買いたい仮想通貨があるけど、日本の取引所では買うことができない
ステップアップのため海外の取引所に挑戦したい
という方も多いのではないでしょうか。
そんな時、海外取引所の中でまず検討したいのが、「Bitfinex」(ビットフィネックス)です。
ビットコイン、リップル、イーサリアムの主要三大仮想通貨の取り扱いはもちろん、日本では買えないマイナーコイン90種類以上に対応します。
加えて、保有する仮想通貨を貸し出すことで金利(利息)がもらえる「仮想通貨レンディング」にも対応。
あまりのお得さに「もっと早く知っておけば・・・」となること請け合いです。
今回は、そんなBitfinexについて徹底解説。
海外の取引所は「操作が難解」とのイメージがありますが、以下をお読みいただくことで、Bitfinexの疑問をすべてスッキリ解決できることをお約束します。
- bitfinexは取り扱い通貨も多くこれから仮想通貨投資を本格的にしていきたい人におすすめ
- bitfinexはレンディングなどのサービスも豊富な取引所
- 日本語対応はしていないが操作方法は簡単
- bitfinexではドルでの入金もできるが、仮想通貨での入金がおすすめ
- 仮想通貨での入金には送金手数料無料のGMOコインがおすすめ
Bitfinex(ビットフィネックス)とは?
Bitfinex(ビットフィネックス)の基本情報 | |
---|---|
会社名 | iFinex Inc. |
設立 | 2013年 |
資本金 | 未公開 |
所在地 | 香港 |
取引の種類 | 現物 レバレッジ取引(3.3倍) |
取り扱い通貨 | ビットコイン(BTC) リップル(XRP) イーサリアム(ETH) ライトコイン(LTC) イオス(EOS) ネオ(NEO) など80種類以上 |
Bitfinexは香港を拠点とする「世界有数」の仮想通貨取引所です。
取引量は世界トップクラス(時期により変動しますが、1位~5位)をキープ。
国内で最大級の取引量を誇るbitFlyer(ビットフライヤー)やQUOINEX(コインエクスチェンジ)すら上回る、といえばイメージしやすいでしょうか。
設立は2013年と、仮想通貨の取引所としては老舗なので信頼性もバツグン。
「日本語に未対応」「国内取引所のように手厚いサポートは望めない」といったデメリットはあるものの、総合的には国内の取引所よりもメリットが目立ちます。
以下、Bitfinexの「取引(売買)手数料」「取り扱い通貨」「レバレッジ」などについて1つずつみていきましょう。
Bitfinexの取引(売買)手数料
取引所を選ぶとき、チェックの欠かせない項目が「取引手数料」です。
Bitfinexの取引手数料は、以下のような料金体系になっています。
過去30日間の取引量(米ドル相当額) | Maker手数料 | Taker手数料 |
---|---|---|
$ 0.00以上の取引 | 0.100% | 0.200% |
$ 500,000.00以上の取引 | 0.080% | 0.200% |
$ 1,000,000.00以上の取引 | 0.060% | 0.200% |
$ 2,500,000.00以上の取引 | 0.040% | 0.200% |
$ 5,000,000.00以上の取引 | 0.020% | 0.200% |
$ 7,500,000.00以上の取引 | 0.000% | 0.200% |
$ 10,000,000.00以上の取引 | 0.000% | 0.180% |
$ 15,000,000.00以上の取引 | 0.000% | 0.160% |
$ 20,000,000.00以上の取引 | 0.000% | 0.140% |
$ 25,000,000.00以上の取引 | 0.000% | 0.120% |
$ 30,000,000.00以上の取引 | 0.000% | 0.100% |
$ 300,000,000.00以上の取引 | 0.000% | 0.090% |
$ 1,000,000,000.00以上の取引 | 0.000% | 0.085% |
$ 3,000,000,000.00以上の取引 | 0.000% | 0.075% |
$ 10,000,000,000.00以上の取引 | 0.000% | 0.060% |
3,000,000,000,000ドル以上の取引 | 0.000% | 0.055% |
このように、月あたりの取引量が多いユーザーほど、取引手数料は安くなります。
とはいえ、ライトなユーザー層となる「$ 0.00以上~$ 500,000.00未満」(0~5,665万円)の月間取引量ですら、手数料は最大で0.200%。
多くの海外取引所よりも割安です。
さらに月間$ 500,000.00以上(約5665万円以上)で割引率が上昇、その後も段階的に割引率が高まっていきます。
100万円相当の取引を月間約28往復すると、$ 500,000.00(5665万円)に到達します。
一度の売買で到達できなくても、取引を繰り返すことで高い割引率が適用されやすくなる仕組みです。
maker手数料とtaker手数料
またこうした仕組みをベースとしながら、「Maker手数料」と「Taker手数料」によっても取引手数料は異なります。
Maker手数料:
取引板(オーダーブック)に注文を「供給」する形式の注文方法。たとえば、すぐに約定しない指値注文など。Maker手数料は取引所の「流動性」確保に貢献するため、安く設定されています。
Taker手数料:
取引板(オーダーブック)から注文を「消費」する形式の注文方法。たとえば、すぐに約定する成行注文など。
このことから、Bitfinexはある程度の売買頻度が想定される方、もしくは将来的にガッツリと資産を増やしていきたい方などに有利な料金体系といえるでしょう。
Bitfinexの取り扱い通貨は?
Bitfinexではどのような仮想通貨が取引できるでしょうか?
ビットコイン、リップル、イーサリアムなどの主要コインはもちろん、日本では買えないマイナーなコイン90種類以上に対応しています。
またビットコイン以外に、イーサリアム、イオス、ステラも基軸通貨(さまざまなコインを購入するための元手となる通貨)として採用されており、また本人確認を済ませることで米ドル、日本円、ユーロ、ポンドとの交換も可能です。
本人確認をせずに取引する場合は、法定通貨(米ドルなど)への交換はできません。
bitfinexの取り扱い通貨一覧
以下、Bitfinexで「ビットコイン」を元手に買うことができるアルトコインの一覧をみてみましょう。
- ETH/BTC
- EOS/BTC
- XRP/BTC
- ZEC/BTC
- BSV/BTC
- LTC/BTC
- ETC/BTC
- XMR/BTC
- IOTA/BTC
- BAB/BTC
- NEO/BTC
- DASH/BTC
- SEE/BTC
- XTZ/BTC
- TRX/BTC
- BTG/BTC
- ZRX/BTC
- OMG/BTC
- XLM/BTC
- MITH/BTC
- FUN/BTC
- ETP/BTC
- DADI/BTC
- XVG/BTC
- GNT/BTC
- RBTC/BTC
- QASH/BTC
- SPANK/BTC
- LYM/BTC
- QTUM/BTC
- ELF/BTC
- BAT/BTC
- MKR/BTC
- MANA/BTC
- VET/BTC
- EDO/BTC
- SEN/BTC
- DATA/BTC
- SNT/BTC
- KNC/BTC
- AION/BTC
- YOYOW/BTC
- IQX/BTC
- RLC/BTC
- IOST/BTC
- UTK/BTC
- STORJ/BTC
- ZIL/BTC
- BFT/BTC
- ORS/BTC
- REP/BTC
- REQ/BTC
- WPR/BTC
- MTN/BTC
- ATM/BTC
- HOT/BTC
- DAI/BTC
- ODE/BTC
- OMNI/BTC
- RCN/BTC
- BCI/BTC
- POA/BTC
- AUC/BTC
- DTA/BTC
- RRT/BTC
- DGB/BTC
- CTXC/BTC
- AGI/BTC
- CND/BTC
- NCASH/BTC
- VEE/BTC
- BNT/BTC
- CBT/BTC
- ESS/BTC
- WAX/BTC
- SAN/BTC
- DTH/BTC
- AID/BTC
- ANT/BTC
- TNB/BTC
- ZCN/BTC
- POLY/BTC
- FSN/BTC
- AVT/BTC
- LRC/BTC
- CFI/BTC
- SNGLS/BTC
- PAI/BTC
- RDN/BTC
このように、BTCとのペアのみで約90種類に対応します。
Bitfinexのレバレッジは?
Bitfinexでは「現物」取引のほか、レバレッジ最大3.3倍の仮想通貨「FX」が可能となっています。
たとえばレバレッジ3.3倍の場合、100万円の原資産で最大330万円の取引ができ、効率的に資産増加を目指せます。
もちろん、新規売り(ショート)をすることもできますので下落相場でも利益を狙うことが可能です。
ただし、レバレッジ3.3倍の場合、利益だけではなく損失も3.3倍となる点に十分注意しましょう!
Bitfinexは本人確認が必要?それとも不要?
ネット上では「Bitfinexの本人確認のハードルは高い」「日本語に対応しておらず手続きに苦労した」などの情報が見られます。
一方で、「本人確認は不要」との情報も。本当はどちらなのでしょうか?
結論として、「法定通貨の入出金を行う場合は本人確認が必要」ですが、「それ以外は本人確認不要」となります。
たとえば、日本の取引所でビットコインを購入し、それをBitfinexに送金して取引する場合、本人確認をせずとも不自由なく取引することができます。
Bitfinexの使い方・操作方法を解説
さて、いよいよBitfinexの具体的な使い方や操作方法をみていきます。
Bitfinexは海外の取引所なので、日本語には未対応。
そのため、「どのように買えば(売れば)いいか分からない」と悩んでいる方も多いのではないでしょうか?
以下では図解で詳しく解説していますので、この通りに操作すれば、誰でもBitfinexを簡単に使いこなせます。
さっそくみていきましょう!
Bitfinexの買い方・売り方は?
Bitfinexの使い方は一見すると難しく見えますが、非常にシンプルです。
以下のトレーディング画面をご覧下さい。
発注の際、見るべきは赤枠(現在表示している通貨ペアの種類)と青枠(注文フォーム)だけです。
ここでは一例として、ビットコインキャッシュから分裂したビットコインスタッシュ(BSV)を購入してみましょう。
①下図の通貨ペアの中から「BSV」をクリックします。
②「注文方法」を選択します。
③仮想通貨の「購入価格」および「数量」を入力します。
④「買い(Buy)」もしくは「売り(sell)」を選択します。
注文方法の種類
この手順の中で唯一迷いがちな、「②」の注文方法ついて補足しておきましょう。
Bitfinexでよく使う注文方法は、Limit(リミット)注文、Market(マーケット)注文、Stop(ストップ)注文の3つです。
これらは日本の取引所でいうところの
- Limit(リミット)注文=指値注文
- Market(マーケット)注文=成行注文
- Stop(ストップ)注文=逆指値注文
にあたります。
つまり、Limit注文はあらかじめ指定した水準よりも有利な価格になった際、約定する注文方法(ここまで下がったら買い、ここまで下がったら売り)。
Market注文は、価格を指定せず、今出ているオーダーの中でもっとも有利な価格と約定する注文方法です(いくらでもいいから今すぐ買いたい、売りたい)。
Stop注文は、あらかじめ指定した水準よりも不利な価格になった際に約定させる注文方法で、主にストップロス(損切り)に利用されます(ここまで下がったら売り、ここまで上がったら買い)。
上記の点さえ押さえておけば、基本的な操作は日本の取引所とほぼ同じ。
最初は少し戸惑いがあっても、利用している間に感覚的に扱えるようになるでしょう。
もし英語表記に戸惑ったら、「Google翻訳」などWebブラウザに搭載されている翻訳機能を使うのも1つの手です。
Bitfinexのメリット・デメリットは?
Bitfinexなど海外の取引所の日本語ネット情報は少なめです。
そのため、「予想外のデメリットがあったらどうしよう」「公式サイトは英語で書かれているしよく分からない・・・」といった不安がつきまといます。
そこで以下、Bitfinexを使う上で必ず知っておきたい「メリット」と「デメリット」を解説します。
Bitfinexのメリット① 世界最高峰の安心感
海外の取引所が初めての方は、まず「定番」の取引所を選ぶのがベターです。
日本語情報に乏しいマイナー取引所で「海外取引所デビュー」してしまうと、万が一の際、トラブルの解決方法が見つからず立ち往生してしまうことも。
Bitfinexは、24時間ビットコイン出来高ランキングが世界第1位の取引所です(「BTC/USD」ペア。2018年12月2日時点「Bitcoin日本語情報サイト」による)。
なぜこれほど多くのトレーダーが利用しているのか?
それはBitfinexが「世界トップクラスの信頼性を誇る」からです。
日本だけではなく世界中に利用者を抱えている取引所なので、さまざまな面で「安心感」が強いのがメリットです。
Bitfinexのメリット② ショート(売り)注文も可能
力強い上昇相場を形成した2017年とは違い、2018年以降は長い下落トレンドが続きました。
このような弱い相場でリターンを狙うには「ショート」(新規売り)注文が使える取引所を選ぶと圧倒的に有利です。
さて、注文にはロング(買い)とショート(売り)の2種類があることは周知のとおりですが、ショートはさらに「決済」と「新規」の2種類に分けることができます。
- 決済売り: あらかじめ約定させてある買い注文を処分してポジションを0にする売り注文
- 新規売り: ポジションが0の状態から新たに売り注文を出し、後に買い戻すことで利益を狙う注文
Bitfinexはどちらにも対応しているため、下落相場でも利益を狙うことができるのです。
Bitfinexのメリット③ レンディングサービスも利用可能
レンディングサービスとは、「お金を貸すことで金利(利息)をもらう」投資方法です。
Bitfinexはレンディングサービスに対応するめずらしい取引所で、寝かせてあるビットコイン、イーサリアムなどを取引所に貸し出すことで、日歩(利息)を受け取れます。
受け取れる利息は日々変動しており一概には言えませんが、年利50%も狙うことができるため、「ガチホ」(長期保有)している通貨がある方はぜひ利用を検討してみましょう。
Bitfinexのデメリット① 本人確認がややこしい?
Bitfinexを使うためには本人確認書類の提出が必要となり、その手続きが非常に複雑とのネット上の書き込みが散見されますが、これは本当でしょうか。
結論、そのようなことはありません。
「米ドル」など法定通貨での出金を行う場合は本人確認が必要となるものの、それ以外のケースでは不要です。
Bitfinexに限らず、海外取引所の本人確認は手こずるケースが多いので、本人確認を必要としない範囲の取引で(仮想通貨同士の取引で)完結させるのが賢明でしょう。
Bitfinexの本人確認は、日本の取引所のように「免許証を送付して終了」といった簡単なものではなく、少々ハードルは高め。
「(英語の)身分証明書」「住所証明書」などの提出が求められます。
Bitfinexのデメリット② 過去のハッキング被害
「仮想通貨取引所のハッキング事件」といえば、2011年のマウントゴックス流出事件、2018年のコインチェック流出事件が思い出されます。
実は、Bitfinexもそうした被害を受けた取引所の1つ。
Bitfinexは2016年、時価70億円以上のビットコインをハッキングによって失いました(損失補償は全ユーザーに完了済み)。
このことはBitfinexの不安材料・デメリットとしてたびたび取り上げられます。
しかし現在はその反省から、資産のほとんどをインターネットから切り離した「コールドウォレット」で保管しており、世界トップクラスのセキュリティを誇る取引所として広く認識されています。
Bitfinexの登録方法は?
「買い方」「売り方」とともに、Bitfinexの「登録方法」も悩みがちなポイントです。
英語サイトのため「これでいいのかな?」と不安を感じる場合もあるでしょう。
そこで今回は、登録方法も合わせて解説していきます。
Bitfinexに登録するためには、まず「公式サイト」を表示しましょう。
すると下図が表示されますので、「OPEN ACCOUNT」(口座開設)をクリックします。
続いて、以下の4つの確認事項に「すべてチェック」していきましょう。
次に、「Proceed」(続ける)をクリックします。
最後に、以下のような申込フォームが表示されますので、それぞれの欄に「ユーザ名」「メールアドレス」「好きなパスワード」「パスワード再入力」「タイムゾーン」を入力していきます。
パスワードはハッキング対策のため複雑なものをご入力ください。
完了したら、「右の文字列を入力」し(ロボットではないかの確認)、「Open Account」(口座開設)をクリックします。
たったこれだけで、基本的な口座開設の手続きは完了。
本人確認が必須ではない分、国内の取引所の口座開設よりもずっとシンプルです。
Bitfinexの使い方【総まとめ】
今回は、世界を代表する仮想通貨取引所「Bitfinex」(ビットフィネックス)の使い方を、トレーディング画面や登録フォームを交えながら解説しました。
Bitfinexに限らず、海外の取引所は取り扱い通貨数がケタ違いに多く、その分、投資機会(=チャンス)も多くなるのが魅力です。
さらにBitfinexでは、最大3.3倍のレバレッジ取引、仮想通貨レンディング(貸出サービス)にも対応しており、総合力では右に出る交換所は存在しません。
スペックと信頼性を兼ね備えたBitfinexは、「プロが最終的に行き着く取引所」と言えるでしょう。
「海外の取引所を使ってみたい」という方、まずBitfinexから始めてみてはいかがでしょうか?