なんて考えたことはありませんか?
仮想通貨の分裂(ハードフォーク)はときどき耳にしますが、その中でも特に分裂を繰り返しているのがビットコイン。
ビットコインはこれまでに多くの分裂を繰り返しており、「Bitcoin〇〇」「▲▲Bitcoin」などの違いがよくわからないという人も多いことでしょう。
また、初心者にしてみれば分裂を繰り返す理由もよくわからないと思いますので、今回はビットコインが分裂する理由や必要性について紹介します。
分裂によって受ける影響もまとめているので、この記事を読めばビットコインの仕組みがしっかり理解することができますよ!
- これまでビットコインはかなりの分裂を繰り返している
- 2017年中に4回の分裂が行われた
- 分裂の理由はスケーラビリティ問題の解消と、ガバナンスの解決策が存在しないことが挙げられる
- ビットコインの分裂により価格変動や改ざんリスクなどの影響がでる
- ビットコイン保有者は新しい通貨が無料でもらえるというメリットも!
- ビットコインは今後も分裂を繰り返すことが考えられる
目次
ビットコインの分裂で誕生した4種類の通貨
ビットコインはこれまでに多数の分裂していて、2017年には4回もの分裂が行われました。
そのため、ビットコインに興味がある人であればどの通貨も聞いたことがあるかもしれませんね。
まずは、ビットコインの分裂で誕生した通貨にどんなものがあるのかを見ていきましょう。
- 2017年8月:Bitcoin Cash(ビットコインキャッシュ)
- 2017年11月:Bitcoin Gold(ビットコインゴールド)
- 2017年11月:Bitcoin Diamond(ビットコインダイアモンド)
- 2017年12月:Super Bitcoin(スーパービットコイン)
2017年8月:Bitcoin Cash(ビットコインキャッシュ)
出典: https://www.bitcoincash.org/
Bitcoin Cashは、ビットコインが抱えていた送金遅延問題を解消する目的で誕生した通貨です。
そのため、ブロックサイズが32MBととても大きく、1MBのビットコインよりも大量のデータを処理できるのが最大の特徴といえるでしょう。
また、送金コストや送金時間を大幅に短縮できるという魅力もあります。
2017年11月:Bitcoin Gold(ビットコインゴールド)
出典: https://bitcoingold.org/
Bitcoin Goldは、マイナーの分散やハッシュ関数システムの変更を目的として誕生した通貨です。
創業者となるジャック・リャオ氏によって作られましたが、実際はプロダクトの欠陥が多く、取り扱っている仮想通貨取引所が少ないというのが現状。
2019年2月現在、国内取引所では取り扱っているところはありません。
2017年11月:Bitcoin Diamond(ビットコインダイアモンド)
出典: https://www.bitcoindiamond.org/
Bitcoin Diamondは、総発行枚数をビットコインの10倍(2億1,000万枚)、ブロックサイズを8MBにすることで、送金遅延の解消とマイニング分散の両方を実現する仮想通貨です。
現在の価格は1BCD=83円ほどとなっており、時価総額ランキングも43位とまずますの知名度だといえますね。
2107年12月:Super Bitcoin(スーパービットコイン)
出典: http://www.superbtc.org/index.html
Super Bitcoinは、スマートコントラクトやライトニングネットワーク、ゼロ知識証明などを導入している通貨として知られていますが、その真相は明確ではありません。
主に海外取引所がサポートをしていますが、実態が知れないせいか時価総額ランキングは1,775位と低め。
そもそも、ライトニングネットワークは未完成な技術ですので、Super Bitcoin自体も未完成なのかもしれませんね…。
ビットコインが分裂した2つ理由と必要性
ビットコインから分裂した通貨は、前述した4種類のほかにも「Bitcoin God」「Bitcooin Private」など、たくさんの種類があります。
しかし、ビットコインはなぜこんなにも分裂を繰り返すのでしょうか。
ここでは、ビットコインが分裂する理由についてまとめてみました。
- 理由1:スケーラビリティ問題の解消
- 理由2:ガバナンスの解決策が存在しない
理由1:スケーラビリティ問題の解消
ビットコインの分裂は、スケーラビリティ問題を解消しようというのが主な理由となります。
ビットコインは、世界最初の仮想通貨ということもあり、誕生当時から今に至るまで主力通貨として注目されていました。
また、円滑な決済を目的としている通貨ですので、ビットコインで決済ができるサービスやお店などが増え、非常に多くの利用者が存在するのです。
しかし、ブロックサイズが1MBしかないビットコインはデータの処理が追いつかず、スケーラビリティ問題を抱えるようになりました。
その後、スケーラビリティ問題を解決するために「Segwit」というソフトが開発されましたが、ビットコインをマイニングしている大手グループはSegwitの導入に反対。
つまり、「Segwit賛成派」と「Segwit反対派」で対立が始まってしまったんですね。
これにより、Segwit賛成派はビットコインの機能にSegwitを追加した新しい通貨を開発することとなり、今のBitcoin Cashが誕生したのです。
理由2:ガバナンスの解決策が存在しない
ガバナンスというのは「統治」のことで、1つの組織で違う意見が出てしまった場合に、両者をうまくまとめて1つの意見に絞ることをいいます。
ビットコインは、ブロックシェーンによって取引データが管理されているため、ガバナンスができないという欠点があるんです。
要は、非中央集権なので意見をまとめる人がいないということ。
ビットコインの仕様や開発上で意見が別れてしまった場合は、何らかの改良を加えるという意見側が新しい通貨を開発するしかありません。
そのため、ビットコインはこれまで何度も分裂を繰り返してきたのは、それだけ意見の対立があ多かったということになるんですね。
ビットコインの分裂によって起こる影響とは?
ビットコインはガバナンスができないため、意見が対立するたびに分裂を繰り返すこととなります。
しかし、中には分裂したにも関わらずほとんど機能していない通貨があるのも事実で、分裂すれば良いという問題でもないのです。
- 影響1:価格の暴落・暴騰
- 影響2:埋蔵量が無限大になる
- 影響3:改ざんされやすくなる
影響1:価格の暴落・暴騰
ビットコインの分裂によって、まず影響を受けるのは価格です。
ビットコインの分裂が発表されると、新しい通貨への期待によってビットコインの価格が高騰するのが一般的。
しかし、新しい通貨が誕生する際に何か問題が起きたり、誕生後の開発が順調でなかった場合は、ビットコインの価格が暴落する可能性があるのです。
「新しい通貨が誕生したらビットコインは関係ないんじゃないの?」と思うかもしれませんが、分裂元となるビットコインも影響を受けてしまうんですね。
そのため、ビットコイン保有者にとって分裂は、チャンスでもありリスクでもあるといえるでしょう。
影響2:埋蔵量が無限大になる
本来、ビットコインは総発行枚数が限られているため、インフレなどによって価格が下落することがないといわれていました。
しかし、ビットコインが分裂を繰り返すことにより、「ビットコインの埋蔵量が無限になってしまうのでは…」と懸念する人も少なくないのです。
もしビットコインの埋蔵量が無限大になってしまえば、サトシ・ナカモトが考案した当初のビットコインとはかけ離れてしまう可能性があります。
影響3:改ざんされやすくなる
ブロックチェーンを支える技術に「PoW(プルーフオブワーク)」というものがあるのですが、PoWのパワーが大きいほど改ざんされるリスクは少なくなります。
ですが、ビットコインが分裂する際にはPoWのパワーも一緒に分散してしまうもの。
そのため、分裂を繰り返すことでビットコインのパワーが弱まり、改善されるリスクが増えてしまうんですね。
ブロックチェーン技術を支えているパワーを「ハッシュパワー」といい、ハッシュパワーが小さくなると外部からの攻撃を受けやすくなってしまいます。
このことを、専門用語で「51%攻撃」と呼びます。
ビットコイン取引におすすめの取引所3社
ビットコインが分裂することでさまざまな影響があることがわかりましたが、価格変動が大きくなることについては大きな魅力といえますよね。
タイミングを測って取引をすれば、分裂するごとに利益が得られることになります。
その際は、使いやすい取引所を利用することも大切なポイントとなりますので、自分に合った取引所を利用するようにしましょう!
- No.1 GMOコイン
- No.2 BITPoint(ビットポイント)
- DMM Bitcoin(DMMビットコイン)
No.1 GMOコイン
出典: https://coin.z.com/jp/
GMOコインはとにかく使いやすくて、初心者でも迷わず取引ができるというのが大きな魅力。
スマホアプリもシンプルで単純な取引画面になっているため、出先でもサクサク取引が楽しめますよ!
また、取引手数料や送金手数料も全て無料なので、「とりあえずビットコインを購入してみよう」と考えている人に最適だといえるでしょう。
No.2 BITPoint(ビットポイント)
出典: https://www.bitpoint.co.jp/
BITPointは、これまでハッキング被害を受けたことがないのはもちろん、誕生してから未だ嘗てサーバーダウンしていないという、素晴らしい管理体制が魅力。
そのため、安全性や信頼性を重視したい人におすすめです。
また、仮想通貨FXについては世界中のプロトレーダーが愛用するMT4(メタトレーダー4)を採用していますから、仮想通貨上級者の間でも人気ですよ!
→ BITPoint(ビットポイント)についてはこちら
No.3 DMM Bitcoin(DMMビットコイン)
出典:https://bitcoin.dmm.com/
DMM Bitcoinでは、現物取引にかかる手数料が全て無料というのが大きな魅力です。
幅広い事業を手がける大手DMM.comが運営しているため、信頼性も国内取引所トップクラス。
また、GMOコイン同様使いやすさでも高く評価されているので、キャンペーンのタイミングに合わせて登録するとお得ですよ!
今後もビットコインの最新情報は要チェック!
ビットコインが分裂するのは、スケーラビリティ問題の解消が大きな理由とななりますが、その背景にはガバナンスに対する解決策がないという現実があります。
そのため分裂は、管理者を必要としない非中央集権ならではのものだといえるでしょう。
しかし、ビットコインユーザーにとっては分裂前後の価格変動がチャンスとなり、うまくタイミングを合わせれば分裂のたびに利益が得られる可能性もあるのです。
すでにビットコインを保有している人はもちろん、これから購入を検討している人も、ぜひ最新情報のチェックを続けながら賢く取引をしていきましょう!
- ビットコインの分裂はスケーラビリティ問題がきっかけだった
- 非中央集権であるため、組織内での対立をまとめることができない
- ビットコインが分裂を繰り返したのは、それだけ意見対立が多かったということ
- 分裂前後は価格が影響を受けるため、利益を狙うチャンスとなる!
- 今後の分裂に備え、日々の情報収集を続けていくべし