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仮想通貨ビットコインゴールド(BTG)とは?特徴や将来性を徹底分析!

bitcoin gold

仮想通貨ビットコインゴールド(BTG)とは

ビットコインゴールド(BTG)とは、ハードフォークによってビットコインから分裂したアルトコインのことです。

ビットコインをマイニングする際の“中央集権的な仕組み”を改善するために、香港のマイニンググループである「LightningASIC」によって作られました。

つまり、ビットコイン(BTC)をもっとマイニングしやすくしたのが、ビットコインゴールド(BTG)ということ。

ビットコインゴールド(BTG)は、ビットコインの分裂騒動の最中に作られた通貨であることから、

マイナーと開発者の間で対立があると考える人もいますが、実は対立関係などなく、単純なアルトコインとして運用されているのが現状です。

ただ、マイニング難易度を調整するために、公開前に開発者たちによってマイニングされており、“その報酬を利益にしているのでは!?”

という懸念を持っている人も多く、開発者が利益を得るための通貨という考え方もあるようです。

Bitcoin Gold(ビットコインゴールド)の概要
通過単位BTG
発行枚数上限21,000,000 BTG
ブロック生成速度10分
公開日2017年8月
マイニング承認システムPoW
開発者 LightningASIC

ビットコインゴールド公式サイト

ビットコインゴールド(BTG)の特徴

ビットコインゴールド(BTG)は、開発者やマイナーたちだけが得するんじゃない?

と思われがちなのですが、意外とそうではなく、取り引きを行う人もきちんと利益を得やすく考えられているんです。

では、一体どのような仕組みになっているのか、ビットコイン(BTC)と比較しながらチェックしてみましょう!

発行数はビットコインと同じ2,100万BTG

ビットコインゴールド(BTG)は、ビットコイン(BTC)から分裂した通貨だけに、発行上限数は2,100万BTGとビットコインと同じです。

分裂した際には、ビットコインを所持している人に、同じ分のビットコインゴールド(BTG)が配布されています。

そのため、公開直後からビットコインゴールド(BTG)を所有している人は多く、流動性が高い通貨ということがいえるのです。

そうなると、決済に向いているということになりますよね!

また、トランザクションの処理能力についてもビットコイン(BTC)より早くなっていて、実用性でも優れていると高く評価する人も少なくありません。

ブロック生成ごとに難易度調整がされる

仮想通貨では、マイニングの計算難易度を見直す目的として、「難易度調整(ディフィカルティ調整)」というものが定期的に行われています。

マイニングの難易度が簡単であれば、すぐに計算が完了し取り引きは完了、そして新しいブロックがどんどん生成されることで、分岐の恐れなどが出てきます。

逆に、マイニングの難易度がとてつもなく難しければ、計算完了までに時間がかかり、取り引きの処理にも遅れが出てしまうんです。

ですので、各通貨のブロック生成時間が一定に守られるよう、マイニングの難易度が定期的に見直しされているということです。

そして、ビットコイン(BTC)では2週間に一度のペースで難易度調整が行われるのですが、

ビットコインゴールド(BTG)では、ブロックが生成されるごと(10分に一度)のペースで難易度調整が行われています。

これによって、ほぼ規則的な速度でブロックが生成され、コインの新規発行量のバランスが崩れにくい、安定した取引が行えることになります。

生成速度と難易度調整の頻度

《ビットコイン(BTC)》

ブロック生成速度:10分  難易度調整:2週間に1回

《ビットコインゴールド(BTG)》

ブロック生成速度:10分に1回  難易度調整:10分に1回

GPUでマイニングが可能

ビットコインで(BTC)SHA256というアルゴリズムを採用しているのに対し、ビットコインゴールド(BTG)ではEquihashが採用されています。

このアルゴリズムが変更されたことによって、ビットコインゴールド(BTG)のマイニングを行う際、

今までビットコイン(BTC)のマイニングで使えていた「ASIC」という専用機が使えなくなります

その代わり、ビットコインゴールド(BTG)のマイニングでは、

私たちが普段使っているパソコンに内蔵されているグラフィックボード(GPU)が使えるようになり、専用機を購入しなくても利益を得やすくなったんです!

しかも、「GPUでマイニングができる」というよりは、「GPUでマイニングするのがいちばん効率的」といえ、これによって非中央集権化も進むと期待されているのです。

リプレイアタックに対応

仮想通貨のセキュリティ懸念として“リプレイアタック”というものがあります。

リプレイアタックとは、「分岐前のブロックチェーン」に対して、悪意のある者が「分岐後のブロックチェーン」コピーし、その情報を送信するというもの。

例えば、あなたが仮想通貨Aと、仮想通貨Bの2種類を持っていたとします。

そして、友人に仮想通貨Aのみを送信したとしましょう。

この時、友人は仮想通貨Aを受け取るのですが、悪意のある者がその取り引きデータを複製し、あなたの保有している仮想通貨Bに対して同じ取り引きデータを作り出します。

これによって、あなたが何も操作していないにも関わらず、仮想通貨Bが勝手に悪意ある者へ送金されてしまうのです。

ビットコインゴールド(BTG)では、このリプレイアタック対策がしっかりできている通貨ですので、安心して取り引きを行うことができるということがいえるでしょう。

仮想通貨ビットコインゴールド(BTG)の将来性は?

マイニングがしやすく、決済には最適なビットコインゴールド(BTG)ですが、不動の人気を誇っているビットコイン(BTC)がある以上、今後の将来性はそこそこという見方がされています。

もちろん、これから取引を始めて利益を増やしていくことも十分可能でしょうが、10年、20年先にどうなっていくのかといわれると、なかなか期待しにくい部分があるのも事実。

そこには一体どんな理由が潜んでいるのでしょうか…。

希少性があまり感じられない

これはビットコインゴールド(BTG)に限らず、ビットコイン(BTC)から分裂した全ての仮想通貨にいえることですが、

ハードフォークによって新しいコインが誕生すれば、ビットコイン所有者にはその度に通貨が配布されます。

つまり、ビットコインから分裂した仮想通貨は、ビットコインと同じ価値があると考えることができるんです。

そうであれば、ハードフォークで新しいコインをどんどん発行すれば、ビットコインを無限に発行できるという考え方ができ、発行上限がないのと同じこと。

これでは法定通貨とさほど違いがなく、あまり希少性がないということになります。

希少価値がなければ、当然価格は高騰しにくいですから、そこまで保有するメリットが感じられないというのが現状なのです。

今後価値がなくなる可能性もある

ビットコインゴールド(BTG)は、単純に考えればただのアルトコインに過ぎず、ビットコイン(BTC)との決定的な違いといえば「マイニングの方法」だけです。

そのため、もし今後価値が上がるのだとすれば、ビットコイン(BTC)のように決済手段としての受け入れがされ、ビットコイン(BTC)に代わるような存在になった場合ではないでしょうか。

しかし現状では、ビットコイン(BTC)でさえ、まだ完全に受け入れられた状態にありませんから、

ビットコインゴールド(BTG)が価値を持つまでには、まだまだ時間がかかると考えられます。

また、ビットコインゴールド(BTG)が分裂したように、今後もさらに色々な通貨が誕生するでしょうから、

価値を持つまでに時間がかかるコインは、いつの間にか埋もれてしまう可能性も高いといえるでしょう。

ビットコインゴールド(BTG)を取り扱っている取引所

そうはいっても、マイナーたちにとっては画期的で、稼ぎやすくなっているビットコインゴールド(BTG)ですから、実際に購入したいという人も多いと思います。

そこで、ビットコインゴールド(BTG)を取り扱っているおすすめの取引所を紹介しましょう。

現状では、日本国内の取引所でトコインゴールド(BTG)の取り扱いはされておりませんが、

海外取引所では多くのところが取り扱いしていますので、自分の使いやすい取引所を選んでみましょう。

Binance(バイナンス)

Binance(バイナンス)は、2017年7月に設立された中国の取引所で、仮想通貨の取引高が世界一ということでも知られています。

大きな魅力となるのは、なんといっても取引手数料が安いところ。

その他にも、ハードフォークで新しく誕生した通貨付与に積極的だったり、上場させるコインを人気投票で決めるなど、利用者目線で運営しているのも嬉しいポイントといえます。

ただ、レバレッジ取引に対応していないため、少ない金額で取引をしたい人には、少々不便さが感じられるかもしれません。

取引手数料取り扱い通貨数
中国0.1% 111種類

Binance(バイナンス)の公式サイト

HitBTC

HitBTCはイギリスの取引所で、デモ取引が可能ということで人気があります。

初めて仮想通貨取引を行う初心者や、海外取引所になんらかの抵抗がある人でも、デモ取引で慣らすことができるので、安心して本番に望めるでしょう。

また、ICO直後の通貨も豊富に取り扱っているため、早い時期から仮想通貨取引を行なっていた人にも人気があるんです。

しかし、運営会社の情報が少なく、少々信頼性に掛ける部分があるのが難点。

取引手数料取り扱い通貨数
イギリス-0.01%〜0.1%241種類

HitBTCの公式サイト

Bitfinex(ビットフィネックス)

Bitfinex(ビットフィネックス)は香港の取引所で、取り扱い通貨数は少ないものの、3.3倍のレバレッジ取引を可能としているところが大きな魅力となっています。

また、他の取引所ではなかなかない「Margin Funding」というサービスがあり、

自分が取引をしなくても、トレーダーに通貨を付与することで利益を得ることができるんです。

ですので、自分でうまく取引が行えない人には、便利な取引所だといえるでしょう。

しかし、Bitfinex(ビットフィネックス)セキュリティ面で不安を抱える取引所でもあり、過去に2度のハッキング被害が発生しています。

もちろん、その都度セキュリティ強化はされていますが、安心して取引ができるかといわれると、多少不安が残ってしまうのが本音でしょう。

取引手数料取り扱い通貨数
香港0~0.2%37種類

Bitfinex(ビットフィネックス)の公式サイト