2017年12月、ビットコインなどの仮想通貨全体は、大幅な価格上昇を果たしました。
ところが2018年に入ると、coincheckのNEM流出事件などがあり、仮想通貨の価格は全体的に落ち込み、現在に至ります。
『ビットコインの価格が今後上がることはもうないのかな…』
と思う方も多いのではないでしょうか?
そんな方のために今回の記事では、ビットコインの今後・将来性について徹底的に解説していきます!
是非最後までご覧下さいね!
目次
ビットコインの今後・将来性について
ビットコインが普及して価格が上昇するかどうかについては、賛否が非常に分かれています。
現在は、日本国内での実需も非常に少なく、かなり投機的なお金が流入しているように見受けられます。
つまり、実際に重要が上がっているわけではなく、お金儲けのためにビットコインを保有する人が増えているということです。
しかし、今ビットコインが抱えている問題点(後述します)を解決することができ、さらに国内や国外での需要が増えたら、最終的には2017年後半のように価値が爆発的に上昇する可能性があります!
『もう仮想通貨に参入するのは遅いんじゃないか…』
という方に非常に朗報でして、まだまだ仮想通貨に参入する価値は十分に存在するのです!
ビットコインの歴史・背景
ビットコインは、2008年に『Satoshi Nakamoto(ナカモトサトシ)』という日本人名の方によって執筆された論文の内容が元になって作られています。
そのレポートの作成者である『Satoshi Nakamoto(サトシナカモト)』は現在でも正体がわからず、日本人であるのかも不明になっています。
ビットコインの元となった論文内容を簡単にご紹介していきます。
・P2P(peer to peer)という技術を用いて、取引者の間に銀行などを介在せずに送金できるシステムを構築する
・ブロックチェーン技術を利用し、データの改ざんが不可能で、かつ全員で監視し合える環境を構築する
P2Pを利用することによって個人間取引を円滑化し、ブロックチェーン上に取引記録を記入することで、改ざんが不可能なシステムを作り出すというものでした。
ビットコインの論文が発表されてから2年後の2010年、アメリカのとあるプログラマーが1万ビットコインを二枚のピザと交換した話は非常に有名ですね。
この取引が、実際の店舗での初めての取引となりました。
あれから8年が経ち、現在では1ビットコイン=75万円前後で推移していますので、価格はピザ取引時の約350万倍にまで膨れ上がっています。
もし、ピザを購入したプログラマーが1万ビットコインを保有し続けていたとすると、
なんと75億円にまで価格が上昇していた計算になります!
そして、サトシナカモトに感化された研究者たちは研究を重ね、現在のようなビットコインを実現するまでに至りました。
ビットコインが普及し出した理由
では、ビットコインはなぜここまで急激な価格上昇を果たすことができたのでしょうか?
ビットコインの価格上昇要因について、しっかりと押さえていきましょう。
①送金手数料が格安
普段から国際送金を利用する方は少ないと思いますが、国際送金には多額の手数料がかかります。
海外留学している家族に仕送りしたいだけなのに、1回の送金で数千円、取られてしまうことも非常に多いです。
場所にもよりますが、手数料の数千円で数日間生活できる国も多いので、国際送金の度に手数料を取られてしまうのは非常に辛いものです。
そこで解決策になるのが、ビットコインを用いた国際送金なんです!
銀行などの中間業者を介在しないことにより、個人間でスピーディーに、かつ格安で国際送金することを可能にしました。
②個人間で直接送金することができる
上記でも述べた通り、ビットコインは銀行を介在した取引ではなく、個人間で取引することが可能になります。
わざわざ銀行に行って手続きする必要がなく、相手のビットコインアドレスを知っていれば即座に送金をすることが可能なんです!
③インフレから資産を守ることができる
様々な理由によって、深刻なインフレーションが発生する国が稀にあります。
異常なほどの物価上昇により、自国が発行する通貨の価値が極端に下がることがあります。
2009年から、南アフリカにある『ジンバブエ』という国では財政破綻が進行し、ハイパーインフレが発生しました。
2013年には国庫資金が217ドル(約22000円)しかないことが公表され、『100兆ジンバブエドル』が流通するようになりました。
この時、ジンバブエの人々は資産をビットコインに移したので、ビットコインの価格は急上昇しました。
当時はビットコインの価格も安定していませんでしたが、ジンバブエドルよりかは信頼性があると思われ、資産の逃避先にビットコインが選ばれたのです。
ビットコインの価格が上昇すると言われる理由
ビットコインについての意見が分かれる中で、
『ビットコインはこれから価格上昇する!』
と考える方は非常に多く見受けられます。
次は、ビットコインの価格が上昇する要因について解説していきます!
ビットコインの明るい今後①ビットコインの認知度がさらに上昇する
国内でのビットコインの実需の増加、また実際に国際送金手段としてビットコインが幅広く使用されるようになれば、ビットコインの認知度が上昇します。
最近ではニュースやメディアで取り上げられる機会が増えているビットコインですが、まだ仮想通貨を実際に保有している人の割合は11%となっており、非常に低いです。
ですのでまだまだ価格上昇の余地はあり、需要が増加して知名度が上がれば、ビットコインの価格も大幅に上昇することが考えられます。
When #Bitcoin passes the USD $60,000 price level in the coming years, it‘ll reach a total circulation value of $1 Trillion. That will be a huge #milestone for $BTC, and it‘ll lead to more price stability, higher global liquidity, and even faster adoption worldwide. #VirtuousCycle
— Bobby Lee (@bobbyclee) August 24, 2018
中国最大の仮想通貨取引所BTCCでCEOを務めていたBobby Lee氏(ボビー・リー)は、
ビットコインの価格は今後数年間で60,000ドル(日本円で約660万円)に達すると発言していました。
ビットコインの時価総額が増えれば増えるほど認知度が高まり、新規購入者が増えれば価格も上昇する可能性が非常に高いと主張しています。
ビットコインの明るい今後②2020年に半減期が訪れる
ビットコインには4年に1度、半減期が訪れます。
ビットコインのマイニング(取引承認)による報酬が半減する時期のこと
2020年には3回目の半減期が訪れ、2008年時点では80BTCあった報酬も、2020年の半減期には6.25BTCまでに減少します。
ビットコインの発行上限は2100万枚と定められていますので、半減期によって報酬が半減すると、流通するビットコインの量が少なくなり必然的に価格が上昇します!
さらに、半減期付近は価格上昇を見越した投機マネーが流入しますので、それが要因となり更なる価格上昇が発生する可能性もあります!
ビットコインの価値がなくなると言われる理由
ビットコインに対して前向きな意見もある一方で、
『ビットコインはもう価値が上がることはないだろう』
という悲観的な意見を持つ方も数多く見受けられます。
ビットコインの価値がなくなると言われている理由についても解説していきます!
ビットコインの暗い予測①アルトコインの方が便利
ビットコインが開発されてから様々な仮想通貨がリリースされ、現在では約1500種類の仮想通貨が存在します。
当然、後発の仮想通貨はビットコインの欠点などを補ってリリースされますので、ビットコインよりもアルトコインの方が優れているのではないか、という意見を持つ方も数多く見受けられます。
その一例となるのが、ライトコイン(Litecoin)という仮想通貨です。
ビットコインの取引承認時間が10分なのに対し、ライトコインは2.5分までに短縮するなど、ライトコインはビットコインよりも優れた点を持つ決済用の仮想通貨になります。
ライトコインの他には、分散型アプリケーションシステム構築のための仮想通貨イーサリアム(Ethereum)や、送金を円滑にするためのブリッジ通貨である仮想通貨リップル(Ripple)など、
様々な特徴を持った仮想通貨が存在しています。
こういった通貨と比較した場合、ビットコインは劣ってしまうのではないか、という考え方を持つ方もいるようです。
ビットコインの暗い予測②利用者増加によって送金が遅くなった
ビットコインの送金(取引)には、約10分の時間が必要になります。
しかしビットコインの利用者増加に伴い、現在では1回の取引を行うのに10分以上の時間が必要になっています。
これは取引件数が増加しすぎてしまい、保存できる取引データ数を超えてしまうためです。
この問題のことを、スケーラビリティ問題と呼びます。
ビットコインでは10分毎に1つのブロックが生成され、1つのブロックには1MB(取引約4000件分)までのデータが収納可能になっています。
取引量が多くなると1MBのブロックに収まらなくなり、取引承認が先延ばしされてしまいます。
10分間に約3000万件の取引処理が可能なクレジットカードと比較してしまうと、ビットコインは普及しないのではないか、という考えを持つ方もいます。
ビットコインの暗い予測③手数料が高くなった
ビットコインの売りの一つとして、『送金手数料が安い』という点がありました。
国際送金でも手数料を格安に抑えることができる、というのがメリットでしたね。
しかし、利用者の増加によって手数料が高くなりつつあります。
ビットコインの取引は、『マイナー』と呼ばれる方々によって承認されていきます。
マイナーは莫大な計算を解いてビットコインの取引を承認し、一番早く計算を解いて取引を承認した1人のみに報酬としてビットコインが支払われます。
ビットコイン取引の際に支払う手数料は、マイナーへの報酬に当てられます。
1BTC=3万円の場合に送金手数料が0.001BTCですと、手数料は30円となり、非常に安いです。
しかし1BTC=100万円の場合ですと、手数料は1,000円となってしまい、本来のメリットである送金手数料の安さは損なわれてしまいます。
ビットコインの現状
ビットコインの現状について解説していきます。
ビットコインの今後を考える上で、まずは現段階のビットコインについて知ることが重要です。
しっかりとおさらいしていきましょう!
ビットコインの現状①投機的な取引がほとんど
現在のビットコイン取引者のほとんどは、投機的な取引を行なっています。
つまり、ほとんどの人がビットコインを利用するために購入しているのではなく、ビットコインを手段としてお金儲けをするために取引しているのです。
確かに、2018年初頭に仮想通貨バブルが発生し、ビットコインを含む仮想通貨全体の価格急激に上昇しました。
その価格上昇に乗って、何倍もの利益を上げた人も少なくありません。
ですので、ビットコインを『お金儲けの手段』として考えている方が非常に多いです。
ビットコインの現状②実需があまりない
現段階では、まだ国内でのビットコインの需要がそこまでありません。
コンビニやスーパーマーケットなどでは、ビットコイン決済を導入している店舗はほとんどありません。
国内でもビットコイン決済が導入されている店舗はありますが、インターネットサイトや個人経営のお店がほとんどとなっております。
ですので、実際にビットコインを利用するために購入する方は、現段階では極めて少ないです。
ビットコインにはまだまだ将来性がある
『良い噂と悪い噂があるけど、結局ビットコインはどうなってしまうの?』
と思う方も少なくないでしょう。
結論、ビットコインはまだまだたくさんの可能性を秘めており、価格が上昇していく可能性も十分にあります。
ビットコイン自体のセキュリティが高い
アルトコインへのハッキングが何件か発生していますが、ビットコインはリリースされてから今までの間、一度もハッキングされたことがありません。
ですので、ビットコイン自体は非常にセキュリティが高く、信用できる通貨なんです。
2014年にはビットコイン交換所の『マウントゴックス』から115億円相当のビットコインが盗まれてビットコインの価格が暴落しましたが、あの事件はビットコインのセキュリティに問題があったわけでなく、取引所の欠陥でした。
ですので、ビットコイン自体のセキュリティが甘いわけではないのです。
ライトニングネットワークでスケーラビリティ問題の解決
ビットコインの送金速度の遅延を改善するのが、『ライトニングネットワーク』になります。
ビットコインにも、ライトニングネットワークの実装が検討されています。
ブロックチェーン内(オンチェーン)ではなくブロックチェーン外(オフチェーン)で取引処理をすることによって、送金時間の短縮やマイクロペイメント(少額取引)を可能にすること
このライトニングネットワークがビットコインに実装されることになれば、取引速度も短縮され、さらに安全な取引が可能になります。
ビットコインの今後・将来性
今回は『ビットコインについての今後・将来性』について解説していきました。
いかがでしたでしょうか?
ビットコインの今後・将来性に関しては賛否がかなり分かれています。
しかし、長期的に見るとビットコインの需要増加・価格上昇する要因はたくさん見受けられます。
少し前までは数万円まで取引されていたビットコインも、2018年初頭には240万円を突破しました。
これは、多くの人が予想をしないような爆発的な価格上昇でしたね。
このように、ビットコインは株式投資や為替などとは比にならない価格上昇の可能性があり、かなりのポテンシャルを秘めています。
『仮想通貨への参入はもう遅いのではないか…』
と思う方もいると思いますが、まだまだ遅くありません。
価格が安定している今が良いタイミングですので、是非ビットコインを購入してみてくださいね!