仮想通貨とは違い、ビットコインのブロックチェーンを間借りしているような状態になっています。
そして、このカウンターパーティーはトークンを作るベースとして用いられることが多いです。
このトークンは企業はもちろんのこと個人でも発行できますので、“個人株式”としてトークンを発行して資金調達を行うことができます。
カイカコインについて
カイカコインはカウンターパーティーをベースに作られたため、ビットコインのブロックチェーンを持った仮想通貨です。
カウンターパーティーをベースにしていることで、カウンタパーティーの価格が変動したときにカイカコインの価格も影響する可能性があります。
ビットコインなどでもそうですが、ビットコインキャッシュなどベースがあるコインや、ハードフォークされたコインは元のコインの価格の影響を受けるという一面があります。
そのため、カイカコインも元のコインであるカウンターパーティーの影響を受けやすいと言えるでしょう。
気になるカイカコインの価格は?
出典: https://zaif.jp/trade/cicc_jpy
カイカコインは発行されてからしばらく価値はありませんでしたが、2017年3月に1CICCが13円から130円にまで価格が高騰しました。
この要因としてZaifやフィスコ仮想通貨取引所に上場したことや、国内で取引できる通貨として金融庁に認可されたことが挙げられます。
その後は少しずつ価格を下げ、2018年10月31日現在は5円台となっています。
株式会社カイカの株価とカイカコインの価格に関係はあるの?
よく株式会社カイカの業績でカイカコインの価格が上下すると書かれていますが、株価とカイカコインの価格に関係性は見られません。
実際にカイカコインと株式会社カイカの株価の2017年11月から2018年10月までのチャートを比べてみると、チャートと株価の変化が違うことがわかります。
例えば、カイカコインの価格が爆上がりした2017年の12月ですが、カイカの株は上がらず、横ばいになっていました。
このようカイカコインの価格変動に株価は関係しないのです。
もちろん株式会社カイカの業績が上がって、カイカコインの用途が増えて需要が上がることで価格が上昇する可能性がありますが、株式会社カイカの業績が上がっただけではカイカコインの価格上昇は難しいでしょう。
カイカコインはどこで購入できるのか?
カイカコインに興味が沸いてきたけど購入方法が分からない人もいるのではないでしょうか。
ここではカイカコインの購入方法についてご紹介します。
カイカコインの購入できる取引所
カイカコインを購入できる仮想通貨取引所はフィスコ仮想通貨取引所とZaifです。
フィスコ仮想通貨取引所
出典: https://fcce.jp
株式会社カイカの親会社である株式会社フィスコが運営している仮想通貨取引所です。
フィスコ仮想通貨取引所ではビットコインやモナコイン、ビットコインキャッシュなどの主要通貨のほか、カイカコインやフィスココイン、ネクスコインなどのトークンも取り扱っています。
Zaif
出典: https://zaif.jp
仮想通貨ユーザーの間で知らない人はいないくらい有名な大手仮想通貨取引所です。
ビットコインやネム、モナコインやイーサリアムなどの主要仮想通貨の他、カイカコインやザイフコイン、ネクスコインを始めとするトークンを多く取り扱っています。
しかし、ハッキングによる仮想通貨流出によりZaifの事業はフィスコ仮想通貨取引所に譲渡されることになりました。
10月10日にザイフの取引所事業をフィスコ仮想通貨取引所に譲渡する契約を行いました。ザイフの仮想通貨取引所運営事業はフィスコにそのまま継承されることになりました。
運営はまだZaifの運営陣のままですが、今後はフィスコ仮想通貨取引所に事業が引き継がれ、Zaifの事業をフィスコ仮想通貨取引所が行うことになります。
カイカコインの購入手順は?
カイカコインを購入するにはまず口座を開設する必要があります。
ここではカイカコインの購入方法についてご紹介します。
口座開設
- STEP.1ステップ1
- STEP.2ステップ2届いたメールのURLをクリックしパスワードを設定する
出典: https://fcce.jp
登録したメールアドレスに届いたメールに書かれたURLをクリックし、パスワードを設定します。 - STEP.3ステップ3基本情報の入力をする
出典: https://fcce.jp個人情報を入力します。
- STEP.4ステップ4本人確認書類・二段階認証・SMS認証を行う
出典: https://fcce.jp設定後、「基本情報の入力」「本人確認書類のアップロード」「SMS認証」、「二段階認証の設定」を行います。
- STEP.5ステップ5本人確認完了したら書類が届くので、それに書かれたパスワードを入力する。
入金
「アカウント」の「日本円入出金」から日本円の入出金を行うことができます。
- 入金金額を入力
- 「私はロボットではありません」にチェック
- 入金開始
仮想通貨を購入するにはまず日本円を入金する必要がありますので、必要な分だけ入金するといいでしょう。
購入方法
出典: https://fcce.jp
右上にある「取引」をクリックすると画像のような画面が出てきます。
最初はビットコインの売買ページになっていますので、「主要通貨」の隣の「トークン」をクリックし、チャートのところにある「BTC/JPY」を「CICC/JPY」もしくは「CICC/BTC」にしましょう。
チャートの横で指値注文ができます。
フィスコ 注文板
出典: https://fcce.jp
指値注文を行うときは注文板の買値を参考にして希望価格を決めるといいでしょう。
「気配値(JPY)」は売買の価格になりますので、売値の方の価格を入力すればすぐに売買が成立します。
購入希望価格があまりにも安すぎると注文が流れてしまいますので気をつけましょう。
カイカコインの口コミ・評価・評判
カイカコインを購入するにあたり、口コミや評判が気になるでしょう。
ここでは口コミや評判からわかったカイカコインのメリットやデメリットをご紹介していきます。
メリット
出典: https://farm.ncxx.co.jp
ここでは、カイカコインを購入することのメリットについて、まずみていきましょう!
- 自社グループ内のみだが商品・サービスの購入に使える
- 日本の取引所で購入できる
自社グループ内のみだが商品・サービスの購入に使える
あまり知られていないけどフィスココイン、ネクスコイン、カイカコインはハワイ旅行や野菜が買えるんだよ。https://t.co/4NLWa3U1E8
— 菊地 英明 (@kiku1227) December 13, 2017
カイカコインは自社グループ関連会社内に限定されますが、商品やサービスの購入に使うことができます。
「使い道がない仮想通貨が多いが、自社内だけでも商品やサービスの決済に利用できるのは良い。」という意見が挙げられました。
用途不明の仮想通貨が多いですので、用途が限定的とは言え明確になっているカイカコインは安心して取引ができると言えます。
日本の取引所で購入できる
フィスコ
カイカ
ネクスこの3社はzaifに
フィスココイン
カイカコイン
ネクスコイン上場してるからね。
仮想通貨のノウハウは持ってると思うぞ
— みなみ (@minamitrade) December 8, 2017
カイカコインはフィスコ仮想通貨取引所とZaifで購入することができます。
そのため、「海外取引所じゃないと購入できない仮想通貨が多いが、カイカコインは日本の取引所で買えるから気軽に購入しやすい。」という意見が多く見られました。
確かに日本国内で取り扱っている仮想通貨はごくわずかですので、国内で取り扱っているということはそれだけ取引量も多くなると期待できますので、将来性を感じられるでしょう。
カイカコインのデメリット
次にカイカコインを購入するデメリットについてご紹介します。
- 使い道がはっきりしていない
ただカイカコイン自体の使い道はないから気をつけないかんw
謎トークンのさだめである。
— やくざ (@mainichirorikon) May 5, 2018
カイカコインは自社商品・サービスの購入以外の使い道がありません。
そのため、「特に使い道がないから意味がない。わざわざ分けないでフィスココインでもよかったのではないか。」という声が挙げられました。
確かに自社商品・サービス購入以外での使い道がありませんので、現状では需要があまりなく、価格が高騰するかは不明です。
しかし、今後使い道ができ、需要が高まれば、将来性のあるコインになるでしょう。
カイカコインの今後・将来性についての考察
カイカコインは自社グループ・関連会社の商品・サービス購入以外の使い道がなく、普通のお買い物の決済には使用することができないなど、使い道がないコインです。
そのため、今後もこのままだと価格が上がらずほとんど価値の無いコインになってしまうかもしれません。
しかし、株式会社カイカがこのカイカコインの用途を明確にすれば、需要が上がり価値も上がる可能性があるでしょう。
また、カイカコインを取り扱っていた取引所の一つであるZaifが存続されなくなった場合、フィスコ仮想通貨取引所の取扱いのみになってしまいますので、それが価格に影響してしまう可能性があります。
もし今後国内でのカイカコインの取扱いが増えればカイカコインの取引も活発になるでしょう。