やさしい仮想通貨の始め方を解説

ビットコインのハードフォークを徹底解説!仕組みや今後の展開は?

ビットコインハードフォーク

ハードフォークとは?

仮想通貨のニュースをチェックしていると、必ずといって良いほど耳にするのが「ハードフォーク」ではないでしょうか?

ハードフォークによって新しいコインが続々と誕生している現在ですが、そもそもハードフォークって?”と疑問を抱いている人も多いはず。

ハードフォークというのは、簡単にいうと『仮想通貨の分裂』になります。

一般的に知られているのは、もともと存在している通貨の基盤(ブロックチェーン)を改良し、新しい通貨として誕生させるというもの。

しかし、細かくいうと新たに仮想通貨が誕生しない場合もあり、ハードフォークには主に4つの種類があるんです。

ハードフォークの種類
  1. ブロックチェーンの分岐
  2. アップグレードのみ
  3. 派生通貨の誕生
  4. 全く別の通貨の誕生
このうち、1・2については新しい通貨が誕生しないため、そこまで大きな影響はありませんが、3・4については新しい通貨が誕生します。

特に、ビットコインのハードフォークにおいては、3の「派生通貨の誕生」というパターンがほとんど。

ですので、“ビットコイン〇〇”“▲▲ビットコイン”という名前の通貨は、全てビットコインからハードフォークされた通貨ということがわかります。

ハードフォークをする理由

そんなビットコインのハードフォークは頻繁に行われています。

そのため、現に“ビットコイン〇〇“▲▲ビットコインという名前の通貨が数多く存在していますよね。

“こんなに増やして、一体なんのメリットがあるの?とも思いますが、実はハードフォークによって様々な進化を遂げているんです。

まず、もともとビットコインでは「スケーラビリティ問題」が懸念されており、利用者が増えることで決済のスピードが遅くなっていました。

スケーラビリティ問題とは
ビットコインのブロックサイズが1MBに制限されている結果起きる問題。
利用者が増える(送金が増える)と遅延が起こったりマイニング手数料が高くなってしまう。

それを改善するためにハードフォークされたのが「ビットコインキャッシュ」となり、利用者の多さに関わらずスピーディーな決済が可能となっています。

また、ビットコインに並ぶ人気を誇るイーサリアムでは、2016年に「The DAO事件」という、大きなハッキング事件がありました。

しかし、ハードフォークによって「イーサリアムクラシック」を誕生させることで、さらなるセキュリティ強化を行なっています。

ですので、ハードフォークは“仮想通貨の技術的なバージョンアップを目的として行われる”と考えるのが分かりやすいでしょう。

ハードフォークのメリット
  • セキュリティの向上
  • 通貨としての機能が上昇する
  • 新通貨が付与される可能性大

さらに、ハードフォークはその通貨を所有している人にとっても大きなメリットを与えてくれるんです。

例えば、今現在ビットコインを取引所に預けていたとしましょう。

そして、その後ビットコインがハードフォークを行なった場合、新しく誕生した通貨が、所有しているビットコインと同じ枚数分付与されることがあります。

新しい通貨は価格が低いため、そこまで大きな資産にはなりませんが、ちょっとしたお小遣いがもらえるとなると嬉しいものですよね!

ハードフォークとソフトフォーク

仮想通貨の分裂には2種類の方法があって、1つは先ほど紹介した「ハードフォーク」というもの。

そして、もう1つに「ソフトフォード」というものがあります。

基本的にはどちらも「分裂」をするための方法なのですが、分裂させる仕組みが全く違ってくるのです。

ビットコインで頻繁に行われているハードフォークでは、連なっているブロックチェーンを部分的に変更して、新しい通貨を誕生させるという方法となります。

つまり、旧ブロックは今まで通り使用され(ビットコイン)、新しいブロックを追加したもの(新しい通貨)は別で使用するということ。

そのため、新しい通貨でもビットコインに似た特性を持ち合わせていることになります。

これに対してソフトフォードでは、連なるブロックを丸ごと仕様変更するというもの。

ですので、ソフトフォードによって新しく通貨が誕生した場合は、元の通貨とは全く別物の通貨が誕生することになるんです。

度重なるビットコインのハードフォーク

これまで、度々行われてきたビットコインのハードフォークですが、現状どれほどの通貨が誕生したのでしょうか。

ここでは、ビットコインからハードフォークされた主なコインを簡単にまとめてみました。

これまでにハードフォークされたコイン

1.ビットコインキャッシュ(BCH)

出典: wikipedia

ビットコインキャッシュは、2017年8月1日に誕生した仮想通貨です。

ビットコインのブロックサイズが1MBなのに対して、8MBと大容量になって生まれ変わりました。

これにより、ビットコインの大きな課題であった「スケーラビリティ問題」がみごと改善されたんです。

ビットコインキャッシュについてはこちら!

2.ビットコインゴールド(BTG)

出典: https://bitcoingold.org

ビットコインゴールドは、2017年11月13日に誕生した仮想通貨です。

これまで、ASISという専用機を使わなければマイニングができませんでしたが、ビットコインゴールドではそのシステムを改良。

専用機がなくてもマイニングが可能となり、マイナーの権限を平等にしたことで知られています。

ビットコインゴールドについてはこちら!

3.ビットコインダイヤモンド(BCD)

出典: http://btcd.io/#/

ビットコインサイヤモンドは、 2017年11月24日に誕生した仮想通貨。

8MBのブロックサイズとコインの総発行数を21億枚にしたことで、送金遅延を解消し、よりスムーズな取引を可能にしています。

4.スーパービットコイン(SBTC)

スーパービットコインは、2017年12月13日に誕生した仮想通貨です。

ハードフォークでは、似たような特性を持つブロックチェーンが2つ誕生することになりますが、リプレイプロテクションを搭載することで区別化を実現しました。

リプレイプロテクションとは?

同じような性質を持つブロックチェーンに対して、トランザクションの情報をハッキリと区別化する技術のこと。

5.ライトニングビットコイン(LBTC)

ラトニングビットコインは、2017年12月23日に誕生した仮想通貨です。

ラトニングビットコインは「ブロックサイズ2MB」「生成速度3秒」という、ビットコイン取引の迅速化を目的としてハードフォークされました。

6.ビットコインゴッド(GOD)

出典: https://www.bitcoingod.org/index_zh.html

ビットコインゴッドは、2017年12月25日に誕生した仮想通貨。

「スマートコントラクト」や「ライトニングネットワーク」といった次世代技術を搭載しているのが特徴です。

また、マイニングによって発生するトークンのうち、何割かは慈善事業に使用するというルールが適用されています。

ビットコインゴッド公式サイト

7.ビットコインウラン(BUM)

ビットコインウランは、2017年12月31日に誕生した仮想通貨です。

GPUによってマイニングする仕組みになっていて、これまでのマイニングを分散させることを目的としています。

また、ブロック生成速度は1分と、ビットコインよりも10倍スピーディーに。

8.ビットコインシルバー(BTS)

出典: https://bitcointalk.org/index.php?topic=2311582.0

ビットコインシルバーは、2018年1月3日に誕生した仮想通貨。

PoWアルゴリズムのEquihashを採用することで、マイニングの平等化を目的としてハードフォークされました。

ビットコインシルバー公式サイト

9.ビットコインプライベート(BTCP)

出典: https://bitcointalk.org

ビットコインプライベートは、2018年2月28日に誕生した仮想通貨です。

これまでのハードフォークとはちょっと違い、“ビットコイン”“ジークラシック”の2つの通貨から分岐している通貨。

両通貨の特徴を引き継ぐことで、お互いの欠点をカバーし合うという、新感覚の仮想通貨が誕生しました。

ビットコインプライベート公式サイト

ビットコインのハードフォークが決定したらどうすればいい?

ビットコインのハードフォークは、今後もさらに行われていくことが考えられますが、「分裂」というだけあって少々不安があるのも事実でしょう。

そこで、ハードフォークが決定した際にやっておくべきポイントを3つ紹介したいと思います。

些細なことですが、お得に賢く取引を行えますので、ぜひ参考にしてみてください。

その1:新しいコインに対応している取引所に保管する

ビットコインのハードフォークでは、新しい通貨が付与される可能性があると紹介しました。

この付与を受けるためには、「分裂時に通貨を付与する」と公表している取引所に、ビットコインを預けるのがおすすめです。

ただし、どの取引所も『問題がなければ』という文言が付きますので、100%付与されるというわけではありません。

その2:秘密鍵が発行されるウォレットに保管する

また、分裂時の付与を受け取る方法として、「分裂時に通貨を付与する」と公表しているウォレットを選ぶという方法もあります。

その際、シークレットキー(秘密鍵)が発行されるところを選ぶのがおすすめ。

万が一通貨が付与されなかった場合でも、シークレットキーで別のウォレットに復元を行うことで、受け取りできるようになる可能性が大きくアップするのです。

その3:新しいコインが安定するまで送受金しない

ビットコインのハードフォーク後、新しい通貨の安全性というのは決して高いものではありませんよね。

そのため、BCCBCUに対応していて、尚且つ通貨が安定をするまでは送受金をするべきではないでしょう。

安定する前に送受金を行えば、システムのエラーなどによってコインを紛失する可能性も出てきます。

MEMO

BCC(ビットコインコア)とは?

「Segwit」とも呼ばれますが、ブロックサイズを変えずに取引サイズを圧縮するという考え

BCU(ビットコインアンリミテッド)とは?

ブロックサイズを自由に変更し、スケーラビリティの問題を解決するという考え

ビットコインのハードフォークの今後

2017年はビットコインのハードフォークが盛んに行われ、その分多くの問題点も解決されてきました。

そして、今後も続々と新しいコインが誕生していくこととなるでしょう。

ハードフォークされたコインの価値が上がるかは誰にもわかりませんが、分裂のたびに新しいコインが無料で付与されるというのは嬉しいポイントですよね!

もしかすると、ビットコインを超えるくらい価値がつくものが誕生する可能性も十分にありますから、今からビットコインを保有するとしても遅くはありません。

技術面キュリティ面もさらにグレードが上がり、さらに取引が快適化することも大いに期待ができますね。