仮想通貨といえばビットコインが最も有名ですが、現在発行されている仮想通貨の種類は1500種類以上と言われており、それぞれ異なる特徴があります。
これだけたくさんの種類があると、どの仮想通貨に投資するべきなのか迷うのも当然です。
様々な仮想通貨の特徴を見極めたうえで、将来性が期待できるものを選んで投資することが大切です。
そこで今回は、ビットコインをはじめとした国内の仮想通貨取引所で購入できる代表的な仮想通貨の種類と、それぞれの特徴を詳しく解説します。
名前がよく似ているのでわかりにくい、ビットコインから分岐(ハードフォーク)して誕生したアルトコインの種類と違いについても触れていますので、ぜひ参考にしてください。
この記事を最後まで読むことで、あなたもビットコインをはじめとした仮想通貨の種類と違いについて詳しくなり、投資対象のコインを選びやすくなります!
おすすめの仮想通貨(ビットコインなど)の種類と取扱数
日々新しい仮想通貨が誕生しており、現在は1500種類以上も存在しています。
その中から何を基準にして選び投資するべきなのか迷うものですが、リスク回避を考えるのであれば、国内の仮想通貨取引所で取り扱っているものを選ぶことをおすすめします。
現在日本国内で仮想通貨と法定通貨の交換業務を行うためには、仮想通貨交換業者登録を済ませていなければいけません。
特に初心者が仮想通貨の取引を行う場合は、安心して取引を行うためにも、金融庁から認可を受けた国内の仮想通貨取引所を選ぶことが大切です。
金融庁が「安全性が低い」と考えられる仮想通貨取引所は仮想通貨交換業者として扱われていませんので、仮想通貨交換業者と認可を受けた仮想通貨取引所を優先的に選びましょう。
ここでは、国内の仮想通貨交換業者が取り扱っている仮想通貨の順に、それぞれの特徴について解説します。(平成30年4月現在に登録済の仮想通貨交換業者・16社で調査)
国内の仮想通貨交換業者が取り扱う仮想通貨一覧
仮想通貨交換業者 | BTC | ETH | BCH/BCC | XRP | ETC | LTC | MONA | XEM | その他 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
マネーパートナーズ | ◯ | – | – | – | – | – | – | – | – |
QUOINEX | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | – | – | – | – | QASH |
bitFlyer | ◯ | ◯ | ◯ | – | ◯ | ◯ | ◯ | – | LISK |
ビットバンク | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | – | ◯ | ◯ | – | – |
SBIバーチャル・カレンシーズ | ◯ | – | ◯ | ◯ | – | – | – | – | – |
GMOコイン | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | – | ◯ | – | – | – |
ビットトレード | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | – | ◯ | ◯ | – | – |
BTCボックス | ◯ | ◯ | ◯ | – | – | ◯ | – | – | – |
ビットポイント | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | – | ◯ | – | – | – |
DMM Bitcoin | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | – | ◯ | – |
ビットアルゴ取引所東京 | ◯ | – | – | – | – | – | – | – | – |
Bitgate | ◯ | – | – | – | – | – | – | – | – |
BITOCEAN | ◯ | – | – | – | – | – | – | – | – |
フィスコ仮想通貨取引所 | ◯ | – | ◯ | – | – | – | ◯ | – | FSCC NCXC CICC |
テックビューロ(Zaif) | ◯ | ◯ | ◯ | – | – | – | ◯ | ◯ | XCP ZAIF BCY SJCX PEPECASH FSCC CICC NCXC Zen CMS |
Xtheta | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | XCP |
ビットコイン(BTC)
国内で登録済の仮想通貨交換業者・16社全てで取り扱っているのがビットコインです。
ビットコインは世界で初めて誕生した仮想通貨であり、現在発行されているアルトコインを開発する技術の基本にもなっています。
マイナーなアルトコインの取引を行う際にはビットコインでしか購入できない場合があるため、仮想通貨の投資を始めるならまずはビットコインを購入するのが良いとされています。
今後はビットコインで決済できる実店舗が拡大し、流動性が更に高まることも予想されることから、将来性が大いに期待できる仮想通貨です。
ビットコインキャッシュ(BCH/BCC)
ビットコインキャッシュは国内の登録済み仮想通貨交換業者のうち11社が取り扱っています。
ビットコインから分岐(ハードフォーク)して誕生した仮想通貨で、ビットコインよりも優れた処理能力を誇ります。
時価総額はまだまだビットコインに及びませんが、ビットコインを凌ぐ実力を秘めていることから、今後も将来性が期待できるアルトコインの一つです。
イーサリアム(ETH)
イーサリアムは国内の仮想通貨交換業者のうち10社が取り扱っています。
ブロックチェーンを活用した自動契約(スマートコントラクト)により、通貨としてだけでなく様々な分野へ応用できるのが特徴です。
また、仮想通貨のプラットフォームとしても活用されており、イーサリアムをベースにして様々なアルトコインが開発されています。
ビットコインに次ぐ時価総額を誇り、ビットコインとイーサリアムを合わせた時価総額が仮想通貨全体の約7割を占めるほど活発に取引されています。
リップル(XRP)
国内の登録済み仮想通貨交換業者の8社が取り扱っているリップルは、決済システムに特化して開発された経緯があることから実用性が非常に高いのが特徴です。
金融関連企業と積極的に提携し、リップルを活用したサービスを順次開始しています。
商用化が更に進められることで取り扱う取引所が増え、価格高騰にも結びつくことが期待されています。
ライトコイン(LTC)
8社の仮想通貨交換業者が取り扱っているライトコインは、ビットコインに次ぐ実力を誇るアルトコインとして知られています。
「ビットコインが金貨なら、ライトコインは銀貨」と例えられるほどで、特にビットコインよりも決済承認の速さが優れているのが特徴です。
モナコイン(MONA)
6社の仮想通貨交換業者が取り扱っているモナコインは、日本のインターネット掲示板「2ちゃんねる」で開発された仮想通貨です。
世界で初めてSegWitを採用したことでも話題になり、多くの投資家から注目されました。
イーサリアムクラシック(ETC)
出典: https://ethereumclassic.github.io/
3社の登録済み仮想通貨交換業者が取り扱っているイーサリアムクラシックは、イーサリアムがハッキングされ約50億円分のイーサリアムが盗まれた「The DAO事件」をきっかけに誕生したアルトコインです。
イーサリアムとほとんど同じ性質を持ち、開発チームの信念や規模、時価総額などに違いがあります。
ネム(XEM/NEM)
国内の登録済み仮想通貨交換業者のうち3社が扱っているネムは、マイニングではなくハーベスティングと呼ばれる独自の仕組みが特徴です。
ハーベスティングはネムネットワークに貢献した人に応じて、XEMが新規発行される仕組みになっており、セキュリティの高さと公平性が他のアルトコインと異なる観点で開発されています。
国内の登録済み仮想通貨交換業者が取り扱っている仮想通貨の種類は限られているため、他のアルトコインを購入したい場合は海外の仮想通貨取引所を利用しなければいけません。
海外の仮想通貨取引所は基軸通貨がビットコインの場合が多いため、まずは国内の仮想通貨取引所でビットコインを購入してから取引を行うことをおすすめします。
ビットコインが分岐して誕生したアルトコインの種類と特徴
ビットコインは様々な仮想通貨の中でも圧倒的な人気を誇り、活発に取引が行われています。
ビットコインに採用されているブロックチェーン技術は、様々な仮想通貨開発の基本にもなっていますが、課題が残されているのも事実です。
ビットコインの課題を改善し、より良い仮想通貨になるため開発が進められ、ビットコインとは異なるアルトコインが複数誕生しています。
ビットコインから分岐して生まれたアルトコインの種類とそれぞれの違いを詳しく解説します。
ビットコインキャッシュ(BCH/BCC)
出典: https://www.bitcoincash.org/
ビットコインから分裂して生まれた最初のアルトコインで、国内の仮想通貨交換業者でも多く取り扱っています。
ビットコインの課題だったスケーラビリティ問題(未処理のトランザクションが増える送金詰まり問題)を改善する目的で開発された経緯があります。
ビットコインは1ブロック=1MBしかデータを記録できないのに対し、ビットコインキャッシュは1ブロック=8MBまでデータを記録できるメリットもあります。
ビットコインゴールド(BTG)
ビットコインが開発された当初はマイニング(採掘)を行うと簡単に入手できましたが、現在はかなり難しくなっています。
マイニングをより簡単に成功しやすくするために開発されたのが、ビットコインゴールドです。
本家のビットコインと異なるマイニングアルゴリズムを採用したことで、GPUマイニングが可能となり家庭向けのパソコンでも参入しやすくなりました。
ビットコインダイヤモンド(BCD)
出典: http://btcd.io/
ビットコインのスケーラビリティ問題を解決することと、匿名性を高めること、ビットコインよりも多くの通貨供給量を実現するために開発されました。
総発行枚数は2億千万枚とビットコインの10倍になっており、多くの人が参入しやすいように考えられています。
スーパービットコイン(SBTC)
出典: http://supersmartbitcoin.com/
ビットコインだけでなく、イーサリアムのスマートコントラクト、ライトコインのライトニングネットワーク、ビットコインキャッシュのブロックサイズなど様々な仮想通貨のメリットを取り入れて開発されたアルトコインです。
承認時間がかなり短く、コストを最小限に抑えた取引が実現するのが特徴です。
この他にもビットコインから分裂して誕生したアルトコインが存在していますが、中には分裂の噂だけで実際には誕生していないアルトコインもあります。
今後もビットコインから分裂して誕生するアルトコインが増えると言われていますので、本当に開発が進められているのか嘘の情報なのか、投資対象として価値があるのかを見極めることが大切です。
豊富な仮想通貨の種類から選ぶならビットコインがおすすめ!
たくさんの仮想通貨からどれを買うべきなのか迷っているなら、間違いなくおすすめできるのはビットコインです。
ビットコインは仮想通貨の中でも基軸通貨として扱われているため、他のアルトコインを購入する際に必要になる場合が多いためです。
また、ビットコインの取引量は圧倒的に多いため、価格相場の変動は大きくても価値が上がっていくことは変わらないと考えられます。
ビットコインから分裂して生まれたアルトコインも本家のビットコインと同様に、価値が認められることで著しく成長が見込めることも覚えておきましょう。
資金に余裕があればビットコイン以外にも信頼できるアルトコインを選び、購入しておくことをおすすめします!