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大石哲之:ビットコインキャッシュハードフォークの影響【フィスコ・仮想通貨コラム】

以下は、フィスコ客員アナリストの大石哲之(「ビットコイン研究所)」代表、ツイッター@bigstonebtc)が執筆したコメントです。フィスコでは、情報を積極的に発信する個人の方と連携し、より多様な情報を投資家の皆様に向けて発信することに努めております。

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※2018年11月19日に執筆

ビットコインキャッシュ(BCH)が日本時間の17日未明にハードフォークをした。これはコインの仕様をめぐって2つの開発チームが、相容れない仕様を提出していたもので、当初はハッシュパワーによってどちらかの仕様を有効か決める(ハッシュウォー)とされていたが、結局は2つのコインに分裂した。

分裂後、ビットコインキャッシュはBitcoin Cash ABCとBitcoin Cash SVという2つのコインとなった。分岐は恒久的で、今後ブロックチェーンが統一される見込みは無いと考えられる。これに伴い、海外取引所ではABCとSVの両コインの売買が始まっている。

これに関しての市場への直鉄的な影響は少ない。もともとビットコインキャッシュは、ビットコインの7%程度の時価総額であり、今回の分裂によってそれぞれのコインはさらに時価総額が少なくなる。市場全体に与える影響は、今後も少ないだろう。

ただし、これらのコインの送金は現在機能停止しているといってよい。リプレイプロテクション機能(分裂したコインの取引情報をしっかり区別するための機能)がないため、一方のコインを送金すると他方のコインも同時に送金してしまうことになり、分離して扱えないからだ。(分離する方法はあるが一般ユーザーむけではない)

また、コインの取り扱いをめぐっては、取引所間でも異なり、旧来のティッカー(BCH)を利用している取引所も存在する。このBCHが一体何の資産を指すのかに関しては、取引所によって異なる資産を指している場合がある。

BCH= ABC+SVなのか、BCH=ABCなのか、BCH=SVなのか?

ユーザーにとっては自分が売買している資産が何を指しているのか明確でないまま取引がされているわけであって、消費者保護的は好ましい状況ではない。BCHの取引においては十分に確認されておくことが良いと思われる。

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執筆者名:大石哲之
ブログ名:ビットコイン研究所