ビットコインってどうなの?
ビットコインについてざっくり知りたい
ビットコインや仮想通貨について断片的な話は聞くけれど、どんな通貨なのか実はよくわからない、ビットコインって結局どういうものでこれからどうなっていくのか知りたいということはないでしょうか。
この記事を読めば、ビットコインについて総合的に知っておきたいこと全てが分かります。
ビットコインとは?
ビットコインとはどのような通貨なのか、ビットコインを知る上で知っておきたい知識とビットコインの今までの歴史を振り返りながらビットコインについて学んでいきましょう。
ビットコインってどんな通貨?
- 中央銀行などが存在せずユーザによって支えられた分散型台帳により成り立つ
- ブロックチェーンという暗号技術により成り立っている
- 発行枚数が決まっている
- 個人間での送金ができたり世界中で両替せずに使える
ビットコインとは、現在世界で最もシェアが高く一番最初にできた仮想通貨でもあります。
ビットコインの大きな特徴としては既存の通貨は国家銀行や権威のある組織によって価値が保証されていたものが、ブロックチェーンという暗号技術を使うことで世界中のユーザーが価値を保証する分散型の通貨であるということです。
また、ビットコインは発行枚数が決まっていることから、その価値が保証されています。
ビットコインは、世界中で取引されているため両替などせずとも(決済システムが導入されているところであれば)世界で使える通貨であり、送金なども従来の通貨に比べ格段にスムーズに行えます。
ビットコインを支える技術ブロックチェーンとは
ビットコインを含める仮想通貨が注目される理由の一つとしてブロックチェーンという暗号技術を使っていることにあります。
ブロックチェーンは、今までは銀行など信用のある第三者のみがしていた取引の承認を誰もができるようにした技術です。
ブロックチェーンを使った仮想通貨により、今まではインターネット上では情報の交換は可能だが、信用のある第三者を通さない価値の交換は難しいと言われていた所の価値の交換が可能になりました。
ビットコインのこれまでの相場と出来事
ビットコインが現在に到るまでどのような出来事があったのか、ビットコインについての話でよく出る出来事をまとめてみました。
2008年ビットコインの始まりはSatoshi Nakamotoの論文から
ビットコインの始まりはネット上に未だ誰かわかっていない謎の人物ナカモトサトシの論文から始まりました。
2010年5月22日ビットコインの初決済はピザ2枚
ビットコインが初めて決済は10,000BTCをピザ2枚へ支払ったことでした。
この5月22日は未だにビットコインマニアの間ではビットコイン・ピザデイとしてビットコイン愛好家の間では祝われています。
2011年6月マウンドゴックス取引所がハッキングを受ける
マウンドゴックスは2014年の資金消失事件が有名ですが、世界中でもいち早くビットコインのトレードを始めた取引所です。
この事件は、ハッキングを受けビットコインが一時1セントに操作されるという事件でしたが、この事件を始まりとしてこの後仮想通貨取引所へのハッキング事件が相次いできます。
2012年ビットフロア(Bitfloor:アメリカ:被害総額155億円程度)
2014年マウントゴックス(Mt.Gox:日本:被害総額500億円程度)
2014年ポロニエックス(Polonix:アメリカ:6000万円程度)
2015年ビットスタンプ(Bitstampイギリス:被害総額6億円程度)
2016年ビットフィネックス(Bitfinex:香港:被害総額777億円程度程度)
2017年イーサデルタ(EtherDelta:分散型取引所:被害総額800万円程度)
2018年コインチェック(coincheck:日本:580億円程度)
2018年ザイフ(zaif:日本:70億円程度)
2012年11月ビットコイン最初の半減期
ビットコインは発行上限がある通貨なので、マイニングの報酬を21万ブロック生成(約4年)ごとに半減していくように決まっています。
この最初の半減期は2012年に訪れ、マイニング報酬は50BTCが半分の25BTCに半減されました。
そして、その後2016年には12.5BTCに半減され、2019年現在もマイニングの報酬は12.5BTCとなっています。
2012年〜2013年キプロス金融危機によりビットコインの価格高騰
ギリシャ危機により、ヨーロッパのタックスヘブンとして資金を集めていたキプロスに負担を求め、キプロスの金融機関に資金を預けている預金者から預金残高の約7%〜10%の徴収を決めました。
これによりヨーロッパでは国家や金融機関への不信感が高まり、特定の国家を持つことのない仮想通貨ビットコインに資産回避を考慮する人が増えビットコインの価格が高騰しました。
2014年2月マウンドゴックス事件
当時仮想通貨取引の多くが行われていたマウントゴックスがハッキング被害にあい、ビットコイン約480億円相当と顧客資金約28億円相当が消失したのがマウントゴックス事件です。
のちに、マウントゴックス元社長であるマルク・カルプレスが口座残額水増しと業務上横領の疑いで逮捕されハッキングはカルプレスの関与によるものだとされましたが、本人は無罪を主張しています。
2016年6月 THE DAO事件
The DAOはイーサリアム 城にトークンを発行してICOを行いましたが、その後システム上の問題点から約50億円分のETHが盗まれるという事件が起こりました。
結果としてイーサリアムはハードフォークされ不正送金はなかったことにされ、この時にイーサリアムクラシックが生まれました。
ハードフォークとは、ブロックチェーンを分裂させて通貨に新たなルールを採用させることです。
これにより、旧ルールを採用する通貨と新ルールを採用する通貨といった二つの通貨が生まれることもあります。
2017年ビットコインのハードフォーク
ビットコインはスケーラビリティー問題(トランザクション処理に時間と手数料が多くかかってしまう)やマイニングの大量電力消費の問題を抱えています。
この問題を解決しようと、2017年には8月にビットコインキャッシュ、10月にビットコインゴールド、11月にビットコインダイヤモンドなど次々に、ビットコインからハードフォークし新たな通貨が次々と生まれました。
2017年12月16日1BTC220万円超え
2017年は仮想通貨元年とも言われ、仮想通貨の価格が急激に上がり仮想通貨市場はバブルとも言われました。
そんな中ビットコインは2017年末には最高価格の220万円超えの値段をつけていましたが、2018年にはバブルが崩壊し、現在では40万円台まで値を落としています。
参考記事
【日本経済新聞】ビットコイン、最高値更新|一時1万7600ドル台
【コインチェック】ビットコイン(BTC)の最高値はいくら?過去の記録を徹底解説
2018年1月coincheckから約580億円相当のNEMが流出
仮想通貨人気に伴い多くのユーザーから利用されていたコインチェックですが、2018年1月には580億円相当のNEMがハッキングにより流出し大きな衝撃を与えました。
コインチェックは、この後マネックスに買収され利用者には資産は返還され、セキュリティーなども強化し金融庁からの認可もうけ2018年年末より新規登録や通常取引を開始しています。
【ゼロはじ】コインチェック再開!金融庁認可取得までの経緯と利用可能なサービスを解説!
【ゼロはじ】コインチェックに金融庁がついに許可!どう変わったのかを徹底解説
【日本経済新聞】コインチェックの仮想通貨不正流出、過去最大580億円
2018年9月 Zaif不正アクセス事件
ザイフは9月17日にビットコイン、ビットコインキャッシュ、モナコイン の入出金を停止していましたが、20日未明にこれらの通貨がハッキングされていたことを発表しました。
ザイフはこの後、同じく国内仮想通貨取引所のフィスコに事業委託し、ユーザーへの返金などを補填しました。
ビットコインのこれからの相場予想と出来事
ビットコインについて大体は理解したものの仮想通貨のバブルも崩壊し、ビットコインがこれからどうなっていくのかは気になるところでしょう。
ここでは、ビットコインの今後のイベントと価格についてまとめました。
ビットコインの今後のイベント
仮想通貨市場は他の市場に比べるとまだまだ小さく、これから大きく広がる可能性があります。
今後ビットコインの価格を左右するであろうイベントをまとめました。
2019年:NASDAQのビットコイン先物市場を開始
米ナスダックは2019年の前半にビットコイン先物取引を開始すると発言しています。
詳しい廃止時期は米規制機関(CFTC)などに委ねられている状況のため分からないが、ナスダックはビットコインの先物市場を開始することに積極的な姿勢を見せているようです。
2020年ビットコイン半減期
半減期は21万ブロックが生成された時と決まっており、ビットコインの承認は約10分なので10分×21万ブロックで約四年と言われています。
この結果、次のビットコインの半減期は2020年5月25日と推定されており、これによりビットコインがより希少になり価格が上昇するのではないかと言われています。
2020年米国でのビットコインのETF承認
ビットコインがETF承認されると仮想通貨が、証券取引所でも取引できるようになります。
ずっと期待されているこのビットコインのETFは2020年になるかと言われています。
ETF承認が通れば、仮想通貨への信頼性が高まり価値の上昇に繋がると共に機関投資家などが仮想通貨市場に参加し仮想通貨取引が活発になることが予測されます。
ライトニングネットワーク実装
ビットコインはトランザクション処理が遅いスケーラビリティー問題が決済通貨としての実用に際して大きな問題となっていますが、これを解決する仕組みとして考えられているのがライトニングネットワークです。
ライトニングネットワークがビットコインに実装されることが実現すれば、ビットコインの機能性は高まり価格も上昇すると考えられます。
ビットコインの今後の価格予想
2018年は仮想通貨市場は下落しつづけましたが、2019年3月現在40万円代の価格がそろそろ底値であり、2019年は価格が上昇していくのではないかと見られています。
価格としては、2019年終わりには30万円〜100万円をつけているのではないかと言われています。
また、2020年には半減期やETF承認などを受けさらに価格は上昇していくと見られており、ビットコインは長期視点で取引するのがいいかもしれませんね。
ビットコインが100万円に到達するとしたら…?
ビットコインは2017年末に200万円以上の値をつけているので、将来的にビットコインが100万円に達するとの予測は多く見られます。
投資家やアナリストたちの予測では、2019年中には100万円に届くか届かないかで、2020年には100万円にの値をつけるのではないかと言われていますよ。
ビットコインが1000万円に到達するとしたら…?
さらに、2020年以降にはビットコインが1000万円に達すると予想している投資家たちもいます。
機関投資家としても有名なトーマス・リー(Thomas Lee)氏やアンチウイルスソフトMcAfeeの創業者のジョン・マカフィー(John McAfee)氏はヘッジファンドの参入やビットコインが実際に使われることを想定すると2020年には1000万円に達すると予測しています。