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ビットコインを発掘!マイニングで本当に利益が出るのか調査


昨年末、ビットコイン(BTC)は過去最高値となる1万9511ドルを記録しました。

今年に入って大きく値を下げているものの、ビットコイン(BTC)に対する投資熱は相変わらず高く、資金力を持った大企業のマイニング事業への参入も相次いでいます。

昨年には、GMOインターネットグループやDMM.com、そしてSBIホールディングスと日本の大手企業のマイニング事業参入がニュースで大きく取り上げられ、マイニングに興味を持った人も多いのではないでしょうか。

そこで今回は、マイニングの仕組みやマイニングのやり方、マイニングで本当に利益が出るのかを徹底調査します。

この記事を読み終わる頃にはマイニングの知識が大幅にアップしていることでしょう!

マイニングとは?

マイニングとは、PCの計算能力を利用して、ブロックチェーン(取引台帳)に取引情報を記録していく作業のことです。

ビットコイン(BTC)は、その性質上、分散されて保存されている1つの大きな取引台帳のデータも、追記対象の取引のデータも、すべて正確に検証してから追記しなければなりません。

それらの処理には莫大な計算量が必要になるため、ビットコイン(BTC)ではこれらの追記作業に世界の各地に存在する有志のPCソースを借りています。

この追記作業を手伝ってくれた人や、追記作業のために膨大な計算処理をして追記処理を成功させた人に対して、見返りとしてビットコイン(BTC)が支払われます。

この行為が、鉱山の金脈の採掘行為に似ていることからマイニング(採掘)と呼ばれています。

マイニングの種類

ビットコイン(BTC)のマイニングには大きく分けて

・ソロマイニング

・プールマイニング

・クラウドマイニング

の3種類があります。

それぞれのマイニング方法と、メリット・デメリットについて解説します。

ソロマイニング

ソロマイニングとは、個人でマイニングに必要な機材等を用意して、他人と協力せずに単独でマイニングする方法です。

ソロマイニングのメリットは、マイニング報酬を自分一人で独占できることです。

ビットコイン(BTC)のマイニング報酬は、2018年6月現在12.5BTCなので、もしマイニングに成功すれば報酬として約10,449,905円を得ることができます。

デメリットは、マイニングの成功確率が低いことです。

現在は、資本力のある企業や大規模なマイニング施設が続々とマイニングの分野に参入しており、個人では収益が上げにくい状況にあります。

また、マイニングの成功確率を上げるためには高性能なPCやマイニングツールが必要となり、マイニング中はPCを常に高出力で稼働させる必要があります。

ソロマイニングで利益を上げるためには、高価な機材を揃える必要があり、電気代も高額になります。

ポイント
  • ソロマイニングは、マイニング報酬を自分一人で独占できるメリットがある
  • マイニングの成功確率が低く、高額で高性能なPCやマイニングツールが必要

プールマイニング

プールマイニングとは、自分のPCのマシンパワーをネット経由で提供することで、そのマシンパワーの大きさに応じて報酬を受け取る方法です。

大人数で力を合わせてマイニング報酬を勝ち取り、その貢献度に応じて報酬を分配するという仕組みです。

プールマイニングのメリットは、自分が持っているPCのスペックに応じて報酬がもらえるため、ソロマイニングのように大規模な設備投資が必要ないことです。

デメリットは、プール運営にかかる手数料が差し引かれるため、得られるマイニング報酬が少なく、もし偶然自分が一番早く演算を行なってブロック生成をできても特別なボーナスがないことです。

ポイント
  • プールマイニングは、大規模な設備投資の必要がない
  • 手数料がかかり、マイニング報酬が少なくなる

クラウドマイニング

クラウドマイニングとは、高性能機材を揃えて大規模なマイニングを行っている事業者に投資し、マイニング報酬を得る方法です。

マイニングで得られた利益を、それぞれの投資した額に応じて配当される仕組みで、株式投資で配当を受け取るイメージに近いです。

クラウドマイニングのメリットは、マイニングに必要な機材を用意する必要がないことです。

マイニングを行っている事業者が保有する機材の一部を借りる形となり、契約料を支払うだけでマイニングを行うことができます。

デメリットは、先払い契約のため投資額の回収に時間がかかることです。

またマイニング業者が倒産した場合、投資額が回収できないリスクもあります。

ポイント
  • クラウドマイニングは、マイニングにかかる設備投資費や電気代は一切必要ない
  • 先払い契約のため、投資額の回収に時間がかかり、マイニング業者が倒産するリスクがある

マイニングで利益が出るのか

それでは実際に、マイニングによって利益が出るのか計算してみます。

まず、市販されているPCの計算能力ではビットコイン(BTC)のマイニング成功確率が極めて低いため、ASICを利用するものとします。

ASICとは「Application Specific Integrated Circuit」の略語で、特定用途向けの集積回路のことです。

現在、ビットコインマイニング専用ASICで最も能力の高いマイナーはBitmain社のAntminer S9で、ハッシュレート(採掘速度)14TH/sを有しています。

それでは、NiceHash Calculatorというマイニング利益計算器を使って、下記の前提条件で計算してみます。

・ハッシュレート:14TH/s

・消費電力:1375W

・換算レート:1BTC=¥837969.06

・1kWhあたりの電気代:24円(電力中央研究所がIEA Energy Prices and Taxesをもとに算出した料金を使用)

この条件で計算すると、1日あたり約176円、1ヶ月で約3,316円の損失となってしまいます。

損失となる大きな理由は電気料金です。

日本の電気料金は、諸外国と比べると決して高くありませんが、韓国(1kWhあたり8~10円)や中国(1kWhあたり9~11円)と比べると割高な水準です。

大手マイナーがこぞって中国に大規模なマイニング施設を建設するのは、電気料金が安いためです。

それでは、アメリカの電気料金(1kWhあたり10~12円)ではどうなるか計算してみましょう。

・ハッシュレート:14TH/s

・消費電力:1375W

・換算レート:1BTC=7656.00 USD

・1kWhあたりの電気代:0.11ドル(約12円)

1日あたり1.95ドル(約214円)、1ヶ月で77.82ドル(約8,524円)の利益となりました。

日本に比べて電気料金が安いため利益が出ましたが、Antminer S9の購入費用(2018年6月現在で752ドル=約8万2400円)を払い終えるまでにかなりの期間を要します。

次に、クラウドマイニングの利益について見てみましょう。

クラウドマイニングを行っている業者では、

ハッシュフレア(HashFlare)

ジェネシスマイニング(GenesisMining)

ビットコインドットコム(Bitcoin.com)

が有名です。

今回は、ハッシュフレア(HashFlare)のプランを使って計算します。

ハッシュフレア(HashFlare)では、現在10GH/sあたり0.6ドル(約66円)のセールスプランがあります。(2018年6月9日現在)

このプランの利益をCryptoCompareを使って計算してみます。

まず、CryptoCompareにアクセスし、「Mining」にカーソルをあわせて「MINING CALCULATION」の中から「Bitcoin(BTC)」を選択します。

 

次に、ページ左部の「Hashing Power」に購入するハッシュパワーの量を入力します。ここでは1,000TH/s(60ドル=約6,572円)とします。

次に、「Pool Fee」にクラウドマイニング業者に支払う手数料の割合を入力します。(ハッシュフレアの場合は15%)

1,000TH/s(60ドル=約6,572円)のプランの場合、

・1日あたり:0.3308ドル(約36円)
・1週間あたり:2.32ドル(約254円)
・1ヶ月あたり:9.92ドル(約1,087円)
・1年あたり:120.74ドル(約13,225円)

の利益となります。

なお、上記の計算はあくまで概算で、必ずこの利益が得られるわけではありません。

ビットコイン(BTC)には2週間に一度「難易度調整」があり、難易度が上がれば採掘量が減少し、利益も減少します。

また、ビットコイン(BTC)価格が契約時点よりも下落してしまうと、投資額が回収できなくなる可能性があります。

マイニングの損益分岐点は8,600ドル?

米国の投資銀行、モルガンスタンレーのアナリストによれば、ビットコイン(BTC)の価格が8,600ドルを回復しなければ、マイナーは損失を被るだろうと述べています。

以前に比べ、個人がマイニングでビットコイン(BTC)を入手することは難しくなっています。

基本的に「早い者勝ち」となるマイニングでは、資本力や技術力を有する大手企業が圧倒的に有利で、個人の力では太刀打ちすることが難しいからです。

マイニングツールなどの設備費用や、マイニングを続けることで発生する電気代などのコストも、ビットコイン(BTC)創成期の頃から大きく変わっています。

これからマイニングを始める場合は、ビットコイン(BTC)以外のアルトコインのマイニングを検討するか、設備費用や電気代のかからないクラウドマイニングから始めることをおすすめします。

ビットコイン(BTC)のマイニング利益についてのまとめ

ビットコイン(BTC)のマイニングには

・ソロマイニング

・プールマイニング

・クラウドマイニング

の3種類があることを説明しました。

ソロマイニングは、マイニング報酬を自分一人で独占できるメリットがありますが、マイニングの成功確率が低く、成功率を上げるためには高額で高性能なPCやマイニングツールが必要となります。

プールマイニングは、大規模な設備投資は必要ありませんが、手数料が差し引かれてマイニング報酬が少なくなります。

クラウドマイニングは、マイニングにかかる設備投資費や電気代は一切必要ありませんが、先払い契約のため投資額の回収に時間がかかり、マイニング業者が倒産するリスクがあります。

現在は、個人がビットコイン(BTC)のマイニングで利益を上げることは難しくなっています。

アルトコインのマイニングを検討するか、設備費用や電気代のかからないクラウドマイニングから始めるのがよいでしょう。