フェイスブックが初めてブロックチェーン関連企業の買収を行ったことを複数の情報源から確認したと、米ビジネス動画ニュースのチェダーが報じた。
報道によれば、フェイスブックが買収したのはユニバーシティ・カレッジ・ロンドンの研究者らが設立した小規模のブロックチェーン・スタートアップ「チェーンスペース(Chainspace)」で、同チームを雇用しているとしている。チェーンスペースは、ブロックチェーン技術を利用して支払いやその他のサービスを容易にするためのスマートコントラクト・システムを構築していた。また、チェーンスペースの過去の取り組みではブロックチェーン技術の決済処理速度向上に関するものもあると報じられている。
2018年初め、フェイスブックでは元ペイパル代表のデイビッド・マーカス氏がブロックチェーン・チームを率いて取り組んでいくと決まった。また、2018年末にはフェイスブックがメッセンジャーアプリ「ワッツアップ(WhatsApp)」上でユーザー間がやりとりできる仮想通貨を開発する構想があるとブルームバーグに報じられている。
フェイスブック広報担当者はチェダーに対して、チェーンスペースの従業員を雇用したことを認めたものの、チェーンスペースの技術は一切取得していないとコメントしている。ただし、チェーンスペース出身者のチームによってブロックチェーン領域開発にさらに注力する狙いとみられる。