なんて思ったことはありませんか?
ビットコインを売ると聞いて「取引所でそのまま売ればいいんでしょ?」と思う人は多いかもしれません。
しかし、ビットコインにはさまざまな売り方があって、それぞれメリット・デメリットがあります。
何も考えずに売却を繰り返していると、後でとんでもないことになってしまう可能性があるかも…。
ビットコインの売り方や、売却時の注意点について紹介していきます。
詳しい手順まで解説していますので、この記事を読めばビットコインの売り方をマスターすることができるでしょう!
- ビットコインの売り方は「販売所」「取引所」「FX取引」「OTC」「ATM」の5通り
- それぞれの売り方を理解しておくと便利
- ビットコインを売るタイミングにも気をつけよう!
- ビットコインの利益確定は課税対象になるので注意が必要
- こまめな出金は控えるべし!
- 仮想通貨初心者は「販売所」での売却がおすすめ
目次
ビットコインの売り方は全部で5通り
ビットコインの売り方は、主に「販売所」「取引所」「FX取引」「OTC」「ATM」の5種類あります。
それぞれに違った特徴があるため、どれが良いというわけではなく、自分に合った方法を選んで売却するのがおすすめです。
それぞれの売り方とメリット・デメリットについてみていきましょう。
- パターン1:販売所での売り方
- パターン2:取引所での売り方
- パターン3:FX取引での売り方
- パターン4:個人間取引(OTC)での売り方
- パターン5:ビットコインATMでの売り方
ビットコインの売り方パターン1:販売所での売り方
仮想通貨販売所では簡単にビットコインを売ることができます。
ちなみに「販売所って?」「取引所とどう違うの?」という方は、以下の記事をご覧ください。
仮想通貨販売所で売るメリット
販売所は手数料が割高で「損をする」というイメージを持っている人が多いですが、売りたいときにすぐ売れるというメリットがあります。
自分で売却価格を設定する必要がなく、販売所が提示している価格で売ることができるので、仮想通貨初心者にもおすすめ。
ビットコインをすぐ今売りたい!というときに便利な売り方です。
また大量のビットコインを売りたいときにも販売所は便利です。
仮想通貨販売所で売るデメリット
販売所は、取引所に比べて売却価格が低めに設定されており、相場価格よりも安い価格で売却することになります。
bitFlyerの販売所でビットコインを売る手順
国内最大級の仮想通貨取引所である「bitFlyer(ビットフライヤー)」のビットコイン販売所を使って、ビットコインを売る手順を画像付きで詳しく解説しています。
- STEP.1取引所のアカウントにログイン取引所アカウントにログインをし、取引画面を表示します。
- STEP.2販売所の取引画面を表示
出典: https://bitflyer.com/ja-jp/
画面左側のメニューから「ビットコイン販売所」を選択し、販売所の取引画面を表示させます。
- STEP.3売却したい数量を入力
出典: https://bitflyer.com/ja-jp/
画面中央にある売却価格を確認し、売却したい数量を入力します。
- STEP.4売却注文
出典: https://bitflyer.com/ja-jp/
入力した数量に間違いがなければ、緑色の「コインを売る」というボタンをクリックし、売却注文をしましょう。
- STEP.5注文実行ボタンを押す
出典: https://bitflyer.com/ja-jp/
「6秒以内に注文を実行してください。」と表示が出ます。
指示通り6秒以内に「注文実行」というボタンをクリックし、「取引成立しました」と表示されれば売却完了です。
6秒以内に注文実行をクリックしない場合は、注文はキャンセルとなります。
ビットコインの売り方パターン2:取引所での売り方
取引所では販売所よりも高い価格でビットコインを売ることができます。
「取引所って?」「販売所とどう違うの?」という方は以下の記事をご覧ください。
仮想通貨取引所で売るメリット
取引所の場合は、その時の相場価格で取引できますので、販売所に比べて高い価格で売ることができます。
よって利益が出やすいというのが大きなメリットといえます。
また成行注文や指値注文など様々な注文方法を使うことができるので、「○○円になったら売る!」といった売却の予約をしておくことができます。
仮想通貨取引所で売るデメリット
取引所ではユーザー同士で売買取引を行うことになるので、自分が提示した金額・数量で買いたいという取引相手が現れない限り、取引は成立しません。
売却までに時間がかかる可能性があるのです。
とはいえ、よっぽどその時の相場価格とかけ離れた価格を設定しない限り、まったく売れないということはありません。
また、「板」と呼ばれる注文版を見ながらオーダーを入れたり、成行や指値など様々な注文方法を駆使したりと、取引所でスムーズに売るためにはある程度の知識やテクニックを要します。
取引所での売却は、ビットコイン取引に慣れてきた人や、少しでも高く売って利益を増やしたいという人におすすめです。
仮想通貨取引所でのビットコインの売り方の種類
取引所では「成行注文」「指値注文」など様々な注文方法の種類があります。
どのような注文方法を使えるかは取引所によっても異なりますが、主な注文方法を簡単に紹介しておきます。
成行注文
出典: https://bitflyer.com/ja-jp/
もっともポピュラーで簡単な注文方法です。
その時のレートですぐに売りたいというときに使います。
指値注文
出典: https://bitflyer.com/ja-jp/
売りたい価格を指定することができる注文方法です。
たとえば「1BTCが60万円のときに、1BTC58万円に下がれば売る。」という発注ができます。
逆指値注文
出典: https://bitflyer.com/ja-jp/
指値注文と同じく価格を指定することができますが、指値注文と反対の動きをする注文方法です。
たとえば「1BTCが60万円のときに、1BTCが62万円に上がれば売る。」という発注ができます。
指値注文は指定価格よりも下がれば発注、逆指値注文は指定価格よりも上がれば発注と覚えておきましょう。
bitFlyerの取引所でビットコインを売る手順
bitFlyerには「bitFlyer Lightning」と言われる本格的なトレードツールを使った取引所と、比較的シンプルで簡単な取引所と2種類の取引所があります。
ビットコインはどちらを使っても売却できるので、今回はシンプルな取引所を使った手順を解説します。
bitFlyerのビットコイン簡単取引所では、指値注文やトレール注文などの様々な注文方法はなく、基本的に成行注文のみとなります。
- STEP.1取引所のアカウントにログイン取引所アカウントにログインをし、取引画面を表示します。
- STEP.2取引所の取引画面を表示
出典: https://bitflyer.com/ja-jp/
画面左側のメニューから「ビットコイン取引所」を選択し、取引所の取引画面を表示させます。
- STEP.31BTCあたりの額を確認
出典: https://bitflyer.com/ja-jp/
画面中央にある売却価格を確認します。
Ask 数量(BTC)と書いてある欄が他のユーザーが売りたいと注文を出している数量です。
Bid 数量(BTC)と書いてある欄は買いたいと注文を出している数量です。
中央が1BTCあたりの価格です。
- STEP.4売却数量、価格を入力
出典: https://bitflyer.com/ja-jp/
「数量」の部分に売りたい数量を、「価格」の部分に売りたい価格を入力し、緑色の「コインを売る」をクリックします。
- STEP.5取引履歴を確認する 約定すると取引履歴に注文内容が表示され、売却完了です。
ビットコインの売り方パターン3:FX取引での売り方
ビットコインには通常の現物取引のほかに、FX取引もあります。
「ビットコインのFXって何?」「現物取引とどう違うの?」という方は以下の記事をご覧ください。
現物取引とFX取引はまったく違う取引なので、現物取引で買ったビットコインをFXで売ったり、FXで買ったビットコインを現物で売ったりといったことは基本的にはできません。
「現引き・現渡し」とは、レバレッジ取引において建玉を決済する際に、仮想通貨の現物を受け取ったり、差し出しして決済する方法です。
手数料がかかりますし、初心者の方が活用することは難しいので、最初のうちは考えなくてOKです。
参考 現引き・現渡しについて教えてくださいGMOコインサポートFX取引で売るメリット
FX取引でビットコインを売る場合、レバレッジを効かせて保有資金の数倍のビットコインを取引することができます。
レバレッジ4倍なら、資金が10万円しかなくても40万円分のビットコインを取引できるということです。
これにより短期間で大きな利益を出すことも可能です。
また、現物取引と違い「空売り」が可能です。
ビットコインの価格が下降トレンドで、今後さらに価格の値下がりが続くと予測できれば、売り注文を入れておき、さらに価格が下がったときに買い注文を入れれば利益を得ることができます。
FX取引で売るデメリット
FX取引だとレバレッジを効かせて少ない資金でも大きな利益を狙えるメリットがありますが、損失を出したときの損失額も大きくなってしまうデメリットがあります。
レバレッジは諸刃の剣というわけですね。
損切り注文をちゃんと入れておくなど、しっかりとしたリスク管理が重要になります。
FX取引でのビットコインの売り方の種類
FX取引では買いや売りの新規注文・決済注文を繰り返すので、取引所での「成行注文」「指値注文」「逆指値注文」に加えて、以下のような様々な注文方法を駆使することができます。
IFD注文(イフダン)
出典: https://bitflyer.com/ja-jp/
IFD注文は新規注文と決済注文の2つの注文をまとめてできる注文方法です。
たとえば、「1BTCが60万円のときに買い(新規注文)、その後、1BTCが65万円になれば売る。(決済注文)」というような発注ができます。
OCO注文(オーシーオー)
出典: https://bitflyer.com/ja-jp/
OCO注文は2つの注文を出しておいて、一方が成立したら、もう一方は自動的にキャンセルできる注文方法です。
たとえば、そのときのレートが1BTC60万円だったとして、「1BTCが65万円に上がれば買うけど、もし逆に55万円に下がれば売る。」といった柔軟な発注が可能です。
IFO注文(イフダン+オーシーオー)
出典: https://bitflyer.com/ja-jp/
IFO注文は、IFD注文とOCO注文を組み合わせた注文方法です。
新規注文の予約から、新規注文が成立した後の、利確注文や損切りまでを一括して発注しておくことができます。
単にビットコインを売りたいという時には使うことがないでしょうが、ビットコインFXなどで頻繁に売買を繰り返すときには非常に便利な注文方法です。
トレール注文
出典: https://bitflyer.com/ja-jp/
価格を指定するのではなく、変動幅を指定できる注文方法です。
たとえば、1BTC60万円で買ったとして、もし価格が下がった場合の損切り注文も入れておきたいとします。
そんなときにトレール注文で下がり幅を5万円で入れておきます。
そうすれば60万円から55万円に下がれば損切りしてくれますし、逆に70万円まで価格が上昇すれば損切りラインも65万円まで上昇します。
価格変動に合わせて損切りラインを自動的に変更できる便利な注文方法です。
bitFlyerのLightning FXでのビットコインの売買手順
bitFlyerのFX取引「Lightning FX」でのビットコインの売り手順を解説します。
- STEP.1bitFlyer Lightningを開く
bitFlyerにログインし左のメニューから「bitFlyer Lightning」をクリックします。
- STEP.2トレード画面を開く
上部のメニューから「BTC-FX / JPY」をクリックします。
ビットコインFXのトレード画面が開きます。
- STEP.3証拠金を入金する
bitFlyer Lightningは証拠金取引なので、証拠金となる日本円を入金する必要があります。
正確にはbitFlyerに入金してある日本円を証拠金口座に移動させます。
左のメニューから「Lightning FX / Futures 証拠金」をクリックし、右側の欄に入金額を入力します。
最後に「証拠金口座へ預け入れる」をクリックします。
- STEP.4売り注文を入れる
注文パネルから発注します。
上図では成行注文で0.1BTCの売り注文をするところです。
確認画面が表示されます。
「[Y]売り 0.1 B」をクリックすれば発註完了です。
ビットコインの売り方パターン4:個人間取引(OTC)での売り方
個人間取引は「OTC(Over The Counter)」とも呼ばれていて、仲介業者を挟まず個人同士で取引を行うという方法です。
つまり、取引所を介さず、ビットコインを保有している人同士が直接取引をすることになります。
OTCで売るメリット
取引所を利用する場合、買い手がすぐに現れるとは限らないため、手数料を支払って仲介してもらう仕組みになります。
しかし個人間取引であれば、買い手と直接取引を行いますから、必要になるのは送金手数料くらいしかコストはかかりません。
そのため、余計な手数料をかけずにビットコインを売ることができるのです。
OTCで売るデメリット
個人間の取引となるため、信頼できる人と取引をしないと詐欺にあう危険性があります。
実際に被害にあっている人も少なくありませんから、取引をする相手を慎重に選ばなければなりません。
日本だとまだ見かけませんが、海外の仮想通貨取引所の中には、OTC取引のためのマッチングサービスを提供している所もあります。
個人間取引(OTC)でビットコインを売る手順
個人間取引(OTC)の場合、ビットコインのウォレットアドレスを教えてもらい、そのアドレスに送金するだけです。
代金となる日本円は銀行振込や手渡しなどの方法で受け取ったり、電子マネーやAmazonギフト券などであればメール等で送ってもらうこともできます。
ビットコインの売り方パターン5:ビットコインATMでの売り方
近年では、ビットコイン取引が行えるATMがあって、取引所や銀行を利用しなくてもすぐに現金を受け取ることができるんです。
つまり、私たちが普段利用している銀行ATMのビットコイン版ということ。
2019年2月現在、日本にはわずか9台しか設置されていませんが、設置されている国の法定通貨で受け取ることができるため、海外旅行や海外出張の際に便利です。
ちなみに、ビットコインATMの設置場所は「Coin ATM Radar」というサイトでチェックできます。
ビットコインATMで売るメリット
ビットコインATMの大きな魅力は、何といってもその場で現金と交換できるというところ。
パソコンやスマホがないときや、インターネット環境がない場合でも、ビットコインATMがあれば24時間いつでもビットコインを売ることができます。
ビットコインATMで売るデメリット
ビットコインATMは、非常に数が少ないという欠点があります。
前述したように、現在、日本国内では9台しか存在しておらず、しかもそのほとんどが東京都内にあります。
そのため使いたくても使えないというのが現状で、あまり利便性が高いとは言えません。
手数料が高いのも大きなデメリット。
東京都のビットコインATMでは、売却手数料が2?5%で設定されているのが一般的です。
とはいえ取引所では売買手数料のほかにも出金手数料や振込手数料がかかるので、場合によってはATMの方が手数料を抑えられるというケースもあります。
ビットコインATMでビットコインを売る手順
ATMによっても違いますが、一般的なビットコインATMでは以下のような手順で、ビットコインを売って日本円を引き出すことができます。
海外では現地通貨で引き出すことができるので便利です。
- SMSやメール、指紋認証等で個人認証を行う
- 引き出したい日本円の金額を入力する
- ATMに表示されるビットコインのウォレットアドレスへ、指定の数量分のビットコインを送金する
- 日本円が出てくる
ビットコインを売るタイミングはいつ?
ビットコインを売るタイミングを見極めることは意外と難しいです。
単純に買ったときよりも値上がりしたときに売れば、利益を出すことができますが、ではいくらくらいまで値上がりすれば売るべきなのか?
もっと値上がりするかも?と売らずに待っていると、反転して値下がりしてしまい売り時を逃すということも多々あります。
ここでは確実に利益を出すためのビットコインを売るタイミングについて解説します。
自分の投資スタイルを決める(ガチホ?まめに利益を取っていく?)
ビットコインを売るタイミングを決める前に、自分の投資スタイルを決めておきましょう。
投資スタイルというとなんだか難しそうですが、簡単に言うと、「ガチホするのか?」「マメに売買をして利確・損切りしていくのか?」を選ぶということです。
「短期で見れば上がったり下がったりを繰り返すけども、長い目で見れば価格は上昇していくはず!」というようにビットコインの将来性に賭けている場合は、上がったり下がったりで売ったり買ったりをせず、とにかく保有し続けることをおすすめします。
いわゆるガチホってやつです。
もしくは上がったタイミングで売って、下がったタイミングで買い直す、という風に、長期投資をしながらも価格の上下に応じて売買を繰り返し、利益を取っていくというスタイルもあります。
ビットコイン価格の予想はなかなか難しいので、マメに売買を繰り返すと得をすることもあれば損をすることもあります。
自身の投資知識やスキル、投資に使える時間などと相談しながら、自分に合ったスタイルを見つけましょう。
まめに利益を取っていくなら、トレンドを見極めよう
上がったタイミングで売り、下がったタイミングで買う、という風に売買を繰り返しつつ、保有ビットコインを増やしていきたい場合、トレンドを見極めることが重要です。
ビットコインに限らず他の仮想通貨や株式など、価格が上下する様々な投資商品は、価格が上がり続ける時、価格が横ばいの時、価格が下がり続ける時と大きく3種類の値動きを見せます。
価格が上がり続けるときを上昇トレンド、下がり続ける時を下降トレンドと言います。
価格が横ばいのときはヨコヨコと言ったりします。
ビットコインを売るベストなタイミングは、上昇トレンドに乗って価格が上がり続け、頂点まで達し、横ばいか下降トレンドに転じる直前ということになります。
とはいえ、後からチャートを見れば「ここが頂点だったな。」ということは分かりますが、リアルタイムにはなかなか判断が付かないものです。
その判断の助けになるのが「テクニカル分析」です。
頻繁に売買をしていくつもりなら、最低限のテクニカル分析の知識は身につけましょう。
テクニカル分析について詳しくは以下の記事をご覧ください。
損切りもしっかりとしよう
価格が上昇していくと予想してビットコインを買ったものの、予想が外れてどんどん価格が下落していき、含み損が膨らんでしまって売るに売れない…。
こんな状態を「塩漬け」と言います。
投資においては「損切りがもっとも重要」とよく言われます。
予想が外れてしまった場合は、損失が大きくならないうちになるべく早く売ってしまって、被害を最小限に抑え、その資金を別の投資にさっさと回すということが重要です。
特にFX取引の場合は、損失が膨らむとロスカットと言って自動的に損切りされてしまう場合もあるので、できるだけ早く自分で損切りできるようにしましょう。
現物取引の塩漬けなら「貸し仮想通貨」も活用しよう
ビットコイン投資において損切りは重要です。
とはいえ、「一時的には値を下げているけども、将来的にはビットコインの価格は上昇するはず。」という場合、無理に損切りせずにあえて塩漬けで放置しておくという手もあります。
FX取引の場合はロスカットがあるので、そういうわけにも行きませんが、現物取引の場合は必ずしも無理に損切りする必要はありません。
ただしその資金が他の投資に回せなくなるデメリットがあります。
そこで活用したいのが「貸し仮想通貨(レンディング)」です。
「貸し仮想通貨」とは保有しているビットコインを貸し出すことで、貸出料を受け取ることができるサービスです。
なかなか良い利率なので、ぜひ活用してみましょう。
主な貸し仮想通貨サービス
国内の仮想通貨取引所が提供している貸し仮想通貨サービスをまとめました。
2019年7月13日現在
仮想通貨取引所 | 対応通貨 | 貸出数量 | 利率 |
---|---|---|---|
コインチェック | ビットコイン(BTC) イーサリアム(ETH) イーサリアムクラシック(ETC) リスク(LSK) ファクトム(FCT) リップル(XRP) ネム(XEM) ライトコイン(LTC) ビットコインキャッシュ(BCH) モナコイン(MONA) | 10万円相当額から | 14日間 年率 1.0% 30日間 年率 2.0% 90日間 年率 3.0% 365日間 年率 5.0% |
GMOコイン | ビットコイン(BTC) | 10 BTCから10 BTC単位 最大100 BTC | 年率:約5%相当 |
ビットバンク | ビットコイン(BTC) | 1 BTCから1 BTC単位 最大40 BTC | 年率3~5%(満期1年) |
貸し仮想通貨サービスにおいては、コインチェックが対応通貨の多さ、短期間からの貸し出し可能など使いやすさでも頭1つ抜けています。
貸し仮想通貨サービスを利用するならコインチェックがおすすめです。
事前に知っておくべき!ビットコインを売る際の注意点
仮想通貨取引所は、24時間365日取引が行えますので、いつでも自分のタイミングで売却することができます。
しかし、何も考えずに売却してしまうと、後々とんでもないことになる可能性があるんです…。
- 注意点1:利益確定は課税対象になる
- 注意点2:こまめな出金は手数料がかさむ
ビットコインを売る際の注意点1:利益確定は課税対象になる
ビットコインを売る際にはさまざまなシチュエーションがありますが、保有していたビットコインが高値になり、日本円に換金しようというパターンが多いのではないでしょうか。
しかし、ビットコインを日本円に換金すると税金がかかります。
会社員として働いている人(所得がある人)の場合は年間20万円以上、とくに決まった所得がない場合は年間38万円以上の利益が出た場合に確定申告が必要です。
ビットコインで得た利益は税法上は雑所得という扱いになり、利益額によって5%~45%の所得税、一律10%の住民税がかかります。
参考)所得税率一覧
課税所得 | 税率 | 控除額 |
---|---|---|
195万円以下 | 5% | 0円 |
195万円を超え 330万円以下 | 10% | 97,500円 |
330万円を超え 695万円以下 | 20% | 427,500円 |
695万円を超え 900万円以下 | 23% | 636,000円 |
900万円を超え 1,800万円以下 | 33% | 1,536,000円 |
1,800万円を超え 4,000万円以下 | 40% | 2,796,000円 |
4,000万円超 | 45% | 4,796,000円 |
たとえば、ビットコインの売却益が300万円だった場合、(300万円-97,500円)×10%=290,250円の所得税となります。
※実際の計算では基礎控除や生命保険料控除等の各種控除、仮想通貨投資にかかった経費(パソコン代や電気代など)を引くことができます。
仮想通貨の税金の計算はなかなかにややこしいので、詳しくは以下の記事をご覧ください。
税金のことを何も考えずにビットコインを売買してしまうと、あとで莫大な税金がかかってくることを知って驚愕する可能性があるので気をつけましょう。
ちなみに、ビットコインが課税対象になるタイミングは以下です。
◆ビットコインで物やサービスを購入(決済)したとき
◆ビットコインを売ったとき
◆ビットコインで他の仮想通貨を購入したとき
逆にいえばいくら含み益が出ていてもビットコインを売ったりしなければ税金はかかりません。
ビットコインを売るタイミングには税金のことも考え、十分に注意しましょう。あわせて取引履歴もしっかり残すようにしましょう。
日本仮想通貨税務協会 理事 沼澤さん
とにかく取引履歴や経費など、損益計算を行う上で必要となる書類はすべて手元におくように心がけて頂きたいです。
また、損益計算に通ずる取引履歴の扱いには注意を払っていただきたいです。
先ほど日頃から取引履歴を残すことが大切と申し上げましたが、意図せず取引履歴を消してしまうようなこと等もないように心がけたいですね。
例えば、取引所のアカウントを削除する際に、取引履歴を記録せずにセルフゴックスしてしまう事象や、取引所のサービス停止の際に記録できないままになることが、これらの行為に該当します。
投資家サポート実績1位Guardian沼澤代表に聞く「仮想通貨の税金どうすれば?」より
ビットコインを売る際の注意点2:こまめな出金は手数料がかさむ
ビットコインを現金に換金する際は、自分の銀行口座に資産を移動させる必要がありますよね。
仮想通貨取引所に入っている日本円を自分の銀行口座へ出金する際には、「出金手数料」や「振込手数料」がかかる場合があります。
取引所によっては手数料がかからない場合もあります。
これらの手数料は数百円ほどで設定されているのが一般的ですが、回数を重ねればけっこう大きな金額になるもの。
こまめに出金を繰り返していて気が付いたらかなりの手数料を支払っていた…なんて人も少なくありません。
余計な手数料を支払わないために、小さな金額で出金するのではなく、ある程度まとまった金額になってから出金するようにしましょう。
またGMOコインなどの出金手数料が無料の取引所を利用することをおすすめです。
ビットコインを売るときによくある疑問
ビットコインを売るときによくある疑問を解説しています。
気になる疑問は事前にしっかりと解決しておきましょう。
いくらから売ることができるの?売却最小単位は?
ビットコインを売ることができる最小単位は取引所によって異なります。
もっとも小さい単位でビットコインを売却できる取引所はbitFlyerのビットコイン販売所で、最小売却数量は0.00000001 BTC~となっています。
参考)取引所ごとのビットコイン最小売却数量
国内の仮想通貨取引所のビットコイン最小売却数量を一覧にしました。
2019年7月13日現在
取引所名 | サービス種別 | 最小売却数量 |
---|---|---|
コインチェック | 500円分 | |
TAOTAO | 販売所 | 0.001 BTC |
レバレッジ取引 | 0.01 BTC | |
ディーカレット | 0.0001 BTC | |
Liquid by Quoine | 0.001 BTC | |
ビットバンク | 0.0001 BTC | |
SBI バーチャル・カレンシーズ | 0.0001 BTC | |
GMOコイン | 販売所・取引所 | 0.0001 BTC |
レバレッジ取引・FX | 0.01 BTC | |
Huobi Japan | 0.0001 BTC | |
BTCボックス | 不明 | |
ビットポイント | 現物取引 | 0.0001 BTC |
レバレッジ・MT4 | 0.01 BTC | |
DMM Bitcoin | 販売所 | 0.001 BTC |
レバレッジ取引 | 0.01 BTC | |
フィスコ仮想通貨取引所 | 0.001 BTC | |
bitFlyer | 販売所 | 0.00000001 BTC |
簡単取引所・Lightning現物 | 0.001 BTC | |
Lightning FX | 0.01 BTC | |
BITGATE | 現物取引 | 0.001 BTC |
レバレッジ取引 | 0.01 BTC | |
Zaif | 0.001 BTC |
ビットコインを売って他の仮想通貨が欲しいんだけど
取引所によっては日本円だけでなく、ビットコインで他の仮想通貨を購入できます。
そのような取引所を利用すれば、ビットコインを売って他の仮想通貨を買うことができます。
ただし、現在ビットコインを保管している取引所からその取引所にビットコインを送金する必要があることと、ビットコインを売って他の仮想通貨を買うと、税金がかかってくる場合があるので注意しましょう。
また、ビットコインを他の取引所に送金する際には送金手数料がかかります。(送金手数料無料の取引所もあります。)
ビットコインで他の仮想通貨を購入できる国内取引所と買える銘柄
国内の仮想通貨取引所でビットコイン建てで購入できる仮想通貨をまとめました。
現物取引のみでFX取引の通貨ペアは入っていません。
2019年7月13日現在
取引所 | ビットコインで買える仮想通貨 |
---|---|
ディーカレット | ビットコインキャッシュ(BCH) ライトコイン(LTC) リップル(XRP) |
Liquid by Quoine | イーサリアム(ETH) ビットコインキャッシュ(BCH) リップル(XRP) キャッシュ(QASH) |
Huobi Japan | ビットコインキャッシュ(BCH) イーサリアム(ETH) ライトコイン(LTC) リップル(XRP) |
bitFlyer | イーサリアム(ETH) ビットコインキャッシュ(BCH) |
Zaif | ネム(XEM) モナコイン(MONA) イーサリアム(ETH) ビットコインキャッシュ(BCH) |
フィスコ仮想通貨取引所 | モナコイン(MONA) ビットコインキャッシュ(BCH) フィスココイン(FSCC) カイカコイン(CICC) ネクスコイン(NCXC) |
国内の仮想通貨取引所だとビットコインで他の仮想通貨を買える取引所は少なく、買える銘柄も限られています。
バイナンスなどの海外取引所を使えば、ビットコインで多くの仮想通貨を購入することができます。
売りから入るのはリスクが高いって本当?
売りから入るのは現物取引ではできないので、FX取引の場合となります。
FX取引はレバレッジを効かせて手持ち資金の何倍もの取引ができる一方、もし損を出してしまうと損失も何倍にもなるというリスクがあります。
そういう意味で売りから入るのはリスクが高いというのは本当とも言えます。
とはいえ、FX取引はハイリスクハイリターンなので、短期間で大きく儲けられる可能性もあります。
単純に「買いから入る・売りから入る」から「リスクが高い・低い」というわけではありません。
ビットコインは計画的に売却することが大切!
ビットコインの売り方には「販売所」「取引所」「FX取引」「OTC」「ATM」の5通りがありますが、販売所・取引所を利用するのが最も簡単で一般的です。
個人間で売買を行うOTCでは、余計な手数料が抑えられる反面、送金したビットコインを持ち逃げされる可能性もあり、初心者にはリスクが大きいといえます。
ビットコインATMの場合は数が少なく、使いたくても近くにないというのが現状でしょう。
また、取引所も比較的手数料が安めで利益を出しやすいというメリットがありますが、なかなか注文が約定しない可能性があったり、慣れるまでは手順が難しかったりするので、初心者の場合は販売所の利用がおすすめです。
販売所を使えば売りたいと思ったときにいつでも簡単にビットコインを売ることができます。
税金や手数料も意識しつつ、自分にあった売り方で効率的に取引を行なっていきましょう!
- ビットコインの売り方は販売所・取引所を利用するのが最も一般的
- 個人間で売買を行うOTCは詐欺のリスクが高め
- ビットコインATMは数が少なく、あまり現実的ではない
- ビットコインは課税対象になるため、計画的に売却することが大切
- こまめな出金も手数料がかさむので、ある程度まとまった金額で出金するのがおすすめ