2017年に大きく値上がりを見せた仮想通貨ですが、2018年も大きな高騰・下落を繰り返しながら推移しています。
ビットコインは時間・場所を選ばずに送金できることが特徴的で、今もどんどんユーザー数を伸ばしています。
この記事に辿り着いた方の中には、
ビットコインを購入したけど、どうやって送金するの?
ビットコイン送金の所要時間はどれぐらいなの?
ビットコインの送金時の注意点はあるの?
といったことを思われている方も多いと思います。
ビットコインの送金方法は慣れていない方には分かりづらく、正しく送金できるか不安になることもあると思います。
今回の記事では、誰でも理解できるようにビットコインの送金について仕組みから詳しく解説していきます。
ビットコインウォレットの仕組み
ビットコインの具体的な送金方法を確認する前に、送金に利用するビットコインウォレットの仕組みを知る必要があります。
ビットコインの送金とは、法定通貨のように実際の通貨を送金することではありません。
ビットコインはデジタルデータであり、実際には『ウォレットからウォレットへデータを移動した』ということをブロックチェーン上で有効にすることを指します。
ビットコインウォレットは主に、次の3つの情報を備えています。
- ビットコインアドレス
- 公開鍵(Public Key)
- 秘密鍵(Private Key)
ビットコインアドレスとは
ビットコインアドレスとは、銀行でいうところの口座番号にあたります。
ビットコインアドレスは、1 または 3 から始まる 27 – 34 文字の英数字から成り立っています。
標準のビットコインアドレスは『1』で始まり、セキュリティーの高いマルチシグアドレスは『3』 で始まります。
ビットコインアドレスの例:1KitQEtcoxKnYiwUYX9k6KuymmsEfWrGnr
ウォレット間で送金をおこないたい場合は、このビットコインアドレスを指定する必要があります。
公開鍵(Public Key)とは
公開鍵とは、その名の通り第三者に公開されている文字列です。
前述のビットコインアドレスは公開鍵にハッシュ関数をかけることで扱いやすく短く作成されたものです。
ビットコインを送金する場合、『ブロックチェーン上では第三者の公開鍵で署名することで暗号化する役割』があります。
秘密鍵(Private Key)とは
秘密鍵とは、公開鍵と性質が異なる自分自身しか知らない文字列です。
銀行口座でいうところの暗証番号のようなものであり、絶対に他人に知られてはいけない情報です。
ビットコインの送金をする場合、『ブロックチェーン上の第三者の公開鍵で署名されたデータを復号する役割』があります。
『秘密鍵』と『公開鍵』を使用した暗号化方式を『公開鍵暗号方式』といい、ビットコインの送金を安全に行うことができる重要なしくみを提供しています。
秘密鍵はむやみにメモするのではなく、厳重に保管する必要があります。
ビットコインの送金方法
ビットコインの具体的な送金方法としては、次の2つの方法があげられます。
- 仮想通貨取引所からの送金
- Webウォレットからの送金
それでは、順番に確認していきましょう。
仮想通貨取引所からの送金方法
仮想通貨取引所からのビットコインの送金は、最も一般的な方法です。
はじめての方は、最初に国内の仮想通貨取引所でビットコインを購入する必要があるためです。
仮想通貨取引所からビットコインを送金する方法は次の流れになります。
- 取引所にログイン
- 『コイン送金メニュー』を選択する
- 宛先のビットコインアドレスを入力する
- 送金したい金額(BTC数)を入力する。
- 送金ボタンを押す
ここでは、国内で最も信頼性が高く有名な取引所である『bitFlyer(ビットフライヤー)』を例にビットコインの送金方法を確認していきます。
アカウントを持っていない方は、先にアカウント登録を行い、口座開設をして下さい。
①bitFlyer(ビットフライヤー)へログインします。
②メニューより『入出金』を選択します。
③『BTC ご送付』ボタンをクリックします。
④『送金先ビットコインアドレス』を追加します。
⑤『ビットコインを外部アドレスに送金する』ボタンをクリックします
Webウォレットからの送金方法
Webウォレットとは、その名の通りWeb上にある仮想通貨のウォレットサービスを指します。
仮想通貨取引所のように通貨売買の機能はありませんが、自分専用の財布のように利用することができます。
ここでは世界で最も有名なWebウォレットである『blockchain.info』を活用した送金方法を確認していきたいと思います。
『blockchain.info』は日本語にも対応しており、スマートフォン向けアプリもリリースされています。
パソコンを持っていない方でも手軽に利用することが可能です。
出典: https://blockchain.info/ja/
①blockchain.infoへログインします。
②DASHBOARDより『BITCOIN』を選択します。
③『送信』ボタンをクリックします。
④『送金先ビットコインアドレス』・『送金したいBTC数』・『取引手数料』を入力し、『続行』ボタンをクリックします。
取引手数料の部分を『Regular』から『Priority』へ変更することで大幅な送金所要時間の短縮が可能です。
以上がビットコインの具体的な送金方法です。
ビットコインの送金所要時間
ウォレットからウォレットへのビットコインの送金所要時間は、平均して20分程度といわれています。
しかし、これは厳密な数字ではなくビットコインネットワークへ手数料を多く支払えば、送金所要時間を短縮できる仕組みとなっています。
次の4つはbitFlyer(ビットフライヤー)における優先度(手数料)の違いです。
- 普通 ⇒ +0.0000
- やや高い ⇒ +0.0001
- 高い ⇒ +0.0002
- 最高 ⇒ +0.0005
急いで送金を完了させたい場合は、優先度をやや高い以上に設定することで手数料はかかりますが、大幅な送金所要時間の短縮が可能です。
また、ビットコインはトランザクションが渋滞するスケーラビリティ問題も少頻度で発生します。
ブロックチェーンが状態している状態のときはなるべく送金処理をおこなわない様にすることで、トラブルを回避することも可能です。
ブロックチェーンのトランザクション状態は前述のblockchain.infoで確認することができます。
未確認のトランザクションが10000件を越えているような場合は、送金所要時間が5日程度必要となるため注意が必要です。
ビットコインの送金に適した取引所ランキング
ここでは、ビットコインの送金に適した取引所を次の基準で比較しランキング形式でまとめます。
- 使いやすさ
- 手数料
- 銘柄数
各取引所毎の比較をしっかり行い、仮想通貨取引所の選定に役立ててください。
第一位 GMOコイン
『GMOコイン』は、GMOインターネットグループが運営する仮想通貨FX・売買サービスです。
仮想通貨取引所としては比較的歴史は浅いですが、ビットコインの送金手数料が無料で利用できます。
ビットコインやイーサリアムといった主要仮想通貨の取引に対応しています。
また、仮想通貨FX専用アプリも提供しており仮想通貨初心者から上級者までをフォローした体制が整えられています。
- 各種手数料が無料
- 豊富な取引ツール
- 堅牢なセキュリティ
第二位 bitbank.cc(ビットバンク)
『bitbank.cc(ビットバンク)』は急成長している仮想通貨取引所の筆頭です。
『全通貨ペアの取引手数料が無料』で利用することができ、仮想通貨の現物売買を頻繁に行うユーザーに人気があります。
また、全通貨コールドウォレット・マルチシグ対応しており、セキュリティにも定評があります。
FXにおけるレバレッジ取引も最大20倍での取引が可能であり、トレーダーの使いやすさにも配慮した設計になっています。
- 全通貨ペアの取引手数料が無料
- 強固なセキュリティ(コールドウォレット)
- レバレッジ20倍
第三位 bitFlyer(ビットフライヤー)
国内最大のユーザー数を抱える仮想通貨取引所が『bitFlyer(ビットフライヤー)』です。
もはや知らない人はいないほど知名度が高く、セキュリティ面の信頼性のある取引所だといえます。
ビットコイン以外の主要仮想通貨の取引に対応しており、安心して取引を行うことができます。
- 信頼感のある取引システム
- 国内随一の仮想通貨取引量
- 安心の補償制度
ビットコインの送金方法と所要時間は?のまとめ
今回の記事では、ビットコインの送金に必要なウォレットの仕組みから具体的な送金方法・所要時間をみていきました。
ビットコインの送金方法は難しく考えられがちですが、実際は銀行における法定通貨の送金より簡単で便利です。
実際にビットコインの送金にチャレンジして、それぞれの取引所毎の手数料や送金所要時間の違いなどを体験してください。
ご自身にあった取引所が必ず見つかるはずです。